2007年 07月 30日

3賞ジャージの平均年齢は24.7歳!!

コンタドール 波乱のツールを制す

【7月30日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、最終第20ステージ(マルクシスからパリ・シャンゼリゼ、146キロメートル)。
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(c)AFP

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 2007年のツールドフランスも無事にシャンゼリゼにゴールした。マイヨヴェールのボーネンは最後のスプリントに敗れ最終ステージは5位で終わったが、初めてマイヨヴェールをパリまで守り通すことに成功した。ボーネンは老けて見えるが1980年生まれの26歳。ポポヴィッチやフランク・シュレク等と同い年だ。
 今年の3賞はマイヨジョーヌがコンタドール、マイヨヴェールがボーネン、マイヨブランアポアルージュがソレールと全てが20代の選手の手に渡ることになった。この3人の平均年齢はなんと24.7歳。昨年の3賞の平均年齢は32歳だったから、7歳以上も一機に若返っている。
 またステージ優勝者の平均年齢も、昨年の30.2歳に対して、今年は28.8歳と若返りを見せている。これは途中でツールを去ったヴィノクロフやラスムッセンも含まれての結果。彼等の名前がリザルトから消えれば、この差はさらに大きなものとなるはずだ。
 この若返りはパリの表彰台にはっきりと現れている。マイヨジョーヌが24歳のコンタドール、マイヨヴェールは26歳のボーネン、マイヨブランアポアルージュは24歳のソレール、さらには敢闘賞までもが24歳のチュルーカなのだから。チュルーカまでを加えた平均年齢は24.5歳になる。コンタドールとソレールは山岳ステージで1勝づつを挙げているし、第7ステージでツール初参加・初優勝を決め、マイヨジョーヌに袖を通したゲルデマンも24歳だった。新人賞対象者(25歳以下)が3勝を挙げているのは近年では稀なことだ。
 総合1位から3位までが31秒差にひしめくというツールも近年に例を見ない。若手の活躍といい、総合でのタイム差の接近といい、ツールドフランスもどうやら新しい時代を迎えようとしているようだ。今年もドーピング問題がクローズアップされ、該当選手のみならずチームごと撤退を余儀なくされた。さらにマイヨジョーヌが途中でチームを解雇され、ツールを去るという異常事態にも見舞われた。198人でスタートしたが、パリにゴールしたのはわずか141人。実際は波乱の中で幕を閉じることになった今年のツールだが、パリでの表彰式を見ているうちに嫌な想いも晴れてきた。ポディウムに立った若者たちの姿がドーピングという嫌な話題を私の頭から払拭してくれたせいだろうと思う。彼等の頑張りと表彰台で見せた清清しい姿が新しい時代の到来を予感させるものだったから。
 今年ドーピングが発覚してツールを去ったヴィノクロフは1973年生まれの33歳、コフィディスのモレーニは1972年生まれの34歳だった。またドーピング検査に関わる所在地を偽証したとしてツールを去ったラスムッセンもヴィノクロフと同じ33歳である。さらに、昨年のオペラシオン・プエルトで引退を余儀なくされたウルリッヒも1973年生まれの33歳。さらに遡ればあのタイラー・ハミルトンがドーピングを指摘された年齢が33歳だったのだ。これを単なる偶然と見ていいのだろうか?
自転車ロードレースでは20代後半から30代前半までが選手のピークと言われている。近年はトレーニング方法の変化により選手の寿命は延びているようだが、33歳辺りから体力的な問題が顕著になることは間違いない。そこでドーピングに走ることになるという推測も可能だと思う。しかも、この年齢の選手たちには残された時間はほとんどない。ドーピングが発覚して2年間の出場停止処分を受ければ実質的に引退となる。失うものがないという思いもドーピングに走らせる動機のひとつなのかもしれない。昨年の覇者でありながらドーピングを指摘され目下係争中のランディスは1975年生まれの31歳、昨年のオペラシオン・プエルトで名前が挙がり、今年5月にドーピングを認めたバッソは1977年生まれの29歳とまさに選手としてのピークを棒に振る結果となる可能性があっただけに理由ははっきりしないが、この2人共通することはチームと監督である。ランディスはハミルトンと同じフォナックだったし、バッソの場合はチーム監督であるビャルネ・リースがドーピングの関与を認めている。これも単なる偶然とは言えないだろう。選手にドーピングを許容する環境なり、指示なりがあったことは充分に推測される。
 こうしたことを考えると、今年のパリ表彰台が新鮮に感じられるのも当然ではないだろうか?3賞ジャージを獲得した選手は全て1980年代に生まれた若い選手たちである。またステージ2勝を挙げたベンナーティーもボーネンと同じ26歳。今年のツールで26歳以下、つまり1980年代生まれの選手の勝利は9回もあったのだ。昨年はポポヴィッチとフランク・シュレックの1勝ずつしかなかったことを考えれば、大幅な世代交代が進んでいることは確かなようだ。コンチネンタル・プロチームのバルロワールドは判らないが、ディスカバリーとクイックステップにはドーピングに関する話題は出ていない。

