2006年 05月
私的ジロ観戦日記−06 Final
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>バッソ 大会初優勝を飾る - イタリア
【ミラノ/イタリア 28日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)、最終第21ステージ(ムゼーオ・デル・ギザッロからミラノ間140キロメートル)。総合トップでスタートしたチームCSC(Team CSC)のイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)は、トップと同じ3時間56分03秒のタイムで48番手でゴールし、合計タイム91時間33分36秒で大会初優勝を飾った。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
<第21ステージ>
自転車の聖地ギザッロ教会からミラノへ向けての最終ステージ。ミラノは11周のクリテリウム。198名だった選手は151名に。
ステージ優勝:ロベルト・フェルスター(ゲロルシュタイナー)
<2006年ジロ・デ・イタリア総合成績>
優勝 :イヴァン・バッソ(CSC)
2位 :ホセエンリケ・グティエレス(フォナック)
3位 :ジルベルト・シモーニ(サウニエルドゥバル)
ポイント賞 :パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :フアンマヌエル・ガラーテ(クイックステップ)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§クイックステップ、ジャージ2枚獲得
ポイント賞は例年通り最終日まで決まらず。58km地点のガゼッタ紙110周年賞ポイントは、同賞だけでなくポイント賞のポイントもかかっているため、ベッティーニ(クイックステップ)がガゼッタ賞を狙うドラマージュ(フランセズデジュー)とカルカーニ(リクイガス)らとスプリント勝負を演じ見事に獲得。ゴールで3ポイント以上獲れば賞を確実とした。ただ、このためドラージュとカルカーニのガゼッタ賞は同ポイントとなり、これまでのガゼッタポイント通過の1位順位獲得数の差での判定へ。ガゼッタ紙110周年賞は、最終的にドラージュとなった。
そしてゴールスプリント。ベッティーニはステージ優勝は逃したものの4位に入り14ポイントを獲得。スプリンターの名誉、今年のポイント賞を決めた。
このベッティーニのマリア チクラミーノの獲得によりクイックステップは、ガラーテによる山岳賞マリア ヴェルデと合わせて2枚のジャージを手中に納めた。チームとして最高の出来映えでははないだろうか。
§新しい伝説が始まる予感
2位に9分18秒という大差をつけてバッソが優勝。今年のジロは、スタート前からバッソの評判は高く、この結果と合わせて、正に彼のレースと言ってもいいだろう。バッソ自身のピーキングとコンデション、そして監督である往年の名選手ビャルネ・リースの戦略が見事にシンクロした結果だ。同じく前評判の高かったクネゴは結果4位となったが、期待に反して振るわなかった。僕個人としては、非常に残念だ。
ジロの期間、バッソの表情には終止、余裕があったように思い返される。ぜひともこのコンデションで7月のツール・ド・フランスに臨み、Wツールを達成してほしい。僕はかねがねWツールを手にした者こそ最強だと思っている。バッソのWツールから始まる新しい伝説を期待したい。
§シモーニ
今年のジロのもう一人の主役。それはシモーニではないかと思う。最後までベテランの意地を見せ、表彰台に上がった。勢いある若手、とくにエースであったチームを出るきっかけとなったクネゴより上の順位での終了。バッソに挑む姿に気迫、そして威厳すら感じたが、実はそこにも意地があったのではないかと思う。
たしかに今年のジロは、これまで期待されながらも今ひとつはじけきれなかったバッソのついに来た爆発的な輝きに目を奪われるものだった。しかし僕は、後半のシモーニの姿のほうが強く印象に残るレースだった。
それにしてもグティエレス、気がつけばそのまま2位。すごい成績なのに、どこか影がうすいんだよなぁ。
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登録日:2006年 05月 29日 12:30:23
私的ジロ観戦日記−20
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>バッソ 第20ステージを制す - イタリア
【アップリカ/イタリア 26日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)、第20ステージ(トレントからアップリカ間211キロメートル)。チームCSC(Team CSC)のイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)は、6時間51分15秒のタイムでステージ優勝を飾った。これでバッソは、総合タイムを2位以下に9分以上の差をあける87時間37分33秒で総合首位をキープした。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
