2007年 07月 26日
マイヨジョーヌのラスムッセン夢を果たせず!!
【7月26日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)に参戦しているラボバンク(Rabobank)は25日、第16ステージを終えて総合首位に立つミカエル・ラスムッセン(Michael Rasmussen、デンマーク)を大会から追放することを発表した。
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(c)AFP
ところが一夜明けると、 コルドービスクを完璧な走りで制覇したラスムッセンが、ツールを去るというニュースが飛び込んできた!!ラボバンクがラスムッセンを解雇したというのだ。解雇理由は「ラスムッセンが6月の練習場所について虚偽の報告をしていた」ことだという。ピレネー最終日を前にヴィノクロフのドーピング疑惑でアスタナがツールを去ったばかりだというのに・・・
これまでラスムッセンは、大会内で行われる検査以外のドーピング検査を過去18か月間で4度受けなかったとして批判を受けていた。ラスムッセン自身は「僕は14回ドーピング検査を受けて、全てがネガティヴだ」と規定の検査での潔白を主張している。今回の解雇はドーピングが理由ではないのだ。
確かに居場所についての虚偽報告は国際自転車競技連合(UCI)の規定違反であり選手は守らなければならない。この問題に関しては7月20日にデンマーク自転車競技連合(Danish Cycling Union:DCU)からナショナルチームを解雇されている。しかし、これはツール開幕前の6月の話なのだ。何故、ツール開幕前に決着をつけられなかったのだろう。それもラスムッセンがマイヨジョーヌを決定的にしたステージ後に、チーム自らが解雇するという異例の様相を見せることになってしまった。
おそらくASOの圧力にラボバンクが屈したのだろう。チームを守るためにラスムッセンを解雇せざるをえなかったのではないかと推測している。今日のステージにラボバンクが出場することになればその証となる。アスタナに続き、この日クリスティアン・モレーニのドーピング違反で地元コフィディスがツールを去ることになったのだ。
ツール・ド・フランスの大会総合ディレクターを務めるクリスティアン・プリュドム(Christian Prudhomme)氏はAFPのインタビューに対し「我々は彼を追放するためにあらゆる手立てを尽くした」と語っている。7月20日の段階でプリュドム氏は「総合首位に立つラスムッセンは、第12ステージに出場するでしょう」と語り、ラスムッセンの出場を強調していたのだ。その上でDCUに対して「なぜ、ツール・ド・フランスの開催中にこの情報を流したか?」と語り、この報道でツールドフランスの会場では一時的に混乱が起きた事への謝罪とラスムッセンを罰したことへの説明を要求したとまで報道されていたのだ。
確かにASOは昨年のランディスの件で苦渋を舐めることになった。未だに2006年のマイヨジョーヌの行方が定まっていないのだ。今年就任したばかりのプリュドム氏の必死さは認めるが、ならばこそツール開幕前に決着をつけて欲しかった。一度はラスムッセンを擁護する発言をしながら、掌を返したように「我々は彼を追放するためにあらゆる手立てを尽くした」と語るプリュドム氏の軽率さは批判されてしかるべきだろう。
全世界のツールファンの期待は勿論、ラスムッセンのために自分の新人賞という目標を捨ててまで懸命にアシストに徹していたトーマス・デッケル、エースのプライドを捨ててアシストに徹しているデニス・メンショフ、そして多分今年で引退するであろうマイケル・ボーヘルトたちの献身的な努力までをも無にしてしまったのだから。
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登録日:2007年 07月 26日 17:15:39
ツール第16ステージ-マイヨジョーヌの夢ピレネーに散る!!
【7月26日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第16ステージ(オルテーズからグレットオービスク峠、218.5キロメートル)。
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(c)AFP
第15ステージではコンタドールのインターバル走行に苦戦をしいられていたラスムッセンは確実に進化した走りでコンタドールのアタックを封じてしまった。
コルドービスクの登りで定石通りディスカバリーが仕掛けた。残り11.8km地点でそれまで先頭を引いていたメンショフが脱落すると、ポポヴィッチが急加速。ポポヴィッチの引きですでにメイン集団は完璧に絞り込まれ、もはや総合上位4選手しか残っていない状況になってしまう。
ライプハイマーとコンタドールが次つぎとアタックをしかけるが、ラスムッセンはシッティングのまま差を詰める。このインターバル走行に、エヴァンスがたまらず脱落。厳しい山岳で勝ち残ってきた今大会最も優秀な3選手の戦いとなった。
残り5km、ラスムッセンとの総合タイム差を考えれば、追う立場のコンタドールに残された距離はわずかしかない。マイヨジョーヌを狙うためには、ここで差を付けなければ、その可能性は低くなるばかりだ。しかし、彼は動かない。いや、動けないのだ。時折腰を上げながら、ライプハイマーの作るペースに合わせているしかできないように見えた。
残り1km、コースに柵が設置されたパートに出ると、ラスムッセンが腰を上げ、スッと先頭に出る。彼は、コンタドールとの間にできたわずかな距離を見逃さなかった。そのまま加速すると、ゴールまで一気に駆け上がり、第8ステージに続く2勝目を飾る。この結果、彼はボーナスタイムを含め総合2位のコンタドールに3分10秒のタイム差をつけることに成功した。完璧な王者の走りを見せつけた。
コンタドールはライプハイマーにも付いて行く事ができず3位でゴールとなった。しかし、コンタドールが並みの新人ではないことは証明された。彼は残り1kmまで王者ラスムッセンを欺いていたのだ。ダンシングでアタックのタイミングをうかがうふりをしながら、自分の脚のなさを残り1kmまで隠していた。ラスムッセンに早く気づかれていたらさらに大きな差をつけられていたはずだ。
恐るべき24歳。今日のステージは、彼にとって悔しい結果となったかもしれないが、得たものは大きかったはずだ。若干24歳。ツール2度目の参戦で山岳の王者ラスムッセンを破ってツールでの初勝利も挙げている。王者の風格さえ見せ始めたラスムッセンに対して個人TTでの3分10秒差はあまりにも大きすぎる。最後までコンタドールには追い風は吹かなかった。しかし、果敢に攻めた結果なのだから彼にとってはいい経験になっただろう。こうした過酷な優勝争いをして始めてツールから学ぶものが生まれるのだ。
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登録日:2007年 07月 26日 14:23:12
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