初競輪。KEIRINグランプリ06観戦記

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昨年末12月30日、2006年最後の競輪の祭典「KEIRINグランプリ06」の観戦に行きました。
この日は取材パスを発行していただき、一般の入場者では普通入ることのできない検車場の入室と、プレスルームでの観戦を許可してしていただきました。


§初めての競輪場。

 京王閣について気がついたのは新聞を買うのを忘れたこと。これがないと誰が走るかわからない。そこでゲート前のおばちゃんから競輪新聞を購入。ついでに入場料50円の小銭がないのでおつりを50円玉に崩してもらう。
 競輪場に入るには50円が必要。切符を買うわけではなく駅の自動改札のようなゲートに直接50円玉を投入する。財布を見ると50円玉が1枚もなかったので丁度よかった(後で気がついたのですが、ゲート脇に両替機がありました)。
 この新聞、要は競馬新聞みたいなものである。が、しかし予想オッズが書いていない。競馬と違って勝者投票券の締め切りまでオッズが目まぐるしく変るため、事前オッズなんて予想できないということらしい。しかし僕の場合、事前オッズがないのはいいことだ。もう随分前にやめてしまったが競馬をやっていたころ、この事前オッズにかなり振り回され、欲を出して無駄な馬券まで買い、当たり負けのようなことになっていた。おかげで冷静に選ぶ事ができた。
 そして入場。中野浩一氏の唄の流れる競輪博物館を見学し、バンクに向かうと丁度「KEIRINグランプリ06」出場選手の紹介とインタビューの始まるところだ。するとケータイに取材パスの用意完了の連絡。パスをいただき検車場へと向かった。


§緊張感あふれる検車場。

 
 検車場へのエレベータを降りるといきなりヤマコー(山口幸二)選手と遭遇。感激である。あまりの感激に咄嗟に礼をすると、ヤマコー選手もペコリ。なんていい人だ。これだけで来てよかった。つづいて検車場につくと「KEIRINグランプリ06」の出場選手である佐藤慎太郎選手。記者や関係者に気さくに声をかけながら選手の控える部屋へ向かっていく。すると僕らのところにも「どうも!」と声をかけてくれた。一緒にいた方に知りあいですか?と尋ねると「いや、あの人はそういう人なんだ」と。佐藤慎太郎選手は大勝負を前にしているのに、周囲の雰囲気を和ませる気遣い。流石だ。
 さらに、ローラー台のある部屋を見ると、この日引退を宣言するといわれる吉岡選手が黙々とペダルを回している。これはもう見ることができない貴重なシーンだ。こんな重要な日に、この場にいられることを本当に感謝した。
 そして、選手が買い物をするための売店に移動。街の自転車ショップではたぶん入手できない憧れのメダリストクラブの製品が並んでいたので、記念に手ごろな値段のサドルカバー(輪行や整備のときにサドルがキズつかないためのもの)を購入し、記者ブース向かった。


§大事にならなかったとはいえ反省です。

 この検車場で、僕はあわや取り返しのつかないミスを犯しそうになった。
 検車場のあるフロアでは、「携帯電話の電源を切る」「買った車券を出さない」「選手に声をかけない」「選手だけのエリアである黄色い線に入らない」「騒がない」というのが約束だ。そして言わずもがな「選手の自転車にキズをつけない」だ。
 僕はローラー台に乗る吉岡選手を見つけたとき、思わずその窓にかけよってしまい、整備中の自転車に上着の裾を掛けそうになった。失態だ。それまでは充分気をつけて移動していたのだが、最後の大舞台を前にコンセントレーションを高める吉岡選手の姿に思わず、それを忘れてしまった。
 そばにおられた方が引っかけるまえにフォローしてくれ、事無きを得たが一瞬凍りつきそうになった。自転車にちょっとでもキズがつけば、その選手の出走を取り消しになる。本当にシビアな世界だ。せっかく機会を設け、取材パスを発行してくださった方に迷惑がかかるだけでない。とにかくあやまった。
 こうした取材の際のマナーは職業柄充分承知している。これがいつもの取材だったらこんなことはなかっただろう。この特別な日とこれから最後の勝負に臨む吉岡選手の姿に圧倒され、どこか舞い上がってしまったのかもしれない。プロとしてあるまじき姿だ。多くの方のご好意により入れてもらえたのだ、そうした方々に迷惑をかけないように注意を払わなければないないことを反省し、胆が冷える思いだった。
 関係者の方々へ、改めて不注意をお詫び申し上げます。


