2008年 05月 11日
チームTTでスリップストリームがトップタイム!
【5月11日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第1ステージ(パレルモ、23.6キロメートル)。
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(c)AFP
第91回ジロ・デ・イタリアがシチリア島・パレルモで開幕した。
チームCSCやチームハイロードを抑え、23.6kmの平坦コースでトップタイムを叩き出したのはスリップストリーム。クリスティアン・ヴァンデヴェルデ(アメリカ、スリップストリーム)がマリアローザを獲得した。
ドーピング問題が続いたことを受けてアスタナを招待しないことを発表していた、ジロ・デ・イタリアの主催者ガゼッタが開幕直前に急遽アスタナの参戦を発表した。
それも開幕の1週間前と言うのだから、驚きの大ドンデン返しだった。その結果コンチネンタル・プロチームのNGCメディカルがジロ・デ・イタリアから急遽締め出される結果になっている。
開幕前日の記者会見に昨年のグランツールの覇者3人が顔を揃え、記者たちのインタビューに答えているが、その中で「アスタナがNGCメディカルから出場権を奪って入れ替わったことについてどう思う?」という質問に対し、ディフェンディングチャンピオンのディルーカは「フェアじゃない。とてもよくないと思う。1週間を切っての変更なんてあり得ない。でも同時にアスタナがジロを走れないことになっていたのもフェアじゃない。良くない判断だ。アスタナは世界で一番速いチームなんだから。まったく何が良くて、何が悪いのか...」と複雑な心境を語っている。
会見に臨んだコンタドールはツール・ド・フランスへの参加は全く考えていないとコメントしているが、ジロ・デ・イタリアの主催者が直前で態度を軟化させたことは、ツール・ド・フランスの主催者にも少なからず影響を及ぼすことは間違いないだろう。
私たち自転車ロードレースファンが声を大にしてアスタナ参戦を求め続ければ・・・という期待も少し出てきた。
アスタナの参戦で急遽ケーブルTV会社にJ-SORTS plusの申込みをすることになったが、これは私にとっては嬉しい誤算だった。
ただ、直前の記者会見のコンタドールのコメントを聴く限りでは、ジロ・デ・イタリア参戦がスケジュールになかったコンタドールは休暇中に急遽呼び戻されたようで、コンディションが良くないようだ。
「僕は休暇中だったんだ。ジロ出場が決まって呼び出しの電話があったとき、僕はビーチにいた」とうのだから無理もない。
ただ「僕たちはとてもいいチームで、総合を狙えるいい選手が2人いる。クレーデンとライプハイマーだ」とコンタドール自身も語っているように、アスタナには昨年と一昨年にツール・ド・フランスの表彰台に上った選手が3人もいる。
中でもクレーデンは直前のツール・ド・ロマンディで総合優勝をしているだけに、調子は一番いいはずだ。
ツール・ド・フランスの参戦が拒否されている今のアスタナにとっては出られるレースは全て全力で臨むはずで、コンタドールやライプハイマーがクレーデンのアシストに回ることも充分に予想ができる。
コンタドールは本来ならドーフィネ・リベレを目標にしてたというから、コンディションは最悪のはず。昨日のチームTTでもチームの隊列から遅れダンシングで懸命に追い上げるシーンも見られた。
ただ、コンタドールにとって幸いなのは、今年のジロ・デ・イタリアは最終週に最大の山場があるということだろう。
最初の1週間を無難に走りきることができれば、3週目には調子が上がることも充分に考えられる。昨年のツール・ド・フランスの覇者として恥ずかしくない走りだけは見せて欲しいと願っている。
ヨハン・ブリュイネールがGMとして移籍し、本来ならチームTTではCSCと双璧の強さを持っているはずのアスタナがよもやの7位と出遅れたのも、急遽参戦で選手たちのコンディションが整っていなかったためだろう。
ただ、トップのスリップストリームからは29秒の遅れで済んでいるので、今後徐々に選手の個々の調子が上がってくれば、やはり優勝候補の最右翼であることに変りはない。
驚いたのはコンチネンタルプロのスリップストリームの速さだった。ディスカバリーチャンネルの解散に伴い、選手の補強が上手くいったのだろう。
ドーピング問題によるチーム解散などで、今年のUCIプロチームは18に減ってしまった。そのためコンチネンタルプロチームがグランツールに参戦できる機会も当然増えることになり、彼らのモチベーションは相当に上がっている結果だろう。
チームTTのトップ5にコンチネンタルプロチームが2チームも入ったグランツールは私の記憶にはない。
昨日の記者会見でヴエルタの覇者メンショフが語っていたが、昨年のグランツールの覇者が全員顔を揃えるのはジロ・デ・イタリアだけになりそうなだけに、今年のジロは真のチャンピオン決定戦にふさわしいレースになりそうな気配がある。
本来ならツール・ド・フランスにピークを合わせるはずのアスタナも今年は三人のエースを全て投入して来たことからも、分かるはず。
例年以上に山岳コースが多い今年はディルーカやメンショフには厳しいレースになるはずだが、アスタナが完調ではないだけに、前半で彼らがどれだけタイムの貯金が出来るかがポイントになりそうだ。
また、昨年のツール・ド・フランスで山岳王の座を射止めたマウリシオ・ソレルにも注目したい。バロルワールドは昨日のチームTTで5位と健闘を見せていたからチームの状態も悪くないはずである。
エース不在のCSCやランプレ・ロットは総合狙いではないはずだ。この3チームは確実に次のツール・ド・フランスに目標を定めている。優勝候補最右翼のアスタナが出場できなにのだから・・・絶好のチャンスと考えていても不思議ではない。
今日の第2ステージスタート地は「ニュー・シネマ・パラダイス」の海の場面が撮影された美しいセファルからアグリジェントまでの207kmで行われる。
今年のジロ・デ・イタリアにはほとんど平坦なコースはない。今日のステージもいきなり800mの2級山岳の上りから始まる。勢いのあるコンチネンタルチームにとっては絶好の活躍の場になりそうな気配がする。
ゴール前も上りのため純粋なスプリント勝負にはならないだろう。
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登録日:2008年 05月 11日 11:14:48
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