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≪長野・建築ツアー≫#4 松本市美術館(松本市・宮本 忠長氏設計)
広い中庭にその地に特有の伏流水を使った流れる水、いくつかの教室に、吹き抜け三回のホール部分は音響ばっちりでそこでミニ・コンサートが開かれることもあるそうです(階段に座って見られるんだよ)(公式Web)。
蔵を思わせる喫茶店の屋根は石作り、日差しを遮るために視線から上を遮り。
それぞれの部屋単位で入場システムが違うのでちょっと職員は必要なようですが、その分、完全無料のスペースが作れたりして、なかなか風通しの良いことになっているようです。屋根がうねってたり(通風孔があったり雪対策だったり)、そんなに派手な建物ではないんだけど、細かいところが凝ってる、といった風情かな。
中庭を作って公共のスペースとして利用されるべきだ、そして周囲の環境と溶け込むべきだ、というのがコンセプトだったらしく。
実際、二度行ったんですが二度ともその横の教室は使われていて、一歩敷地内に入ると非常に目立つ悶えるような色鮮やかな植物のオブジュも建築が決まった時点で真っ先に植樹されたのだという木に遮られて気には障らず。
(そしてあることがわかっていてずっと見てると慣れてくる。)
水の流れはくるりと周囲を取り囲んでいるのですが、時々磨いているらしいとは聞きますが、すぐ近くの似た施設と比べて非常に清潔で、ちょっと子どもが羨ましい、入りたくなってしまいますね、流れがきれいなんですよね、これが。
そして立派な正面を通り抜け、奥に行くほどこじんまりとしてきます。
美術館としての規模はちょっと小さいような気もするのですが(狭いってわけじゃないんですが、なんだろう?)、公共スペースとしては素晴らしいな。
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登録日:2007年 10月 02日 17:32:11
≪長野・建築ツアー≫#3 まつもと市民芸術館(松本市・伊藤 富雄氏設計)
建築費128億のギターもしくは細いしゃもじ、ぶっとい靴べらかな(公式Web)?
オペラを上演することを念頭に置き、施主の話をあれこれ聞いていたらいろんなことが出来ちゃったよんと、大ホールの年間稼働率は80%強という脅威的な数字を叩き出すということですが(なかなか安価っす、小ホールは稼働率60%と低いらしいですが、なんならカラオケ大会のために借りてもいいくらいの額って言っておられましたよ、安いプランだと丸一日1万4千円とか本当にそんなで、数時間単位だともっと安い)(照明・控え室も別料金でありますぜと)、当日もちょうど学生第九の練習中。
非常に細長く、トイレには実際困るものの、一番のリピーター客は近くの幼稚園の園児とお母様たちです、と関係者の方が言われるフランクさで、、、とまた施設利用の話に。
そもそもが入り口から奥に行くほど住宅地に近い市街地ということを前提に。
妙に細長い奇妙な地形に合わせ、一番設備の出入りが激しい舞台を中央に位置し、住宅地にもっとも近い部分を観客席にしたという逆転の発想をしていたという企画が取り入れられたのだというのですが、ちょっと口頭だとわかりにくいね。
ギターの底の部分が住宅地、弦の部分、道路に面した入り口を昇っていくとギター本体の部分に舞台があり、舞台の正面はギターの底に向いていて、ギターの底半分が客席。
屋上は夜間ライトアップもされるのだという芝生、もとが公園だった土地だとのことで、今も周辺住民が自由に出入りできるよーに、ということが考えられているのだそうです。
外側の壁には14種類の自然石をモチーフにしたガラスを嵌め込んだ壁。
これはちょっとチャレンジしてみましたが、パターン見破るの無理ですなw
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登録日:2007年 10月 01日 13:05:47
≪長野・建築ツアー≫#2 IIDA・KAN(安曇野市・槇 文彦氏設計)
ベアリングっちゅー、要するに歯車の摩擦を少なくする会社の敷地内にある美術館。
ぶっちゃけて飾ってある油絵(よりも彫刻で有名な方なよーですが、飯田善國氏の名前を取って飯田館)(社長がお好きなんだそーですよ)よりも建物のほうが面白いというか、一見地味なんですが妙に面白いです(公式Web)。
一見で面白いのは研究棟、機密性を高めるために壁の一面と天井部分が一体になっていて、屋根部分が流線形というか、見事なカーヴを描いていて母は「宇宙人の基地」、私は「かぱっと割れて怪獣が」と言ってしっぶい顔させてしまいました、ごめんなさい。
しかし、それがまた微妙に斜めに傾いでいて、通常の壁であるはずの前面と背面がそれぞれ角度の違う傾きをしているのは必然性はないでしょうと。よく見ると美術館も直角のほとんど存在しない奇妙な角度で、屋根も傾いているので(二つの四角を組み合わせたような形なんですが、その二つの建物の傾斜すら違うという)、折り合いよろしく少し平地より多い降雨量を凌ぐのに役に立ったそーですが。