偉大な英雄の名を冠したチマ・コッピを擁した山岳ステージ。翌第21ステージは凱旋的な意味合いが強いだけに実質的な最終ステージ。
第20ステージ結果
ステージ優勝 :イヴァン・バッソ(CSC)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :イヴァン・バッソ(CSC)
山岳賞 :フアンマヌエル・ガラーテ(クイックステップ)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§山岳賞決まる
先日の走りと山頂ゴールにより一気に山岳ポイントに浮上してきたガラーテ(クイックステップ)が、チマ・コッピの山岳ポイントを1位通過。これにより次の山岳ポイントをバリアーニ(チェラミカ パナリア)が獲っても逆転は2ポイント差で不可能となり、この時点で翌日のミラノまで完走すればマリアヴェルでの獲得を確実にした。
§バッソとシモーニ
タイム差を考えればバッソ(CSC)はシモーニ(サウニエル デュバル)をマークし、ついていくだけでいい。それで安泰なのだ。しかし、バッソはモルティーロ峠に入ると先頭集団から抜け出し、シモーニとの勝負にのぞんだ。圧倒的な強さを見せつけるため?そうではないと思う。過去2回のジロ優勝者への最高の敬意だったのではないだろうか。シモーニもしっかりと応えた。後続を引き離すため協調し、ゴール前に二人だけのステージをつくる。
結果はバッソが1分17秒差をつけて決着。それでも、このステージの主役はシモーニだったと、僕は思う。
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登録日:2006年 05月 28日 11:24:24
私的ジロ観戦日記−19
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>ガラーテ 第19ステージを制す - イタリア
【パッソ・ディ・サン・ペッレグリーノ/イタリア 26日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)、第19ステージ(ポルデノーネからパッソ・ディ・サン・ペッレグリーノ間224キロメートル)。クイック・ステップ(Quick Step)のフアンマヌエル・ガラーテ(Juan Manuel Garate、スペイン)は、7時間13秒36秒のタイムでステージ優勝を飾り、総合タイムを81時間03分18秒とし、総合8位に浮上した。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
フォルチェッラ、フェダイア、ポルドイと有数の峠を越え、サンペグリーノ峠の頂上ゴール。
第19ステージ結果
ステージ優勝 :フアンマヌエル・ガラーテ(クイックステップ)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :フォルトゥナート・バリアーニ(チェラミカ パナリア)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§ ファイクトとガラーテ
もっともハードな山岳コースの様相ではあるが総合優勝争いはすでに決まってしまったかの空気で、レースの動きは2位以下の表彰台とポイントと山岳のジャージの争い。しかしそれも先頭集団では以心伝心でジャージを狙う選手にポイントを優先させる、どこか消化レース的な印象。例年は終盤まで、淘汰されていった選手の1秒、1ポイントの争いがつづくジロとしては珍しい展開に思える。
ステージ争いは、ゴール前4km付近ファイクト(CSC)が駆け出しガラーテ(クイックステップ)が追走。ポジション争いを繰り返しながら、このまま競ってのゴールと思われた。しかし、300m手前、突然ファイクトとガラーテの背中を叩き勝利を譲った。その展開はファイクトが先に動き出しただけに意外に思えたが、光景はごく自然に感じた。どのような判断、想いがあったのか。憶測は様々に考えられるだろう。しかし、その本心は彼ら二人だけしか知らない。
§デサントのジャージ
注目のバッソのチーム、CSCのジャージには日本のスポーツウェアメーカー・デサントのロゴマークがある。自転車を趣味としている人でちょっと古い方なら、気になるのではないだろうか(僕だけ?)。
デサントは以前、サイクリングウェアを扱っていたが現在は販売をしていない(少なくても日本では。海外で販売していたらスミマセン)。僕は雪国生まれでスキーをしていたので、デサントのロゴマークには愛着があり、サイクリングウェアもデサントで揃えていた。それだけに店頭から見かけなくなったときはがっかりした。それがCSCのジャージに滑降を意味するロゴマーク。もしかしたらまた販売を開始するのではと期待したが、今現在まだ店頭では見かけない。
