2006年 06月
まるで魔女狩りだ
<06ツール・ド・フランス>バッソ ドーピング問題で出走取り消し - フランス
【ストラスブール/フランス 30日 AFP】自転車レース、7月1日に開幕を迎えるツール・ド・フランス(2006 Tour de France)。
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(c)AFP/PASCAL GUYOT
バッソ(イタリア)、ウルリッヒ(ドイツ)、セビリャ(スペイン)、マンセーボ(スペイン)が、明日からのツール・ド・フランスの開幕を前に出走取り消しとなった。まだ裁定を耳にしていないがアスタナ・ウルトのヴィノクロフ(カザフスタン)を加えたこの顔ぶれは全員、総合優勝に絡む実力を持つ選手である。
そして注目してほしいのは、この選手たちの出身国だ。そこまでしてフランス人に勝たせたいのか。今年のツールは王者ランス・アームストロングの引退により、マイヨジョーヌは空席。8年ぶりの新チャンピオンが誕生する目の離せない大会だった。そう、こうなってはもう過去形だ。
たしかにツール・ド・フランスはその名のとおりフランスのお祭りだ。ここ数年、フランス人選手の活躍が目立たないのは、面白くないだろう。それにしてもだ。自国以外の有力選手に疑惑(現状、あくまでも疑惑である)をかけ、出走を取り消しているようにしか見えない。まだ、チッポリー二のときのように、ふさわしくないというような因縁のつけかたのほうがかわいげがある(それは暗に実力を認めているともとれ、今回のように犯罪者にしたてようとはしていない)。
1999年にランスがドーピング疑惑をかけられて以降、この7年徹底した管理で疑惑を押し挟む隙をあたえなったディスカバリーチャンネルチームはさすがだ。その疑惑も今年見事に晴らしている。しかし思い出してみよう。この1999年はランスが初めて優勝した年だ。これは偶然かとさえ勘ぐりたくなる。今までの徹底した隙のない管理体制がなければ、この状況下でどうだっただろうか。
これ以上の記述は、もう僕の憶測と感情を垂れ流すだけになってしまいそうだ。文章の乱れとあわせて、ご容赦いただきたい。
ため息とともに、ツールから急速に興味が薄れていく。これは僕だけではないだろう。
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登録日:2006年 06月 30日 23:08:21
移籍は裏目か?
<06ツール・ド・フランス>ドーピング疑惑でアスタナ・ウルトへ出場を取り消すよう勧告 - フランス
【フランス 26日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)に出場を予定しているアスタナ・ウルト(Astana-Wurth)に対して、大会委員会から出場を取り消すようにとの勧告が出た。
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(c)AFP/JAVIER SORIANO
正真正銘のエースとして走るための移籍ではなかったのか。T-モバイル時代は、実力を持った主力選手でありながらも、エースはウルリッヒ。今年のツールでウルトチームは、当然彼のために働き、そのウルリッヒに挑むのだと期待していた。
このドーピングがらみのスキャンダルによるチームの危機も、降りたメインスポンサーの穴をカザフスタンの企業協同体が埋めるということで、すなわちヴィノクロフの在籍のおかげで乗り切れたようなものだ。
移籍してきたばかりのヴィノクロフは、今回のドーピングスキャンダルになんの関係もないはずだ。むしろ寝耳に水といったところだろう。さらにチームの危機まで救っているようなものだ。それなのに、照準としているツールへの出走が、そのチームであるために赤信号となっている。
その心境は転職に失敗した経験のあるひとにはわかるのではないだろうか(フリーランスの僕に言われたくないだろうが、僕だってサラリーマンも数度の転職も経験している)。こんなはずではなかった。入ったばかりで辞めるに辞められない。そんな一般の後悔とは比較できないだろうが、察することはできる。
自転車プロロードレースは個人の競技のように見えるが、その実はチーム競技である。ヴィノクロフが勝つためには、彼のために動いてくれるチームが必要なのだ。なんとか出場できることを祈りたい。僕の力ではどうにもならないけど、がんばれ!ヴィノクロフ。
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登録日:2006年 06月 27日 22:31:29
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−06 Final
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>ウルリッヒ 最終ステージを制し総合優勝に輝く - スイス
