2007年 08月 16日

ドーピングと規制緩和!!

アスタナ 第62回ブエルタ・ア・エスパーニャに出場できず

【8月13日 AFP】9月1日から23日まで開催される第62回ブエルタ・ア・エスパーニャ(62nd Vuelta a Espana)の大会主催者は、チーム内にドーピング問題を抱えるアスタナ(Astana)を大会へ招待することを見送る声明を発表した。
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(c)AFP

AFPBB News


 先月末のヴィノクロフの解雇に続き、アンドレイ・カシェチキンからドーピング検査で陽性反応が検出されたことが8日に明らかとなった。当初はヴィノクロフだけの出場を認めないとしていたヴエルタ・エスパーニャの主催者ウニプブリクだったが、ついにアスタナを大会へ招待することを見送る声明を発表した。
 カザフスタンの国営企業がスポンサーになっているアスタナにとって、カザフスタン人のヴィノクロフとカシェチキンのチーム離脱は、おそらくチーム解散へと向かって行くに違いない。テイル・ウインドの解散に続き、ユニベット.comが今シーズン限りでのチーム解散を余儀なくされた。そしてアスタナの解散となれば、UCIのプロツアーはいったいどうなってしまうのだろうか?
 ツール・ド・フランスが終わった直後にIOC内部でも自転車競技をオリンピック種目から除外するという意見が出始めているようである。7月30日のAP通信は、IOCのファゼル委員(スイス)は「もうたくさん。自転車界で問題を解決できなければグッドバイだ」と厳しい見解を示したと報じている。
 また、ギラディ委員(イスラエル)は「五輪の自転車とツール・ド・フランスは分けて考えるべきだ」と指摘し「2週間以上、毎日180kmも走ればルールを破る選手も出てくる」と大会の過酷さに疑問を投げかけている。
 ギラディ委員が指摘しているように3週間に及ぶグランツールは確かに過酷なレースである。しかし、だからといってドーピングを認めていいという理由にはならないし、強い選手が皆ドーピングをしているというわけでもない。
 歴史を見ても明らかなように、ドーピングは科学とのイタチゴッコである。検査を逃れることが可能な薬物が存在し、これからも存在し続けることはまぎれもない事実である。これは存在しないはずの生物化学兵器が実際には開発されているのと同じである。またドラッグが蔓延し単に快楽を得るためだけに使用する若者が急増していることとも無関係ではない。また、私たち普通の人間にしても、病気治療の目的で多くの薬を服用していることも否定できない。勿論、安全な薬ばかりではないことも承知の通りである。それでも医者は薬を処方し、健康の名の下に患者はそれを享受しているのが現実である。
 このように考えて見ると、過酷なレースに耐えている自転車選手にドーピングをするなということのほうがよほど無理があるのではないだろうか?彼等プロにより高度なパフォーマンスを要求しているのは、他でもない私たちファンなのである。自転車ロードレースはモヤシみたいに痩せこけた選手たちが懸命に死力を振り絞っているのである。そんな選手ばかりのNFLならだれもアメリカンフットボールは見ないだろう。
 確かにドーピングは使用薬物によっては選手生命に関わる危険なものがある。選手の健康を思いやるためのドーピングなら大いに応援したい。しかし、喘息治療薬サブタモールのような一般の治療薬までドーピング薬物に加えたり、選手の疲労回復を助ける薬剤や栄養ドリンクまでも禁止するのは行き過ぎとしかいいようがない。正規の薬物を禁止するから裏でこそこそと発見が難しい薬物の使用が増えるのである。
 サラリーマンが徹夜明けでも頑張るために呑む栄養ドリンクを拒む会社があるだろうか?むしろ呑まずに居眠りをする者がスポイルされるのが一般的である。とkろが、スポーツ界ではこれも明らかなドーピングとされるのである。薬物によって身体能力を向上させる技術をもってしまった以上、それを禁止することのほうに明らかに無理がある。例えば頭が良くなったり、記憶力が増す薬があったとしたら、肌をいつまでも若く保つ薬が発明されたら、みなさんはそれを拒めるだろうか?
 問題はその弊害との兼ね合いだろう。害がないとわかればそれを拒否する理由はないのである。それを皆が公平に享受すれば何の問題もないはずだ。それが科学技術の時代に生きる我々のスタンスではないのか?
 なのに何故、スポーツ選手にだけこれほど厳しい制約を課すのであろうか?今の時代にドーピングなどは机上の空論でしかない。今の時代でドーピング検査にひっかかる選手は愚かとしかいえない。テストステロンは勿論、EPOなども検査方法が確立されているのである。使えば分かる薬物を敢えて使用し、自分の選手生命を自ら縮めているのだから。それでも彼らはプロとしてより高度なパフォーマンスを求めてドーピングに走るのである。
 何度も繰り返すが、本気でドーピングをなくそうとすれば、規制緩和は不可欠である。それをしないで罰則ばかり厳しくしてもドーピングは決してなくならない。身体に害を及ぼす薬物とそうでない薬物を分類し、体に害を及ぼさない、通常人が使用している薬物はドーピングの禁止薬物から除外すべきである。そのかわり、身体に害のある薬物の使用や、感染症などの危険がある血液ドーピングや遺伝子ドーピングなどの検査体制を確立し、絶対に許容しないという姿勢が必要なのではないだろうか?このままではUCIプロツールは間もなく崩壊するに違いない。

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登録日:2007年 08月 16日 20:36:28

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