2006年 12月 10日

グランツールにUCI離脱の動き

<第90回ジロ・デ・イタリア>コース概要発表会見が行われる - イタリア

【ミラノ/イタリア 2日 AFP】2007年5月12日から開幕する第90回ジロ・デ・イタリア(2007 Giro d’Italia)のコース概要発表会がミラノ郊外のアルチンボルディ劇場(Teatro degli Arcimbold)で催され、歴代優勝選手が出席した。
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(c)AFP/GIUSEPPE CACACE

AFPBB News


§今から楽しみなコース設定

 ツール・ド・フランスにつづき、ジロ・デ・イタリアの2007年のコースが発表になった。
 2007年のジロのコース構成での注目は、初日からチームタイムトライアルが組まれているところではないだろうか。第1ステージは、選手の顔見せ的な意味合いのステージのため短距離の個人タイムトライアルというのが普通だが、いきなりチームタイムトライアルとは面白い。
 各チームごとの顔見せ走行は、24kmという短距離であることからタイムトライアルが苦手な選手もちぎれることなくチームジャージの美しいトレインを見ることができるだろう。
 そして注目は、もうひとつ。これもタイムトライアルステージだが、3つあるタイムトライアルの中でも山岳で争われる13ステージは楽しみだ。ビエッラからオローパまでの13kmを登りつづけるコースは、個人タイムトライアルということでアシストもなく、また通常アシストとしてエースのために働いている選手も自分のためだけに走れるため、真に登りの速い選手がわかるのではないだろうか。
 また、スプリンター向けと思われるステージも8つ用意され、素人目としても全体としてバランスの良いコース設定になっていると思われ、面白いマリアローザ争いになるのではと期待している。


§プロツアーよりの離脱

 ここにきてジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの三大グランツールがUCIのプロツアーから来期離脱するという話を耳にする。
 ツール・ド・フランスは、もともと離脱を匂わしていたのだが、ほかの2つ、特にブエルタ・ア・エスパーニャも同調するのは少々意外だった。
 もともとブエルタは春のレースだったが、ジロとの時期が近いため、選手の参加に負担がかかること(そうなると格としてジロの方に選手が動くためスペイン以外の国の人気選手が集まりにくいということもあるだろう)から現在の時期の開催になった。それでもツール後のため選手の消耗、すぐに控える世界戦のため、人気の選手や世界戦を狙う選手、もしくはチーム自体が出場を見合わせるケースもあった。それがUCIのプロツアーに組み込まれることにより、ポイントの獲得と出場義務によりトップチームとその選手らの出場が確定し、ジロ、ツールと肩を並べる存在になったと言われるようになったからだ。
 しかしながら、僕はこの三大グランツールのプロツアー離脱は、いいんじゃないかなと思う。それは、プロツアーがシーズンを通してのポイントレースでもあることから、ツールのケースのように選手の出場等が主催者の意向に左右されるのでは平等を欠くと思うからだ。
 去年と今年のグランツールは、ステージレースとプロツアーのポイントレースを別々の組織が共催しているようなものなので、そこに衝突があるのは当たり前のこと。この件に限らず一般的にも、それが当事者組織同士だけの問題に収まらず全体、この場合参加チームと選手まで及ぶのなら元のカタチに戻るのが正しいと思う。
 イタリア、フランス、スペイン、それぞれの国において歴史と伝統を持つ自転車の祭典、それがグランツールなのだから。

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登録日:2006年 12月 10日 02:33:04

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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