2006年 06月 20日

私的自転車レース観戦日記<スイス編>−06 Final

<自転車レース 第70回ツール・ド・スイス>ウルリッヒ 最終ステージを制し総合優勝に輝く - スイス

【ベルン/スイス 18日 AFP】第70回ツール・ド・スイス(Tour de Suisse)・最終ステージ(Kerzersからベルン/30.7キロメートル)、個人タイムトライアル。T-モバイル(T-Mobile)のヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)は、38分45秒21の首位でこのステージを終え、合計タイム38時間21分36秒で、総合優勝を果たした。(c)AFP/PASCAL GUYOT

AFPBB News


<第9ステージ>
最終日は、個人タイムトライアル。天気は良好。しかし、上位選手のスタートとなる後半、まさに一天俄にというように雨と激しい風。

ステージ優勝 :ヤン・ウルリッヒ(T-モバイル)


<2006年ツール・ド・スイス総合成績>
優勝     :ヤン・ウルリッヒ(T-モバイル)
2位     :コルド・ヒル・ペレス(サウニエル・デュバル)
3位     :ヨルグ・ヤクシェ(アスタナ・ウルト)

スプリント賞 :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
山岳賞    :ミハエル・アルバジーニ(リクイガス)
ポイント賞  :ダニエレ・ベンナーティ(ランプレ)
チーム賞   :アスタナ・ウルト


§肩を落とすペレス

 2位のヤクシェ(アスタナ・ウルト)に30秒、3位のウルリッヒ(T-モバイル)に50秒。それが、総合1位をキープしてきたペレス(サウニエル・デュバル)のアドバンテージだった。
 しかしゴールは38分45秒21秒のウルリッヒに対して、39分59秒91秒。ステージ順位9位と健闘したが50秒の貯金を使い切り、総合タイム24秒差でイエロージャージはペレスの手を離れていった。
 良い走りだっただけにゴール時、そのタイムを聞いた瞬間の落胆は表情からもあきらかだ。ウルリッヒの照準は来月のフランスであり、このスイスの優勝はある意味でオプションみたいなものだろう。そうした大舞台で、今のポジション、実力ではまだなかなか注目を得られないペレスのような選手にとって、このスイスでの優勝はまたとない勲章となるはずだった。
 スタート前からウルリッヒの逆転は予想されていた。しかし天候の急変もあり、もしかしたら、微差かもしれないがキープできるのではないかと思った。
 表彰台に上がっても晴れない表情に、こうした大会だからこそ勝たせてあげたかったと思った。


§スプリントと山岳、2枚のジャージ
 
 アルバジーニ(リクイガス)がスプリントと山岳の2枚のジャージを守りきった。この2枚は普通、それぞれスプリンターと登りのスペシャリスト、対照的な脚質の選手が獲得するものだ。その対照的な2枚をアルバジーニは独り占めしてしまった。登りの途中にスプリントポイントがあったりする、まさにツール・ド・スイスならではの現象だろう。
 アルバジーニは、第3ステージより2枚のジャージをキープしてきたが、レース中は常に山岳ジャージを着用していた。


§ウルリッヒ、いよいよフランスへ

 今回のツール・ド・スイスを通して感じたのはウルリッヒの好調さだ。その走り方はT-モバイルチームを含めて、決して上位を争うという走りではなく、淡々としたもので、どう見ても7月のツール・ド・フランスに向けての調整であることはあきらかだ。
 そしうしたモチベーションにもかかわらず、順位はステージを追うごとに上がっていき、ついには総合優勝の表彰台に立っていた。
 現時点、ツール・ド・フランスへ向けての準備は万全に近い仕上がりだろう。今年こそ2度目のマイヨジョーヌなるか、注目が集まっている。

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登録日:2006年 06月 20日 09:29:09

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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