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「ガット二九年の現場から-国際交渉を通してみた日本」高瀬保
ガット(GATT)(>密林Com)というのは貿易戦争、、、ええと、ドンパチのあれです、アメリカがWW2の前に起こしたこと同じことを回避するために、アメリカの主導で作られたものですが、協定であったガットが発展したものがWTO(世界貿易機関)。
他の米国主導の国際機関と比べても中立性はかなり高いんじゃないかと思いますが、しかしとはいえ日本にも他国にもアメリカの影響強いんじゃないかという懐疑はやっぱりあるそうです、でもアメリカ以外とここには強気じゃないって(むしろ二国間だと平気で無茶引っ掛けるのになんで日本は二国間に拘るのかと)。
基本的に先進国、発展途上国、後発展途上国と分類別けしていて(自称と他者評価の組み合わせでわりと曖昧に決まります)、当然分類が後になるほど要求も緩やか、二国間の交渉もこちらに持ち込まれるとその二国と関わる全てのWTO加盟国に規定が適応されるため、どうしても無茶は言えない仕組みです、さすがにねー。
ええと、これ、日本は経済産業省の外郭団体JATROが担当すればいい気が(なぜ大蔵省から;)(著者さんはいいけど多数派じゃないよ!)。
著者さんはものの弾みで官庁に入ってしまい、大蔵省に行き。
で、ガットの募集があったので10年ほど経った頃に、「日本に帰れなくなるよ?」というお達しがあって骨を埋めることにしたそうです。うん、海外機関にあまり長くいた人は日本では干されるそうです(そしてお互いに感覚が全く馴染まない)。
そして、見事に他国際機関でやってたのと同じことしてます、独り善がりで多人数で押し黙って全体の話を理解できないまま細かい部分にのみ反発する、という...orz
一旦承知したことは遵守、細かい調整が得意なのは利点ですが、目立つわけないな;
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登録日:2007年 10月 12日 12:42:13
「FRB-ドルの守護神」中尾茂夫
FRBというのはアメリカの連邦準備金制度のことを指すのですが、なんかどうも“中央銀行”を作るのは嫌だったみたいなんですよ、どう見てもNY銀行がそれを担うのに相応しいと思うんですけどね、全部で12銀行の地域ごとの集団なのだとか(>密林Com)。
というかもともと、NYが突出していて、続いてシカゴ、セントルイスの銀行がほとんどの割合を占め、最終的にはニューヨーク銀行が事実上の中央銀行としての業務をこなしてはいたものの法的な裏付けがなく国際信用力も低く、アメリカと国外の商取引にイギリスが介在するような始末(しかもイギリスの場合は“裏書”という、銀行間を為替が渡り歩くことが標準的なので責任が自然に分散されている)(最終的にイングランド銀行が保障ね)。
どうも、極端な中央集権を嫌うという性質がそうさせたらしいのですが。
で、替わりに作られたのがFRBをトップに据えたシステムそのもの。
そもそもときっかけ、というわけではないんですが、1907年の“世界恐慌”の時にアメリカの大富豪JPモルガン氏がどういうわけかアメリカそのものを買い支え「いつも危機の時にモルガンがいるとは限らない」と言わしめたと言うのですが。
結局彼の死後、この制度が作られるようになったんですからちょっと面白い。
で、次に救ってくれたのは日本でした、あの体力馬鹿の日本銀行。
なぜそんなわけわからんことするのか、と言われてしまうほどアメリカに従順ですが、他者から見て“致命的な失策”をしても経営に問題が生じてません。んで、もともと農業主体のイギリス頼り(救ってはくれない)で富豪に救われ、独り立ちし日本に買われ、IT産業が発展、したものの雇用が伸びず。ぶっちゃけアメリカが真に強い時期ってあるのか。
ある意味でこう、荒海を細腕で乗り切ってくのがFRBなのか、大変だな。
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登録日:2007年 08月 07日 22:24:55
「アジアの隼」下、黒木亮
アジア通貨危機(1997年)の経済混乱の中で、成長も突出も著しかった、、、著しすぎた“ペレグリン”(>密林Com)がまずその渦に巻き込まれ(財務管理の人の泣き言に聞く耳持ってたらねぇ、その後、一人だけ優遇されてたって理由わかるよ)、そして欧州や日本も含めたアジア系の本の主な舞台となっていたベトナムからも資本が引き上げ。
アメリカ系のどっか粗雑な資本だけが今はその地を我が物顔で歩くそうですが。
日本の主人公も、同じく別の方向から責められて取り付け騒ぎが起きまして。
