2006年 12月 07日

ボスは『世界の中野』に追いつけるか

<自転車 06-07UCIトラック・サイクリングW杯クラシックス>テオ・ボス 男子ケイリンを制す - オーストラリア

【シドニー/オーストラリア 17日 AFP】06-07UCIトラック・サイクリングW杯クラシックス(UCI Track World Cup Classics)開幕戦、男子ケイリン決勝。オランダのテオ・ボス(Theo Bos)は、1着でフィニッシュしガッツポーズをみせる。(c)AFP/Greg WOOD

AFPBB News


 これからのシーズンは、トラック競技とシクロクロスだ。なかでもトラック競技が、ここ数年興味を持ち始め徐々に面白さがわかってきた。ほんとに、ここ数年なので、僕自身まだまだ知識も観戦のポイントも未知(無知とも)な部分が多いが、それがわかっていくことも含めて面白い。
 最初は、ロードの選手も出ていたりすることろでの興味でしかなかったが、見始めるととても興味深い。一口にトラック競技といっても「タイムトライアル」「スプリント」「チームスプリント」「ケイリン」「 個人追抜競走」「 団体追抜競走」「ポイントレース」などの種目があり、同じスタジアムのトラックコースで行われても、それぞれに特徴のあるレースに興味はつきない。
 僕は特に、多段ロケットを切り離すように加速していく「チームスプリント」が好きだ。


§それはそれとして、ヴィノクロフにオフはあるのか

 ニクいまでの余裕でテオ・ボスがこのワールドカップ第1戦の「ケイリン」を制した。
 ボスは、去年の「ケイリン」と「スプリント」の世界チャンピオン。今年、日本の競輪にも来ている。
 「チームスプリント」は、惜しくもイギリスに破れたが、ボスの区間では第一走者の遅れを取り戻す脚を見せた。
 現在、この世界チャンピオンの証、アルカンシェルを着るボスはまだ23歳。今回のワールドカップ第1戦の様子を見る限り出だし好調と、今年のアルカンシェルの期待も高まる。そして何よりその若さは将来的にも、どこまで行くのかという期待もしたくなる。
 アルカンシェルと言えば、中野浩一の前人未到の10連覇の記録であるが、その年齢と現在のポテンシャルからその記録にも届くのではないかという気にさせてくれる。まぁ、まだ連覇もしていないのでなんとも言えないのだが。

 それはそれとして今年もこのワールドカップにヴィノクロフが参戦している。あの今年ブエルタで優勝したヴィノクロフである。僕だけかもしれないが、彼はもうロードのイメージのほうが強く、今年はどうかなと思っていたが出場していた。
 ロードではシーズンが終了するとレイオフに入り、自転車にも乗らなくなり来期のために完全なオフに入る選手が多いが、この人にはオフシーズンはないのだろうか?


§日本人にも活躍のチャンスのトラック競技

 トラック競技はロードレースよりも日本人が活躍できる競技だ。それは「ケイリン」という種目にしても、その名の通り日本の「競輪」から生まれた種目であることからも察することができるだろう(ここしばらくイマイチ獲りにいけてないけど)。ここ数回のオリンピックでの活躍からも分かるように、日本人が上位入賞を期待できる競技である。
 今回も、金子貴志、渡邊一成、成田和也、及川裕奨、内田慶、そしてベテラン飯島規之が出場。成田は「ケイリン」の準決勝まで勝ち上がり総合で9位、40歳のベテラン飯島も「スクラッチ」で9位、「チームスプリント」も本戦出場を果たし10位につけた。
 
 余談ではあるが、この日本のトラック競技を語るうえで欠かせないのが中野浩一である。1977年のサンクリストバル世界選手権のスプリントで日本人初の優勝を納め、先にも記したがその後、前人未踏の10連覇を達成。それは10年間という期間を世界王者として君臨していたことであり、その名は今も世界に響いている。日本では「面白い競輪のおじさん」的な扱いなのが自転車ファンとしては悔しい。プロとして世界に通用する日本人としては、近年サッカーやF1、テニス、ゴルフ(野球は所詮アメリカ一国、いってもその息のかかった国とキューバだけなので世界ではない)のアスリートがその先駆者的に取り上げられるが、時代的にも氏こそ先駆者としてもっと尊敬されてもいいのではと思う。

カテゴリー[ 自転車競技 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2006年 12月 07日 10:37:38

カレンダー
< 2006年 12月 >





1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31





プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
お仕事のご依頼は−
 coba☆m9.dion.ne.jp
(お手数ですが、☆を@にかえてご入力ください)
検索