【ベルン/スイス 18日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・最終ステージ(Kerzersからベルン/30.7キロメートル)、個人タイムトライアル。T-モバイル(T-Mobile)のヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)は、38分45秒21の首位でこのステージを終え、合計タイム38時間21分36秒で、総合優勝を果たした。(c)AFP/PASCAL GUYOT
<第9ステージ>
最終日は、個人タイムトライアル。天気は良好。しかし、上位選手のスタートとなる後半、まさに一天俄にというように雨と激しい風。
ステージ優勝 :ヤン・ウルリッヒ(T-モバイル)
<2006年ツール・ド・スイス総合成績>
優勝 :ヤン・ウルリッヒ(T-モバイル)
2位 :コルド・ヒル・ペレス(サウニエル・デュバル)
3位 :ヨルグ・ヤクシェ(アスタナ・ウルト)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
チーム賞 :アスタナ・ウルト
§肩を落とすペレス
2位のヤクシェ(アスタナ・ウルト)に30秒、3位のウルリッヒ(T-モバイル)に50秒。それが、総合1位をキープしてきたペレス(サウニエル・デュバル)のアドバンテージだった。
しかしゴールは38分45秒21秒のウルリッヒに対して、39分59秒91秒。ステージ順位9位と健闘したが50秒の貯金を使い切り、総合タイム24秒差でイエロージャージはペレスの手を離れていった。
良い走りだっただけにゴール時、そのタイムを聞いた瞬間の落胆は表情からもあきらかだ。ウルリッヒの照準は来月のフランスであり、このスイスの優勝はある意味でオプションみたいなものだろう。そうした大舞台で、今のポジション、実力ではまだなかなか注目を得られないペレスのような選手にとって、このスイスでの優勝はまたとない勲章となるはずだった。
スタート前からウルリッヒの逆転は予想されていた。しかし天候の急変もあり、もしかしたら、微差かもしれないがキープできるのではないかと思った。
表彰台に上がっても晴れない表情に、こうした大会だからこそ勝たせてあげたかったと思った。
§スプリントと山岳、2枚のジャージ
アルバジーニ(リクイガス)がスプリントと山岳の2枚のジャージを守りきった。この2枚は普通、それぞれスプリンターと登りのスペシャリスト、対照的な脚質の選手が獲得するものだ。その対照的な2枚をアルバジーニは独り占めしてしまった。登りの途中にスプリントポイントがあったりする、まさにツール・ド・スイスならではの現象だろう。
アルバジーニは、第3ステージより2枚のジャージをキープしてきたが、レース中は常に山岳ジャージを着用していた。
§ウルリッヒ、いよいよフランスへ
今回のツール・ド・スイスを通して感じたのはウルリッヒの好調さだ。その走り方はT-モバイルチームを含めて、決して上位を争うという走りではなく、淡々としたもので、どう見ても7月のツール・ド・フランスに向けての調整であることはあきらかだ。
そしうしたモチベーションにもかかわらず、順位はステージを追うごとに上がっていき、ついには総合優勝の表彰台に立っていた。
現時点、ツール・ド・フランスへ向けての準備は万全に近い仕上がりだろう。今年こそ2度目のマイヨジョーヌなるか、注目が集まっている。
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登録日:2006年 06月 20日 09:29:09
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−8
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>コンタドール・ベラスコ 第8ステージを制す -スイス
【アンブリ/スイス 17日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第8ステージ(アンブリ/155キロメートル)。リバティ・セグロス・ウルト(Liberty Seguros-Wurth)のアルベルト・コンタドール・ベラスコ(Alberto Contador Velasco、スペイン)は、4時間19分03秒でこのステージを制し、ガッツポーズでゴールする。(c)AFP/PASCAL GUYOT
翌日、最終ステージは個人タイムトライアルのため、集団の駆け引きやアタックが見られるのはこの第8ステージが最後。山岳ポイントも、もうこれでないため、山岳賞も明日リアタイアしなければアルバジーニに決定。
スタート、ゴールともにアンブリのぐるり一周のコースだが、ゴール時は小雨模様となった。
第8ステージ結果
ステージ優勝 :アルベルト・コンタドール・ベラスコ(アスタナ・ウルト)
