2006年 11月

チーム・ケスデパーニュの掛け合いトークショー

<自転車レース リエージュ~バストーニュ~リエージュ>バルベルデ プロツアー2勝目を飾る - ベルギー

【リエージュ/ベルギー 23日 AFP】自転車レース、プロツアー第10戦・第92回、リエージュ~バストーニュ~リエージュ(92nd Liege-Bastogne-Liege、262キロメートル)。
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(c)AFP/ERIC LALMAND

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11月18日サイクルショー、トークイベントのつづきです。

§赤いリボンの謎はナゾ

 シーズン後半、バルベルデのサドルに赤いリボンがついている(写真○箇所内)のに気づいていたひとは多いだろう。この赤いリボンについての質問もあった。
 この赤いリボンはツールの落車以降につけられたもので、以来調子がいいので、日本で言えば験をかついでつけているとのことだ。
 しかし、つけるきっかけについては語られなかった。インタビュアー甘いよ!なぜつけたのか、そこが大事じゃないか。中途半端なインタビューに、よけい気になる。
 ちなみに、いつもつけているネックレスは奥さんからもらったもので、レースはもちろん肌身はなさずらしい。このときも、銀座のショッピングから帰ってきたバルベルデとロドリゲスの二人の奥さんが会場にいらした。ただ残念なことにバルベルデが手招きしても恥ずかしがってステージにはあがられなかった。


§グランツール漫才

今期ブエルタの山岳ステージを振り返るという話題に入ると−
 バルベルデが、山岳ステージでチームメイトに運悪くトラブルが続発し、アシストを失い登りでは残念な結果となったという話になった(それでも総合2位という成績はすごく、このポイントもプロツアーのチャンピオンポイントに大きい)とき…

 ロドリゲス「バルベルデが、ヴィノクロフのために働いただろうと
       責めるんだ(笑)」
 バルベルデ「3万ユーロでヴィノクロフのために働いただろう(笑)」

と、ジョークの掛け合い。
このあと、来年のツールに向けての話があり、山岳を得意とするロドリゲスに対して…

 バルベルデ「アシストとしてロドリゲスには期待している」
 ロドリゲス「ヴィノクロフのことがあるからなぁ(笑)」

 この時間差のフリに対すオチの付け方、思わずウマイ!ロドリゲスには笑いのセンスがある。この瞬間、僕は彼のファンになった。
 駄目押しは、バルベルデばかりにツールの期待がいく流れに対して「僕がツールを獲ったら、(ジャパンカップに来たときにでも)今日ここにいるみんなを食事に招待するよ!」と返す明るさ。ぜひ優勝して食事に連れていってほしいものである。ということで来期はロドリゲスを応援しよう!


§名門チーム復興の兆し

 二人の所属するケスデパーニュの前身をたどるとバネストである。バネストといえば1991年から1995年までツール・ド・フランスを連覇し、ロード界の王者として君臨したミゲール・インデュラインを擁していたチームだ。この時期はインデュライン王朝時代とも言われ、ある意味バネストの絶頂期だった。わかりやすくいうと、ランスを擁していた今のディスカバリーチャンネルとその前身のUSポスタルといったところだろうか。
 しかしインデュライン引退後、チームはそこそこの成績はあるものの、インデュライン時代が華やかだったための対比はあるとしてもいまひとつ精彩を欠いていた。その後チームのスポンサーはバネスト銀行のインターネットバンク・iバネストとなり、つづいてイリュエスバレアレス、そして現在のケスデパーニュ(イリュエスバレアレスはサブスポンサーに)となる。
 やはりチームではなくインデュラインが突出して強かったのだろうかと思っていたが、それは考え違いだったようだ。今シーズンのケスデパーニュは、このバルベルデ、ロドリゲスのほかにも、今年のツールでマイヨジョーヌに袖を通したペレイロをはじめオラク、カルベツ、ロペスらの活躍も目覚ましい。
 同じスペインのチームでは今期、エウスカルテルが期待されたほどにふるわなかっただけに、これからのスペインはケスデパーニュの注目がさらに高まるだろう。