デサントはロゴマークも示すようにスキーウェアのメーカーとして大きなバリューがある。そういう意味でも、日本のスポーツメーカーの中でも比較的早い時期からスキーのメッカであるヨーロッパを向いている企業ではないかと思う。ヨーロッパを重要なマーケットと考える企業は、日本で今のように自転車がブームになる以前からサイクルロードレースのスポンサー活動を行ってきた。近いところでは、シモーニが隆盛を誇っていた時期のランプレをサポートしていたダイキンが記憶に新しいだろう。
サイクルロードレースは、F1、サッカーに次ぐ世界的な視聴率を持つイベントと言われる。日本人的なイメージで海外というとすぐにアメリカを思い浮かべるが、もうそんな時代ではない。世界という市場を考えたとき、アメリカとその息の掛かった地域でしか人気のない野球より、F1、サッカー、自転車を選ぶ企業が増えている背景はこんなところにあるのではないかと考える。
それにしてもデサントのサイクルウェア、このCSCへの供給を機会にまた発売しないだろうか。以前にそろえたデサントのウェアは、まだパンツとスパッツ、最後にワンサイズ大きめに買った長袖は着られるが、体形が太くなって半袖ジャージは悔しいが、細い友人にあげてしまった。
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登録日:2006年 05月 27日 19:17:26
私的ジロ観戦日記−18
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>バッソ 第18ステージを終え総合首位をキープ - イタリア
【ジェモーナ・デル・フリウリ/イタリア 25日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)第18ステージ(シリアンからジェモーナ・デル・フリウリ間210キロメートル)。チームCSC(Team CSC)のイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)は、5時間34分16秒で今ステージ43位に終わったが、73時間30分47秒で総合順位首位の座をキープした。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
オーストリアスタート。ベルギー、スイスと今年のジロは国際的。
第18ステージ結果
ステージ優勝 :ステファン・シューマッハー(ゲロルシュタイナー)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :イヴァン・バッソ(CSC)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§逃げ切り成功
スタート60kmから飛び出した、グティエレス(イリュエスバレス)、ガルシア(エウスカルテル)、シューマッハ(ゲロルユタイナー)、ブルセギン(ランプレ)、ウェゲリュース(リクイガス)の5人は、中盤の18%の勾配の1級山岳ポイントを過ぎても協調体制のまま。そしてゴールまで逃げ切ってしまった。
この5人による先頭集団が活性化したのは、ゴール前5km付近から。グティエレスとウェゲリュースが抜け出し失敗。つづいてガルシアが仕掛けるとシューマッハが追い、引き戻すと、それまでの強調体制が一気にかわった。そして1km手前、ブルセギンが飛び出すがすぐに5人と500m前まで攻防がつづく。
このまま5人のスプリントの様相となったとき、またブルセギンが後方から駆け出した。その動きに反応できたのはシューマッハのみ。そのままブルセギンの背中を利用して加速し余裕のゴール。今回のジロ2勝目を手にした。
一人で逃げ切るゴールも感慨深いものがあるが、こうした少数の逃げ切りもゴール前の駆け引きに思わず手に汗握ってしまう。とくに今年は、レースがもう安定してきており、こうした状況は見られないかと思っていただけに面白いステージだった。
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登録日:2006年 05月 26日 23:52:22
私的ジロ観戦日記−17(+さらに私的な参戦報告)
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>ピエポリ 今大会2勝目を挙げる - イタリア
【プランデ・コロネス/イタリア 24日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)第17ステージ(テルメーノからプランデ・コロネス間158キロメートル)。サウニエル・ドゥバル(Saunier Duval-Prodir)のレオナルド・ピエポリ(Leonardo Piepoli、イタリア)は、3時間21分26秒で今大会2度目のステージ優勝を飾り、合計タイムを68時間14分50秒として総合12位に順位を上げた。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
