2006年 08月
VENGA! VENGA! ブエルタ−その5
<第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ>ディルーカ 第5ステージを制す - スペイン
【ラ・コバティリャ/スペイン 30日 AFP】自転車レース、第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ(61st Vuelta a Espana)、第5ステージ(プランセシアからラ・コバティリャ/178キロメートル)。リクイガス(Liquigas)のダニーロ・ディルーカ(Danilo Di Luca、イタリア)は、5時間02分25秒でステージ優勝を飾り、合計タイム18時間37分56秒で総合首位に浮上した。(c)AFP/JOSE JORDAN
二つの1級につづく2級、そしてゴールは超級の山岳ポイント。今ブエルタ初の山岳ステージ。
ステージ優勝:ダニーロ・ディルーカ(リクイガス)
総合1位 :ダニーロ・ディルーカ(リクイガス)
ポイント賞 :トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
山岳賞 :ダニーロ・ディルーカ(リクイガス)
コンビネーション賞:ダニーロ・ディルーカ(リクイガス)
§ディルーカ、爆発
ディルーカ(リクイガス)がステージ優勝。そして総合首位、山岳賞、コンビネーション賞までを獲得。昨シーズンより開始されたプロツール初代チャンピオンでありながら、今シーズンなかなかふるわなかっただけに、ここにきてやっと爆発したかという感じだ。
先日のツァベル(ミルラム)といい、このブエルタではこれまで注目されながらも今ひとつはじけきれなかった選手の活躍が期待される。やはりあのツールのあとだ、選手にも鬱憤がたまっていたのか、次々と楽しいシーンが見られる。今シーズン最後の大舞台、ますます展開から目が離せない。
§マキュアン、無念
今ステージ、マキュアン(ダビタモンロット)が完走できずにリタイアとなった。翌日はブエルタでも数少ないフラットなステージ。スプリンターたちの活躍が期待できただけに、マキュアンの不在は残念。このブエルタで彼の勝利をついにみることができなかった。やはり、ここにきて疲れがでてきたのだろうか。
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登録日:2006年 08月 31日 15:46:47
VENGA! VENGA! ブエルタ−その4
<第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ>第4ステージ、ハスホフト 2位でフィニッシュしマイヨ・オロをキープ - スペイン
【カセレス/スペイン 29日 AFP】自転車レース、第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ(61st Vuelta a Espana)、第4ステージ(アルメンドラレホからカセレス/142キロメートル)。クレディ・アグリコル(Credit Agricole)のトル・ハスホフト(Thor Hushovd、ノルウェー)は、3時間24分46秒の2位で第4ステージを終え、総合タイム13時間34分59秒で首位をキープ、マイヨ・オロに身を包み表彰台で喜びを表した。(c)AFP/JOSE JORDAN
集団走行の通常ステージとしては最短、そして若干の起伏はあるもののブエルタとしては平坦。翌日に山岳をひかえ、まさにスプリンターが活躍するためのステージ。
ステージ優勝:エリック・ツァベル(ミルラム)
総合1位 :トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
ポイント賞 :トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
山岳賞 :マリオ・デサラガ(リラックス)
コンビネーション賞:ダビ・デラフエンテ(サウニエルドゥバル)
§ついに、ツァベル!