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登録日:2006年 11月 22日 00:02:33

バルベルデ、ロドリゲスと来日。

<第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ>ヴィノクロフ リードを守り抜き総合優勝を果たす - スペイン

【マドリード/スペイン 17日 AFP】自転車レース、第61回ブエルタ・ア・エスパーニャ(61st Vuelta a Espana)、最終第21ステージ(マドリード周回、142.2キロメートル)。総合首位からスタートしたアスタナ・チーム(Astana Team)のアレクサンドル・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov、カザフスタン)は、トップと3秒差の3時間40分50秒をマークして79位でフィニッシュし、合計タイム81時間23分07秒で総合優勝を果たした。(c)AFP/Jaime REINA

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左からファウスト・ピナレロ氏、バルべデ選手、ロドリゲス選手

この金曜から、東京はビッグサイトでサイクルショーが開催。このイベントは先々週のサイクルモードとは違い、どちらかというと業者さん向けの商談イベントの色合いが強い(というより、もともとそういうものです)。
展示の内容もスポーツ車というより、俗にいうママチャリや折畳み自転車、電動アシストサイクル、部品が中心となっている。

このイベントに、今年のプロツールのチャンピオン、アレハンドロ・バルベルデとチームメイトで昨年のブエルタ山岳賞、今年「パリ-ニース」の第5ステージ優勝者ホワキン・ロドリゲスが登場するというので、イベント2日目、11月18日の午後3時のトークショーにいってきました。
今回は運良く、整理券が貰えたので、この二人のサインも入手。さらにミヤタスバルの栗村監督はじめ選手のサインもいただき、僕にとって実りの多い1日となりました。


§3年越しの挑戦とチャンピオン

 バルベルデは、どちらかというとグランツールのようなステージレースの選手というイメージだ。しかしこのトークショーではこの3年間、クラシックレースへ挑戦していたという発言があった。クラシックレースとは、長い歴史と格を持つ1DAYレースであり、何日もかけるステージレースとは異なり勝負を1日にかけるレースだ。
 そして今年、ついに「フレーシュ・ロワンヌ」「リッジェ-バスク-リジェ」の2大クラシックを制覇。そのシーズン前半の勢いのままポイントを重ね、そしてシーズン終了を待たずにプロツアーのチャンピオンを獲得した。
 しかし、このプロツアーのチャンピオンについて、彼はいたってクールだ。来年のタイトル防衛については、プロツアーの優勝は、1勝、1勝の積み重ねでありその結果と。しかし、クラシックの勝利を狙うということはそのまま来期への自信と僕は見た。


§バルベルデ、ツールを語る

 やはりトークのステージの話題はツール・ド・フランスへ。
 今年のツールでは、第4ステージの落車でリタイアという結果に終わったからだろうか、「ツールは難しい」と、インタビュアーがどんなに自信のコメントを求めても、消極的な印象をうけるコメントとなっていた。このへん、先々週のバッソとは対照的に感じた。
 最後になって締めのコメントとしてようやく、ツールを獲って、世界戦。そしてジャパンカップの参戦でまた来日するとリップサービス込みの発言。
 ただ、このコメントについも、ツールで成績がふるわなかったらブエルタを走るとか、どこかツールに対しての積極性は感じられない。
 それよりも先日の世界戦でベッティーニに破れたことの無念さのほうを強く感じた。彼にとってはツールよりアルカンシェルなのだろう。ツール偏重な昨今の雰囲気の中で、この姿勢は好感がもてる。

次回更新に、ちょっとつづく…

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登録日:2006年 11月 19日 16:13:59

思い起こせば不公平な裁量

<自転車>D・ミラー コフィディスのドーピング疑惑に対しての裁判に出廷- フランス

【パリ/フランス 6日 AFP】自転車競技チーム、コフィディス(Cofidis)のドーピング疑惑に対しての裁判のため、元タイムトライアル世界チャンピオンのデーヴィット・ミラー(David Millar)がパリ近郊のナンテール裁判所に到着した。チームに関わる選手7人を含む10人は、2001年から2004年にかけて組織的にドーピングを行っていた疑いがかけられている。(c)AFP/DAMIEN MEYER