雨の山岳ステージ。そしてゴールは雪。このためステージ半ばの1級山岳ポイントのかかったエルベ峠が下りの危険性から迂回と決定。さらにゴール前の未舗装区間5kmがカットなり全長138kmのコースは121kmに短縮。
第17ステージ結果
ステージ優勝 :レオナルド・ピエポリ(サウニエル・ドゥバル)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :イヴァン・バッソ(CSC)
山岳賞 :イヴァン・バッソ(CSC)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
まいよさんの推察どおり、表彰台ジャージは長袖がフロントオープンで、半袖が被って着るタイプのようですね。考えすぎました。
§タラ・レバはないけれど
最初に抜け出したのはポワルベ(クレディアグリコル)とチョーニ(リクイガス)。メイン集団との差は約3分程。“もし”なんてことはないが、それでも“もし”エルベ峠が迂回されることがなかったらどうなっていただろう。
山岳ステージでは、こうした早い段階から集団を抜け出した選手が逃げ切れることが多々ある。結果は集団に吸収され同じだったかもしれないが、確率は上がったのではないか。レースにタラ・レバはない。しかし、そんな想像をするのも、また楽しさのひとつ。
§ピエポリの仕事−2
昨日につづいてピエポリ(サウニエル・ドゥバル)から目が離せない。ゴールであるコロネス高原への激坂、レースが動き出すと昨日同様、エースであるシモーニのアシストとして先頭を加速。メイン集団の選手をふるい落としにかかる。しかし、このときそのシモーニもついてこれない様子。何度かシモーニを確認し、状態を判断するピエポリ。そして彼がとった行動は、ステージ優勝へ向けての勝負だった。
この日、バッソ(CSC)と一騎打ちを演じたのはピエポリだ。ゴール前1km付近、最初に先頭集団から飛び出したのはバッソ。そのバッソに反応し追従していったのはピエポリだけだ。そしてバッソをパスし1車身。そのまま勝利を確信しポーズを決めてのゴール。今回のジロでは2勝目のステージ優勝を果たした。
アシストという仕事を果たしたうえで、つかんだチャンスを最大限に活かした勝利。ちょっとカッコイイ。
<ごく個人的参戦報告>
§僕も走ります
この8月に新潟県の大湯温泉で開催される枝折峠ヒルクライムにエントリーしました。さんざん語ってきた割には、ただホビー歴が長いだけで市民レース初参戦。みっともないことにならないようにあと2ヶ月練習に励み(つもり;汗。もう少し腹をひっこめないと、その日のために手配していただいたジャージがキマらいない)、脱・語るだけのオッサンを目指します。さて、どうなることやら。
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登録日:2006年 05月 25日 16:56:17
私的ジロ観戦日記−16
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>バッソ 第16ステージ制し総合首位をキープ - イタリア
【モンテ・バンドーネ/イタリア 23日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)第16ステージ(ロバトからモンテ・ボンドーネ間173キロメートル)。マリアローザを身に着けるチームCSC(Team CSC)のイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)は、4時間51分30秒と2位以下に1分26秒の差をつける圧倒的な強さでステージを制し、総合首位の座を危なげなくキープした。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
前半に3級の第1山岳ポイント、ゴールも超級の山岳ポイントがかかった登りゴール。
第16ステージ結果
ステージ優勝 :イヴァン・バッソ(CSC)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :フォルトゥナート・バリアーニ(チェラミカ パナリア)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§シモーニの意地を見た
第1山岳ポイントを越え終止スローペースのメイン集団も、ゴール前35km付近より急速に高速化。ひとりで逃げ続けた22歳のバリアー二(チェラミカ パナリア)もゴール前25km付近で吸収された。
ゴールに向けての登りに入ると、まずはセルパ(セッレイタリア)が抜け出そうとするがすぐに吸収。CSCのサストレ、サウニエルデュバルのピエポリが、それぞれのチームのエース、バッソ(CSC)とシモーニ(サウニエルデュバル)のために後続をふるい落とすように先頭を加速。そして、ついにバッソとシモーニの一騎打ちが始まった。最初シモーニが先行するもゴール前6.8km、バッソが振り切りステージ優勝を果たす。
