2008年 06月 04日
「ツール・ド・フランスに出場するために全力を尽くす」
【6月4日 AFP】(一部訂正)5月10日から6月1日にかけて行われた第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)で総合優勝を飾ったアスタナ(Astana)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)は3日、自身が自転車ロードレースにおける最高の選手の一人であると考えることができるとの見解を示した。
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(c)AFP
ジロ・デ・イタリアが閉幕し、ツール・ド・フランス開幕まで一ヶ月に迫った。
ツール・ド・フランスの主催者ASOはアスタナが過去のドーピングスキャンダルを理由に7月5日から27日にかけて行われる2008ツール・ド・フランス(2008 Tour de France)への出場を認めていない。
しかし、国際自転車競技連合(International Cycling Union、UCI)は、(アスタナを除外するという)ツール・ド・フランス大会主催者の決定に反対の立場を示し、解決策を見つけ出すように提案しているというが、未だ解決していない。
ジロ・デ・イタリアの主催者ガゼッタも当初はアスタナの参加を拒否していたが、急遽方針を転換してアスタナの参戦を認め、その結果12年振りにマリアローザがイタリア人以外の手に渡ることになった。
もし、最初の決定どおりアスタナが参戦できなければ今年のジロ・デ・イタリアはどうなっていただろう?厳しいコースと移動距離などを考慮して多くのプロチームの有力選手がジロ・デ・イタリアをスキップしていた状況では、地元イタリアでは盛り上がりは見せても、世界的に見るとTVの視聴率などは大きく低迷したに違いない。
かくいう私もアスタナの参戦が決まり、昨年のグランツールの覇者が全て顔を揃えるということで例年に無く注目していた。
プロチームの有力選手がスキップしたことでコンチネンタルプロチームが活躍を見せ、個人的には大満足のジロ・デ・イタリアだった。
ジロ・デ・イタリアをスキップしてツール・ド・フランスに照準を合わせる選手が多く、ASOは満足していたのかもしれない。
しかし、アスタナがドーピングの問題をクリアしコンタドールがマリアローザを獲得したとあってはASOも静観はしていられない状況のはず。
個人的にはASOに対し、メールで抗議文を送らせて頂いた。おそらく世界各国の自転車ロードレースファンから同じようなメールが多く送られていると私は信じたい。
そもそも過去のドーピング問題を理由にチームの参加を認めないという決定に問題があるはずだ。確かに昨年のアスタナには問題があった。しかし、ドーピングで有罪と判定された選手はすでにチームにはいない。
さらにアスタナは昨年で解散が決まっていたディスカバリーからヨハン・ブリュイネールをGMとして引き抜き、チームの再生に努力してきたはずである。
そしてコンタドールでジロ・デ・イタリアを征した。今のところドーピングの問題は全く取りざたされていない。今年最も強い選手をASOは招待しないままで済ませられるのだろうか?
グランツールの主催者がそろってUCIのプロプアーからの離脱する中UCIには何の力もない。今年のジロ・デ・イタリアを見る限りプロチームとコンチネンタル・プロチームの力差はなくなってきているようにも見えた。
ディルーカやシモーニがそうだったように今後はグランツールに出るためにコンチネンタルプロチームに移籍するプロ選手が出てくるかもしれない状況にある。
もし仮にコンタドールがツール・ド・フランス連覇を狙って地元フランスのコンチネンタルプロチームに移籍した場合、そしてそのチームがツール・ド・フランスに参加が決まっていた場合ASOはどうするのだろう?
参加拒否はチームとしてのアスタナに対するものであって選手個人に対するものではないとすれば当然参加が認められることになってしかるべきだろう?
