2006年 07月 02日

フランス1周自転車大会−プロローグ

<06ツール・ド・フランス>帰国の準備を整えるヴィノクロフ - フランス

【シャトー・ドゥ・リル/フランス 1日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)の開幕を迎えたこの日、参加全チームの監督の話し合いにより、出場停止となった選手達が会場を後にした。写真は、ドーピング疑惑で出場停止となり、ホテルの駐車場で帰国の準備を整えるアスタナ・ウルト(Astana-Wurth)のアレクサンドル・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov)。(c)AFP/FREDERICK FLORIN

AFPBB News


個人タイムトライアル。7.1kmという距離からもわかるように出場選手の顔見せステージ。

プロローグ結果
ステージ優勝 :トール・フスフォウド(クレディ・アグリコル)

総合1位   :トール・フスフォウド(クレディ・アグリコル)


§ドーピング疑惑の中の開幕

 ウルトのサイス監督の逮捕から始まったドーピング事件は、バッソ(CSC)、ウルリッヒ(T-モバイル)、セビリャ(T-モバイル)、マンセーボ(ag2r)、そして同監督がいた現アスタナ・ウルトの、ベロキ、ノサル、デイヴィス、パウリーニョ、コンタドールの関与疑惑に発展した。
 これらの有力選手は今回のツール・ド・フランス出走を辞退するということになった。さらに、発端であることから主催者より出場辞退を勧告されていたアスタナ・ウルトも、一時は出走という声も聞かれたが、5人もの名前が上がってしまったことから結局辞退となりチームそのものが出走しない。これにより同チームにエースとしての活躍を期待し移籍したヴィノクロフも、今回のツールで走ることはなくなってしまった。
 現在出場している選手には失礼とは思うが、どうしてもこのドーピング事件が今回のツールに尾を引くことになるだろう。誰が勝っても、もしウルリッヒが、もしバッソが、もし…という声はどこからか上がるだろうから。


§勝ち逃げの功罪

 「もし…」とういうことで言えば、たぶんこのような事件がなくても言われただろうと想像できることがある。誰が勝っても「もし今年もランスが走っていいたら」という言葉だ。
 それだけにバッソには期待していた。普通の勝ち方では「ランスが…」と言い出す人間が必ずいる。しかしジロを制したバッソが勝てば、そんな言葉は誰も言えないのだ。それは、イタリアとフランス、Wツールを制するという偉業となるからだ。
 確かに7連勝、すなわち7年もの間コンディションをキープし続け、王者に君臨することは前代未聞であり彼が最強と言われることに異論はない。しかしランスはツールだけだ。ピーキングを1つにしぼるのではなく、ジロからツールという長期間保ちつづけることが必要なWツールを制した者こそピークパワーの頂点であり最強なのだ。だから僕は、今でもパンターニこそ最強だと思っている。
 だからこそバッソに勝ってもらい、ランスをリセットして、過去の伝説を振り切った真の意味での新世代をアピールしてほしかった。
 最強のまま引退すること、それは伝説となりすごく格好いい。しかし、インデュラインのように走りきり、自らの限界を悟り、次の世代にエールを送りながらの引退も美しい。


§オマケのぼやき

 ここから先は、僕の憶測と妄想である。そして、この件に関してはもう言わない。
 今回のドーピングによる有力選手の不出走は、すべてサイス監督の逮捕が発端であり、関わったとされるチームドクターであったフエンテス医師より押収されたリストによる疑惑だ。
 しかし、それはあくまでも疑惑。これまでこうした疑惑は多々ありそうした状況でも選手は出走していた。ランスだってそうだし、後々その疑惑も裁判で見事に晴らしている。
 僕は、チッポリーニとツール主催者の確執以降、ツールに対して少なからず不信感をもっている。そして、これはフランスのお祭りなんだと思うようになった。
 今回の件は、せっかく空席になったマイヨジョーヌを低迷のフランスにという思惑があるのではないかと勘ぐっている(今のフランス勢で、そう上手くはいかないと思うが)。
 ついでに言うと、もしそうならランスが今年も走っていたら、このドーピング事件もここまでになっただろうかとさえ考えてしまう。
 だいたいなぜスペインのチームのスキャンダルで、他国のチームの、それもドイツ人、イタリア人の名前まで出るのか?チームドクターが他チームまで関わるものなのか?疑問は多い。
 以上は、あくまでも僕個人の憶測と妄想による「ぼやき」であることを強調して
この件については終わりたい。

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登録日:2006年 07月 02日 10:15:27

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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