結果として負けたもののこの日のシモーニには迫力を感じた。34歳、すでに選手としてはピークを過ぎ、アシストだったクネゴ(ランプレ)にチームを押し出された彼が、飛ぶ鳥を落とす勢いのバッソとトップを争う。過去2回のジロ優勝者のプライドと意地。ベテランは、こうして若い世代に伝えていくのだと感じた。
§ピエポリの仕事
サストレと先頭の主導権を争い、シモーニをトップに引き上げたピエポリは、そのあと執拗にグティエレス(フォナック)のマークにつき、後ろにへばりつくようにプレッシャーを与え続けた。そしてゴールはグティエレスをパスし、ステージ3位を獲得。
これにはグティエレスも頭にきたらしい。しかし、アシストとしては完璧な仕事だ。グティエレスは現在総合2位であり、チームのエースであるシモーニにとっては邪魔な存在ともいえる。この日、グディエレスの総合順位はかわらなかったものの、ゆさぶりをかけつづけるとは渋い仕事だ。シモーニの総合順位は4位に上昇した。
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登録日:2006年 05月 24日 12:29:35
私的ジロ観戦日記−15
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>ベッティーニ 第15ステージを制す - イタリア
【ブレシア/イタリア 22日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)第15ステージ(メルゴッツォからブレシア間182キロメートル)。このステージの優勝を飾ったクイック・ステップ(Quick Step)のパオロ・ベッティーニ(Paolo Bettini、イタリア)は、表彰式で授与されたトロフィーを掲げてファンからの声援に応える。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
フラットな182km。後半戦、山岳ステージがつづくなか、最終日ミラノをのぞけばスプリンターが活躍できる最後のステージ。
第15ステージ結果
ステージ優勝 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :フォルトゥナート・バリアーニ(チェラミカ パナリア)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§メルクス、不出走
この日、メルクス(フォナック)は出走のサインをしなかった。今年のメルクスはどこか違うと注目してきただけに残念。第10ステージでのゴール前のアタックは、僕にの目には新鮮に残っている。
§ベッティーニ、ついに
スタート23kmからのエダレーヌ(クレディアグリコル)の飛び出しに追従したマヨス(エウスカルテル)、ラーション(フランセーズデジュー)、ミサーリャ(セッレイタリア)による4人の先頭集団も、ゴール前7kmでメイン集団に吸収。
T-モバイル、クイックステップなどステージ優勝を狙うスプリンターを擁するチームの動きが活発化していく。相変わらずミルラムの動きがいい。
途中、クイクス(ダビダモンロット)が抜け出すが、ベッティーニのステージ優勝を狙うクイックステップのガラテがおさえ、ゴールは予想通りのスプリンター勝負に。
ゴール直前、ポラック(T-モバイル)が先行のベッティーニをかわそうとするが僅差で及ばず。ベッティーニが、ついに今回のジロで1勝をあげた。
この勝利によりポイントは115ポイントとなり、ポイント賞マリアアッズーラは
まずまず手中におさめたと言えるのではないかと思う。ただ、ポイント賞の2位のポラックはスプリンターなのでともかく、3位にはオールラウンドなサヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)が控えているためつづく山岳ステージを考えると100%の安心はできないかもしれない。
§アシスト、ウルリッヒ
ウルリッヒ(T-モバイル)がボトルを運んだり、ステージ優勝を狙うチームメートのポラックのために先頭をひいたり。本来エースである彼がこんな仕事をするなんて滅多に観られない光景だ。このジロは本当にウルリッヒにとってはトレーニングなんだなぁと改めて実感。そんな普段はやらない仕事をしていても表情はやわらかく、いつもは貰ってばかりいるため慣れていないのか、どこかぎこちないボトルの受け渡しもお茶目に見えた。
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登録日:2006年 05月 23日 10:17:01
私的ジロ観戦日記−14(+ちょっとTOJ東京ステージ観戦日記)
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>ヒメネス 第14ステージを制す - イタリア