ベトナムどころではなくなってしまって、ほとんど自分たちが中心になってまとめた堅実な政府主導の発電所を安値で売り払うような嵌めに(作中では敵対者の企みってなってましたけどねw 多分これもあって架空の銀行ってことになってるんだろうな)(巻末に参考文献とか載っててモデル銀行はモロバレなんですよ、ほぼ状況同じだし)。
んでも、さんざベトナムに「酷い目」に合わされて撤退した日本人たち。
(この一連の騒動はともかく、とにかく無秩序なんですよ、すぐたかられて。)
なんか引き上げてみると皆一様にベトナムを懐かしがるんですよ、そもそも主人公がベトナムに行ったのだってそう勧められたからだし。そして実際には関われなかった建築計画の竣工に呼ばれて行くと「貴方のおかげだ」とお礼を言われるわけですよ。
日本系の、腰は重いけどお互いに信用してから! という甘っちょろい態度を信用してくれたんですよ(負けたけどー!)。別にそれはそれでいいんだと思うんだよね、と言うんですよ、まあアジア系全般がそういう傾向なんですが、それが行き過ぎると賄賂が横行するからなぁそれも大概ですけど、キリがないしあれも。
クインという美しい女性がベトナムを表すのだとしたら、未来は暗くはないのかなぁ。
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登録日:2007年 08月 03日 23:57:27
小説「アジアの隼」上、黒木亮
どこまで実話で(少なくとも時期や企業の性質、国の状況は正確だと思うんですよ、だって小説としてもそこは正しいほうが面白いし)(そして実際の政治的人物も少ないながら出てきます)、どこからが小説的部分なのか、正直調べてもわからん部分はとことんわからないと思うので、まあ話半分くらいに聞いておくのが無難かと思うんですが。
しかし雰囲気だけでも充分独特で非常に面白い(>密林Com)。
“アジア通貨危機”を扱った話というので期待して読み始めて、もう少しシステマティックな攻防戦が見られるのかと思ったらそうは問屋が下ろさない。しかしそれは、要するに発展途上の市場だということにすぎないんでしょう。アジア・ブームの時代。
イギリスのスマートな銀行屋が眉をひそめ。
アメリカ出、アジア系交じりの客だろうが仲間だろうが噛み付く「隼」(ペレグリン)が参入し、出足の遅い日本の銀行がおっとり刀で駆けつけ、すっかりとたかり体質の出来た東南アジアの国々は、商談に相応しい知識を身につけようともしてくれません。
そして銀行家たちは現地の女を鷹揚に膝に抱き、賄賂を要求されるままにばら撒きます。
ベトナム出身で己も地獄を見た青年は、ほとんど正体不明の風情で、役人へと渡される賄賂を自分の懐にもねじ込みます(正規教育受けてますが)。
なにが読んでいて楽しいのかというと、それがどこまでも「致し方ない」ということが伝ってくるからでしょうか、地に足を付けた素朴な生き方でも、洗練されたビジネスでもない、多分もっとも見苦しく泥臭い状況になっているのですが。
上巻は曲がりなりにも資本が競うように次々へと国に流れ込むところまで。
さて、下巻で何人が逃げ延び、何人が諸共に倒れるのか、楽しみです、正直。
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登録日:2007年 08月 02日 23:37:34
「日本銀行-何が問われているのか」川北隆雄
まずとりあえずすみません、岩波で1995年に「日本銀行」本出てました(>密林Com)、んでやっぱり、前の物はいい本なんだけどさすがに古すぎるよね、と。とりあえず、歴史的な部分はあの本にしか載ってないので絶版状態はどうにかして欲しいものですが。
この本は主に内部の人事を始めとするシステム、大蔵省(当時)との関係。
基本的に大蔵省が優越する日銀法があるのは戦時、独裁者の銀行となっていたドイツのライヒスバンクの銀行法が基盤となっているからというのがまず事実(そして実際に何度か、日銀の意思が政府の方針に左右されたことがあるのも事実)。
ただ、実際には事実上独立性は確保されている、と考えられているようです。
んー、まあ緊急時以外は大丈夫だと思うけど、緊急時のための法律なんじゃないかな、、、大蔵省が配慮してくれなきゃ影響が及ぼせる制度は残ってる、という理解で妥当かと。
(その後、日銀の反発を防げるというほど絶対的な優位ではないです、一時的。)
ちょっと個人的に嬉しかったのがアメリカのFRB、イギリスのイングランド銀行、ドイツのブンデスバンクなどにも触れていた部分で、上記、中立性の有無が一度問題になったことがある、というのもイングランド銀行がEU銀行を作る上で中立性を高めようとし(サッチャーさんの時に骨抜きにされてしまったそうな、イギリスは自然法の国なので慣習が一度出来てしまうと難しいらしい)、各国の中央銀行の調査に来た時のことらしく。
