2007年 07月 29日

チーム力がもたらしたマイヨジョーヌ(1)!!

コンタドール 第19ステージを5位で終え総合首位をキープ

【7月29日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第19ステージ(コニャックからアングレーム、55.5キロメートル)・個人タイムトライアル。
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 最終的に23秒差まで迫りながらマイヨジョーヌを逃がしたエヴァンスとコンタドールの差はどこにあったのか?それはチーム力の差に他ならない。山岳ではチームのアシストを得られず、得意のTTでライプハイマーに8秒差まで肉薄された。ツールドフランスというレースは個人の力は勿論だが、個人の力だけでマイヨジョーヌを手にすることはできない。昨年のランディスは例外のように見えるが、彼の名がツールドフランスの優勝者として刻まれることは多分ないだろう。USポスタルとディスカバリーチャンネルというブリュイネルのチームがなければランスの7連覇もなかったのではないか。ランスの力は偉大だが、7連覇という記録は彼の力だけで成し得たものではない。ヒンカピーを筆頭にした優れたアシストたちの存在を忘れてはならない。さらには、ランスの7連覇を通してチームが手にしたツールを勝つためのノウハウと機材も不可欠な要素だ。
 今回のTTを見て感じたことは、トップ10にディスカバリーが4人、ケースデパーニュが3人、プレディクトールが2人とチームに偏りがあったことだった。途中まで暫定トップに君臨していたプレディクトールのレイフ・ホステは昨年まではディスカバリーの所属選手だったことを考えるとディスカバリーのTTの強さが際立っていることが判る。この日のケースデパーニュの結果を見ると、第13ステージのTTは明らかにチームのセッテイングミスのようだ。
 ゲロルシュタイナー時代のライプハイマーは昨年のツール最後のTTでセルゲイ・ゴンチャールから6分2秒遅れの31位という成績。決してTTが得意という選手ではなかったのだ。また、リバティー・セグロスに所属していたコンタドールは2006年のツール・ド・ロマンディー最終日の20.4kmの個人TTでエヴァンスに1分近くの差をつけられ、逆転優勝を許している。これを偶然と片づけるわけにはいかないだろう。コンタドールもライプハイマーも昨年までのチームでは考えられない進歩を遂げているのだから。USポスタルからディスカバリーへと引き継がれて来たノウハウとブリュイネルの手腕、それとTREKの機材の素晴らしさを物語る結果と見るのが妥当だろう。
 ライプハイマー自身もツール開幕前のインタビューで「僕は今シーズンここまで、とてもいい走りができているし、風洞施設やトレーニングでもタイムトライアルに非常に多くの時間を注ぎ込んできたんだ。ロンドンへの準備は万全だよ」と語っているように、ブリュイネルはツールで総合争いをするためにライプハイマーに何が足りないのかを知っていた。そして結果を残したのだ。ディスカバリーのTTの強さにはそれなりの裏づけがあるはずである。ライプハイマーはレース後のインタビューで「コーチがヒンカピーのタイムを随時教えてくれて」いたとコメントしているように、こうしたチーム戦略があってこその勝利といえる。
 そして、今年新たにチームに加わったライプハイマーとコンタドールをパリの表彰台に上げることに専念し続けたアシストたちの存在も忘れてはならない。特に2005年にマイヨブランを獲得し、ランス引退後のエースを期待されていたポポヴィッチ。今年エースとして参戦したジロデイタリアで不甲斐ない成績に終わり、ツールではライプハイマーにエースの座を明け渡す結果となったが、今年のツールで最も目立つアシストの一人だった。山岳で一度は遅れながらも下りで追いつき、登りゴールではコンタドールの発射台を見事に努めていた。エース級のアシストがいて初めてツールドフランスの頂点に立てるのだ。ランスの黄金時代にもタイラー・ハミルトン、ロベルト・エラス、フロイド・ランディスといった、後に他のチームのエースとして活躍した選手たちがアシストとして活躍していたのだ。残念ながらハミルトンもエラスもドーピングで引退を余儀なくされ、ランディスもその渦中の人であるが・・・

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登録日:2007年 07月 29日 17:43:26

ツール第19ステージ-ブリュイネル4つ目の目標もクリア!!

