2007年 07月 22日

2007ツールドフランス展望(9)-プラトードベイユの覇者は?

コンタドール 第13ステージを終えマイヨ・ブランをキープ

【7月22日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第13ステージ(アルビからアルビ、54キロメートル)・個人タイムトライアル。ディスカバリーチャンネル・プロサイクリングチーム(Discovery Channel Pro Cycling Team)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)は、首位と2分18秒差の1時間08分52秒を記録して7位でステージを終え、合計タイム58時間49分10秒の総合3位で新人賞(マイヨ・ブラン)の座を守った。(c)AFP

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 いよいよ勝負の舞台はピレネー山脈へ。14ステージから2つの山頂ゴールを含む怒濤の3連続ピレネーステージが始まる。ピレネー初日から難易度は高く、超級山岳パイレール峠をゴール50km手前で越え、最後は超級山岳プラトー・ド・ベイユへの頂上ゴールだ。マイヨジョーヌを守ったラスムッセンは守りに入るか攻め込むか。ライバルたちは間違いなく攻撃に出るだろう。
 個人TTで予想以上の走りを見せてマイヨジョーヌを守ったラスムッセンだが、ラボバンクに集団をコントロールする力がない以上、ピレネーでは孤独な戦いを強いられることになるだろう。「エヴァンスへの1分リードは、ピレネーでマイヨ・ジョーヌを守るのに十分なタイム差だ。でも2度目のタイムトライアルを考えれば、十分ではない。だからパリまでマイヨ・ジョーヌを守りたいと思ったら、僕はライバル相手にアタックをかけなければならない……」とレース後コメントしている。対してTTで勢いに乗るアスタナはヴィノクロフを筆頭に積極的な攻めに出ることが充分に予想できる状況だ。ヴィノクロフ自信レース後「今後の戦術は、明日のお楽しみだ。ただ言えることは、僕らがアタックすること。ツールはパリで終わるんだ」とコメントしている。さらにTTで不甲斐ない結果に終わったスペイン勢も地元ピレネーでは積極的な攻撃にでるだろう。トップ10にコンタドールとライプハイマーがいるディスカバリーにも注目だ。グセフとポポヴィッチの落車の影響が心配だが、チームとしてはアスタナに次ぐ力を見せ付けたことは確かだ。アルプスではライプハイマーで優勝候補をマークしコンタドールが積極的に動いていたが、ピレネーでも同じ作戦で行くのか?アスタナが攻めに出たときどのように対応するのかが注目だ!
 アルプスでの走りを見る限り、頂上ゴールならコンタドールはライバルたちに1分程度の差はつけられるだろう。しかし、ピレネーを終えて2分差では辛いはず。ピレネーを終えてライバルたちに3分差がコンタドールがマイヨジョーヌを獲得する目安となるだろう。名匠ヨハン・ブリュイネルがチームにどういう作戦を授けるかが楽しみになってきた。ツール開幕前に4つの目標を掲げていたが、現在達成できているのはコンタドールのマイヨブランだけなのだから・・・
 TTで素晴らしい走りを見せたエヴァンスにも注目が集まるだろうが、果たしてプレディクトールで山岳のアシストが機能するかと考えると、ラスムッセン同様孤独な戦いが強いられるかもしれない。ただ、マキュアンが去った状況なのでピレネーで全てのアシストを使い切ることは可能にはなっている。エース・メンショフがTTでラスムッセンに遅れてしまったラボバンクにも同様のことは言えるが、山岳でどこまでラスムッセンをアシストできるかは疑問がある。ラボバンクのチーム力ではアスタナの攻撃には耐えられないだろう。ピレネーではアスタナ対ディスカバリーのチーム対決も見ものになるだろう。チーム総合でも54秒差。ピレネーではチーム戦略が勝敗の鍵を握ることも充分に考えられるステージになるかもしれない。
 特に第14ステージの登りゴールの地プラトードベイユは、ツール初登場の1998年はパンターニ、2002年・2004年アームストロングと、常にその年の総合勝者がこの山の頂を制してきた。今年もやはり、マイヨジョーヌを決定付ける山になるかもしれない。プラトードベイユの山頂を誰が征するのか?本当の力が試される正念場だ!!

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登録日:2007年 07月 22日 18:28:36

ツール第13ステージ(2)-エヴァンス果敢な走りで総合2位に!!