§おけら街道まっしぐら

 記者ブースに向かうと、そのフロアにも車券を買える記者専用の窓口がある。記者ブースでは各紙/各誌の記者さん方が、取材や原稿をまとめながらも予想をしている。身銭を切ってというのは正にこのことだろう。
 早速、僕も入場ゲート前で買った新聞を元に予想。第8レースから今年最後の大レース「KEIRINグランプリ06」の第12レースまでの車券を購入。
 普段、大きいレースのファイナルだけはテレビ観戦していて結構当たるのだが、実際に買うとなると全然当たらない。ギャンブルとはそういうものだ。
 ちなみに第8レースの結果は3連単で3−2−6。これに対して僕は2枠複2−5。第9レースは3連単1−5−2の結果に対して、2車単5−2(2着3着だ)。第10レースは3連単1−7−8の結果に対して、2車単3−9(かすりもしない)。第11レースは3連単3−5−1の結果に対して、2車単5−7。全滅である。
 しかし、車券を買うと買わないでは面白さは大違いだ。自分が車券を買った選手が、他の選手よりも浮き上がって見える。これがゴール前ともなるともう大興奮だ。自転車アスリートの闘いとしてこれまでテレビ観戦しており、それだけでも面白いと思っていたのだが、さらに楽しさが倍増する。ぜひ100円でもいいので車券を買って観戦しよう。


§いよいよ「KEIRINグランプリ06」出走!

 そしていよいよ12レース「KEIRINグランプリ06」出走。
 1 山崎芳仁
 2 後閑信一
 3 吉岡稔真
 4 合志正臣
 5 有坂直樹
 6 手島慶介
 7 小倉竜二
 8 井上昌巳
 9 佐藤慎太郎
 まずは合志が先導車を追い飛びだす。そして車を下げ吉岡が先頭に。有坂は最後方。残り2周、山崎が佐藤、有坂を引き連れ浮上。最終周、ジャンが鳴るとその3人に手島がマクリ上がり、ゴール前は合志が加わる。そして1億円をつかんだのは5番・有坂。
 17年6ヶ月の選手生活の中で初めてのグランプリ。年齢は37歳と出走中最年長。ベテランの意地炸裂。
 結果は5−6−9。僕が投票したのは2車複2−4、かすりもしなかったが、2006年最後を飾るにふさわしい見ごたえのあるレースだった。
 このレースの後、引退を宣言した吉岡選手は一番最後にゴールした。後から聞いた話によると最後は泣きながら走っていたということだ。最強とも呼ばれた男は、このレースのゴールと同時に伝説に加わった。

              ◆  ◆  ◆

 こんなに面白い年末はなかった。今年の年末も是非、競輪場へ足を運ぼう!
 年末とは言わなくても、みなさんもいかがですか。自転車ファンなら、絶対面白いですよ。

カテゴリー[ 自転車イベントレポ ], コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 09日 00:36:50

コメント

 
小林さん、初めまして。
小林さんと同じく、オフィシャルブログの執筆を担当させていただいてお
ります、ライターの端くれです。


吉岡選手の現役最後のレースとなったグランプリ06を、間近で観戦され
たのですね~。
しかも、山口幸二選手や佐藤慎太郎選手と、ご挨拶を交わされたとか。
羨ましい限りです。


私は、大好きな合志選手から2車単総流しをかけ、残りのお金で有坂選
手からの2車単を買ったのですが、残念ながら手島選手との組み合わせ
は買っていませんでした…。
有坂選手からも、総流しをかけていれば…。
ほんの僅かなお金をケチったのが、敗因でした。


2007年の立川グランプリでは是非、車券を当てて、「グランプリ初的中」
を達成したいものです。
(※2003年以来、4連敗中)
 

高瀬 @ 2007年 01月 09日 10:13:28

○高瀬さん

コメントありがとうとうございます。
競輪は、まったくの初心者なので、見るもの全てが新鮮でした。
高瀬さんの「KEIRINグランプリ06」の記事も拝見させていただき、年期の違いを感じました。
トラックバックさせていただけると良いのですが、ご存知の通り昨今の大量スパムの対策で「不可」設定にしているため残念です。
こちらこそ、よろしくお願いします。

小林昌幸 @ 2007年 01月 09日 13:19:20

 
私のほうも、トラックバック不可の設定とさせていただいておりますので、
トラバが行なえず残念です。


トラバの代わりにはなりませんが、「お気に入りリンク」に小林様のブログ
を追加させていただきました。
今後共、どうぞ宜しくお願い致します。
 

高瀬 @ 2007年 01月 12日 10:54:18

○高瀬さん

リンク、ありがとうございます。
はやくトラックバックのスパムについて、なんらかの対策をお願いしたいですね。

小林昌幸 @ 2007年 01月 14日 14:39:09

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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