ディスカバリーチャンネル 開幕を控え記者会見を行う

【7月6日 AFP】ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)の開幕を7日に控えた5日、ディスカバリーチャンネル(Discovery Channel)のチーム・マネージャーを務めるヨハン・ブリュイネール(Johan Bruyneel)氏とリーヴァイ・ライプハイマー(Levi Leipheimer、米国)が記者会見を行った。
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 ツール・ド・フランス7連覇を達成した偉人ランス・アームストロング(アメリカ)が駆けつけたこの日、ディスカバリーチャンネルは新たな歴史の1ページを歩み始めた。チームのエースとしてツールに挑んだライプハイマーのステージ初優勝と、マイヨブランの枠に収まらないコンタドールのマイヨジョーヌ死守。パリのステージを前に、コンタドールは総合優勝をほぼ決定づけた。それにしても過去10年でマイヨジョーヌ獲得が8回というチーム成績はすごい!!ランスの7連覇もそうだが、全くいいところがないまま屈辱的な敗北をきっしてからわずか1年。今年からチームに加わったコンタドールとライプハイマーが総合1位と3位でパリのポディウムをゲット。今年早々にディスカバリーチャンネルがスポンサーを降りることが発表されていた中での快挙である。
 ヨハン・ブリュイネルという監督は、この日応援に駆けつけていたランス・アームストロングとの二人三脚で成し遂げたツールドフランス7連覇ではすっかり影の人だったが、ランスという超スパースターが抜けたチームをわずか1年で立て直した手腕は並みではない。昨年ディスカバリーのエースでツールに出場したアゼヴェドがチームを去り、ランスのアシストの一人ベルトランも今年はリクイガスのメンバーとなっていた。最後のTTで優勝を飾ったライプハイマーはグランツールでのステージ優勝は今回が初めてという選手。ブリュイネルは「最大の目標はリーヴァイをパリの表彰台にあげること」とツール開幕前に宣言していたが、過去5度のツール参戦というキャリアは充分だが、総合成績は一昨年の6位が最高ということを考えれば、ブリュイネルもマイヨジョーヌを期待していたとは思えない。しかし、彼は最大の目標を見事に達成したのだ。
 何度か書いたことだが、ブリュイネルはツール前に3つの目標を掲げていた。リーヴァイのパリ表彰台とステージ1勝とコンタドールの新人賞だ。ディスカバリーとしては非常に控え目な目標に見えるが、昨年の成績を考えれば止む終えないと私も思っていた。しかし、ブリュイネルはこのインタビューの最後を「レースのどこかでリーダーズジャージを着ることを4つ目の目標としてあげたいが、そこに執着したくはない。もちろんパリを翌日に控えた時点でそれが手中にあれば話は別だけどね」という言葉で締めくくっている。そして、その4つ目の目標が見事に達成されようとしているのだ。
 確かに優勝候補筆頭のヴィノクロフの落車やドーピングによるアスタナの撤退、さらにマイヨジョーヌのラスムッセンが去るという幸運にも恵まれた結果ではあるけれど、運も実力のうちなのだ。カデル・エヴァンスにも同様の運があったはずなのだ。ただ、彼は山岳で1分53秒という差をコンタドールに与え、それを得意のTTで逆転することができなかった。逆にコンタドールはアルプスでのパンクやピレネーで大会車両に前をふさがれるという逆風に見舞われていた。どちらにより運が味方していたかは明らかだろう。

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登録日:2007年 07月 29日 14:34:23

ツール第19ステージ-ライプハイマーが見せたエースのプライド!!