長かった。ゴールスプリントには絡むも、ここしばらくなかなか勝利がつかめなかったツァベル(ミルラム)がついにステージ優勝した。
1970年7月7日生まれ。選手としてはそろそろという囁きもきかれ、ツールのスプリント賞の常連もここ数年影が薄かったが、このステージのスプリントを見ればまだまだ終わっていない。
若干登りのラスト400m。残り200mからミルラムの多段ロケットから打ち出されるツァベルに敵はなかった。
勝つためマシンのような選手が多くなってきた近年。それは正しいあり方だ。しかし、実力とともに個性さえ爆発させる選手がしのぎをけずるように現れた時代があった。パンターニ、ジャラベール(兄)、ヴィランク、チッポリーニ。圧倒的な存在感を示し、ロードレースに今なお色あせない華々しい時代をつくり上げた選手が次々に伝説の世界に去っていく中、そしうした時代を彼らとともに築いた最後のカリスマは、いまだ現役のトップを走る。
賢人のような表情しか見せなかった彼も、最近は柔らかな表情も見せるようになり、貫禄も充分。36歳、正直もうあと何年という寂しさもあるが同年代としては、これから先もゴルーをバンバンかっさらって欲しい。このステージはツァベル。それ以外になにも言うことはない。
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登録日:2006年 08月 30日 17:42:37
VENGA! VENGA! ブエルタ−その3
<第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ>第3ステージ、ベントソ ステージ優勝を果たす - スペイン
【アルメンドラレホ/スペイン 28日 AFP】自転車レース、第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ(61st Vuelta a Espana)、第3ステージ(コルドバからアルメンドラレホ/220キロメートル)。サウニエル・ドゥバル・プロディール(Saunier Duval-Prodir)のフランシスコ・ベントソ(Francisco Jose Ventoso、スペイン)が5時間43分45秒のタイムでステージ優勝を果たし、総合タイム10時間10分45秒として総合3位に浮上した。写真はトップでフィニッシュラインを通過するベントソ。(c)AFP/JOSE JORDAN
まだまだ序盤の平坦ステージ。「ヘアドライヤーの中を走っているよう」という声も選手から聞こえる熱い一日。
ステージ優勝:フランシスコ・ベントソ(サウニエルデュバル)
総合1位 :トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
ポイント賞 :トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
山岳賞 :マリオ・デサラガ(リラックス)
コンビネーション賞:ダビ・デラフエンテ(サウニエルドゥバル)
§サウニエルデュバルのステージ
平坦基調から、このステージもスプリンターのステージとなった。ゴールを制したのはベントソ(サウニエルデュバル)。現在総合首位のハスホフト(クレディアグリコル)もゴールスプリントに絡んでいたが惜しくも2位。しかし、ポイント賞ジャージを獲得した。
ハスホフトの場合、ポイント賞狙いなのでこれでOKなのだが、マイヨオロを着た状態でのステージ優勝は欲しいのではないだろうか。
しかしこのステージを面白くしてくれたのは、ツールの敢闘賞ダビ・デラフエンテ(サウニエルドゥバル)とエンリコ・フランツォーイ(ランプレ)、エルヴェ・デュクロラサル(コフィディス)の3人ではないだろうか。最初の山岳ポイントの下りより抜け出した3人は、この熱さの中を延々と逃げ続ける。ゴール前15km付近でデュクロラサルがこぼれるが、デラフエンテとフランツォーイは逃げ切りはできなかったものの、あと5kmというところまで全力をつくした。
ベントソのステージ優勝賞とデラフエンテのロングラン、サウニエルドゥバルとしてはバッチリ目立った満足のステージだったのではないだろうか。
§まずはひと安心
この日、早朝7時からケスデパーニュ、フォナック、クイックステップ、リラックス、リクイガスに血液検査が行われた。その内容は当然ドーピングだが、全員問題なし。もうツールのようなことはまっぴらだ。まずはひと安心。今シーズンのグランツールのフィナーレ、このままなにもなくと願うばかりだ。
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登録日:2006年 08月 29日 11:52:28
VENGA! VENGA! ブエルタ−その2
<第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ>ベッティーニが第2ステージを制す - スペイン
【マラガ/スペイン 27日 AFP】自転車レース、第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ(61st Vuelta a Espana)、第2ステージ(マラガからコルドバ/167キロメートル)。クイックステップ・イネルゲティク(Quick Step-Innergetic)のパオロ・ベッティーニ(Paolo Bettini、イタリア)は4時間19分31秒のタイムでステージ優勝を飾り、総合タイム4時間27分02秒として総合2位に浮上した。写真は両手を上げながらトップでフィニッシュラインを通過するベッティーニ(中央)。(c)AFP/JOSE JORDAN
前半に起伏はあるも、カテゴリーは3級山岳。ブエルタとしては、平坦といっていいステージ。先日の顔見せTTから、すべての選手が揃って本格スタートを切った。
ステージ優勝:パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)
総合1位 :トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
ポイント賞 :パオロ・ベッティーニ(クイックステップ)
山岳賞 :マリオ・デサラガ(リラックス)
コンビネーション賞:トル・ハスホフト(クレディアグリコル)
§ツァベル、とどかない
ペタッキの復帰によりミルラムのスプリンターはどうなるのかと思っていたが、このステージを見る限りツァベルのようだ。ペタッキは、病み上がりということなのだろう。
ゴール前200m、ミルラムの青い列車が、多段ロケットのように加速し、ツァベルが飛び出すがいまひとつ届かず。結果は10位。
同年代としてはあまり好きな冠詞ではないが彼を語るとき“往年の名”スプリンターという言葉を使わなければならない時期にきたのだろうか。しかし、この最終局面に絡んでくるのは、まだまだ期待できる。このブエルタで、ぜひともステージ優勝を見たい!
