2007年 07月 24日

ツール第15ステージ(2)-ラスムッセンがマイヨジョーヌを死守!!

ラスムッセン 第15ステージを終えて総合首位をキープ

【7月24日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第15ステージ(フォワからルーダンヴィエイユ・ルルーロン、196キロメートル)。
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(c)AFP

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 一方、ペイルスールドを上るメイン集団でも熾烈な戦いが始まった。まずはポポヴィッチがアタック。しかし、今度はラボバンクは全く反応を見せずあっさりと見送られてしまった。ゴールまでの距離を考えれば当然のことかもしれない。ブリュイネルの心理作戦は失敗に終わる。二の矢としてライプハイマーが仕掛ける手はなかったのだろうか?結局、コンタドール自身が仕掛けるしかなくなった。疲れを知らないかのようなアタックだ。マイヨ・ジョーヌのラスムッセンだけが、すかさず反応。ラスムッセンのコンディションをチェックしながら、コンタドールは執拗にアタックを繰り返す。一瞬遅れ気味に追走するラスムッセンの体が異様に振れている。疲労がピークに達しているようだ。
 もうアタックはさせまいとラスムッセンが前に出る。にらみつけるように、後ろを向きながらゆっくりと上っていく。息を整えると、再びコンタドールが踏み出した。やはりマイヨジョーヌは厳しかった。少しずつその差が開く...。と、突然コンタドールのスピードが緩んだ。ニュートラルカーが前をふさぎ、それ以上進めなかったのだ。そのニュートラスカーの先には前から落ちてきたヒンカピーの姿が・・・山頂付近でコンタドールを待って下ろうという作戦が裏目に出てしまったようだ。このアクシデントで2人の争いは、しばし小休止になってしまった。アルプス山頂付近でのパンクといい、この日のニュートラルカーといい、コンタドールには今のところ天のみかたがないようだ。逆に個人TTが雨だったり、パンクやニュートラルカーといった天をみかたに付けているのはラスムッセンだ。
 危機一髪で難を逃れたマイヨジョーヌのラスムッセン。頂上付近でコンタドールと合流したヒンカピーとともに3人は下りをこなす。しかし、コンタドールの下りにキレがない。ヒンカピーとの差が開いてしまう。この辺りに経験の無さがでてしまうのは仕方がない。第7ステージでもポポヴィッチと山頂から逃げながらゴール前で追走集団に捕まったのもコンタドールの下りに問題があったのかもしれない。ゴール前では再びデッドヒートとなりコンタドールは先着するが、結局タイム差がつかないままゴールとなってしまった。
 この結果、最後の上りで昨日に続き出遅れたカデル・エヴァンス(プレディクトール)はさらにタイムを失い、首位との差は4分まで開いてしまった。明日の休息日をはさんだ第16ステージは、218.5kmの間に4つこなした上での頂上ゴールとなるピレネー最終日。総合上位陣の緊張は、休息日といえども解けないかもしれない。ヴィノクロフの快走でチーム総合1位の座を1日でアスタナに奪われてしまったディスカバリーはTTでの落車による影響か、グセフの調子の悪さとポポヴィッチのキレのなさが気になるところ。最後の休息日で彼等の回復を待ちたい。

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登録日:2007年 07月 24日 18:11:18

ツール第15ステージ(1)-ヴィノクロフ意地のステージ優勝!!

