2008年 03月

軍事独裁体制の正統化か ミャンマー新憲法案明らかになる

 ミャンマー軍事政権主導で起草された新しい憲法案が30日、明らかになった。入手したミャンマーの新しい憲法案はビルマ語版で、15章にわたって国会や国家権力、国家元首などが規定されている。
 第56条には、自治地域の規定があり、「ナーガ自治地域」「ダヌー自治地域」「パオ自治地域」「パラウン自治地域」「コーカン自治地域」「ワ自治管区」を設けるとしている。
 ミャンマー軍事政権はことし5月にこの憲法案への賛否を問う国民投票を行なうと正式に発表している。憲法草案では、国民投票で5割の賛成票を得られれば承認されると規定している。また、国民投票で不承認の場合は、現在も統治している国家平和発展評議会(SPDC)が引き続き統治すると規定している。
 タイに拠点を置く民主化活動家の間では、「国民投票が公正に行なわれることはなく、承認に持ち込まれるだろう」という声が多い。
 憲法案では、国名を「ミャンマー連邦共和国」とし、首都をネーピードーと定めている。国会は二院制としている。憲法改正のためには、主要な部分の改正にまず国会代表の75%の賛成が必要で、その後、改正する憲法案について国民投票を行ない、国民投票で投票権を持つすべての者の承認が必要と規定している。
 軍事政権は軍主導による恒久的支配を意図していることは明らかである。国民投票がもし公正に行なわれれば、承認される可能性は低いであろう。国民投票が操作され、承認される結果となれば、憲法によって正統性を得た軍事政権となり、現在よりもさらに民主化から遠のく形となる。軍事政権にとっては、国民投票で承認・未承認でも、権力は維持されるかたちだ。
 憲法案の具体的内容が国民に知られるにつれ、反発の動きが高まる可能性がある。

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登録日:2008年 03月 31日 01:59:20

ヤンゴンのシュエダゴンパゴダでミャンマー人男性が焼身自殺図る

 イラワジの報道によると、ミャンマー最大都市ヤンゴンの象徴であるシュエダゴン・パゴダで26歳の男性が焼身自殺を図った。21日は仏教の特別な日で多くの参拝客がシュエダゴン・パゴダを訪れていたという。
 男性は「政治的抗議のため」に焼身自殺を図ったとAP通信は報道したが、男性は政治組織には所属していないという。ロイターの報道では、「経済的困窮を訴えるため」と伝えられた。
 ミャンマー人が焼身自殺を行なって抗議したのは、1962年の国軍クーデターによって軍事独裁政権が成立して以来、初めてという。仏教国のミャンマーでは自殺は宗教的に忌避される。ただし、1992年にスーティンコーという男性が日本大使館前で焼身自殺を図ろうとし、拘束され、3年の禁固刑を受けたことがあるという。
 21日に焼身自殺を図った男性は重体で、ヤンゴン市内の病院で治療を受けている。名前など身元は明らかになっていない。

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登録日:2008年 03月 25日 01:42:32

馬に乗って抗議デモを行なうチベット人

甘粛省で新たなデモ、チベット人が馬に乗って抗議

【3月20日 AFP】カナダのテレビ局CTVは19日、中国当局が外国メディアの立ち入りを規制している、中国・甘粛(Gansu)省で18日に新たに発生した抗議デモの映像を公開した。
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(c)AFP

AFPBB News


 中国で馬に乗って抗議デモを行なうチベット人の映像に衝撃を受けた。
 ミャンマーでは、昨年9月のデモや2003年のアウンサンスーチー女史の遊説の際、地方では多くの者がバイクに乗って駆け付けた。
 馬に乗ってデモを行なうチベット人は、村から町に集結するためには馬しか交通手段がなかったのかもしれない。彼らは、他の中国各地と比較して発展から取り残されていることに強い不満を感じているのかもしれない。
 しかし、この映像は、見る者を激しく喚起する。
 近代的な都市生活を行なう者にとって、馬に乗るということは、もはやプリミティブな行為である。我々のほとんどは馬から、バイク、自動車に移行している。そちらの方が便利であることも知っている。しかし、我々は、そうしたプリミティブなものに実は強い魅力を感じているのではなかろうか。
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登録日:2008年 03月 20日 08:14:58

報道規制されたチベット・ラサからの映像

【動画】チベット自治区で大規模暴動、その翌日のラサ市内

【3月17日 AFP】中国のチベット(Tibet)自治区の中心都市ラサ(Lhasa)で14日、中国のチベット統治に抗議する大規模な暴動が発生し、多数の犠牲者が出たと見られている。
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(c)AFP

AFPBB News


 大規模な抗議デモが起きたチベット自治区ラサ市内の映像がAFPで伝えられている。交通が規制され、軍の車や兵士が警戒に当たる様子がわかる。政府の報道規制の中、こうした映像が伝えられるのは、昨年9月のミャンマーでの大規模抗議デモのときと状況が酷似している。

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登録日:2008年 03月 17日 11:02:43

チベット問題とミャンマー問題リンクの可能性

チベット亡命政府、ラサ騒乱で30人の死亡確認

【3月16日 AFP】(写真追加)インド北部ダラムサラ(Dharamshala)に拠点を置くチベット亡命政府は15日、中国南西部チベット(Tibet)自治区ラサ(Lhasa)で発生した騒乱で、約30人の死亡が確認されたと発表した。
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(c)AFP/Dan Martin