【ドモドッソラ/イタリア 21日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)第14ステージ(アオスタからドモドッソラ間224キロメートル)。チェラミカ・パナリア・ナヴィガーレ(Ceramica Panaria-Navigare)のルイス・フェリペ・ラベルデ・ヒメネス(Luis Felipe Laverde Jimenez、コロンビア)が5時間27分05秒のタイムでステージ優勝を果たし、合計タイム56時間15分40で総合62位につけた。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE

※上記写真はTOJ東京ステージです。ジロとは関係ありません。
<ジロ・デ・イタリア第14ステージ>
スイス国境をまたぎ、またイタリアへ。ベルギーにつぐ国外ステージ。
第14ステージ結果
ステージ優勝 :ルイス•フェリペ•ラベルデ•ヒメネス(チェラミカ パナリア)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :フォルトゥナート・バリアーニ(チェラミカ パナリア)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§山岳賞争いに注目
レースは終わるまで何が起こるかわからないが、現時点の空気は、総合争い、コンビネーション賞は、ほぼ固まってきたような色合いを高めている。そんな展開の中、これからまだ動きそうなのはポイント賞、山岳賞の争いだ。ポイント賞は先ステージ、マキュアンのリタイアによりベッティーニ(クイックステップ)へ移動。このステージでは、山岳賞が動いた。
現在、山岳賞1位のバリアーニ(チェラミカ パナリア)と2位のカザール(フランセーズデジュー)のポイント差はわずかに1ポイント。この先の山岳ステージと言われるステージが続くため、特にこの賞の動きは、さらに目が離せない展開を見せそうだ。
§TOJ東京ステージ観戦日記
ジロ第14ステージが行われた5月21日、日本ではツアー・オブ・ジャパンの最終ステージとなる東京ステージが開催された(上記、ジロの記事の下の写真)。ステージ優勝は、ライビス・ベロフォシクス(ユニバーサルカフェ)。総合は、優勝ウラジミール・ドゥーマ(ユニバーサルカフェ)、山岳賞ションリー・オーガスティン、そしてポイント賞は日本人初の表彰台・鈴木真理が獲得。
身近でレースを観ることがなかなかない日本では、車輪の響き、大勢が風を切る迫力を体験できる貴重な機会だ。
東京ステージは毎年観戦に行っているのだが、今年は新しい発見もあった。今回、初めて市民レースの部から観戦したのだが、メインとなる実業団のレースとはまた違う面白さに気づいた。チームではなく個人が自分のためだけに全力をつくす姿は、普段プロチームのレースばかり観ている目にとても新鮮に映った。
爽やかな快晴の中でおにぎりをほうばりながらの観戦、非常に楽しい1日だった。
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登録日:2006年 05月 22日 11:15:58
私的ジロ観戦日記−13
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>バッソ 第13ステージを終えて依然総合首位 - イタリア
【ラ・トゥイール/イタリア 19日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)・第13ステージ(レッサンドリアからラ・トゥイール間218キロメートル)。チームCSC(Team CSC)のイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)は、5時間21分56秒で2位でフィニッシュし、合計タイムを49時間53分36秒として総合首位をキープした。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
いよいよ本格的な山岳ステージ。前半は平坦のようだがゆるやかに後半の登りにつらなる傾斜。ゴール8km前に標高1980mの1級山岳。山頂にはまだ雪が残り、天候は雨と厳しいステージ。
◯第13ステージ結果
ステージ優勝 :レオナルド・ピエポリ(サウニエルデュバル)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :パオロ ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :イヴァン・バッソ(CSC)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§マキュアン帰宅
マキュアン(ダヴィタモン ロット)がリタイア。最後にスプリンターが活躍できる第15ステージまではいるかなと思っていたが、この天候の山岳ステージに帰宅というところだろう。彼の興味はステージ優勝だけで、どうやらポイント賞には興味がないらしい。予想通りといえば、そうなんだけどね。
§グティエレスの存在
ゴール20km前を過ぎ、1級山岳ポイントに向けての本格的な登りにはいると、先行で逃げていた6人が次々と吸収。メイン集団はリクイガスとサウニエルデュバルがコントロールしていたはずだが、気がつくとバッソ(CSC)とピエポリ(サウニエルデュバル)の二人となっていた。