エヴァンス 第13ステージを終え総合2位に浮上

【7月22日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第13ステージ(アルビからアルビ、54キロメートル)・個人タイムトライアル。プレディクトール・ロット(Predictor-Lotto)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)は、首位と1分14秒差の1時間07分48分を記録して2位でステージを終え、合計タイム58時間47分39秒で総合2位に浮上した。(c)AFP

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 スペイン勢はアルベルト・コンタドール(ディスカバリーチャンネル)が下馬評通りの安定した走りを見せて2分18秒遅れの7位に入る。チームメイトのグセフやポポヴィッチが次つぎと落車する中で新人としては大健闘の走りだった。そのコンタドールとは対照的にイバン・マヨ(サウニエルドゥバル)、カルロス・サストレ(CSC)、アレハンドロ・バルベルデ(ケスデパーニュ)のスペイン3人は序盤から出遅れ、最後までペースが上がらなかった。特に個人TTでアドバンテージを得ると目されていたバルベルデは明らかに精彩を欠いた。
 そして最終走者はマイヨジョーヌを着るラスムッセン。決して得意とは言えない個人TTだが、この日のラスムッセンは違った。序盤からバルベルデのタイムを大きく上回ったラスムッセンは、後半にかけて更にスピードを上げた。そして3分前にスタートしたバルベルデをラスト1kmでパスしてしまう。バルベルデとのタイム差を最小限に抑えるどころか、勢いよく抜き去ったのだ。
 結局ラスムッセンはヴィノクロフから2分55秒遅れの11位でゴール。ライバルやTTスペシャリストをも上回る見事な走りでマイヨジョーヌを死守した。逆にバルベルデは6分8秒遅れの47位に沈む。この日だけでバルベルデはライバルたちから大きなタイムを失った。クリストフ・モロー(フランス、アージェードゥーゼル)に至っては9分29秒遅れの125位でゴールしている。この日全体的に走りに生彩を欠いたケースデパーニュはバイクの設定に問題があったのかもしれない。
 この結果を受けて総合成績は文字通りシャッフルが行なわれた。マイヨジョーヌを死守したラスムッセンを1分遅れで追う総合2位のエヴァンス。そしてマイヨブラン争いで首位を独走中のコンタドールが総合3位に上がった。
 そしてステージ優勝を飾ったヴィノは一気に総合9位にジャンプアップ。アスタナは他にもクレーデンが総合4位、カシェチキンが総合6位に入り、総合トップ10に3人もの選手を送り込むことに成功した。アスタナはチーム総合成績でも一躍トップに立っている。
 ヴィノクロフは膝の怪我を思わせない力強い走りで最速の称号を得るのと同時に、マイヨジョーヌの射程圏内に舞い戻った。最も勢いのある選手、それは復調したヴィノクロフに他ならない。第5ステージの落車がなければこのTTでマイヨジョーヌを決定的なものにしていたかもしれない。しかし、得意なTTを終えてトップから5分10秒という差は決して楽観できるタイム差ではない。総合上位のクレーデンで行くのか、再びヴィノクロフをエースに臨むのか、今日のヴィノクロフの圧倒的な勝利でアスタナには大きな決断が必要となる。

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登録日:2007年 07月 22日 16:43:40

PK嫌いのオシムJAPNオーストラリアに辛勝!!

日本 PK戦を制して3大会連続の準決勝進出

【7月21日 AFP】サッカー、第14回アジアカップ(Asian Cup)・準々決勝、日本vsオーストラリア。
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 日本にとっては、準決勝進出がかかるだけでなく、2006年W杯でオーストラリアに1対3と逆転負けを喫したリベンジもかかった一戦。オシム監督は、グループリーグのUAE戦・ベトナム戦と同じメンバーを先発に起用。一方のオーストラリアでは、FWヴィドゥカ、アロイージ、MFブレッシャーノらが先発した一方、ワールド・カップ同様後半勝負と見てか、FWキューウェル、MFカーヒルはベンチスタートとなった。
 オーストラリアには、タイからベトナムへの移動の疲れや、厳しい暑さの影響もあってか、後半に入っても流れは変わらず日本が優勢に試合を運ぶ。しかし、先制したのはオーストラリアだった。69分、右CKからW杯の日本戦でもゴールを決めたアロイージが押し込んでゴール。警戒していたセットプレーから失点してしまい、日本に嫌な雰囲気が漂う。
 しかし、ここで高原がもう一度流れを日本に引き寄せる。失点から3分後、中村俊のクロスに巻が競り合ったボールを相手DFがクリアミス。これをゴール至近距離で拾った高原が、巧みなキックフェイントで相手DFをかわしてシュートを放つと、ボールはポストに当たってネットに吸い込まれる。さらに76分、競り合いで相手MFグレッラから高原がひじ撃ちを受けると、レフェリーはグレッラにレッドカードを提示。高原のプレーが同点弾だけでなく、日本に数的優位をもたらした。
 守備を固めてきたオーストラリア相手にこちらもゴールをこじ開けられず、全後半の90分を終了。延長戦に入って佐藤、矢野を前線に投入してゴールをねらった日本だったが、どうしても得点を挙げられず、決着はPK戦にもつれこんだ。
 ここで、勝負強さを発揮したのが日本の“守護神”川口。先行のオーストラリアのキックをいきなりふたり連続で止め、2004年の前回大会を彷彿とされる活躍を披露。これで圧倒的優位に立った日本は、4人目の高原が枠を外したものの、中村俊、遠藤、駒野、中澤の4人が成功。運命のPK戦を4対3で制した日本が、ベスト4一番乗りを決めた。
 PKをロッカーにいて見ていなかった理由を問われ「病気でなくても、心臓に悪いので見なかった。私は日本代表の仕事をしているときに死にたくない。故郷のサラエボで死にたいので、発作を起こしたくない。だから見なかった。それに、私がPK戦を見ていると勝てないというジンクスもある。」そして試合後のTVのインタビューではPKは運だとオシム監督は何度も繰り返していた。しかし、試合前の練習ではペナルティー付けてまでPK練習はしっかりとしていた。オシム監督にとってまさに「人事を尽くして天命を待つ」という心境だったのだろう。
 そして試合後の記者会見を「私はこれまで“満足”してはいけないと言ってきた。それ以上進歩しないことになるから、監督とは“満足”しないもの。しかしここで“満足”という言葉を使いましょうか? 本心はそうではないですが、会見を終わらせるためにね。あるいは私が“満足”といったという記事を書いても構いませんよ」と言って締めくくった。120分間苦しさに耐え、戦いを終えた選手たちへの最大の賛辞と言えるだろう。選手の活躍が一番だが、日本人より日本の特徴を良く理解し「美のために死を選ぶ」と公言して憚らないオシム監督の手腕に期待したい。
 しかし、アジアカップ連覇にはさらなる敵が待ち受ける。サウジアラビアやイランなどの中東勢である。彼等にはオーストラリアとは違い、暑さに対するアドバンテージはないのだから。日本代表の進化と真価を問われる2試合が彼等を待ち受けているのである。