しかし、多分そうはならないだろう?ASOは「アスタナの過去のドーピング問題」を理由に挙げているが、それはあくまでも表向きの理由で、本音はコンタドールのオペラシオンプエルト疑惑にあるのではないかと私は推測している。
昨年のツール・ド・フランス以降もドイツ国内のレースからコンタドールは参加を拒否され続けた。その理由がオペラシオンプエルトに関するものだった。
昨年のツール・ド・フランス前には徹底的に調査をされ、一度は白と判定されていたにも関わらず、コンタドールのオペラシオンプエルトの問題が再燃した格好になり、ASOは面目を潰した格好になってしまった。
ならば、徹底的な調査をして早く結論を出すべきではないのか?それをうやむやにしているから「チームの過去のドーピング問題」などいう苦しい理由が出てきてしまうのだ。
個人的にはASOが考えかたを改めてくれることを強く望んではいるが、フランス人の気質から考えるとジロ・デ・イタリアのように急遽方針転換をするとは考え難いことも確かである。
それにオペラシオンプエルトの問題が絡んでいるとなるとなおさらだろう。しかもそれを表立って公言できないということは疑いは大いにあるが明確な証拠がないということでもある。
ASOは昨年は一度潔白という判断を下したのだから、それを貫くべきではないのか?ドイツの検察当局が言うように確たる証拠があるのならASOやUCIにも開示すべきではないのか?
ガゼッタはコンタドールに正式にマリアローザを授与した。ASOもその英断を見習って欲しいと願っている。
ツール・ド・フランスは世界で一番強いロードレーサーを決めるレースなのだから、ASOは胸を張って今世界で最も強いコンタドールを招待すべきだと考えているのは私だけではないはずだ!
仮にツール・ド・フランスに出られなかったとしても、コンタドールはヴエルタでグランドスラムを達成するに違いない。そうなって赤っ恥をかくのは誰でもない。ASO自信なのだ!
コンタドール自信「今でも根拠がなく納得のいかない決定だと思っている。アスタナは今年のツール・ド・フランスに出場するために全力を尽くす」と語っているようだが、是非参加してもらいたいと心から願っている。
ジロ・デ・イタリアを急遽走らざるを得なくなり、ピーキングは難しい状況に違いない。ツール・ド・フランスの連覇はともかく、Wツール制覇は相当に難しい。達成すればパンターニ以来ということになるのだろうか?
「伝説の域に達するためにはまだ成すべきことが多くあるが、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを制したので、自分が最高のロードレーサーの一人だと胸を張って言える」と語っているが、ランス・アームストロングやマルコ・パンターニの域には達してはいないが、それに近い能力の高さは充分に見せてくれている。
昨年のマイヨジョーヌはともかくとして、今年のマリアローザは真に彼のものである。これでヴエルタも征すれば名実ともに彼らの仲間入りができると私は考えている。
これだけ才能のある選手をいつまでも過去のドーピング問題で苦しめるのは辞めてもらいたい。オペラシオンプエルト問題が発覚してから既に3年の歳月が流れているのだから、若い才能のためにも一日も早い解決を願うばかりである。
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登録日:2008年 06月 04日 18:33:48
コンタドールが安定した走りで総合優勝!!
【6月2日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第21ステージ・個人タイムトライアル(チェザーノ・マデルノからミラノ、28.5キロメートル)。
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(c)AFP
グランツールの覇者が全員顔を揃えた第91回ジロ・デ・イタリアの最終日はミラノまでの28.5kmの個人TT。
中盤にスタートした選手たちが好タイムでゴールする中で、後半にスタートした総合争いの上位陣のタイムが全く伸びない。
本来TTを得意にしているメンショフやブルセギンがTOP10にも入れないという予想外の結果に終わった。