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 まず最初に、僕はコフィディスというチームが好きだ。グランツールでは総合を狙うというより、ステージ狙いというチームだが、そこがいい。初めてツール・ド・フランスで見たときは、ステージが狙えなくても、先頭を集団で固めてみたり、観光の機関車をトレインを組んで追い抜いたりと、プロとして(当時は厳密にプロとは言いにくいが)目立つということがわかっているという感じがイカしていて、そのときから気にいっている。
 
 しかし、それはそれである。どうもおかしいなぁと今更ながらに思うのがコフィディスのドーピングに対するASOの態度だ。これまで疑わしきチームや選手を、その事実の究明すらせず実質的にツール・ド・フランスより排除しながら、数年にわたってのドーピング容疑に加え実際にやったと自らいっている選手がいるにもかかわらずコフィディスについてはなんら勧告も行っていない。疑惑の持ち上がった年も、コフィディスはツールに出場している。
 コフィディスはフランスのチームである。だからということなのだろう。主催者裁量なのだから、と言ってしまえばそれまでだ。しかし、ツールは現在UCIのプロツアーに組み込まれたレースである。年間ポイントにも関わってくるため、主催者とはいえプロツアーについて不公平となる裁量はいかがなものだろう。
 コフィディスの場合はプロツアーになる前だからという見方もできるが、組織ぐるみと言われこうして未だに尾をひく問題である。個人が処分されているからとうのなら、アスタナはどうだ。また今はすでにないがケルメのときは?
 こういうことを言うと、別にツールはUCIでなくてもいいという話になるのだろうが、だからこそだ。格を言うのであれば、その格に見合った振る舞い、判断というものがあるだろう。フランス人はもう少しプライドの高い国民だと思っていたのだが、ASOのプライドというのには、よく言われるエスプリとかいうものがは欠けているようだ。
 まぁ、こんな極東の何の影響力もない人間が、このようなことを言っても何が変るということもないのだが。

 最近、オフシーズンだけにこんな記事の配信が多いので、ついこのような文章ばかり書いてしまう。
 僕が自転車レースに興味を持ち、ロードバイクに乗るきっかけとなったのは深夜のツール・ド・フランスの中継だった。そのツール・ド・フランスが、ここ数年なんかおかしい。そう思っているのは、僕だけではないだろう。そういいながら、7月になればまた熱くなってしまうんだよね。ASOの思うつぼである。

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登録日:2006年 11月 11日 00:47:38

サイクルモードでスッキリ

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サイクルモードのおまけです。

 プロツアーの中継などにチラチラと見かけ、気になってしょうがなかったモノの実物を見ることができました。
 0.SYMETRICの楕円ギアです。よくみると少し台形っぽくなっているのですが、ここに変速時の抵抗を軽減する工夫があるとか。
 楕円ギアというと、もう10数年も昔、シマノよりバイオペースというものが出ていたことを覚えているひともいるかもしれません(たぶん僕と同じくいい歳の方だと思います)。スムーズな足の回転というコンセプトで生まれたチェーンホイールでしたが、その寿命は短く、いつの間に消えていました。
 この0.SYMETRICは、そのバイオペースとは180°考え方が違うというのが実際に手にしてわかりました。それは楕円のつき方がバイオペースと90°違うということ。この角度の差が、スムーズな回転というシマノに対して、“踏み込む”というペダリング、すなわちより高いトルクを発生させるという独自の設計思想を主張しています。
 説明を聞くと通常のギアよりかなり重い(53tだと55tぐらいに感じるとか)そうですが、トルク型のペダリングをする人にとっては逆に出力が出るため通常ギアより坂が上りやすいという話も。
 実際に回させて貰うことができなかったので、そのフィーリングや変速タッチを実感することができなかったのが残念でしたが、機会があれば是非試してみたいパーツのひとつです。
 サイクルイベントはゲストもお目当てですが、こういう気になるモノの現物が見られるまたとない機会です。どういうものか気になっていたので実物を目にし少しスッキリしました(実際回させてもらえればもっとスッキリしたのに…)。