総合1位 :コルド・ヒル・ペレス(サウニエル・デュバル)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§ボーネン、フレイレ、帰宅
ボーネン(クイックステップ)、フレイレ(ラボバンク)が未出走。「スイスはもう充分、次はフランスで」というところであろうか。ただフレイレは、先日の猛走がある。その疲労を後にひびかせないためという見方も考えられる。ちなみに、その原因をつくったコメッソ(ランプレ)も、本日は未出走でリタイア。こちらの原因は、あまり想像しないでおきたい。
§ウルトチームの活躍
先行の小集団は、フロレス(エウスカルテル)、フェルトナーニ(イリュエスバレアルス)、コンタドール(アスタナウルト)、モンゴメリー(ゲロルシュタイナー)、モンフォール(コフィディス)、ガルゼッリ(リクイガス)、カルザッティ(Ag2r)。
ここからゴール前33km、抜け出したのはコンタドール。個人的にはガルゼッリが見たかったのだが、やはりツール・ド・フランス出走を予想される選手。あまり無理な走りはしないようだ。残った小集団は、徐々に集団に吸収されていき、コンタドールがステージ優勝をつかんだ。
今回のツール・ド・スイスでは、このコンタドールのチーム、ウルトの活躍が目立った。監督の不祥事により、メインスポンサーであるリバティセグロスが降りてしまい、いきなり資金的に不安定な状況になってしまったため、ここで実績をしめし新しいスポンサーであるアスタナにアピールしておきたいという気持ちの表れだろう。
この新スポンサー、アスタナは今回は参加していないが同チームのヴィノクロフの故郷、カザフスタンの企業協同体。カザフスタンのナショナルチャンピオンであるヴィノクロフの応援のためにスポンサーになったと考えて間違いないだろう。もし今期、ヴィノクロフが移籍してこなかったら、旧リバティーセグロス・ウルトは、チームとして存続が危ぶまれる状態になっていたのではないだろうか。
とにかく、アスタナ・ウルトとしての再出発。理由はどうあれ、このままの勢いを持続しツール・ド・フランスでの活躍を期待したい。そのときには現在メインスポンサー部分が空白の異様なジャージも新しいジャージになっているはず。新デザインとなる新生アスタナ・ウルトのジャージのお披露目も楽しみだ。
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登録日:2006年 06月 19日 00:29:22
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−7
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>ヒル・ペレス 2ステージ連続でイエロージャージに袖を通す - スイス
【アスコーナ/スイス 16日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第7ステージ(サン・モリッツからアスコーナ/233キロメートル)。プロディール・サウニエル・デュバル(Prodir-Saunier Duval)のコルド・ヒル・ペレス(Koldo Gil Perez、スペイン)は、このステージを35位でフィニッシュし、合計タイム33時間22分21秒で、総合首位の座をキープした。ヒル・ペレスは表彰式に登場し総合首位の証、イエロージャージに袖を通す。(c)AFP/PASCAL GUYOT
前半と後半、それぞれに大きな山岳。ゴールの町、アスコーナでは小雨が通ったため路面はウェット。
第7ステージ結果
ステージ優勝 :オスカル・フレイレ(ラボバンク)
総合1位 :コルド・ヒル・ペレス(サウニエル・デュバル)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§ベッティーニ、ほがらかに帰宅
ステージ前半、早々にベッティーニ(クイックステップ)が足を留める。チームカーに「チャオ!」と乗り込み、リタイア。今日明日も山岳基調のコースで彼向きのコースではないし、もうこのツール・ド・スイスは充分ということだろう。
照準は、すでに来月のツール・ド・フランスということなのだろうが、1勝ぐらいは見たかった。
§思わず本気に照れるフレイレ
先行集団は、エレーロ(エウスカルテル)、地元スイスチャンピオンのエルミガー(フォナック)、ロジャース(T-モバイル)、コメッソ(ランプレ)、フレイレ(ラボバンク)、ホワイト(ディスカバリーチャンネル)、ツベルグゲロルシュタイナー、スプリック(ブイグテレコム)の8人。
レースが動いたのは、ゴール前12km。飛び出したのはロジャース。が、これに素早く反応し追従したのは、それまでフレイレに先頭交代をするように言われてもなにやら言い訳をしてローテーションに参加しなかったコメッソだ。
この動きにホワイトとフレイレが猛追をかけゴール前7kmでとらえる。
