赤水玉の塗装をしてみたいセイサク君

村田製作所、自転車ロボ「ムラタセイサク君」を披露 - 千葉

【千葉 3日 AFP】村田製作所は3日、幕張メッセで開催中のIT&エレクトロニクスの国際展示会「シーテック・ジャパン(CEATEC Japan)」で、自転車ロボット「ムラタセイサク君」を発表した。「ムラタセイサク君」は身長50センチ、体重5キロのロボットで、最高時速2キロで走ることができるほか、停止したままバランスを維持したり、バック走行したりすることも可能。写真は、同社ブースでS字平均台の上を走る「ムラタセイサク君」。(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA

AFPBB News


§自転車は左右対象ではないのです

 坂を登るといういうのは、重力との闘いである。下に転がろうとするタイヤを逆回転させるわけだからトルクも高めなければならない。このトルク=力のかける瞬間がバランスが崩れるきっかけになりやすい。
 これはロボットという話ではなく、自転車で坂を登るときに感じることなのだけれど、このムラタセイサクくんがどんな偉業を成し遂げたのかを考えるうえで大切なことなのでちょっとふれておきたいのです。
 自転車というのは、一見左右対称のように思うのですが実はそうでもありません。車輪が前後の直線上にあるため、後輪を駆動させるチェーンとギヤは左右どちらかにしなければなりません。そして、このギヤを回すクランクはペダリングするために左右180度に取り付けられているということを思い返してください。
 平らなところではスムーズに回すことができるペダルも、坂が急になればなるほど力をかけることになるわけですが、このときの力は交互にかかるため自転車自体が左右に振られることになります。自分のレベルを超えた坂を登るときにヨタってしまうのは、この振れを身体で制御しきれないほどアップアップになっているからです。お恥ずかしい話、和田峠に挑戦したおり僕はその斜面に負け、途中ペダルを回しきれずに踏み込んだ際、バランスを崩し落車しました。
 何が言いたいかというと、自転車で坂を登るというのは、大変なことなのです。


§ヒルクライマー、セイサク君

 左右非対称の重量のものを、交互に力をかけながら、倒れないように進む。人間ならなんでもないことのようですが、これをロボットが行う。そもそも人間だっていきなり補助なしで乗れないのに、ましてやスタンディングまでできてしまう。
 自転車レースでは速いことが重要ですが、この場合は低速ということがさらに重要です。自転車は、ある程度の速度があれば慣性の力により自立しますが(なのでラジコンのオートバイと比べてはいけません)、このような低速でバランスをとることがどんなに大変か、ましては静止するなんて。ちなみに僕は、スタンディングといえるほど静止できないのですから、完全に負けています。
 ホンダの二脚歩行ロボットで驚いたのもつかの間、TVCMで初めてムラタセイサク君を見たときは本当にすごいと思いましたが、今回の坂を登るというニュースはそれを超えるオドロキを感じました。
 ムラタセイサク君は、ついにヒルクライマーになったのだ!今のところ、このセイサク君以外にロボットのヒルクライマーはいないので当然彼が山岳王。シャレで赤水玉(ご存知、ツール・ド・フランスの山岳賞ジャージのカラーです)に塗装してみたいと思ったサイクリストはけっこういるのではないでしょうか?
 なんか、支離滅裂な文章になってしまいましたが、それぐらいこのムラタセイサク君のニュースは僕にとって衝撃だったのです(正直、ロボット大好きです)。

 だいたいにしてアノ斜度、写真でもわかるように人間サイズなら“壁”ですよ、ホントに。

カテゴリー[ 自転車 ], コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2006年 10月 06日 15:37:02

コメント

セイサク君CMはある意味、あしーも君より衝撃でした。
チャリ乗り回しとる・・・。
CMのおとうちゃんと同じくらい驚いたものです。

バランスすごーい、と思ったのもつかの間、坂道を登るとは!。
朝からびっくりです。次はなにをやってくれるのか、期待♪。

ちえ @ 2006年 10月 08日 09:19:54

◯ちえさん
今、SF的世界のトレンドはきっと自転車ヒルクライム生活なのですよ。きっと。

あ、それと、あしーも君ですが、ヤツはヒトを見ます(受付のおねーさんが操縦しているからなんて夢のないことは、絶対いわないけど)。

小林昌幸 @ 2006年 10月 08日 11:39:12

セイサク君、去年も今年もニュースで見て、気になってはいました。
http://www.murataboy.com/about/index.html
素晴らしい・・・。
ちゃんとチェーン駆動、前サス、後ろステーにもサス、ディスクブレーキ・・・。
ジャイロとフライホイールでこんなにうまく制御できるなんて。
静止してそのままバックできるとは。
胸のデッカいフライホールが銀河鉄道999の機械化人間を思い出させます。

あとは高速への加速・減速時のコントロールと不整地でのフィードバックができれば。
ついでにディレラーでの変速なんかも。(CVTぢゃなくてね)
そーすれば、ツール・ド・セイサク君(??)も可能ですねぇ。

更には、本当の自転車にも搭載できれば・・・。
「倒れない自転車」ができるかも。
御年寄りや子供のフラフラした自転車って危険がいっぱいだしね。
でも人間の体重を打ち消せるデカいフライホールは無理かなぁ。
モーターに距離センサにナビまでつけたら全自動ですな。
別にそんなの乗りたくないけどねぇぇ。

ファイター3 @ 2006年 10月 13日 09:39:14

◯ファイター3さん
何をアシストする電動アシスト自転車なのかわからなくなっていきますね。いっそセイサク君に漕いでもらう電動アシスト自転車は?とか思ったのですが、電池が切れると地獄を見そうです。

二重投稿は、よくあるので気にしないでください。
重複した投稿は、ご依頼のとうり削除しました。

小林昌幸 @ 2006年 10月 13日 21:22:40

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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