§マキュアン、そろそろ疲れたか
マキュアン(ダビタモンロット)とハスホフト(クレディアグリコル)の一騎打ちと思いきや、スゥッとこの二人をパスしたのはベッティーニ(クイックステップ)だった。
ジロ、ツールと、ここしばらくスプリンターのステージといえばマキュアンという感じだっただけに新鮮なゴール争いに感じた。
考えて見れば、3大グランツールのすべてに出走しているマキュアン。タフだなぁと感嘆するとともに、そろそろ他のスプリント系のスター選手が彼を破るのを見てみたかったのも事実。でも、マキュアンが1勝もしないのも寂しい。複雑な気分だ。このステージだけで言うのはトンチンカンとは思うが、5月からスプリントしっぱなしに見えるマキュアンも疲れが溜まりはじめているのだろうか。
ベッティーニは今年のジロのポイント賞を獲得している高速系の選手であるが、純粋なスプリンターではない。それだけにこの二人のスタースプリンターを刺しての勝利はカッコいいぞ。
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登録日:2006年 08月 28日 13:00:06
VENGA! VENGA! ブエルタ−その1
<第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ>チームCSC 第1ステージを制す - スペイン
【マラガ/スペイン 26日 AFP】自転車レース、第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ(61st Vuelta a Espana)、第1ステージ(マラガ7.3キロ)チームタイムトライアル。チームCSC(Team CSC)は、7分36秒で第1ステージを制し、表彰台でカルロス・サストレ(Carlos Sastre)が勝利を喜んだ。(c)AFP/JOSE JORDAN
ステージレースのシーズンも、このブエルタで今年も大詰め。
例年だとツール・ド・フランスの熱気のさめやらぬ気持ちにちょっと注目が薄いブエルタだが、今年はもう7月から楽しみにしていた。勝者不在のごたごたのツール(僕はあくまでもランディスと信じるが)とはひと味も、ふた味も違う、通なグランツールがいよいよスタートだ。
ステージ優勝:CSC
総合1位:カルロス・サストレ(CSC)
§いきなりのチームTTでスタート
びっくりしたのは、1stステージからいきなりのチームタイムトライアル(以下、チームTT)。普通は出場選手の顔見せとして、一人ひとりが出走する個人TTだが、これはこれで楽しい。それぞれのチームの顔ぶれをパレードのように観られるのは、かえってプロローグが華やかに感じられる。
実際、大会期間の中盤以降のチームTTの場合、どうしても個人間、チーム間の差が広がりやすく、以降のレースを決めてしまうような傾向がある。そのため今年のツール・ド・フランスではチームTTステージはなかったのだが、こうしたプロローグでの採用はナイスな構成だと思う。7.3kmという距離と、プロローグというフレッシュな状態では、そう決定的な差もつかない。いきなりニクイ演出だ。
優勝チームは、チームTTには定評のCSC。このチームTTの盤石さは一時期のオンセを彷彿とさせる。
§スターたちが帰ってきた
このブエルタでなにより嬉しいのは、ペタッキ(ミルラム)が帰ってきたことだ。5月のジロ・デ・イタリア第3ステージでの落車による骨折から復帰。マキュアン(ダビタモンロット)とのスプリント合戦は期待だ。
そして、ウルトの出走がクリアになったことで、ヴィノクロフの顔も見える。エースとして今シーズン移籍してきたのにもかかわらず、本人とは無関係なところで走れなかった鬱憤をぜひ爆発させてほしい。調整不良を認めながらも、それをプレッシャーを感じず、調子が上がってくれば上位も目指すと、いたってポジティブなコメントも聞かれる。
コルド・ヒル(サウニエルドゥバル)が、またもドーピングの疑惑で直前に出走を取りやめたのは残念だが、正直今年のブエルタの顔ぶれは、あの7月のツールより充実しているように感じられる。
§がんばれフォナック
個人的に気になるのは、ランディスの疑惑によりチームが今シーズンで解散、次のスポンサーと言われていたiSharesとの契約にも暗雲がたちこめているフォナックだ。実につまらない状況になってしまったが、それだけに活躍してほしい。
すでに来季の契約がはじまり移籍や、チーム構成が話題にあがる今、所属選手も、このブエルタで活躍しなければ次のシーズン走れるか微妙な状況になる。来シーズン失業しないためにも出場する選手はチームというより自分自身のためにそれぞれのパフォーマンスを発揮しなければならない。それはチームオーナー、アンディ・リース氏の「所属するライダー達に、他チームへアピールする機会を与えたかった。また、チームスタッフにも可能な限り新たな仕事が見つかるようにしたい<http://www.afpbb.com/article/800114>」という言葉どおりだ。
スイスポスト時代から応援しているファンとしては、大きなステージレースで見られる最後となるため、持ち味であるあの果敢な攻めの走りを期待する。
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登録日:2006年 08月 27日 12:31:01