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登録日:2007年 07月 30日 19:20:20

チーム力がもたらしたマイヨジョーヌ(2)!!

コンタドール 総合初優勝を飾る

【7月30日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、最終第20ステージ(マルクシスからパリ・シャンゼリゼ、146キロメートル)。
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 選手層という点ではケースデパーニュの方が上だろう。今回のTTを見ても、ウラディミール・カルペツが3位、ホセイバン・グティエレスが6位、オスカル・ペレイロが9位という結果を残している。この他にヴァルベルデもいるのだから、強力な布陣だったはず。ところが第13ステージの個人TTで遅れるとヴァルベルデ自身が「ツールには勉強に来ている」などと言い出す始末。昨年のクネゴもそうだったが、今年のコンタドールのように総合優勝に絡まなければ得るものはほとんどない。エース格の選手のモチベーションが下がればチームのモチベーションが保てないのは当然といえる。こうしたことも諭せない監督のいるチームではツールに勝つことなどできるわけがない。
 コンタドールは「学ぶことはたくさんある」とは言っているが、「勉強しに来ている」といった弱気なコメントは一切していない。最後のピレネーといい、この日のTTといい彼にのしかかるプレッシャーは並大抵のものではなかったはずだ。それを跳ね返した24歳の若者に彼等が来年以降もツールで勝てるとは思えない。ここ数年ツールドフランスを見続けてきて思うことは、ツールを勝つためには超人的な精神力が必要だということだ。そういう意味では生死の境を彷徨ったランスとコンタドールで8勝という結果は当然なのかもしれない。
 チームを離れていったタイラー・ハミルトンやロベルト・エラスはランスの前に歯が立たずに自滅してしまった。唯一ランディスが昨年のツールでポディウムの頂点に立ったが、マイヨジョーヌを剥奪されそうな気配である。公聴会での結論はまだのようだが、ランディスと彼のマネージャーが昨年のツール後にドーピング問題に関しグレッグ・レモン氏を脅迫していたことが明らかにされている。
 他のチームでランスと闘ってみたかったという気持ちは判る。それを否定するつもりもない。しかし、彼等全てがドーピング問題を起こしているのはどういうわけなのだろうか?単なる偶然とはとても思えない。USポスタルやディスカバリーというブリュイネルのチームを出ることで彼等の何かが変わったのだ。ディスカバリーへの移籍が決まっていたバッソが、今年早々にチームを自ら去ったのは、チーム内にドーピングを許さない何かがあったからに違いない。
 残念ながら今年でディスカバリーチャンネルがスポンサーを降りることが決まっている。ブリュイネルとチームが今後どのようになるのかはまだ明らかにされていないが、できることなら早く次のスポンサーが決まってブリュイネル体制が維持されることを望みたい。来年は36歳になるヒンカピーは微妙だが、ディスカバリーにはエキモフ(40歳まで現役を努め昨年のツールにも出場している)という例もあるので、来年のツールでも是非雄姿を見せてもらいたいと願っている。ディスカバリーにはポポヴィッチやグセフの他にも、今年は参加できなかったが、今年のツールドスイスで総合3位になっているステイン・デヴォルデル(ベルギー、28歳)やヤニ・ブライコヴィッチ(スロベニア、24歳)という若手も育ってきている。勿論、我等が別府史之選手もいる。
 今回のツール総合優勝でコンタドールの注目度は高まることは間違いない。当然、移籍話なども出るだろう。しかし、コンタドールはツール連覇の可能性を秘めているのだから、ランスとブリュイネルの経験とノウハウは必ず役に立つはずだし、TTにさらに磨きをかけるためにも彼等と共に歩んで欲しいと願っている。少し気が早いかもしれないが、敬愛するランス・アームストロングを最大の目標として5勝クラブへの道を歩んで欲しいと心から願っている。

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登録日:2007年 07月 30日 09:36:47

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