コメッソのこの動きは戦略としてはありだが、しかしロードレースのマナー、暗黙のセオリーには反している。先頭を引かない、すなわち自分だけ楽をしている人間は、その時点で優勝争いに絡むのは卑怯な行為とみなされてもしょうがないのだ。
フレイレの猛追は、こうしたコメッソの行動に対する感情的なものが感じられる。なぜなら一般的に考えれば、ツール・ド・フランスを照準としている選手がスイスで、ここまで本気になることはないからだ。
4km手前、フレイレはロータリー前の分離帯をバニーホップで飛び越え、猛然とダッシュ。そのまま単独逃げ切りでステージ優勝を果たした。
後ろを振り返り苦笑い、舌を出してのゴール(写真)は、コメッソの行為に頭にきて思わず本気になってしまった、過去3回の世界チャンピオンを獲った男の照れかくしに見えた。
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登録日:2006年 06月 18日 00:22:50
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−6
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>ヒル・ペレス 総合首位に立つ - スイス
【ラ・プント/スイス 15日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第6ステージ(フィーシュからラ・プント/210キロメートル)。プロディール・サウニエル・デュバル(Prodir-Saunier Duval)のコルド・ヒル・ペレス(Koldo Gil Perez、スペイン)は、タイム5時間49分52秒でステージ優勝を果たした。ヒル・ペレスは合計タイム27時間43分21秒で、総合首位に立った。(c)AFP/PASCAL GUYOT
前半に超級と1級、ゴール手前に超級の山岳ポイントが設定され、スプリントポイントすら登りの途中にあるハードな山岳コース。
第6ステージ結果
ステージ優勝 :コルド・ヒル・ペレス(サウニエル・デュバル)
総合1位 :コルド・ヒル・ペレス(サウニエル・デュバル)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§仕上がり好調
これまでのステージと違い、様々な選手が活発な動きを見せた。中でも特に気になったのは、去年のツール・ド・フランスの山岳王・ラスムッセン(ラボバンク)と、ウルリッヒ(T-モバイル)のビッグネームの二人。
ラスムッセンはゴールであるラ・プントの超級の登りに入ると、先行の小集団より駆けるでもなく淡々した脚の回転のまま気がつくと一人先行という好調さ。最終的にはペース配分をしくじったのか遅れていくが、ツール・ド・フランスに向けて今の時期としてはかなりいいのではないかという走りだ。
そしてウルリッヒも、トップより40秒の差で3位ゴール。これまでトレーニングモードかに見える走りだったのにもかかわらず総合の順位も3位となっている。チーム自体も悪くない動きに見える。
ついでといって失礼だが、スプリント系のベッティーニ(クイックステップ)もこのハードは山岳ステージで大幅に遅れることもなく、途中ボトル運びをするなど余裕が感じられた。
スイスでフランスの話をするというのも野暮かもしれないが、ますます7月が楽しみになってくる。
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登録日:2006年 06月 17日 01:21:51
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−5
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>モラビート 第5ステージを制覇する - スイス
【ロイカーバート/スイス 14日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第5ステージ(ラ・ショウ・ド・フォンからロイカーバート/210キロメートル)。フォナック・ヒアリング・システム(PHONAK HEARING SYSTEMS)のスティーブ・モラビート(Steve Morabito、スイス)は、タイム5時間37分47秒でステージ優勝を果たした。モラビートは合計タイム22時間21分14秒で、5ステージを終えて総合89位につけた。(c)AFP/PASCAL GUYOT
1級山岳ポイントがかかるような登りゴール。本格的な山岳ステージに突入。ゴール前40kmにはスプリントと山岳のポイントが集中。
第5ステージ結果
ステージ優勝 :スティーブ・モラビート(フォナック)
総合1位 :アンヘル・ビシオソ(アスタナ・ウルト)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§ルーキー登場!