あー、ドイツも好きだけどイギリスも好きだもんね、制度ってどっちかの影響だし。
で、あとは概ね日銀の中立性が実地で脅かされた例に、市銀への制裁(わかりにくい)、幾つかの判断ミスなどが載ってまして、わりと生の話っぽくて面白かったですね。
しかし中立性はともかく、基礎体力(財力)値はしみじみ高いよね、日銀て。
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登録日:2007年 05月 22日 07:17:50
「日本銀行-知られざる“円の司祭”」古川顕
著書さんご当人が書いておられる通り、正直日本銀行の歴史についてはほとんど触れられてなかったかなー、というのが正直なところですが。もともと貨幣の安定のために日本銀行って出来たんだよ! ということでひたすら調整の話(>密林Com)。
新書の特徴でもあるのですがちょっと当時の事情に特化しすぎているかな、と思える部分もないでもなかったのですが、考えてみれば昭和62年(古いなぁ)までのデータが主、えー、西暦だとその二年後1989年に発行されている、となると(経済データは前年までの内容じゃないと比較になりにくいのかもね)、よく考えたらバブル経済前。
その時点ではまだ高度経済成長と二度のオイル・ショックが主要な経済要因、経済の自由化に取り掛かりつつあるのだ、というそれもそれでかなり貴重な時期。
これで完結するのならばともかく、この前に歴史の本を読んで、このあとで現在くらいまでの本を、と予定するのにはかなりいい感じのチョイスだったかなぁ、と思えなくもない。
そして日銀さん強いです、電話一本で経済を動かせるとも言われ。
しかしだからこそ逆に、銀行側にもインターバンク市場(どっちかというと閉じていて、日銀の影響力大)に対抗して形成されつつあるオープン市場での資金調達を好み、日銀の口出しを好まないような傾向も出てきつつあり。
そうなると調整役としての役割を果たせなくなるからと、オープン市場に間接的に関与出来るような仕組みを作ろうとしていましたり、株式を銀行で扱えるようにするか否かの議論をしたり、一ヶ月以内の短期貸付の開発とか、まあいろいろありますわけですが。
しかしその制度改革を日銀が主導してる! ということもなく、ひっそりと行って余所には口を出さない寡黙さん(寡黙が伝統)なんだそうですよ。日銀の本だよねぇ、これ?
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登録日:2007年 05月 21日 00:43:37
「日本銀行」吉野俊彦
日銀さん(うえ)は日本の中央銀行(>密林Com)。
中央銀行というと「銀行の銀行」「お金の発行機関」というのがあれですね、思い浮かびますね。あと、金融市場によっこいしょと出掛けていくみたいなこともしてるようです。
てゆーかこの本、1963年に出てすでにかなり昔に絶版してる上に、まあそれはいいことなんですが、大戦前に日銀に入られた方でかなり当事者、いくつかの大蔵大臣or日銀総裁の暗殺事件を語っておられる部分があるんですが(というか出版の一代前の日銀総裁を順番に紹介してる章)、筆は押えておられるんですが感情が滲んでおられました。
このタイトルでその後本が出てないのはちょっと寂しいですね。。。
実際、あまり状況が変わってなくてこの本でかなりの部分が用が足りてしまう部分がもっと寂しいです。そしてなんと、現在の≪日本銀行法≫は戦前ナチスの御用達銀行の法律が元になって改正されたまんまだそーです。
虐殺が金融に関係するかはともかく、独裁政権なのは否定出来ないと思うんですが。
まあ意外と融通利くもんだな、、、と感心するというのもありな気がしますが。
私は知らなかったんですが、最初から“中央銀行”として設立される場合と、そうでなく徐々に機能が備わってくる場合とがあるようなんですが、日銀さん(何故さん付け)はその中間と言ってもいいのかなー。日銀自体は中央銀行として作られましたが、そもそもが民間銀行にすでに存在していた紙幣(まだ仮紙幣ってところだね、それぞれの銀行の金所有の範囲内で発酵)の発券機能を取りまとめる目的だったので、最初は発券機能すらなく。
ちょっとずつ他の銀行の兌換紙幣を回収する形でスタートしたそーです。
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登録日:2007年 02月 03日 01:15:12
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(という感じのネタっぽいのに変えてみました。)
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