キリンHD傘下企業のコカ・コーラ傘下買収提案にみる【スキーム・オブ・アレンジメント】
【11月18日 AFP】オーストラリア飲料大手コカ・コーラ・アマティル(Coca-Cola Amatil、CCA)は17日、キリンホールディングス(Kirin Holdings)の子会社でオーストラリアビール第2位のライオンネイサン(Lion Nathan)による買収提案を拒否したと発表した。
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(c)AFP
キリンHD傘下ライオンネイサンの提示額は76億豪州ドル(4880億円)。
他のニュースソースによれば、この買収が実現すると、オーストラリアでのビール市場2位の地位にプラスして、更にソフトドリンク市場で60%のシェア獲得が果たされるのだとか。
また今年、日本の捕鯨問題でオーストラリアのニュースメディアや動物愛護団体との間で衝突があり、同社製品のボイコットが発生していたこともあったようで、このニュースはオーストラリア国内に大きなインパクトを与えているのだろうか。
ライオンネイサン社については、キリンのプレスリリースおよび、Wikipediaの記載が詳しいようだ。
円高による攻勢なのかと思いきや、キリンHDは今年の8月時点で、向こう4年足らずで3000億円のM&A資金調達を表明していたとのこと。今回の一件では、買収支援としてキリンHDはライオンネイサンの新株37億6000万豪州ドル(約2415億円)相当を取得する意向を示している。
この世界的な金融不安の中も、ひるまずにその計画実施の一端を垣間見せたところなのだろう。
これに対し、米コカ・コーラ傘下のコカ・コーラ・アマティルが「提示価格は低すぎる」と、この提案を拒否したのが今回ピックアップの記事である。
さてキャリアUPキーワードは、これも同ニュースの別ソースの記載なのだが、「スキーム・オブ・アレンジメント」について──
11月17日発表 キリンホールディングス株式会社 プレスリリースより抜粋
本件が成立した場合、当社は統合新会社の実質支配基準を満たす、47.5%の株式を取得し、同社を連結することになります。なお本件は、実施に際してCCA社(コカ・コーラ・アマティル)株主の賛同が必要な「スキーム・オブ・アレンジメント」という手法を採択しています。
【スキーム・オブ・アレンジメント(Scheme of Arrangement)】とは、
英国法上の一般的な買収手続きのこと指す名称で、株主承認決議及び裁判所の承認その他の条件を満たすことにより成立する友好的M&A手法。
総会では、参加株主の過半数かつ議決権の75%以上の賛成が必要。今年2月に日本板硝子が英ピルキントンを買収した際にも同手続きが取られた。
この手法は、ここ数年のイギリスにおける公開企業買収案件で、被買収会社の取締役会が当該買収に賛同している場合に採用される事例が増えてきている。
とのこと。
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登録日:2008年 11月 18日 03:21:35
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