コラム 「ロシア大変」

 「プーチンのロシア」が王国になった。それも決して好ましい状況ではなく。先日行われた下院選挙でプーチン率いる政党「統一ロシア」が圧勝したことは記憶に新しい。この選挙で統一ロシアは議席の3分の2以上を獲得した。

 これは重要なことだ。この数字を見る限りにおいて、統一ロシアは、憲法改正、大統領弾劾という権力を手に入れた。来年5月にはプーチン大統領の2期目の任期が終わる。モスクワ雀は「任期満了前に大統領辞任、暫定大統領選出、そしてプーチン大統領の3期目を可能にする」とか、「次期大統領を統一ロシアのコントロール下における人物を大統領に」とかさまざまな憶測でかしましい。

 しかし、プーチン大統領は議員を辞退した模様だ。ロシアでは大統領と議員の兼任は許されない。つまり、任期いっぱい大統領を務めるということである。ここで問題になるのが次期大統領候補。
17日の統一ロシア党大会で決定するという話であるが、プーチン大統領が誰を指名するか、モスクワ雀たちの声はともかく、かなり流動的である。いずれにしても、プーチン大統領が院政をひくことのできる候補者になるだろうと思われる。しかし誰が大統領になっても「プーチン院政」をいつまでも容認した大統領はいまい。大統領職の旨みを覚えた新大統領の反乱もあるいは考えられる。 圧倒的多数を占める統一ロシアの下院を新大統領が大統領令で解散に追い込むという手段もあるだろう。そんな危険の中でプーチン大統領は院政をいつまでもひけるのか疑問だ。
 そうなると一気にロシアの政治は流動的になり、下手をすれば「暗殺」や「内乱」の危機の可能性もありうる。

 まさかと思う読者のために2・3の例をあげる。
*2006年、ロシア連邦保安局(FSB)の元幹部リトビネンコ氏(ロンドンで暗殺)
*2006年、ロシアの女性ジャーナリストアンナ・ポリトコフスカヤ氏(モスクワで暗殺)
*2004年、チェチェン独立派の元大統領代行、ゼリムハン・ヤンダルビーエフ氏(亡命先の中東カタールで爆殺)
 そして、チェチェンでは・・・。このように、ロシアの現状は我々の尺度から見ると、かなり独裁的で危険な社会である。何が起こるのかわからないという点では目を離すことはできない。ただ言える事はロシア人たちは「強い英雄を好む」ということだ。ゴルバチョフのように「リベラルな政治家」は好まれない。

 エネルギー資源を大量に持ったロシアという大国にどのような形で付き合うのがいいのか、答えはまだ見つかっていないようである。ロシア国内では無論、この大国と付き合わねばならない国際社会も「ロシア大変」といえる。

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登録日:2007年 12月 05日 18:04:33

コメント

I like vladimir president because he loves cat.I know only by cat love we can not get along,but I say there is love cat alliance and that will enable rich man to invest big money in sahalin.Happy new year.I ove Korea and on the other hand I respect Russian new constitution.by Rak Mew Rak

tanaka t @ 2008年 01月 05日 17:09:25

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