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登録日:2006年 11月 07日 20:16:41

バッソ来日。Wツールを語る。

イヴァン・バッソ 潔白を証明するためイタリア国際五輪委員会の聴取を受ける - イタリア

【ローマ/イタリア 29日 AFP】アスタナ・ウルト(Astana-Wurth)のドーピング問題でドーピングに関与した疑いのある医師のリストに名前が記載されていたとされ、所属するチームCSC(Team CSC)から今年開催されたツール・ド・フランス(2006 Tour de France)の前日に登録を抹消されたイヴァン・バッソ(Ivan Basso)が、イタリア国際五輪委員会(Italian International Olympic Committee、CONI)で事情聴取を行った。
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(c)AFP/ALBERTO PIZZOLI

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ひとをかきわけ頭越しにノーファインダーで撮ったなかで、
比較的ピントがちゃんとしていた唯一の1枚です。


この土日(11月4日〜5日)に幕張メッセで開催の「サイクルモード2006」にバッソが登場。今年のジロのことを中心に、日本人初のツール・ド・フランス出場者で現インターマックス代表の今中氏とサイクルフォトジャーナリスト砂田氏とトークショーを行った。

ステージに現れたバッソは、上記の記事に関連して証拠不十分となったことでレース復帰がかなったということもあるのか(まぁ、そうでなければ日本のイベントに来るとも思えないが)、1996年のツアー・オブ・ジャパンにも出走し、日本食、とくに寿司が好きというように、日本に好感を持っているということもあるのだろうか、爽やかな表情に見えた。


§ジロはもう2勝できた

 今年総合優勝を果たしたジロについて、実はもう2勝できたらしい。
 グランツールでは、主にリーダーとなっている選手が、自ら勝てるステージでもゴールスプリント状態でなく二人でトップを走って来た場合、ライバルを引き離すためのタイムを稼ぐために協力してくれた選手や、自分の順位に影響のない状況ならカリスマ的な選手に敬意としてゴールを競り合わずプレゼント(ゆずる)ことがままある。
 このジロの中でも、そうしたゴールをゆずっていたステージがもう2つあったということだ。そのゆずった相手についてはあえて名前はあげていなかったが、もう一度今年のジロを振り返り推理してみるのも面白いかもしれない。
 ただ、第20ステージだけは、どうしても勝ちたかったということだ。それは、レース前日に誕生した第2子のためのものだったからだ。その生まれたばかりの子供の写真を掲げながらのゴールは印象深い。


§Wツールへの挑戦

 そして興味はやはり、今年不当な濡れ衣によりなしえなかったWツールへ。
 バッソいわく、今シーズン、昨シーズンと1つを狙うというカタチになってしまったが、やはりジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの2つを連覇するWツールは夢であり、また目標ということだ。
 こうした言葉から、来シーズンは狙ってくるだろうと期待も高まる。Wツールを果たした者こそ、真の強者である。その姿を今度こそ見たい。
 最後にリップサービスとは思うが、Wツールのあかつきにはジャパンカップを走りたいとも。こちらもまた、期待したい。
僕個人としては、前人未到のブエルタを含めたトリプルツールなんてのは…と頭をよぎったが、これは与太話にしかならないのでやめときます。

              ★  ★  ★
 今日僕が行った「サイクルモード2006」は、新製品展示会的な意味合いのサイクルショーとは別の様々なメーカー・ブランドの自転車に試乗できる国内最大クラスのイベント。この東京(正確には千葉。会場でWilierの方と少し話したら東京から来ましたか?と訊かれました。イタリアの方からしてみれば当然のことながら東京は東京、千葉は千葉なのです)のあと、来週の週末(11月11日〜12日)には大阪でも開催。

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登録日:2006年 11月 04日 22:53:24

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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