サハリン点描-8 

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コルサコフの港を一望の下に見える高台に一つのモニュメントが建っている。韓国の支援団体が浄財を集めて建立した。望郷の碑である.。 筆者が訪れたとき、20人ほどの韓国系ロシア人の団体、サハリン韓人会コルサコフ支部の人たちが、その碑の周りを清掃をしていた。(写真)

 雪で覆われていた敷地内の泥やゴミを除く作業だ。大きなゴミを除いたところで、一台の消防車がやってきた。「あれで泥を流すのです」。コルサコフの消防署の署長は同じ韓人で便宜を図ってくれた。なかなか豪勢なプレゼントである。消防車にはタンクがついていると見えて、ホースから勢い良く水が吹き出て見る見るうちに泥を流してゆく。

 さてこの望郷の碑だが、この地に建てられたのには訳がある。戦前、この港町から北海道・稚内に連絡船が出ていた。ソ連軍の参戦で樺太から脱出しようとした人たちがこの港に集結したのだ。そこにはこの地で働く朝鮮人たちも多く集まった。祖国へ帰るつもりで。しかし政治の論理が彼らを帰国させなかった。そのまま、この町に居付いた朝鮮人は、港の見えるこの丘で祖国を偲んで涙を流した。そしてその泣き声は風に載ってコルサコフの町に・・・。

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登録日:2008年 04月 12日 12:51:43

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