オールMADE IN Hondaへの憧憬
<F1・第13戦 ハンガリーGP>ホンダ 単独参戦では39年ぶりの優勝を果たす - ハンガリー
【ブダペスト/ハンガリー 6日 AFP】F1第13戦・ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix)、決勝。14番グリッドからスタートしたホンダ(Honda)のジェンソン・バトン(Jenson Button)は、1時間52分20秒941をマークし、GP参戦7年目にして初優勝を果たした、また所属チームのホンダは、単独参戦では67年のイタリアGP以来、実に39年ぶりの優勝を果たした。表彰台に登ったバトンは満面の笑みでシャンパンファイトを行い喜びを爆発させた。(c)AFP/DAMIEN MEYER
感慨深いニュースが入ってきたのでちょっと。なんで感慨深いかというと、僕のプロフィールを見ていただくということでお察しください。
§フルHonda F1、ついに
エンジンコンストラクターとしての勝利は、すでに何度も味わっているホンダですが、シャーシ、ボディにいたるまで全てMADE IN Hondaという、まさに同社の結晶とも言えるマシンがついに優勝。
勝手なイメージかもしれませんが、今から40年余り昔、ホンダのF1参戦はオールMADE IN Hondaによるものだったため僕にはそのイメージが強く、39年ぶりの単独コンストラクターとしての優勝というのがかえって意外です。そんな期間、勝ってなかったけ?という、考えて見ればしごく当然なトンチンカンな印象さえ(正直、僕が生まれて物心ついたときはすでに撤退していたのですが、その当時のF1の玩具というと、まだ葉巻型のホンダF1が主流だったのです)。
そこで39年前のイタリアGP優勝前後について、あえて振り返ってみようと思います(今の話をしても、みなさんよく知っているでしょうし、ね)。
§走る実験室
ホンダがF1への挑戦を発表したのは1964年。そこには素晴らしいマシンをつくり、世界にホンダの名をというだけでない想いがあった。それは、先にスタートした二輪のレース同様に「ユーザーに最高の商品を提供するためには厳しい実戦の場での試練が必要と感じる」というスタンスだ。
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登録日:2006年 08月 15日 11:27:56
枝折峠ヒルクライム参戦日記

8月6日、以前このブログで宣言したとおり新潟県魚沼市大湯温泉で開催された「第5回・枝折峠ヒルクライム」に参戦(と、いうより僕の場合は参加ですね)してきました。
「脱・語るだけのオッサン」というテーマの参加でしたが、このような市民レースでも、自分がいかに“語るだけのオッサン”だったかということを十二分に実感した1日でした。
ということで、今回はイレギュラーですが自分のことを書きます(許可済みです)。どうぞ、おつきあいください。
§8月5日、レース前日
選手登録に受付のあるスタート地点、大湯公園へ。枝折峠は通常2輪走行禁止だが、この日は自転車にも解放されているので受付後、軽い試走に向かう。ミスターヒルクライム村山利男氏の講義を聞きたかったのと、翌日への疲労を考え、前半のポイントである峠の登り口を含めた5km地点までを走った。
村山氏の講義は、当日のコースの概要やレース中の諸注意にくわえ、翌日のスタートまでのすごし方や参加者からの質疑にもユーモアたっぷりに応答。あまりになめらかに話されるのでそこにも感心していると、師匠はCS放送のUCIプロツアーの解説でもおなじみの市川氏というから、どこか納得。
§8月6日、当日
朝は5時30分に起床し、スタート3時間前の6時に朝食。ウォーミングアップをかねて7時に自転車で会場へ向かう。7時40分頃に現地に到着し、開会式のあとスタート地点に集合。
アナウンスによりスタートの10分繰り上げが知らされ、8時50分に男子チャンピオンクラスと男子中学生〜30歳までのクラスが出走。
そして8時53分。いよいよ僕の男子31歳〜40歳のクラスの出走となった。
§笑い声につつまれてスタート
と言えば聞こえはいいが、失笑である。スタート合図とともにサイクルコンピュータのスイッチを入れようとしたところ見事に外れ飛んでいってしまった。
次のクラスのスタートが迫っているのであせって、これがなかなか拾えない。そうこうしているうちに集団は見る見る遠ざかる。なんとか拾っても取り付けている暇もなく口にくわえて猛ダッシュ。まさに笑い声に後押しされてのスタートだった。これで緊張もほぐれたということで気を取り直し、サイクルコンピュータをセットしながら集団に追いついた。
最初の4kmは、ほぼ平坦。そしていよいよ枝折峠の登りに入った。
後から出走したクラスのトップグループにもどんどん抜かれ、速いという速度ではないが、中間の7km地点まで淡々と進む。このへんあたりから、コース脇で止まっている選手が現れはじめる。自分は大丈夫なので、これならなんとかなると思っていたが、このときすでに後半の地獄が始まっていたことを本人である僕は気づかなかった。
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登録日:2006年 08月 09日 13:29:47
フランス人はアメリカ人が嫌い?
