2007年 09月 01日
ヴエルタ・エスパーニャTOP3を欠く!!
【8月30日 AFP】国際自転車競技連合(International Cycling Union:UCI)は29日、2006年UCIプロツアー総合王者のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)に対し、9月25日に開幕する2007UCIロード世界選手権(2007 UCI Road World Championships)への出場停止処分を下したことを明らかにした。
≫続きを読む…
(c)AFP
先月の29日に第21戦エネコ・ツアーを終えた時点でのUCIプロツアーランキングが発表された。トップは207ptでダニーロ・ディルーカ(イタリア、リクイガス)。2位は今年のツール・ド・フランスチャンピオンであるアルベルト・コンタドール(スペイン、ディスカバリーチャンネル)がわずか16pt差の191pt。3位は昨年のチャンピオンアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)で190ptという結果になっている。
ところが今日から始まるグランツール最終戦ヴエルタ・エスパーニャの出場選手リストにはこのTOP3の名前がないのである。ジロ・デ・イタリアの覇者ディルーカとヴァルベルデは25日から行われる世界選手権という目標がはじめからあったため期間が重なるヴエルタ・エスパーニャ欠場は初めから決まっていたようだが、ヴァルヴェルデはオペラシオン・プエルト(Operacion Puerto)と呼ばれる薬物捜査において明らかとなった、スペイン人医師エウフェミアーノ・フエンテス(Eufemiano Fuentes)氏によるドーピング事件とバルベルデとの関わりをUCIが疑ったため、2007UCIロード世界選手権(2007 UCI Road World Championships)への出場停止処分を受けることになってしまった。
UCIは「オペラシオン・プエルトの関係書類を調査した結果、我々はバルベルデがドーピング事件に関与していた可能性があるとの結論に至った。即座にバルベルデが有罪になるわけではないが、本人を取り巻く状況や名声を保護するため、UCIの規則に従いバルベルデの世界選手権出場を禁止する」との声明を発表しているが、明確に関与が証明されたわけではないのである。
オペラシオン・プエルト問題が発覚してから既に1年半近くが経過しているというのに、未だに全容を解明できていない。それどころか、オペラシオンプエルトに関しUCIは一度証拠不十分としてリストに名前の挙がった選手の殆どのレース復帰を認めている。コンタドールもそのひとりだが、ヴァッテンフォール・サイクラシックスの主催者がオペラシオンプエルトの関与の証拠があるとしてコンタドールの出場を拒否。UCIプロツアーであるにも関わらず、それに関するUCIのコメントは一切なかった。
UCIも主催者はツール・ド・フランスの前にもオペラシオン・プエルトへの関与の疑いのある選手は出場を認めないという立場を取っていたはずではなかったのか?しかもUCIは出場選手にDNAの提出を求め誓約書にサインまでさせているのである。ツール・ド・フランスに参加できた選手がその後のレースで再びオペラシオン・プエルトの関与を疑われ出場を拒否されるというのは一体どういうことなのだろうか?一般社会の倫理観では想像もできない。一旦無実とした人間にある日突然有罪を言い渡すようなものである。これはドーピング問題というよりUCI自体の体質の問題だ。オペラシオン・プエルト問題が起きた時に徹底的な調査を行っていなかったことをUCI自身が認めているも同然なのだから。
確かにスペイン当局の調査の甘さはあったことも事実だが、あれから1年以上も経過し、スペイン当局が収集した捜査資料は全て当該機関に提出されている。ドイツではそれを元にDNA鑑定などを行い、ヤン・ウルリッヒの関与を証明したとしているが、ウルリッヒ自身は未だに関与を否定し続けている。バッソは未遂という形で関与を認め、2年間の出場停止処分を受け入れているが、ツール・ド・フランス前にDNA提出まで求められ出場した選手が、何故ツール・ド・フランス後にさらなる疑いをかけられるのかが理解できない。ツール・ド・フランス前に収集した選手たちのDNA鑑定の結果はどうなったのだろうか?ツール・ド・フランスの主催者ASOとUCIは充分な検査もせずにヴァルヴェルデやコンタドールを出場させたのだろうか?
ではオペラシオン・プエルトに名前が挙がった選手がヴエルタ・エスパーニャに全く出場していないかというとそうではない。ディスカバリーのアラン・デービスやセルヒオ・パウリーニョなどの名前があることも事実である。彼らは元アスタナ・ウルトのメンバーでコンタドールと共にオペラシン・プエルトでリストに名が挙げられたが、後にUCIが根拠なしとしてレースの出場を認めた選手たちなのである。アラン・デービスはヴァッテンフォール・サイクラシックスへの参加も認められていた。同じ状況にある選手の中で何故コンタドールだけが参加を拒否されたのか?この問題をUCIがどう捉えているのか?今年でチームを失うコンタドールにとって、いつまでもオペラシオン・プエルト疑惑がつきまとっていては移籍もままならないのかもしれない。
以前にも書いた通り、コンタドールはヴエルタ・エスパーニャには出場せず、ライプハイマーと共にチームの地元アメリカのツール・ド・ミズーリ(TOM)に出場予定らしい。ヴエルタ・エスパーニャ以降もUCIプロツアーはチューリッヒ選手権(スイス)、パリ~トゥール(フランス)、ジロ・ディ・ロンバルディア(イタリア)と3戦残っている。UCIプロツアー総合優勝も狙えるコンタドールは今後どうするのか?ヨハン・ブリュイネールは「TOMはアメリカでの最後のレース」とは言っているが、これが「最後のレース」と言っているわけではないので、10月の3戦の中のどこかでまたコンタドールの雄姿が見られることを心から願って止まない。
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 01日 10:39:01
- プロフィール
- nori
- (男)
- 1955年12月15日
- 新Cycling Fan!!
- インターネットQ&A!!
- ドラマファン2007
- 最近のエントリー
- [07/11] ブログ移転のお知らせ!!
- [07/09] リッコを優勝候補に押す理由!!
- [07/02] ドーピング検査は中立の第三国で!!
- [06/15] ツール・ド・スイス開幕!!
- [06/13] ドーフィネでバルベルデがリーダーに!!
- [06/08] カジノドライヴ無念の取り消し!!
- [06/04] 「ツール・ド・フランスに出場するために全力を尽くす」
- [06/04] コンタドールが安定した走りで総合優勝!!
- [06/01] コンタドールがマリアローザのままミラノへ!!
- [05/31] 余裕の4秒差・・・?
- 最近のコメント
- [07/07] ドーピング問題とスポンサー この一文はどうなのかな?
- [03/03] プレディクトールがサイレンスに・・? lottoman
- [03/01] 何故中国はここまで日本を憎むのか? 地球人
- [02/24] 何故中国はここまで日本を憎むのか? bacation
- [08/26] ドーピング報道のあるべき姿 かず
- [08/20] コンタドールがヴエルタ・エスパーニャを回避!! patrocle
- [08/02] ヤン・ウルリッヒ 引退を発表 nori
- [08/01] ヤン・ウルリッヒ 引退を発表 coba
- [07/31] ランディスの陽性反応を受けてフォナックが解散に!! coba
- [07/26] マイヨジョーヌのラスムッセン夢を果たせず!! coba
- 最近のトラックバック
- お気に入りリンク
- 検索