2006年 06月 02日

風邪もひけないドーピング

<自転車>ランス・アームストロング ドーピング疑惑が晴れる - オランダ

【オランダ 31日 AFP】自転車ロードレースのツール・ド・フランス(Tour de France)で7連覇を飾るなど輝かしい成績を残して現役を引退したディスカバリーチャンネル(Discovery Channel)のランス・アームストロング(Lance Armstrong、米国)は、その驚異的な成績からかねてよりドーピング疑惑の対象になっていたが、31日、優勝した1999年の第86回ツール・ド・フランスに関してのドーピング違反の疑惑がオランダの調査機関によって晴らされ、また同調査機関は反ドーピング当局に対してアームストロングに関する今回の不祥事を非難しているとオランダの新聞「De Volkskrant」が伝えている。
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(c)AFP/SEBASTIEN BERDA

AFPBB News


§自転車競技のドーピングは、かなりキビシイ

 「ドーピング」という言葉は、かなりダークなイメージをもっている。薬の力をかりて勝とうという行為だから、その通りなのだが自転車競技の場合ちょっと行き過ぎているのではないかと思う。
 たしかに一時期、自転車競技の世界には悪質な故意のドーピング事件や疑惑があった。しかし今はその時の反省をふまえて他のスポーツを超えるかなり厳しい規定がとられている。それは僕たちがちょっと風邪気味のときに飲む風邪薬の成分にもおよぶ。そんなレベルであるから、普段から気をつけていないとちょっとつまんだ食品や飲料物に使われた添加物が検査にひっかかるなんてことだってありえるのだ。
 さらに取り締まりも厳しく、ジロ・デ・イタリアのようなビックレースにいきなり警官隊が宿舎に現れ抜き打ちの捜査が行われることすらある。そして、こうした行為に選手が抗議をしその日のレースをボイコットするという騒動も起こり、自転車競技にあまり興味のない人たちに、そこばかり印象に残って妙な注目をされてしまったりする。
 自転車競技においてドーピングということがよく話題になり、そのことでダークな競技というイメージを持っている人もいるかもしれない。しかし、自転車競技の基準で検査を行うなら、他のスポーツ競技でもドーピング問題は今よりぐんと増加することだろう。


§どこかやっかみすら感じる疑惑

 ツール・ド・フランスは世界的大会であるが、もともとはフランスのお祭りだ。だからフランス人選手またはフランスのチームが活躍し、優勝しなければならないというのが本音のレースなのだと思う。
 だから、このドーピング疑惑も、どこかフランス人を差し置いて前代未聞の連勝記録を打ち立てたランスに因縁をつけている雰囲気を感じていた。
 もう引退してしまったが、このツールで当時の現役で最多ステージ優勝記録をのばしていたイタリア人のチッポリーニは、なんだかんだと理由をつけられチームごと出場できなくなり12勝でストップ。そんなことがなければ記録はさらにのびていたはずだ。それはチッポリーニがジロ・デ・イタリア最多の42勝を上げていることでも容易に想像できる。要はイタリア人にフランスで記録をつくられたくないのだ。
 こうしたことがあるから、このランスのドーピング疑惑にも同じニオイが感じられてならなかった。僕はチッポリーニのファンなのだが今回、ランスの疑惑が晴れたことで少し溜飲がさがった気がする。

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登録日:2006年 06月 02日 13:13:12

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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