<06ツール・ド・フランス>ランディス 会見を開きドーピングを否定 - スペイン
【マドリード/スペイン 28日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を通算89時間39分30秒のタイムで初制覇するも、第17ステージの後に行われた検査で筋肉増強作用のある男性ホルモンのテストステロン(testosterone)が異常値を示し、タイトル剥奪の危機に晒されているフォナック・ヒアリング・システムズ(Phonak Hearing Systems)のフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)が、マドリード市内のホテルで会見を行った。
≫続きを読む…
(c)AFP/PIERRE
もう、いいかげんにしてほしい。今度はランディスにドーピング疑惑。これではドーピングにはじまりドーピングに終わったツールではないか。
思い返してみればランス・アームストロングも、今年裁判で晴らされたが、はじめてツール・ド・フランスに総合優勝した1999年にドーピングの疑惑をかけられた。
またかよと、まるでデジャブのようにそのことが思い出される。
§ツールは、フランスの国際“的”大会
ツール・ド・フランスは現在、確かにUCIのプロツアーであるので国際大会だ。しかし、もう何度もこのブログに書いているが、本来フランスのお祭りだ。
UCIプロツアーの大会ではあるが、主催者はあくまでもフランスで新聞・雑誌を発行するアモーリグループの子会社ASOである。そもそもマイヨジョーヌのカラーである黄色は、同グループの中核であるスポーツ紙「レキップ」のカラーであることはファンなら常識である。
ツール・ド・フランスの興行的な成功はASOを強気にさせている。UCIに対しても、規約に不満があればプロツアーからツールを切り離し独自開催してもという発言も耳にする。
§アメリカ人のツール・ド・フランス
近年のツール・ド・フランスの成績を見てみよう。ランス以前のチャンピオンも、1985年のベルナール・イノー以来、以下のようにフランス人優勝者はいない。
1986年 グレック・レモン[アメリカ]
1987年 ステファン・ロッシュ[アイルランド]
1988年 ペドロ・デガルド[スペイン]
1989年/1990年 グレック・レモン[アメリカ]
1991年〜1995年 ミゲール・インデュライン[スペイン]
1996年 ビャルネ・リース[デンマーク]
1997年 ヤン・ウルリッヒ[ドイツ]
1998年 マルコ・パンターニ[イタリア]
1999年〜2005年 ランス・アームストロング[アメリカ]
実に、この20年間のうち10年がアメリカ人がチャンピオンだ。そして今年もアメリカ人のランディスが優勝した。
ランス以前の期間にもフェスティナ事件など、ドーピングの問題はあったが、こうしたチャンピオンたちに、こんなスピードで疑惑がかけられたことはなかったと記憶している(こうした書き方をしているのは後々、パンターニの死因が薬物であったり、ウルリッヒにこのツール前に疑惑がかけられたりしているため。ただ当時にそんなことはなかったように記憶しているので、このように記述しました)。
§裁判所で闘う選手たち
たしかにドーピングは問題であるが、今回に関してはどこか釈然としないのはなぜだろう。身の潔白を証明したランスの件もあり、誤解を恐れずに言えば、これで8年間もアメリカ人がマイヨジョーヌを着続けているのが、気位の高いフランス人は許せないのかとさえ勘ぐってしまう。
ドーピングの疑惑がかけられた選手たちには、これから裁判が待っている。ランディスもランスのように、長い裁判を闘うのだろうか。選手が闘う場所は本来、裁判所ではないはずなのだが。
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登録日:2006年 08月 01日 22:19:16
- プロフィール

- 小林昌幸
- (男)
- 1968年05月10日
- 自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
お仕事のご依頼は−
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