先行は、モラビート(フォナック)、ヴァンホーレン(ディスカバリーチャンネル)、モンフォール(コフィディス)、グラブシュ(ミルラム)、カールストローム(リクイガス)、ウソフ(Ag2r)の6人。協力体制で先頭交代をしながら進む小集団も、ゴール前の登りに入ると遅れだす選手も現れ、モラビートとヴァンホーレンの2人となる。
協力し先頭をローテーションしながら登るモラビート、ヴァンホーレンも、ゴール前5kmにはいるとドッグファイトがはじまる。先行しようとするモラビートに喰いつくヴァンホーレン。つづいてヴァンフォーレンのアタックに素早く反応するモラビート。相手の出方を伺う牽制。そして、最後に仕掛けるヴァンフォーレン。しかし、その加速をやすやすとかわしステージを制したのはモラビートだった。
モラビートは、プロ1年目にして大きな初勝利を納めた。
§新人にもチャンスが多い第4のグランツール
ツール・ド・スイスは、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ヴェルタ・エスパーニャにつづく第4のグランツールといわれ、有力選手の参加も多い。
今回もウルリッヒやマキュアン、ベッティーニらの大御所が参加している。
しかし、そうした選手をかかえるチームはすでに7月のツール・ド・フランスに目が向いており、このツール・ド・スイスは翌月へ向けての実戦における調整/練習として位置づけている感がある。
そういった状況もあるため、このツール・ド・スイスは、ビッグレースでありながらも新人や普段アシストとして働く選手にとって活躍するチャンスの多いレース
だ。
だからといって、有名選手が活躍しなさそいうだからつまらないと思わないでほしい。このステージのモラビートのような将来期待できる新人にスポットライトがあたるなど、ロードレースファンとしては新しい注目が得られる機会ともいえる。
また、有力チームのツール・ド・フランスに向けて仕上がりを予想したりと見所は多いのだ。
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登録日:2006年 06月 16日 10:11:20
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−4
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>ビシオソ ステージ優勝を果たし総合5位につける - スイス
【ラ・ショウ・ド・フォン/スイス 13日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第4ステージ(ニーダービップからラ・ショウ・ド・フォン/151キロメートル)。リバティ・セグロス・ウルト(Liberty Seguros-Wurth)のアンヘル・ビシオソ(Angel Vicioso、スペイン)はゴール前のスプリント勝負を制しタイム3時間45分09秒でステージを果たした。ビシオソの合計タイムは16時間15分32秒で、4ステージを終えて総合5位につけた。(c)AFP/PASCAL GUYOT
平坦と言えるステージもこの日が最後。とはいえ、高低差の合計を見ると山岳コースとなる翌日の第5ステージとかわりなし。やっぱりスイスだ。
第4ステージ結果
ステージ優勝 :アンヘル・ビシオソ(アスタナ・ウルト)
総合1位 :ニック・ナイエンス(クイック・ステップ)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§エレーロ、くやしい
翌日から山岳ステージとなるため、登りを得意としない選手が活発に動く。それだけに、先行逃げ切りを狙う選手が飛び出しても、すぐにつかまりの繰り返し。集団によるゴールスプリントになるかと思えた。
ゴール前5km手前、エレーロ(エウスカウテル)がその均衡を破ってアタック。ビシオソ(アスタナ・ウルト)が反応して追従。エレーロとしては一人で逃げるより風圧の分担で速度を上げられる二人体制は好機、逃げ切る可能性を高める援軍になるはずだった。二人の協調体制が確立した。
こうした少人数で逃げた場合、ゴール直前では相手のスリップストームを利用したいため先頭になりたくない。普通はゴールで差し込むための位置取りによる牽制がはじまるが、このステージではすでに集団がせまっているためそんな余裕はない。ゴール直前の状況はエレーロが先頭。もう自力でゴールするしかない彼の加速を利用してを背後からビシオソがさらに加速、勝利をつかんだ。
先にアタックかけただけに、勝ったビシオソより悔しがるエレーロ(写真右のオレンジのジャージの選手)が印象的なゴールだった。
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登録日:2006年 06月 15日 09:36:43
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−3
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>ナイエンス ステージ優勝を果たし総合首位に立つ - スイス
【アーレスハイム/スイス 12日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第3ステージ(アインジーデルンからアーレスハイム/160キロメートル)。クイック・ステップ(Quick Step)のニック・ナイエンス(Nick Nuyens、ベルギー)は、このステージを4時間36分52秒の1位でフィニッシュ、合計タイムを12時間30分09秒として総合首位に躍り出た。(c)AFP/PASCAL GUYOT
このステージもまだまだ平坦の部類。しかし、そこは山国スイス。細かいアップダウンが多く、コース断面図を見ると純粋にフラットとはいえない。