優勝はイタリアのTTチャンピオンマルコ・ピノッティ(チーム・ハイロード)。2位にも7秒差で同じハイロードのトニー・マルティン(ドイツ)が、さらに4位にもハイロードのブレッドレー・ウィギンズ(イギリス)入ると結果に終わった。
総合上位陣では唯一マリアローザのアルベルト・コンタドールが39秒差の11位が最高順位だった。
ブルセギンやメンショフとというTT得意の総合上位陣が次々と遅れてしまったところを見ると、最後のドロミテからスイス・アルプスにかけての山岳コースがいかに厳しかったかが分かる。
これまでのグランツールの最後の個人TTは総合上位陣の争いになるのが通例だった。ところが今年のジロ・デ・イタリアは最後の山岳ステージが相当に総合上位陣のスタミナを奪ってしまっていたようだ。
グランツールのように3週間にも及ぶ長いステージレースの個人TTはナショナル選手権などの個人TTとは全くその性格を異にする。
コンタドールが昨年のツール・ド・フランス以降個人TTが得意と言われるようになっているが、彼の体型を見る限りランス・アームストロングやヤン・ウルリッヒのような選手とは明らかに異なるタイプである。
コンタドールはワンデイでヨウイドンのTTなら決して上位に食い込むことは多分できないはずだ。グランツール後半の個人TTは単に絶対的なスピードだけでは勝てないレースなのである。
3週間に及ぶステージレースは確実に選手個々の体力を確実に奪ってゆくからである。各国のTTチャンピオンが最後の個人TTではどうしても遅れてしまうのはそのためだ。
昨年のツール・ド・フランスではロンドンのプロローグを圧倒的なスピードで後続を千切ったカンチェラーラが最後の個人TTではライプハイマーやエヴァンス、コンタドールにも遅れを見せるのがグランツール終盤の個人TTの特徴といえる。
ところが今年のジロ・デ・イタリアは後半の山岳ステージがあまりにも厳し過ぎたたため、総合優勝争いを繰り広げた選手たちの疲労はピークに達していたのだろう。その結果、最後の山岳をグルペットで体力の温存が可能だった選手たちが一機に台頭したと私は見ている。
従ってコンタドールは決してTTが得意な選手だとは今でも考えてはいない。山岳のスペシャリストの中ではTTを苦手にはしていない選手のひとりに過ぎないはず。
ただ、彼の最大の特徴は若さに似合わずクレバーでステージレースでのペース配分が非常に上手いという点だ。
今年のジロ・デ・イタリアを振り返ってみてもコンタドールが山岳で積極的に動くことは一度もなかったと記憶している。
それがリッコとのタイム差がわずか4秒にまで詰まってからも同じであった。仮にこの差が1秒であっても、仮にタイム差を逆に1分程度付けられ、マリアローザを一度手放していたとしても、コンタドールは慌てることはなかったと推測している。
多分、ヨハン・ブリュイネールの指導が大きいと思っているが、晩年のランス・アームストロングはアシストの負担を軽くするために、意図的にマイヨジョーヌを手放すことが度々あった。これもヨハン・ブリュイネールの指示によるものと私は考えている。
ディルーカのように一機に勝負に出る選手も魅力的だが、一発勝負で総合優勝を手にするのは3週間のグランツールでは非常に難しい。
それができる選手は全盛期のマルコ・パンターニやランス・アームストロングくらいなものだろう。今のコンタドールはまだまだ完成途上で、ひとつの登りゴールで相手に大差をつけるだけの力はまだない。
それを知り尽くしているブリュイネールはコンタドールにグランツール全体を俯瞰してトータルのタイム差の範囲で走りをコントロールする術をコンタドールに教え込んでいると私は推測している。
だからこそディスカバリーの解散の後、コンタドールは移籍先としてブリュイネールのいるアスタナを選んだはず。本来なら地元スペインのケースデパーニュ辺りに移籍してもよかったはずである。移籍金も年俸もそちらの方が良かったに違いない。
ランス・アームストロングのツール・ド・フランス7連覇という偉業もブリュイネールという名匠がいてこそ可能だったと私は考えている。ブリュイネールとの出会いがなければランスのツール・ド・フランスの連勝は4程度終わっていたに違いない。
過去9年でツール・ド・フランス8勝という快挙はブリュイネールの頭脳の賜物といえるだろう。
今年のジロ・デ・イタリアは急遽参戦が決まりチームとしての準備がほとんどできていなかったはずだ。それはライプハイマーの不調やクレーデンのリタイヤを見ても明らかだろう。コンタドールにしても体調万全で臨んだとはとうてい思えない。
