2008年 05月 25日

厳しすぎる山岳で有力選手も苦戦!!

コンタドール 第14ステージを終え総合2位に

【5月25日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第14ステージ(ヴェローナからアルペ・ディ・パンペアーゴ、193キロメートル)。
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(c)AFP

AFPBB News


 ドロミテ山塊に突入したジロ・デ・イタリア第14ステージはレースは序盤から逃げが決まり、1級山岳マンゲン峠で飛び出したエマヌエーレ・セッラ(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)がゴールのパンペアーゴまで独走し、後続のキリエンカに3分38秒もの大差をつけて念願のステージ優勝を手にした。

 総合争いもパンペアーゴで激化し、メンショフやリッコがリード。コンタドールはゴール前で力尽きメンショフから45秒遅れの15位でゴールした。

 その結果マリアローザはわずか5秒という微差でコンタドールではなく、ガブリエーレ・ボシージョ(イタリア、LPRブレーキ)の手に渡った。

 明日以降のことなど眼中にないような檄走を見せ逃げ切ったセッラとは対照的に、有力選手たちは今日の第15ステージと明日の第16ステージの山岳TTまでを念頭に置いた走りをしていたように見えた。

 パンペアーゴでは激しいバトルが見られると期待していたが、残念ながら有力選手たちにも余力はなかった。メイン集団から抜け出したメンショフにしてもコンタドールとのタイム差を一気に逆転するほどの切れ味がなかった。

 本来なら優勝候補のディルーカやコンタドールが遅れているのだから一気にタイム差を広げたいところだった。ただ、あの檄坂をこなすには往年のパンターニや全盛期のシモーニでなければ難しいように見えた。

 過去にパンペアーゴで優勝経験があるシモーニでさえメンショフに13秒、優勝したセッラからは9分以上も離されてしまったのだから・・・

 厳しすぎるコース故に大きなタイム差もつけられなかったということなのだろう。ただ、総合の順位とタイム差は大きく変動した。

 マリアローザはボッシージョ、5秒差の2位にコンタドール、28秒差の3位に個人TTを征したブルセギンが上がって来た。昨年も山岳TTで優勝があるように、ブルセギンが今日の第15ステージもこなしてしまうと総合を狙っている選手たちにはかなり厄介な存在になるはずだ。

 総合優勝を狙う選手たちは今日のステージでブルセギンとコンタドールにはタイム差を付けておかなければならない。

 昨日のレースを見ていて気になったのは、アシスト勢の不振である。コースがコースだけにアシストにとっても厳しいことは分かるが、パンペアーゴまでアシストを残していたのはLPRだけだった。

 リッコもピエポリが落車の影響で終始自分の後ろという状況ではあれが精一杯のレースだったに違いない。

 アスタナはクレーデンとライプハイマーが残ってはいたが、ライプハイマーが早々に遅れ出し、クレーデンまで遅れてしまう状態ではいたって心もとない。

 メンショフなどは終始丸裸の状態だった。コンタドールが隙を見せてしまったので、今日は攻撃の矢面に立たされることになるアスタナがどうコンタドールを守るのかが注目だ。

 果敢に攻めて優勝を勝ち取ったセッラの走りばかりに目が行きがちだが、私は昨日の最大の功労者はボッシージョだと思っている。ディルーカのアシストに徹しながら最後は自分の為に踏ん張って5秒のマージンを守り切りマリアローザを手にしたのだから・・・

 ただLPRとしては複雑な心境だろうと推測する。ボッシージョとディルーカのタイム差が1分7秒。これをチームがそう見るのか?あくまでもディルーカがエースならマリアローザがアシストに回ることになる。このタイム差なら多分そうなると思うが、今日もLPRは大きな仕事をしなければならくなってしまったことだけは間違いない。

 対するアスタナのコンタドールはむしろマリアローザを5秒差で逃したことが幸いするかもしれない。総合上位争いをする選手たちとのタイム差は1分以上あるので、今日も有力選手をマークするだけでいいからだ。マリアローザを守るためにレース序盤からチームが仕事を強いられることがなくなったからだ。

 とはいえ、今日は総合優勝を狙う選手たちは仕掛けなくてはならない日になる。山岳とはいえTTではブルセギンとコンタドールのスピードが1枚上なのだから。

 誰もがコンタドールとの差を1分以上は広げておきたいと考えているはずだ。つまりは今日のステージでコンタドールに2分以上の差をつける必要があるということになる。

 明日に個人TTを控えているだけに総合上位陣も無理はできないが、かといって昨日と同じレースをしていては仮に一時的に順位を逆転しても、明日の個人TTで再逆転される可能性が大きいのだ。

 また、コンタドールにも悩みが増えた。それはブルセギンという存在だ。昨日のようなペースならブルセギンが山も登れてしまうことが分かった以上、どこかでペースを挙げてブルセギンだけは振り切ってしまわなければならない。

 今年はまだチームとしてほとんど機能していないアスタナがどいう手にでるかが楽しみだ。総合では5分以上遅れてしまったライプハイマーをどう使うかが鍵になるだろう。

 最後の山頂ゴールとなる今日こそは有力選手たちの火花散る戦いが見たいと願っている。

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登録日:2008年 05月 25日 13:41:54

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