'06 マイヨジョーヌの行方、ランディスへ。

<06ツール・ド・フランス>最終第20ステージ ランディス、出場5度目にして初の総合優勝を果たす - フランス

【パリ/フランス 23日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)・最終第20ステージ(ソシオー・アントニからパリ・シャンゼリゼ、154.5キロメートル)。フォナック・ヒアリング・システムズ(Phonak Hearing Systems)のフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)は、最終ステージを69位でフィニッシュ、通算タイムを89時間39分30秒として、出場5度目にして初の総合優勝を果たした。(c)AFP/JACK GUEZ

AFPBB News


<第20ステージ>
今年のツールはポイント賞も特に早々と決まり、この最終ステージまでもつれ込むことなく、すべてのジャージのホルダーがまさに凱旋を行う最終ステージ。ここでさらにそ総合を奪おうと仕掛けるのは野暮。最後のステージ優勝を狙うゴールスプリント以外は競ってはいけない。

ステージ優勝:トール・フスフォウド(クレディ・アグリコル)


<2006年ツール・ド・フランス総合成績>
 優勝 :フロイド・ランディス(フォナック・ヒアリングシステム)
 2位 :オスカル・ペレイロ(ケースデパーニュ・イリェスバレアルス)
 3位 :アンドレアス・クレーデン(T-モバイル)

山岳賞  :ミカエル・ラスムッセン(ラボバンク)
ポイント賞:ロビー・マキュアン(ダヴィタモン・ロット)
新人賞  :ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・フォンディタル)

チーム優勝:T-モバイル


§フスフォウドに始まり、フスフォウドに終わる

 選手たちは集団となってシャンゼリゼを凱旋。毎年のごとくマイヨジョーヌがシャンパンを口に運びながらの優雅な走行を見せるなど、21日間をお互いに讃え合うパーレードがつづく。
 そしていつものごとく、ゴール前の周回に入ると先頭付近が俄に活気づきはじめる。この晴れのステージでの優勝を狙った動きだ。ステージ優勝は、プロローグを制し、2つのステージをマイヨジョーヌで走ったフスフォウド(クレディ・アグリコル)。はじめと終わりを、しっかり押さえる心憎い勝利だ。マキュアン(ダヴィタモン・ロット)も駆けたが、このステージでは及ばず2位。マイヨヴェールを手中に納めているのだから、ここは譲ってもよかろう。
 個人的に応援していたザベル(ミルラム)は4位。最後まで絡んでいただけにちょっと残念。


§故障をかかえてのマイヨジョーヌ

 ランディス(フォナック)は、このシャンゼリゼの表彰台にマイヨジョーヌを着て立つためだけに万全の体制でこのツールに望んだ。しかし、コンディションは100%というわけではなかった。
 それは4年前、トレーニング中のアクシデントで腰を骨折し、その後遺症を抱えつづけた状態での挑戦だった。
「ひどいね。ズキズキする。骨と骨が擦れ合う感じだよ。ペダルをこいだり歩いたりすると痛みが来たり引いたりするんだ。でも絶えずうずいているんだ、関節炎のようにね。」(http://www.afpbb.com/article/734850)
 このあと人口股関節の移植手術を行うと発表されているが、それが選手生命を延ばすのか否かは未知数だ。
 ディスカバリーチャンネルチームがUSポスタルだった頃、ランディスはランス・アームストロングのアシスト選手だった。ランスとの衝突によりチームを出ることになったときから、彼のマイヨジョーヌへの挑戦は始まっていたのだと思う。
 そして今、そのマイヨジョーヌは彼の手にある。来年のプロローグ、手術が成功し、ディフェンディングチャンピオンとしてこの黄色のジャージを着てスタートに立つ姿を見ることができることを祈りたい。


§あえて…

 蒸し返すこともないという人も多いと思う。しかし、あえて。
 今年はドーピングスキャンダルからはじまったツールだった。前評判の選手が次々と欠場し暗澹たる気分でプロローグを迎えたのは、たぶん僕だけではないだろう。
 この3週間のリザルトを見返すと、結果的には面白いツールになったと思う。特にアルプスステージの3日間は非常にエキサイトな名ステージと言えるものだった。
 しかし全体的には、どことなくなくいつものツールのような展開に感じられなかったと感じるのも僕だけではないと思う。
 大半のステージの展開のパターンが、なんとなくだが“らしく”ないのだ。それは以前にここに書いた通りだ(第14ステージのブログ)。単に注目看板の中の大きな3枚が欠けているせいでなのか?これは各チームとも、よりチームとしての動きが顕著になったためで、ドーピングスキャンダルとは無関係かもしれない。でもなぁ…。
 自転車レースは脈々とつづく大河ドラマのようなものだ。今年のツールが、ファンにとってその受け取るイメージは様々であっても、その1つのエピソードとして大きく印象に残るものであったことは間違いはない。
 

カテゴリー[ TOUR de FRANCE ], コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2006年 07月 24日 11:38:26

コメント

さてさて、波乱の幕開けだったツールが終わりましたね。
う~ん、面白・・・そうだったなぁ、いろいろと。

ところで、マイヨジョーヌの選手はcobaさんの御ひいき?
それともあまり好きではない選手?

ファイター3 @ 2006年 07月 27日 23:18:40

ファイター3さん

今回は、結果を記事で追っかけていくほうが面白いツールだったような気がします。思惑や戦略がカッチリしているので各ステージの展開自体は単調な印象で、あとから振り返ると「おーっ」って感じでした。

ランディスというよりフォナックが獲ったのでOKです。まだ2ndグレードのスイスの郵便屋さんがスポンサーだった頃から観ているチームですから。選手が入れ替わろうが、このチームは面白いんです。この毎年とってくるのも、通好みのいい感じの選手だし。来年、スポンサーがかわるらしいんですけどね。

小林昌幸 @ 2006年 07月 28日 08:52:04

おっ、もう8月ですなぁぁ。
そーいえば、どこかのどなたさんは、レースだそーで。

トレーニングは、はかどってるかなぁぁ???

ファイター3 @ 2006年 07月 31日 17:51:47

いよいよ今週末です。
トレーニングにより登り方はわかってきたのですが、
いやはや一朝一夕にはどうにもならない問題点もわかってきて
さてどうしようという状況です。
特にスタミナがないというのがいかんとも。
結果は、また報告します。

小林昌幸 @ 2006年 07月 31日 23:10:22

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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