ライプハイマー 第19ステージを制す

【7月29日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第19ステージ(コニャックからアングレーム、55.5キロメートル)・個人タイムトライアル。
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 総合成績のトップ3は決定的なタイム差がつかないまま最終のTTを迎えた。コースレイアウトは所々アップダウン区間があるものの、距離は55.5kmと長く、数分のタイム差は簡単についてしまう可能性も秘めていた。しかも、実際にTV映像で見る限りかなり厳しい登りも随所に見られた。
 レースは総合成績の下位から順にスタートを切り、55.5kmのロングコースでのサバイバルが始まった。曇り空の下、第2計測地点で降る雨にも負けず、レイフ・ホステ(ベルギー、プレディクトールロット)が暫定のトップタイムを記録した。期待されたファビアン・カンチェラーラ(スイス、CSC)はホステのタイムには及ばず、TV中継が始まった段階で既に2位以下が確定していた。プロローグで驚異的な走りを見せ、序盤はマイヨジョーヌを守り続けていたカンチェラーラもアルプス初日で遅れ、雨のTTで落車するなどの不運も重なり、最も得意とするはずのTTでトップ10にすら名を刻むことができなかった。
 ホステのタイムが長くトップに君臨することになったが、総合上位陣が動き出すと、このホステのタイムは中間計測ポイントから次々と塗り替えられて行った。まずはジョージ・ヒンカピー(アメリカ、ディスカバリーチャンネル)がホステのタイムを上回ると、スペインTTチャンピオンのホセイバン・グティエレス(スペイン、ケスデパーニュ)がさらに上を行った。続いてウラディミール・カルペツ(ロシア、ケスデパーニュ)がトップタイムを叩き出すと、注目は後続の総合トップ10に集まった。特に総合トップ3は実力を考えても総合逆転は多いにあり得る接戦が予想されている。マイヨジョーヌのコンタドールと総合2位カデル・エヴァンス(オーストラリア、プレディクトールロット)は1分50秒差、総合2位エヴァンスと総合3位ライプハイマーは59秒差。55.5kmという距離を考えれば、総合逆転が起こってもおかしくないタイム差なのだ。特にコンタドールにとっては前日のゴールスプリントで予想外の3秒というタイム差を失っているのだ。
 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ、ディスカバリーチャンネル)やオスカル・ペレイロ(スペイン、ケスデパーニュ)らが上位に食い込む走りを見せる中、総合3位のライプハイマーは序盤からトップタイムを連発していく。総合2位のエヴァンスも負けじと中間計測ポイントで2位のタイムを連発するが、ライプハイマーからの遅れは徐々に広がって行った。これは総合成績のタイム差が縮まることを意味する。スタート前は総合で59秒のリードを得ていたエヴァンスが、総合でライプハイマーに逆転される可能性も出てきた。
 一方の最終走者コンタドールはハイペースの滑り出しを見せ、最初の計測ポイントでライプハイマーとエヴァンスに次ぐ3位のタイムをマーク。しかし中盤から若干ペースが落ち、エヴァンスとのタイム差が徐々に詰まって行く。総合成績のタイム差が1分を切り、第2計測ポイントでは40秒台にまで縮まった。コンタドールを追うエヴァンスと、エヴァンスを追うライプハイマー。中盤の暫定タイムを見る限り、この3人の総合タイムは微妙になりはじめていた。トラブル一つでマイヨジョーヌが誰に転ぶか分からない状況だ。手に汗を握る攻防が続く。
 ライプハイマーの勢いは最後まで衰えず、暫定トップのカルペツのタイムをなんと1分56秒も上回ってゴールするという離れ業を見せた。ライプハイマーは第13ステージのTTではエヴァンスから1分25秒も遅れていたのだから。そして注目のエヴァンスはステージ2位のタイムでゴール。エヴァンスは何とかライプハイマーからの遅れを51秒に抑え、総合2位を8秒差でなんとか守りきった。そして注目は最終走者のコンタドールへ。
 後半でやや失速したものの、マイヨジョーヌを着るコンタドールは最終的にステージ5位のタイムでゴール。決して得意としないTTでエヴァンスからの遅れを1分27秒に抑えることに成功し、マイヨジョーヌを23秒差で死守。最後の最後までマイヨジョーヌの行方が分からない僅差の闘い。終わってみれば総合トップ3がわずか31秒以内にひしめくという近年稀に見る接戦となった。

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登録日:2007年 07月 29日 11:58:23

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nori
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