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登録日:2007年 07月 22日 16:22:33

ツール第13ステージ(1)-ヴィノクロフ復活の激走!!

ヴィノクロフ 第13ステージを制す

【7月22日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第13ステージ(アルビからアルビ、54キロメートル)・個人タイムトライアル。
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(c)AFP

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 南フランスのアルビを中心に行なわれた第13ステージの個人TT。コースはアップダウンを含む54kmで、途中には4級山岳が設定された難しいステージだ。テクニックと独走力、登坂力が要求されるコースレイアウトで、雨が更にその難易度を上げた。
 レースがスタートすると天気は徐々に下り坂。雨が本降りに変わる中、まず19番スタートのブラドレー・ウィギンズ(イギリス、コフィディス)が1時間8分49秒のトップタイムをマークした。ウィギンズは4つの中間計測ポイント全てでトップタイムをマークし、このタイムは長くトップに君臨することになった。
 個人TTで優勝候補に上げられていたファビアン・カンチェラーラ(スイス、CSC)やパオロ・サヴォルデッリ(イタリア、アスタナ)は本降りの雨の中を走らざるを得なくなり、カンチェラーラに至っては下りのカーブでコントロールを失って落車。両者とも最後まで思うような走りができず、降りしきる雨の中に沈んでしまった。
 レースが中盤を過ぎると雨は小降りに変わり、そして総合上位陣が走る頃には雨は上がった。シルヴァン・シャヴァネル(フランス、コフィディス)やヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ、ディスカバリーチャンネル)がウィギンズに迫る勢いのタイムをマークすると、続々と好タイムを叩き出す選手が現れた。その筆頭は、落車の怪我によって総合成績で大きく遅れていたアレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)。
 ヴィノクロフは序盤の中間計測ポイントからウィギンズを大きく上回るタイムを連発し、雨に濡れた下りコーナーも慎重にこなした。この日の落車を一番怖れていたのは彼だろう。平坦路では持ち前の高出力エンジンをかき鳴らして突進し、危なげない走りでゴールに向かった。
 コース後半に入るとヴィノクロフは更にペースを上げ、ウィギンズを2分14秒も上回る圧倒的なタイムでゴールに飛び込んだ。そしてこのカザフスタンの英雄の走りに続いたのがアンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)とアンドレイ・カシェチキン(カザフスタン、アスタナ)の2人だ。
 序盤からペースの上がらなかったクレーデンとカシェチキンだが、後半にかけて徐々にペースを上げた。クレーデンに至っては途中で落車したものの、その後持ち直してスピードを上げた。結局カシェチキンは暫定2位でゴール。そしてクレーデンがそれを上回って暫定2位。一時的にではあるが、アスタナがワンツースリーというトップ独占状態になった。
 クレーデンがゴールすると残りは総合トップ6。その中で最も冴えた走りを見せたのがカデル・エヴァンス(オーストラリア、プレディクトールロット)だ。総合4位につけていたエヴァンスは序盤から快調に飛ばし、ヴィノクロフから1分14秒遅れの2位でゴール。ラスムッセンの走り次第ではマイヨジョーヌに最も近い男として後続の走りを待った。

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登録日:2007年 07月 22日 15:26:09

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