2008年 05月 28日

コンタドールステージ4位でマリアローザをキープ!!

コンタドール ジロ・デ・イタリア第16ステージを終え総合首位を守る

【5月27日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第16ステージ山岳個人タイムトライアル(サン・ヴィジリオ・ディ・マレッベからプラン・デ・コロネス、12.9キロメートル)。
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(c)AFP

AFPBB News


 ジロ・デ・イタリア第16ステージ山岳個人タイムトライアルはサン・ヴィジリオ・ディ・マレッベからプラン・デ・コロネスまでの12.9kmで行われ、リクイガス(Liquigas)のフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)が、40分26秒を記録してステージ優勝を果たし、総合でも5位に浮上した。

 超一流の選手たちの脚をもってしても13km足らずの距離で40分以上を要したタイムを見るだけで、プラン・デ・コロネスの厳しさが分かるだろう。二年前は雪のために5km距離が短縮され、パスされた曰くつきの峠なのだ。最大斜度が20%を越え、しかも未舗装。コンタドールもリッコもレース後口にしていたように、ダンシングしてトルクをかけると後輪が流れてしまうのだ。

 本当に今年のジロ・デ・イタリアのコースは異常なほどに過酷だ。今年からUCIのプロツールから抜け、ツール・ド・フランスやヴエルタ・エスパーニャとの差別化が要求された結果だとは思うが、今年のジロ・デ・イタリアのコースレイアウトは正直異常だと思う。それは前半の移動距離の長さに始まり、この日の山岳個人TTでダメを押した感じがしている。

 今年はたまたま3大ツールの優勝者が顔を揃えたが、こんなコースで来年も行われるとなると少なくともプロルールのチームは有力選手を送り込まなくなるに違いない。

 現に今年もサウニエルデュバルとラボバンク以外はエースの参戦がないのだ。最も有力視していたランプレのクネゴでさえここをスキップしてしまった。たまりかねた主催者は急遽アスタナの参戦を認めざるを得なくなったというのが、アスタナ参戦の裏事情ではないかと推測している。

 それに対して、コンチネンタルプロチームのモチベーションは高い。ツール・ド・フランスやヴエルタに招待されることが望めないコンチネンタルプロチームにとって、ここが最大の見せ場のはずである。セッラのドロミテ2連勝を見るまでもなく、コンチネンタルプロチームの活躍が前半から目立っているのもそのためだ。

 それはアスタナも同じはず。ツール・ド・フランスから参加を拒否されている状況では、ここは目一杯のはずである。3枚看板を迷わず投入してきているのもうなづける。

 コンタドールのマリアローザに最も歯噛みしているのはツール・ド・フランスの主催者ASOに違いない。ジロ・デ・イタリアの主催者が早々にアスタナ排除を宣言したことを受けて、アスタナを招待しないことにしてしまったASOは今何を思っているのだろう?

 ASOがガゼッタ同様アクロバットを見せることはないと思うが、仮にASOがガゼッタ同様にアスタナの急遽参戦を認めたとしても、多分コンタドールは参加しないだろう。今年もまたツール・ド・フランスはマイヨジョーヌがプロローグにいない状況で幕を開けることになる。

 ディフェンディングチャンピオンのいる最強チームを過去のドーピング問題を理由に参加させないと考えたASOにとって、今回のコンタドールの活躍はいい薬になるはずだ。少なくともここまでドーピングの話題は全く出てきていないのだから。

 これだけ厳しいコースを走っていてドーピングの問題が起きないのに、ツール・ド・フランスになったとたんドーピング問題が次々と飛び出して来るのは何故なのか?

 ここ数年は毎年のように今年が最悪と思っていたら、さらに悪い事態が次々と起きている。そしてヴィノクロフとマイヨジョーヌのラスムッセンまでがドーピング絡みでツールを去った昨年より悪い事態が今年も起こるとすれば、ツール・ド・フランスの存続事態に関わることになる。

 それを見越して危険な芽は早目に摘んでおくというASOの腹積もりのはずが、アスタナのジロ・デ・イタリア急遽参戦とコンタドールのマリアローザ獲得でASOに対するファンの風当たりも相当に強くなるに違いない。それはASOにとっての当然の報いだと私は思っている。

 そのためにも是非コンタドールにはマリアローザを守り抜いてもらいたと摂に願っている。

 第19ステージはアスタナにとっては厳しい戦いが強いられることになる。ここでアスタナの隊列が見られなければ、コンタドールはマリアローザを失うことも充分にあり得る。総合2位のリッコと3位のシモーニが連携を組んでコンタドールに襲い掛かることも考えられるからだ。

 同じイタリア人で嘗てはサウニエルデュバルの同僚でもあった二人ならそれも可能なはず。最終日の個人TTのことを考えればポーラ山の登りで彼らが仕掛けない限り逆転の芽はない。第20ステージのチマコッピは下りが長いので、勝負のポイントはポーラ山の最後の登りしかないはずだ。

 昨日の休養日と今日・明日の平坦ステージでディルーカがどこまで調子を戻してくるかも気がかりだが、コンタドールと2分以上の差は正直厳しいと云わざるを得ない。

 リッコは他人頼みというところはあるが、コンタドールとは41秒しか差が無い。第18ステージは前半2勝している平坦コースで最後が上りというレイアウトでリッコがまた20秒のボーナスタイムを取りに来ることも充分に考えられる。迎え撃つアスタナ勢がそこをどう対処するかも見所だ。

 クレーデンもライプハイマーも総合では大きく差が付いてしまっているだけに、ライプハイマーが逃げに乗ることも充分に考えられる。第18ステージではライプハイマーの逃げが見られるかもしれない。昨年のツール・ド・フランスでも最後の個人TTで爆発的な速さを見せていたアメリカチャンピオンなのだから・・・

 クレーデンを盾に、ライプハイマーを先鋒に起用できればアスタナの体制は磐石となる。ASOにダメを押す意味でも最後にアスタナの強さを強烈にアピールして欲しいと願っている。

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