つがいけヒルクライム参戦日記

6月10日、長野県北安曇群小谷村栂池高原で開催されたヒルクライムレース「つがいけサイクル2007」に参加してしてきました。
この大会は、市民レースであると共に、実業団タイムトライアルもあり、シマノの野寺選手ら国内トップの選手から市民レーサー、ファンや応援の方々まで幅広い層の自転車ファンが会するイベントです。
※実業団タイムトライアルについては、このお世話になっているActiblogと仲良しのCYCLINGTIME.comでご覧ください。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=5396
今回の参加は去年の枝折峠(http://www.actiblog.com/coba/12672)とは違いチーム参加ということで、準備期間から心強い参戦となった。我がチームからは監督を含め5名が出走。チームジャージのデザインも今期一新され、そのデビューを飾った(言いすぎ)。
§参戦準備
本業の方やらなんやらで、しっかり走り込みを始めたのはゴールデンウィークより。それでも朝4時に起きて、週平均150km〜200kmを走行。この1ヶ月で多摩湖、多摩川を中心に約1,000kmを走った。やるときはやるのである。
しかし、このいきなりのまじめな生活がたたったか、大会をひかえた10日前にそれまで最高のアベレージを記録したにもかかわらず、以降いっこうに脚が回らなくなってしまった。それまでやりつけない1ヶ月分の朝練の疲れが一気に出てきた。なにごとも思いつきで、いきなりは良くないと反省しつつ大会前1週間を休養にあて、しっかり脚を休めることした。
この休養期間も、自転車の点検・整備にあて、準備を進める。今回の自転車の仕様は、フロントのチェーンリングのインナーを38tに変更。リアスプロケットも12-27tに換装。去年の枝折峠の経験をふまえてシートポストは、シートバックタイプにしサドルをより後方にセットしている。
また、補給も走行中の水分だけでなく、補給食としてゼリー飲料を用意した。ポカリスエットとカロリーメイト、大塚食品があれば生きていける!(たぶん)
去年の枝折峠での一番の反省は、走行中の補給である。本人は摂っているつもりでも、息が上がって飲み込めなかったり、無意識に走行中のバランスを気にし上手く摂れなかっため、普段の練習の中で自転車の上で飲み食いし、身体に流し込む練習も行った。
§大会前日
朝4時に起床。諸々の支度を行い新宿に向かう。もちろん自転車は輪行袋に詰め込んで、担いで移動。7時30分発のあずさ3号を待っているとチームのメンバー1名と合流。彼は前日に自転車を搬送しているので乗車すると輪行状態の自転車を置く場所の確保を手伝ってもらった。駅弁などを楽しみつつ(駅弁は必需品。でも味わうものではなく、旅を楽しむアイテムと思っております)11時27分白馬に到着。駅に降りると前日に乗り込んでいる監督およびチームのメンバーが迎えにきている。こういうのもやっぱりチーム参加ならでは、not alone。
そしてなぜか、僕の撮影会がはじまる。ある事情があって自転車輪行の写真が必要なだけで、本人にこれといった何かがあるわけではないが、周囲の人は何者という目である。
自転車をメンバーの方の自動車に積み込み地元の道の駅の温泉施設へ。ひとっ風呂あびながらミーティングを行った。市民レーサーにとっては、ただ参戦するだけでなく、こうした観光も楽しみのひとつだ。
宿に向かう途中に小谷村社会体育館に寄り、エントリーを行いゼッケンと参加賞を貰った。
宿はチームの方の親戚の経営されるペンション「びわくぼ(http://www.biwakubo.com/)」。コースの途中にあるため試走にもバッチリのロケーションだ。夕食までは翌日にそなえて各自が自転車の最終点検と整備を行う。夕食は地元の味覚を中心になんとも豪勢なメニュー。心からのもてなしがありがたい。
雨という天気予報を気にしながら9時30分ごろに就寝。
§いつも通りのリズムが大切
レースのスタート時間を考えると起床は5時にしたい。しかし4時起きが身に付いてるため、このまま寝てしまうと1時間早い。そこで時間調整のために少しいつもより遅くまで起きていようとコーヒーを飲んだのが間違いだった。なかなか寝つけなくなり、なんだかんだで午前1時ぐらいまで記憶がある。しかし身体は習慣になっているので4時に起床。二度寝するのはマズイのでそのまま起き、軽い寝不足状態。変に時間調整など考えずにいつも通りのリズムを保つほうが正しかった。
§コイツは意外といけるかも
6時頃、朝食。せっかく用意していただいたご馳走はもったいなかったが、消化・吸収を考えて卵かけご飯とみそ汁、豆腐のみをいただく。
そして軽く試走。ペンション前から中盤の林道の入り口までを2往復する。
脚への負担を考え、ギアはフロント38t×リア27t。最軽ギアを使用し、ケイデンスは90回転。平均的な斜度らしいので、これだけ回っておけばなんとかなると自信をもって宿に戻り、他のチームメンバーとともにスタート地点に向かった。
§いよいよスタート
心配していた天気も、なんとか薄日がさす程度には回復し、雨の中のレースという最悪のコンディションにはならず一安心。僕のエントリーする男子D(36〜40歳)は一番最後の出走。その最後尾グループからスタートしたので、抜いたら順位のアップで、抜かれるとダウンと実に分かりやすい。