そもそもが敷地が斜面というのはわかるんですが、敷地内の道が左右のカーヴが違っていて結果太さがあれやこれやと違うのは別にそのせいではなかろうと。あと、なんでところどころ膨らんでるんですかと。なんで池は明らかに半端な深さ止まりなんですかと。
あと、守衛所はちょぴっと片側浮いてます。
斜面だからね、うん、珍しくもないんですけどね、しかしここまでくると若干疑いたくなる気持ちはわかって下さいと。
確かにコンセプト通りとても明るいです、が、落ち着くかというと疑問。
アヴァンギャルドです、予約の上、来場年中無休だそーですヨ。
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登録日:2007年 09月 30日 12:51:41
≪長野建築ツアー≫#1 安曇野ちひろ美術館(松川村・内藤 廣氏設計)
デザインのコンセプトはと聞かれた時だったか「地下に埋めたい」とわりと真面目に答えてられたのは、大変に風光明媚な奇麗な土地だったからなんでしょうが。ちょっと高台に位置していて、高台の下から見ると背景に山があり。
まあ、その気持ちがわからないでもないけど「地下は高いので」というのが本音でしょう。なのでせめて個人の住宅のサイズを横に連ねたような建物を幾つか並べ(上手いことくっ付いてて接続部分はわかりにくいんですけどね)、全て平屋(公式Web)。
屋根の形はちょうど山と重なるように作られ、色は夕暮れに染まる山の色。
そして屋根の端を直接コンクリートの壁に接合してしまうことで、屋根を押えているのだというウルトラC工法って言ってるのは私に建築の基礎がないのでよくわからないんですが。床は土地のカラマツで、よく反る木なので業者さんが一年一回手で押えて直してくれているのだというかなり贅沢な話。
東京の岩崎ちひろ美術館程度の集客を見込んでいたらその4倍。
年間20万人の来場があったのはかなり計画外だったようで、数年後に別館が出来ましたが、気持ちはわからないでもないですね。入場料800円だかなんですが、ここなら出してもいいかもって思うし。
エントランスに入っていくとその目の前が中庭になっていてガラス張りの向こう側に、美術館の中がほとんど全て見えるようになっていて、狭いようにも思えるんですが中の展示スペースは数が多く。絵を飾る展示スペースを完全に隔離することによって、それ以外の部分に絵を痛めてしまい兼ねない光や風を取り込むことに成功。
冬季は閉館するそうなんですが、結構本気でお勧めです。
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登録日:2007年 09月 29日 01:48:47
シンポジウム『景観とまちづくり 安曇野の未来を考える』
翌日の建築ツアーと松本大学で行われたシンポジウムに行きました(公式Web)。
私は東京(育ったのは東海)の人間なのですが「安曇野」というのはピンとくる地名ではなく、ただ、知らなくても美しい響きだな、と思うというか、んー、偏見かもですが横浜とか軽井沢とかの実際の地名とは少し違う範囲の方らの共通の地域というか。
実はちょっともともとの人種が違うというか、律令制時代(平安の前かな?)に“安曇”と名付けられたのがその由来なのだそーですが、その当時すでに九州から来た海洋民族・安曇族が元になったのだとか。
母上の言う、そういえば顔立ちが違う、というのはともかくとして、もと「海の民族」であることにはなんとなく納得いっていた方もいたような。
基本的には話の中心は建築であって。
その問題はなにも長野という地方に特有の問題でもなく、西洋と日本の対比としてよく取り上げられるというか、規制の有無は確かにあれど、家の外側はパブリックという意識が日本人には欠けているというか(西洋でも内側は個人のものだそうで)。
高さ規制はともかく、外装に文句付けられたらむっとする人が多いのかも。
とはいえ、観光に力を入れるつもりの安曇野という地ではまた少し話は違い、メシの種、観光地型の美術館に活路を見出しておられたのですが、実際、安曇野ちひろ美術館は都内のいわさきちひろ美術館の約4倍の入場者があり、それがなんで、ということを考えると、土地の雰囲気も込みで来るのでは、と言っておられ。
町ぐるみでほんの少しくらいずつですが、景観を整えたりしてるんだよと。
≪景観法≫(2004年)なんかがちょっと面白かったですね。
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登録日:2007年 09月 28日 11:25:34
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