AFPBB News


 中国チベット自治区で大規模なデモが19年ぶりに起きている。中国政府は武力鎮圧に乗り出し、10人が死亡したと新華社通信が伝えた。チベット亡命政府の情報では、30人以上が死亡したという。
 チベットの問題とミャンマーの問題は、どちらも強権的支配によって僧侶や市民が武力弾圧されるという構図で似通っている。
 ミャンマーでは、2007年9月デモの武力鎮圧後、国外に拠点を置く民主化勢力が、ミャンマー軍事政権を支える中国の存在を強調し、北京オリンピックのボイコットキャンペーンを行なっている。
 ミャンマーは1988年に大規模な抗議運動が起き、軍に弾圧された。チベットは1989年に大規模な抗議運動が起き、同様に弾圧された。どちらも19年後に大規模な抗議運動が起き、またアウンサンスーチー女史やダライラマ14世などのノーベル平和賞を受賞した世界的に著名な人物が指導者だ(スーチー女史が1991年、ダライラマ14世が1989年に受賞)。
 今後、チベット人とミャンマー人との連帯の動きが出てくるかもしれない。

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登録日:2008年 03月 16日 06:52:50

日本ペンクラブ、シンポジウム「なぜビルマを伝えたいのか」開催

 日本ペンクラブWriterInPrison・人権委員会の主催で、シンポジウム「なぜこの国を伝えたいのか~ビルマ報道とジャーナリストの眼~」が14日、東京・日本プレスセンタービルで開催された。その模様をオーマイニュース動画で伝えている。

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登録日:2008年 03月 15日 18:50:33

射殺された長井さんを撮影したカメラマンが報告会

 昨年9月27日にヤンゴンで治安部隊に射殺された映像ジャーナリスト長井健司さんを撮影したロイター通信カメラマンのアドリース・ラティーフさん(34)が10日、海外特派員協会で報告会を行なった。そのときの様子をJANJANが動画・音声・文章で伝えている。

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登録日:2008年 03月 12日 00:50:47

著名なシンガーソングライター・サイティーサイン死去

 ミジマなどの報道によると、ミャンマーの著名なシンガーソングライターであるサイティーサインが10日朝、ヤンゴンの病院で亡くなった。58歳だった。
 シャン人の彼は、自ら作詞・作曲し、シャン族だけでなく、ミャンマー国民に愛された歌手。ミャンマーの若者たちは、彼の曲を自らギターで奏で、皆で歌っていた。ミャンマーでは歌は聞くものというよりは、歌われるものである。彼の歌は、かつても今も、そしてこれからも歌われ続け、人々の記憶の中に生き続けるだろう。

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登録日:2008年 03月 10日 21:03:27

ミャンマー軍事政権当局、国外との通信制限か

ガンバリ国連顧問がスー・チーさんと面会

【3月8日 AFP】ミャンマーを訪問中の国連(UN)のイブラヒム・ガンバリ(Ibrahim Gambari)事務総長特別顧問は8日、自宅軟禁下に置かれている民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さん(62)と面会した。
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(c)AFP/Hla Hla Htay

AFPBB News


 3月9日未明から現在まで、ミャンマーへの国際電話が通じにくい状態が続いている。
 国連事務総長特別顧問ガンバリ氏が現在ミャンマーを訪問中で、昨日8日にはアウンサンスーチー女史とも面会した。
 今回の訪問で、ガンバリ氏は、軍事政権側に憲法案の修正や5月の国民投票の際に国際監視団の派遣を受け入れることを求めたが、軍事政権は国営メディアを通し、拒否の意思を公式に発表した。
 また、ガンバリ氏が前回の訪問を終えて出国後、シンガポールでアウンサンスーチー女史の声明を発表したことを軍事政権は非難したといわれる。
 BBCなどのビルマ語国際放送は、おもに電話取材でミャンマー国内の情報を収集し、伝えている。昨年9月のデモ以来、軍事政権はBBC、RFA、VOAなどのビルマ語国際放送局を非難しており、今年1月からは衛星放送受信機の設置料金を大幅に値上げした。ミャンマー国内にいるインターネットブロガーや国内タブロイド新聞への弾圧も伝えられている。
 軍事政権は今回ガンバリ氏との面談に関して通常よりも細かく国営メディアを通して伝える一方、それ以外のメディアの報道を規制しようとしているように思える。
 ミャンマー国軍内部には心理戦争を担当する部署があり、心理戦争の一環として情報操作を強化しているように感じる。

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登録日:2008年 03月 09日 23:52:30

警告前に銃撃:銃撃された長井さんを撮影した米国人カメラマンが証言

 昨年9月27日にヤンゴンで治安部隊に銃撃されて亡くなった長井健司さんを撮影したロイター通信カメラマンのアドリース・ラティーフ氏は8日、東京・青山で開催されたDAYS JAPANフォトジャーナリズム賞の授賞式で、撮影当時の状況を語った。
 ラティーフ氏によれば、9月27日午後12時半頃、銃撃現場のスーレーパゴダ付近に着くと、若者たちがスーレーパゴダ付近にいた兵士にヤジを飛ばしていたという。数分後、群衆は数百人から数千人に膨れ上がった。当局は有刺鉄線の束を置いた。ラティーフ氏は、1988年の民主化運動で何千人も殺害されたことを思い出し、近くの陸橋に登った。軍用車が2台と多数の機動隊員を載せた車がやって来たとき、若者が果物やミネラルウォーターを投げつけた。陸橋の上で望遠レンズに付け替え構えてすぐに銃撃が始まり、銃撃された長井さんを撮影した。撮影時の時間は、現地時間午後13時半頃だったという。
 また、当局が群衆に立ち去るように警告したのは、銃撃の後、再び群衆が集まってきたときに行なわれ、銃撃前に警告はなかったという。
 アドリース・ラティーフ氏は3月10日に東京・中野で報告会を行なう予定。

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登録日:2008年 03月 08日 21:21:42

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