ツアー・オブ・ジャパン2010<東京ステージ>〜今年も雨の中

画像

 今年もツアー・オブ・ジャパンの東京ステージは雨の中。大井の周回コースに僕がついたのは午前10時30分頃。市民レースの表彰が始まろという時間だった。
 そのとき耳に飛び込んできたのは、歓声でも、選手に対する慰労の声でもなく、「担架、通ります! あけてください、担架、通ります!」という声だった。
 この雨というコンデションに、レース中の落車は想像に容易だったが、その姿はやはりショックを受けた。
 普通と違うイス型の担架に固定され、首まわりをしっかりと固められた姿は、ただの落車でないことを物語っている。もれ聞こえる声からは、頭からいった、首がいっているらしいなどとう囁きも飛んでいる。
 ロードバイクはスポーツなのであることを、あらためて感じさせられた。
 スポーツは爽快な楽しさがあるが、危険もはらんでいる。ここ数年、ブームという状況で増加したスポーツバイクに乗る人々のはたしてどれぐらいが、このことをきちんと認識しているのだろう。スポーツとしてでなく交通手段としても、目に余る走行は、数が増えた分だけ目立つようになった。交通ルールももちろんだが、自分を剥き出しにして走行していることを考えてほしい。他人を危険に合わせないのは当然だが、「そのとき」のことを考えれば、どんなに自己中なひとでも無謀はできないだろう。
 この事故をレースという状況だからと思わないでほしい。レースという規律が保たれ環境で、一般以上の技量をもった選手でも、こうした不幸な出来事は起こるのだ。一般の人たち、さらに様々な状況が変化しつづける公道ならなおさらである。

 そんな重いシーンから始まった今年の僕の観戦であるが、メインレースはこの雨の中でも見どころ充分。天候のせいで人出も少なく、ゴールもライン間際の好位置でその迫力ある瞬間を目の当たりにできた。
 そしてさらに嬉しいことも。今中大介さんのロードバイク講習のイベントでのこと。急制動など非常に大切なテクニックのポイントを実演により理解できたのもそうの一つであるが、講習後の質問タイムでここしばらく思っていた疑問を解消できたうえに、サイン入りのインターマックスのキャップをもらい握手までしてもらったのだ。
 疑問が解消しただけでも嬉しかったのに、この思い掛けないプレゼントはホントに感激だった。人出が少なく、手をあげる人が少なかったのも質問のチャンスになったと思うと、雨のイベントもまんざらでもない気がした。

 ちなみに私がした質問は、体重と空気圧について。教則本や雑誌にも空気圧についてはよく出てくるが、体重とのかかわりについてきちんとまとめた記事を見た記憶がない。大抵は、プロのトップライダーの例であり、僕のような重量級に参考になるか疑問に思っていた。
 僕、73Kgとしての数値は、一般的な走行で7.5〜8気圧、ヒルクライムでは10気圧とアドバイスを受けた。ただし、10気圧はタイヤやリムの性能にもよるので、使っている機材と合わせて注意が必要とのことだ。
 僕と同じぐらいの人の参考になれば幸いなので、ちょっと紹介してみた。

<東京ステージ優勝>
クラウディオ・クチノッタ(デローザ・スタックプラスチック)

<総合成績>
総合優勝 : クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)
ポイント賞:マイケル・マシュー(チームジャイコ・スキンズ)
山岳賞  :クリスティアーノ・サレルノ(デローザ・スタックプラスチック)
チーム優勝:カザフスタンナショナルチーム

 総合の日本人最高は、西薗良太(日本学生自転車競技連盟選抜 )の11位。大学選抜のチームでプロや実業団を抑えた順位はたいしたもの。着実に次の世代が育っていると嬉しくなるとともに、各大学からの選抜選手に普段からチーム活動をしている日本のプロが…という複雑な感情も。

カテゴリー[ 自転車イベントレポ ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2010年 05月 24日 18:00:37

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2010年 05月 >






1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31




プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
ご意見、お仕事のご依頼は−
 coba☆m9.dion.ne.jp
(お手数ですが、☆を@にかえてご入力ください)
検索