第3ステージ結果
ステージ優勝 :ニック・ナイエンス(クイック・ステップ)
総合1位 :ニック・ナイエンス(クイック・ステップ)
スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§ポイントハンター
ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)がスプリントと山岳の2枚のジャージを獲得。これまで先行選手が1位通過をもっていくのは仕方ないとしても、2位通過、3位通過の2点、1点というポイントをしっかりと集めていった成果が現れた。
サイクルロードレースが好きな人には当たり前のことだが、ちょっと基本のおさらい。ステージレースでは、全日を通しての総合やステージの優勝を狙うだけが目的にはならない。総合首位のジャージの他にスプリント賞、山岳賞、ポイント賞の各ジャージを狙うレースが繰り広げられている。特にスプリントポイント、山岳ポイントには賞金がかかっているので、直接ジャージに関係なくても獲れるときは獲るという争奪のスプリント合戦が見られることさえある。
ポイント賞はゴールポイントにウエイトがあるので最終的に上位でゴールしなければ獲得しづらいが、プリント賞、山岳賞は、スプリンター、クライマーとそれぞれ自分の得意なセクションで活躍することができるうえ、トップ争いに絡まなくても表彰台を狙うことができるのだ。
ポイントをコツコツ集めてジャージをもらおう!なのである。
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登録日:2006年 06月 14日 00:11:57
私的自転車レース観戦日記<スイス編>−2
<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>コントリーニ 第2ステージを制す - スイス
【アインジーデルン/スイス 11日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・第2ステージ(ブレムガルテンからアインジーデルン/155.9キロメートル)。第2ステージを制したのはチームLPR(Team LPR)のダニエーレ・コントリーニ(Daniele Contrini、イタリア)。コントリーニは第1集団に5分以上の差をつけ、ステージタイム3時間57分08秒でフィニッシュラインを越え、両手を広げて喜びを表す。コントリーニは合計タイム7時間53分39秒で総合順位は83位。(c)AFP/PASCAL GUYOT
後半に3級と4級の山岳ポイントのある155.9km。細かなアップダウンはあっても、まだまだ平坦コース。
第2ステージ結果
ステージ優勝 :ダニエーレ・コントリーニ(L.P.r)
総合1位 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
スプリント賞 :ダニエーレ・コントリーニ(L.P.r)
山岳賞 :ホセアントニオ・レドンド(アスタナ・ウルト)
ポイント賞 :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
§やったね!コントリーニ
とはいっても彼の名前は今日初めて聞いたし、L.P.rというチームも今回のツール・ド・スイスではじめて知った。
でもこういう勝利はワクワクする。たった一人での逃げ切り。悪い言い方をすれば格下チームのノーマーク選手だから逃がしてもらえたとういう見方もできるが、そのチャンスを最大に活かし、全力を尽くした勇気に喝采だ。
自転車レースは風圧との戦い。普通はその風圧を分担できるように2人以上の少人数で逃げるのがセオリーだ。たった一人で走るということはその風を全部一人で受けるということ。だから、このコントリーニのステージ優勝は、ゴールに近づくにつてれ体力を失い一時は14分もあったアドバンテージもじわじわと詰められ削られていくだけに、もう見ていてドキドキして仕方なかった。これが自転車レース観戦の醍醐味だ。
1994年のツール・ド・フランスのモンヴァントウのステージで、やはり単独逃げ切りで勝利したエロス・ポーリを思い出した。号泣し、顔をぐしゃぐしゃにしながらのポーリにくらべると少々感動が薄いが、それが今風なのかもしれない。
§プロチームのヒエラルキー
なぜL.P.rというチームを知らなかったのか。それは僕の勉強不足もあるが、このチームがコンチネンタルプロのクラスのチームということもある。
このコンチネンタルプロというクラスは、トップグレードのプロツアーチームの1ランク下のチームで、UCIのプロツアーには本国での開催でワイルドカード以外に参戦できないため、日本ではなじみがないのである。
ジロ・デ・イタリアで活躍したセッレ・イタリアもコンチネンタルプロのチームであるが、こちらは老舗で知名度がちがう。
思い返せば同じくスイスのプロツアーチームのフォナックも、数年前までは現在のコンチネンタルプロにあたるTT2のチームだった。当時のフォナックは、ツール・ド・スイスとなるとめちゃくちゃ目立って、見ていてとても面白いチームで、選手とういよりジャージを買ってしまうぐらいこのチームのファンになってしまった。
L.P.rはどうだろう?なんか地味な気もするので、そこまではいかないかなぁ。こればかりはわからないけど。
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登録日:2006年 06月 13日 00:06:30
- プロフィール

- 小林昌幸
- (男)
- 1968年05月10日
- 自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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