また一人の英雄を失った

ヴィノクロフ 出場停止処分を受け現役を引退

【12月7日 AFP】カザフスタン自転車連盟(Kazakhstan Cycling Federation)から1年間の出場停止処分を下されたプロサイクリングレーサーのアレクサンドル・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov、カザフスタン)は7日、現役生活を終える一方で自身の名誉を回復させる意向であることを明らかにした。
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(c)AFP

AFPBB News


本当にくだらないことになったものだ。
毎年思うが、なぜドーピング疑惑はツール・ド・フランスを機に大きくなる。
それ以前のジロやUCIのレースひっかからなかったものが、この世界最大の伝統ある自転車レースと言われるもので。

ヴィノクロフが、まだ現役として活躍できる能力、資質を備えているにもかかわらず現役引退を決意した。
僕はこの行動を“抗議の姿勢”として受け止めた。このあと彼は、身の潔白を証明するための行動をつづけるという。それにより身の潔白が証明されたとき、自転車レース界は英雄を追いやったことを後悔するだろう。それは、ランディスらについてもしかりだ。

ここ数年、こんなことばかりがツール・ド・フランス以降に起こる。
来年は、そのツール・ド・フランスもUCIのプロツアーから離れるそうだ。少しは、こうしたくだらない騒動が減ることだろう。
乱暴な考えかもしれないが、いっそフランス以外のチームは、ツール・ド・フランスはじめASO主催のレースをボイコットするぐらいのことをしていいのではないかとすら思う。

正直、ランスの勝ち逃げも影響しているように考えるのは僕だけだろうか。ダブルツールもアルカンシェルもとったことのない、ツールしか走らないアメリカ人選手に振り回された7年がASOの態度をああしたものにしたのではと。そうした選手だから、それしか大きなタイトルのない選手だから勝ち逃げしたと僕は思っている。ちゃんと走りつづけ、きっちり次の世代につなげる引退の仕方をしていたなら、ディフェンディングチャンピオン不在の混沌をつくることもなく、ここまでツールが荒れることはなかったのではないかと考える。初優勝した年、ランスにはドーピング疑惑があったことを忘れないでほしい。ディフェンディングチャンピオン不在の混沌に、あのときにと7年たってASOが考えたというのは考えすぎか(考えすぎだろうな、やぱっり)。

ツールがプロツアーから離れたことぐらいしか明るいニュースのないところにきて、何回も言っているが、もううんざりだ。

このニュースのおかげで、心穏やかでなく、勢いに任せたぐだぐだの文章になってしまいました。ここまで読んでいただいた方、申し訳ありません。でも、それぐらショックです。

ヴィノクロフの身の潔白が証明されることを、心から祈ります。


<訂正(12月13日)>
パパラッチさんのご指摘のとおり、1993年のオスロでの世界選手権ロードの部門でランスはアルカンシェルを獲っていました。お詫びして、訂正いたします。

<追記 (12月12日)>

勢いにまかせて書いてしまったため、僕のASOに対する記述の意味がわからないひとがいるかもしれないので補足します。

ASOとは端的にいうと、フランスのスポーツ新聞会社を母体とするツール・ド・フランスの主催者です。
以前にアップしたブログのとおり(http://www.actiblog.com/coba/12033)ここ20年ほど、フランスの伝統的自転車レースであるにもかかわらずフランス人選手の成績がふるわず、優勝者が出ていません。
さらにつけくわえると、ここしばらく自転車界におけるフランスは不振とも言われる状態です。
ツール・ド・フランスはフランスの興行レース。つまり、民間企業が主催する商業ベースの上にあるレースです。そうしたレースで自国の選手が勝てないというのは面白いわけがありません。
過去には、ツールの現役最多のステージ優勝者で、このままなら記録更新も見えていたイタリア人選手を(ちなみにその選手はジロ・デ・イタリアのステージ最多優勝の記録を打ち立てました)、ツール・ド・フランスにふさわしくないという理由で閉め出したこともあります。
そうしたことから、ASOについては以前より不信感を持っており、とくにここ何年かのドーピング事件の動きについても疑惑がこのツール前後や、ステージ優勝後に起こることが多いため本編のような疑問を持っています。

カテゴリー[ 自転車競技 ], コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2007年 12月 07日 17:45:28

コメント

はじめまして。
ヴィノクロフ引退報道に関して、私と同意見の方を初めて見ることができ、
ホッとする思いです。

ヴィノにしてもラスムッセンにしても、全くフェアーじゃない。
フランスという国に不信感を持ってしまった私自身に対し、
否定する自分と、肯定する自分がいて、最近肯定派が勢いを盛り返してきた状況。

しかしヴィノよ!
引退はいかん!
戦うなら土俵をおりたらいかんぞ!

GAM @ 2007年 12月 12日 13:51:36

◯GAMさん

はじめまして。よろしくお願いします。
たしかに僕も、引退は、はやまってくれるなという感情です。
チームのジャージを脱ぎ市販のジャージで個人としてレース参戦するラスムッセンのような主張もあると思います。

本日加えた追記にも記したのですが、これまでのことを考えれば考えるほどASOには不信感がつもります。
正直、こうした意見は少数で、もしかしたら異端な部類かもしれないのでブログとしてあげるのはちょっと考えました。それだけに自分も、GAMさんのように同意見と言ってくれる方がいてとても嬉しいです。
ありがとうございます。

小林昌幸 @ 2007年 12月 12日 20:03:56

アームストロングは1993年のオスロで行われた世界選手権で優勝し、アルカンシェルを勝ち取ってるはずですよ。

パパラッチ @ 2007年 12月 13日 15:35:43

◯パパラッチさん

ご指摘ありがとうございます。
お詫びして、訂正いたしました。

トライアスロンにより頭角を表した選手という印象があり、ツール以外のメジャータイトルはロード転向以前と誤認識をしておりました。

これからもご意見・ご指摘をよろしくお願いいたします。

小林昌幸 @ 2007年 12月 13日 20:43:04

ベースボールは楽しいから

藤田 まさや @ 2008年 01月 24日 21:05:52

藤田 まさやさん

野球は苦手なうえ、幼少期に地域的なトラウマもあって守備範囲外です。すみません。

小林昌幸 @ 2008年 01月 26日 15:55:55

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プロフィール
小林昌幸
小林昌幸
(男)
1968年05月10日
自転車ずきのライター稼業。
就職・進学情報誌のライター、二輪・自動車メーカーのコピーライターを経てフリーランスに。
実は、デジタル機器、ゲームやホビーの仕事も多く、アキバ系もテリトリー。
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