スタートするとすぐに、勾配10%のコース最大斜度がせまる。すでに先のグループからこぼれている人もちらほら。ペンションやお土産屋さんの並ぶエリアに入ると沿道から声援を受けるが、このへんの斜度もけっこうキツく徐々に応える余裕がなくなってくる。
宿泊するペンション「びわくぼ」の前に入り、今朝試走した部分に入るが、朝の自信はどこえやら38t×27tで55回転という体たらく。もう2枚は高いギヤで余裕をもって行けると踏んでいたが、スタートから3〜4kmで既にこの様である。林道入口のロープウェイ乗り場付近でチームの応援団の声援に見栄で手を振るが、実はこの時点で出走前のイメージが狂い始め第一回目の精神的ダメージを受けていた。
§いかん、脚がツル
林道に入り淡々と進む。そろそろ中間地点のはずだが、その表示がなかなかない。サイクルコンピュータを見ると、もう半分きていることになっている。狂っているのか?と思ったがよくよく考えると、斜度のユルイとこ、ユルイとことコーナーの対角線にラインをとっているので蛇行となり距離が伸びているのである(本来、こういう迷惑な走り方はイケマセン!)。
ようやく中間地点の標識が見えるころ、右脚の脹脛にツル予兆が。コーナーの立ち上がりにリズムをつかむために立ち漕ぎを行っていたときのことだ。慌ててシッティングする。次のコーナーで立ち漕ぎするとやはり同様に右脹脛に予兆、十分に勢いがつけられない。それでもだましだまし進む。ゴール前5kmの標識が見える頃、ついに左脹脛にも予兆。これはマズイ。
レース前に脚を休めるといって、1週間もトレーニングをしなかったのが裏目に出た。休めながらも適度に筋肉を動かすことが必要だったが、完全になにもしなかったので、うまくほぐれていかなかったと考えられる。今後のトレーニングに、つくづく反省が多い。
§さぁ、ラスト!
ゴール前5kmを過ぎる頃には、先にスタートしたクラスの下山が始まる。こうなると、これまでのようなユルイ箇所を狙ったライン取りはできない。
ここで怖いのは、下山の選手だ。大抵の方はマナー良く下ってくるのだが、中には2列になって話ながらや、スゴイ勢いで先行を膨らみながら抜いていく人がおりヒヤッとすることがある。
こうした人間のリスクを避けるため、できるだけ左端に寄ってゴール目指す。しかし、左に寄りすぎていたのか、補給食を摂るときのちょっとしたブレでコースアウトし危うく落車するかという状態になった。バランスを崩した僕が悪いのだが、まだレース中の人間がいるのだ。アンタらが速いのはわかったから、もう少し考えて欲しいと思った。
あと3km。目の前から「根性!」という激が飛ぶ。顔を上げると監督が下山してきた。この状態はマズイと少し頑張る。
あと1kmの標識。長い、1kmってこんなに長かったっけと、ようやくゴール。
ゴールすると、地元の牛乳が手渡される。ありがたいが、僕は牛乳が苦手だ(残すのも悪いので応援してくれたチームの方に差し上げました)。チームのメンバーのところに行くと、今までだまし、だまししていた脚がついにツッタ。
記録は1時間44分15秒4、アベレージ9.9km/h。クラス順位は完走者66人中61位。予定は1時間30分だったので不満は残るが、すべて自分のせいだから誰にも文句は言えない。まだまだである。
下山のときの美しい風景に、もう少しこうした景色も気にしながら走れるようにと思った。それにしても下山時、コースのスタッフにお礼をいいながら下っていくと、いつも涙ぐんでしまうのはなぜだろう。
様々な反省をかかえつつ
to be continued −8月の枝折峠につづく。
つがいけサイクル2007公式リザルト
http://www.tsugaike.gr.jp/summer/cycle2007r.html
カテゴリー[ 草レース参戦 ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 06月 26日 12:38:21
コメント
ツールよりもリアリティと臨場感に溢れた参戦日記、面白かったです。
「根性!」
監督も腰の痛みに耐えて御自身満足の結果で良かったですね。
両方読むと更に面白いですねぇ。
ファイター3 @ 2007年 06月 27日 19:12:27
ファイター3さん
自分のことですので、誰にもツッコマレル心配がありませんから(^^;。
走りながら何を考えているかなんか実際、本人以外わかりませんもの、
どんな解説者だって…なんてことを言うと身も蓋もないけど。
そのへんが話術として上手いのはミヤタの栗村監督かな。
監督、その状態で僕より速い。
小林昌幸 @ 2007年 06月 28日 09:10:41
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- プロフィール

- 小林昌幸
- (男)
- 1968年05月10日
- 自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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