ブリュイネール自信にとってジロ・デ・イタリアの優勝は2005年のサヴォルデッリ以来の2勝目となったわけだが、今年のジロ・デ・イタリアは彼のキャリアの中でも難しいレースだったに違いない。
ブリュイネールはアスタナのGMであり、直接監督車から指示を出す立場にはないが、彼の意向は確実にチームに伝わっていたはずだ。
さすがだと思ったのは第19ステージでLPR勢の思わぬ下りでの奇襲があり、総合のタイム差が一機に詰まってしまった後の対応である。
ライプハイマーで不調でクレーデンに大きな負担がかかってしまった。その結果が第20ステージのガビア峠でのクレーデンのリタイヤに繋がったと見ている。
そしてアスタナが最も怖れたのは第20ステージで再びLPRの下りでの仕掛けだったはず。そこでアスタナはアシストの中で最も調子の良かったコロムの逃げを選択した。
結局LPRには下りで再度仕掛けるだけの余力は残っておらず、ディルーカは大きく遅れることになったが、モルティローロの下りでコンタドールに合流したコロムはリッコにプレッシャーをかけることには成功している。
セッラやシモーニが最後に動いた時にリッコが動かなかったのは、コロムの存在があったからだと私は推測している。ピエポリを怪我で欠いたリッコは単独走行を強いられていた。そこに4秒差とはいえアスタナが二人になった状況では、リッコが動けばコロムがマークに入ることは明らかな情況だった。
翌日のTTを考えれば、それでもリッコは動くべきだったと私は考えている。万が一にも個人TTでコンタドールに勝つことは不可能な状況なら、一か八かの賭けに出るのが追う立場の選手の使命だろう。
ディルーカはその賭けに出て敗れはしたが、リッコが本気でマリアローザを狙っていたのならセッラのアタックに反応するべきだったと私は思っている。ディルーカには総合2位も着外も同じだった。彼はあくまでも総合優勝を狙って前日の賭けに出た。対するリッコはあくまでも表彰台に拘った結果、何もできないまま終わってしまった。
今回のジロ・デ・イタリアは若いリッコには学ぶべきことが数多くあったと思っている。ピエポリが無事なら総合優勝も夢ではなかったはずなのだ。
昨年のツール・ド・フランスも最後の最後でマイヨジョーヌのラスムッセンが去り、繰上げでマイヨジョーヌを手にしたコンタドールだが、今回のジロ・デ・イタリアもピエポリの怪我がコンタドールに幸運をもたらした。
運も実力のうちだが、一度は死をも覚悟しなければならなかった大病を克服したコンタドールには今勝利の女神が取り付いているのではないかと思いたくなる。
開幕直前まで参加することさえ、考えていなかったジロ・デ・イタリアでマリアローザを獲得してしまったのだから・・・
これで未だアスタナのツール・ド・フランス参戦を拒否しているASOに対する風当たりが益々強くなるだろう。
昨年の3大ツールの覇者が顔を揃えた今年のジロ・デ・イタリアはツール・ド・フランスの覇者に凱歌があがった。加えて12年振りにイタリア人以外から優勝者が出た。
さらに今年はコンチネンタルプロチームの活躍も異常なほどに目立っていた。おそらく全ステージの半分以上がコンチネンタルプロが勝っているはずだ。3大ツールの主催者がそろってUCIから離脱をし、UCIのプロツール制度がほとんど機能しなくなっていることを如術に実証したことになる。
有力選手はこの後、ツール・ド・スイスやドーフィネリベレなどをステップにしてツール・ド・フランスを目指すことになる。
ガゼッタは急遽アスタナを参戦させたことでツール・ド・フランスのチャンピオンが最も強かったことを証明してしまうことになった。しかし、ガゼッタの行動は間違ってはいなかった。過ちを正すのに遅すぎるということはないのだから、ASOもアスタナの参戦を認めるべきだと思っている。
ASOへは抗議のメールを送ってみようと思っている。最後にこの過酷なジロ・デ・イタリアをを完走した選手たちには「お疲れ様」と「ありがとう」というメッセージを送りたい。
『富士通の最新パソコンが≪6万円台〜≫買えるって知ってた?』
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登録日:2008年 06月 04日 17:03:43
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