ヴィノクロフ 第15ステージを制し2度目のステージ優勝

【7月24日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第15ステージ(フォワールからダンヴィエイユ・ルルーロン、196キロメートル)。
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 ツール中盤戦の最後に待っていたのはフォアからルーロンの間にある超級を含む5つの峠。走行距離は196km。今日は久々にアクチャル・スタートからのTV放送。スタート直後から果敢なアタックが繰り返された。ブリュイネルの作戦はやはりヒンカピーとポポヴィッチを逃がすことだったようだ。ヒンカピーは何とか逃げに残れたが、ポポヴィッチのアタックはマイヨジョーヌのラスムッセン自らが動いて潰されてしまった。プロトンはラボバンクコントロールで進み、序盤に形成されたヴィノクロフ(アスタナ)、ヒンカピー(ディスカバリー)、メンショフ(ラボバンク)、アローヨ(ケースデパーニュ)等を含む25人の逃げは、メイン集団との差を徐々に広げ、一時は9分20秒の差をつける。
 ディスカバリーとしてはポポヴィッチの逃げをラスムッセン自らが潰しにかかることは予想していなかったはずだ。総合13位のスベルディア(エウスカルテル)は逃げに乗っているのだ。ラボバンクにとってはライバルはディスカバリー1本に絞った闘い方である。そして、この作戦が見事に成功しラスムッセンはマイヨジョーヌを守ることになる。ディスカバリーの目論見は半分成功しヒンカピーは逃げに乗ることができた。後はペイルスールドの頂上までヒンカピーが我慢しきれるかにかかっている。最後の下りで体の大きなヒンカピーがコンタドールのアシストととして何とかラスムッセンを引き離したいところだ。
 次々と迫る厳しい峠に、逃げ集団は徐々にスリムになっていく。ツール初登場の超級バイレ峠手前では、アローヨ(ケースデパーニュ)ら5人が先行、ヒンカピーが大きく遅れ、ヴィノクロフも顔をゆがめながら第2集団に。頂上付近に居座った深い霧が苦しみを乗り越えて上ってくる選手たちの視界をさえぎり、さらなる試練を与えようとしているように見えた。
 急坂を下りきると最後の山岳ポイント、ペイルスールドへの上りが始まった。マイヨジョーヌの集団とはまだ6分以上のタイム差がある。頂上まで残り15キロ、先頭集団に戻っていたヴィノクロフがアタックを仕掛ける。2003年の第14ステージで彼は同じ上りでアタックし、イヴァン・マヨ(当時エウスカルテル)とともに逃げ、5連覇のかかる首位ランスに総合タイムで18秒差にまで迫った峠である。この時ヴィノクロフの脳裡に何が浮んでいたのだろう。
 今大会はすでに首位と34分以上も離れてしまっているが、その気迫は2003年に劣るものではなかった。先頭集団から抜け出すと、熱狂的な観客が埋め尽くす急坂を駆け上がる。通る隙間もないのではないかと覆い被さってくる人垣に臆することなく、彼はペダルを踏み続けた。「最後の登りは知っていたから、自信はあった」とヴィノクロフも語っている。彼の中では未経験のバイレは初めから静観するつもりだったのかもしれない。
 頂上で後続とのタイム差わずか30秒。ランスの5連覇を最後まで脅かした男は、残り11.5キロの下りを果敢に攻め続ける。4年前とは目標は違うがステージ優勝まで諦めたわけではない。俺はまだ死んではないないという熱いハートを感じさせる走りだった。目標は変わってもモチベーションは変わらない。これぞまさにプロ。TTで失速した後に「ツールに勉強にきている」などとトーンを下げてしまったヴァルベルデとは対照的である。昨年のクネゴもそうだったが、総合優勝を狙う選手にとって、ツールは勝つことでしか学ぶものは得られないのだ。
 ゴール前500メートルになると初めて後ろを振り返り、追っ手の姿がないのを確認すると、ヴィノクロフは握りしめた拳を力強く突き出した。「まだ大丈夫だと励まし続けてくれたチームメイトたちが支えとなった」と涙しながらの勝利者インタビューは感動的だった。大きな傷を負った上での大会2勝目は、通算4回目となる見事な勝利だった。レース後のインタビューで今年はもう1勝を狙っているとも言っていた。最後の個人TTでの優勝を狙っていることは明らかだ。さらに彼には「クレーデンを表彰台に上げる」という目標も語っている。「コルドービスクでは、僕は彼のために何かをしたい、彼を引っ張ってあげたいと思っている」と最後のピレネーではクレーデンのアシストをすると宣言している。

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登録日:2007年 07月 24日 16:20:30

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