2006年 08月 01日

フランス人はアメリカ人が嫌い?

<06ツール・ド・フランス>ランディス 会見を開きドーピングを否定 - スペイン

【マドリード/スペイン 28日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を通算89時間39分30秒のタイムで初制覇するも、第17ステージの後に行われた検査で筋肉増強作用のある男性ホルモンのテストステロン(testosterone)が異常値を示し、タイトル剥奪の危機に晒されているフォナック・ヒアリング・システムズ(Phonak Hearing Systems)のフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)が、マドリード市内のホテルで会見を行った。
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(c)AFP/PIERRE

AFPBB News


 もう、いいかげんにしてほしい。今度はランディスにドーピング疑惑。これではドーピングにはじまりドーピングに終わったツールではないか。
 思い返してみればランス・アームストロングも、今年裁判で晴らされたが、はじめてツール・ド・フランスに総合優勝した1999年にドーピングの疑惑をかけられた。
 またかよと、まるでデジャブのようにそのことが思い出される。


§ツールは、フランスの国際“的”大会

 ツール・ド・フランスは現在、確かにUCIのプロツアーであるので国際大会だ。しかし、もう何度もこのブログに書いているが、本来フランスのお祭りだ。
 UCIプロツアーの大会ではあるが、主催者はあくまでもフランスで新聞・雑誌を発行するアモーリグループの子会社ASOである。そもそもマイヨジョーヌのカラーである黄色は、同グループの中核であるスポーツ紙「レキップ」のカラーであることはファンなら常識である。
 ツール・ド・フランスの興行的な成功はASOを強気にさせている。UCIに対しても、規約に不満があればプロツアーからツールを切り離し独自開催してもという発言も耳にする。


§アメリカ人のツール・ド・フランス

 近年のツール・ド・フランスの成績を見てみよう。ランス以前のチャンピオンも、1985年のベルナール・イノー以来、以下のようにフランス人優勝者はいない。

1986年  グレック・レモン[アメリカ]
1987年  ステファン・ロッシュ[アイルランド]
1988年  ペドロ・デガルド[スペイン]
1989年/1990年 グレック・レモン[アメリカ]
1991年〜1995年 ミゲール・インデュライン[スペイン]
1996年 ビャルネ・リース[デンマーク]
1997年 ヤン・ウルリッヒ[ドイツ]
1998年 マルコ・パンターニ[イタリア]
1999年〜2005年 ランス・アームストロング[アメリカ]

 実に、この20年間のうち10年がアメリカ人がチャンピオンだ。そして今年もアメリカ人のランディスが優勝した。
 ランス以前の期間にもフェスティナ事件など、ドーピングの問題はあったが、こうしたチャンピオンたちに、こんなスピードで疑惑がかけられたことはなかったと記憶している(こうした書き方をしているのは後々、パンターニの死因が薬物であったり、ウルリッヒにこのツール前に疑惑がかけられたりしているため。ただ当時にそんなことはなかったように記憶しているので、このように記述しました)。


§裁判所で闘う選手たち

 たしかにドーピングは問題であるが、今回に関してはどこか釈然としないのはなぜだろう。身の潔白を証明したランスの件もあり、誤解を恐れずに言えば、これで8年間もアメリカ人がマイヨジョーヌを着続けているのが、気位の高いフランス人は許せないのかとさえ勘ぐってしまう。
 ドーピングの疑惑がかけられた選手たちには、これから裁判が待っている。ランディスもランスのように、長い裁判を闘うのだろうか。選手が闘う場所は本来、裁判所ではないはずなのだが。

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登録日:2006年 08月 01日 22:19:16

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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