この二人のイタリア人の協調体制は山頂の山岳ポイントまでつづく。ゴールに向けての下りに入ると、ステージ優勝が欲しいピエポリが加速。十分タイムを持つバッソは余裕の走りだ。結果はピエポリがステージ優勝、バッソは総合優勝のライバルたちに1分を超えるタイム差をつけて2位ゴール。お互いに思惑通りというところだろう。
ただ、ここで僕が気になりだしたのはグティエレス(フォナック)だ。総合争いについてノーマークだったのだが、現在までの総合成績は2位をキープ。このステージもバッソにつづいて3位に入っている。もしかしたら、これからの後半戦を面白くしてくれるのは彼ではないだろうか。気がつくとそこにいる、いい意味で不気味な存在だ。
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登録日:2006年 05月 21日 07:05:27
私的ジロ観戦日記−12
<自転車レース 2006 ジロ・デ・イタリア>オラク 第12ステージを制す - イタリア
【セストリ・レバンテ/イタリア 19日 AFP】自転車レース、第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)・第12ステージ(リボルノからセストリ・レバンテ間165キロメートル)。このステージの優勝を飾ったケスデパーニュ・イリュスバレアレス(Caisse d’Epargne-Illes Balears)のジョアン・オラク(Joan Horrach、スペイン)は、表彰式で嬉しそうな表情を浮かべながらシャンパンで祝杯を挙げる。(c)AFP/Filippo MONTEFORTE
前半は平坦、後半は打って変わって3級と2級の山岳ポイントも設定されるような起伏の激しい海岸線のコース。
◯第12ステージ結果
ステージ優勝 :ジョアン・オラク(ケスデパーニュ・イリュスバレアレス)
総合1位 :イヴァン・バッソ(CSC)
ポイント賞 :ロビー・マキュアン(ダヴィタモン ロット)
山岳賞 :イヴァン・バッソ(CSC)
コンビネーション賞:パオロ・サヴォルデッリ(ディスカバリーチャンネル)
§旅は道づれ
中盤、先行集団は15人、メイン集団はマリアローザのバッソを擁したCSCがコントロール。ゴール間近の2級の山岳ポイントを越え下りに入ると先頭は総合の順位をあげたいセラー(パナリア ナビガーレ)とステージ優勝を狙うモーリ(サウニエルデュバル)の二人となり、もうこのままこのステージも決まりという安心して観ていられる展開だったが…。
互いの目的のため協力して先頭を走るモーリとセラー。そのモーリがコースアウトし、つられたセラーがガードレールに突っ込んでしまった。モーリはすぐに立て直し先頭に復帰するが、ガードレールに突っ込んだセラーはダメージのせいか先頭集団に戻ることに。
だがこの二人のドラマはまだつづく。このアクシデントに焦ったかモーリがコーナーのコントロールを誤りさらに落車。後続の小集団の中にいたセラーが、避けきれず今度は転倒しているモーリに突っ込むことに。同じ二人が短い間に同じような不運に見舞われる。こんな展開、だれが予測できただろう。
この2度のアクシデントによりモーリはステージ優勝を逃すが、セラーは先頭集団からこぼれることなく4位まで総合順位を上げた。しかし、ガードレールへの激突のダメージは大丈夫なのだろうか。次のステージ以降、ダメージが尾を引きせっかく上がった順位が無駄にならなければいいが。
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登録日:2006年 05月 20日 16:36:30
- プロフィール

- 小林昌幸
- (男)
- 1968年05月10日
- 自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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- [04/07] チッポリーニが帰ってきた!
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- [02/17] ちょっと最近思うこと
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- [08/07] 登ってきました、枝折峠ヒルクライム2008 小林昌幸
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- [08/06] 登ってきました、枝折峠ヒルクライム2008 ちえ
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- [06/04] 今年もジロ!2008 〜ミラノ ファイター3
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