ツール2007-プロローグ

カンチェッラーラ プロローグを制す

【7月8日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、プロローグ(ロンドン市内、7.9キロメートル)個人タイムトライアル。
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(c)AFP

AFPBB News


 ツール2007のグラン・デパール(スタート)はロンドンでした。スタートして間もなく左手にビッグベン、そして世界文化遺産のウェストミンスター寺院前を通過する。そして英国王室の代名詞とも言える荘厳なバッキンガム宮殿の前を過ぎると緑豊かなハイドパークへ。この広大な公園を駆け抜け、バッキンガム宮殿を望む目抜き通りザ・マルにゴールする7.9kmのプロローグ。ロンドンにしては珍しいほどの快晴でJ-Sportsの映像ではテムズ河畔にそびえ立つビッグ・アイと呼ばれる大観覧車が何度も映し出され、ヘリコプターから空撮されるロンドンの街並みを充分に堪能させてもらいました。
 私がツールドフランスを始めて見たのは多分2001年のランス3連覇からでした。それまでサイクル・ロードレースなど全く知らなかった私でしたが、ツールドフランスはランス・アームストロングというヒーローともに私を魅了して離さなくなりました。フランス文学専攻で、小説や文献の中でしかしらなかったフランスを1周できた喜びもありました。そして、想像力さえあれば、自宅にいながら世界中を旅することができるのだということを実感した瞬間でもありました。翌2002年からはジロデイタリアからツールドスイス、ブエルタエスパーニャと巡る私のヨーロッパの旅が始ったのです。
 話を今年のツールに戻しましょう。今年のプロローグを征したのはF・カンチェラーラ。彼自身2004年のプロローグ以来の2勝目で、2度目のマイヨジョーヌに袖を通すことになりました。ツールドスイスで彼の異次元の走りを見ていただけに、この勝利は驚くものではありませんでした。ただ、今年からアスタナに移籍したA・クレーデンの2位には驚かされました。それも異次元の走りを見せたカンチェラーラから13秒しか遅れていないのです。昨年のツールでも最後のトライアルで2位に入り、総合でも逆転して3位表彰台をゲットしているのですから、驚いたというとクレーデンには失礼かもしれません。が、昨年T-モバイルのエースとしてふがいない走りをした悔しさと、今年はヴィノクロフのアシストとして意気込みを今回のプロローグに見た気がしました。そして、優勝候補筆頭のヴィノクロフも30秒遅れの7位と好調さを見せています。
 反面、昨年7秒遅れの5位と好スタートを切っていた、バルベルデは意外と伸びずに43秒遅れの32位に終わってします。チームメイトのV.カルペツが26秒遅れの6位ですから、ケースデパーニュは途中でエース交代ということも充分に考えられます。8Km弱のTTで10秒の遅れということは、今後2度予定されている50Kmを超える個人TTでは確実に1分以上の差になります。それが2度あるということは2分以上のタイム差をヴィノクロフに対して山岳でつけなければならなくなる計算です。近年ツールはジロのように山岳に強いだけでは征することのできないレースになっています。山岳がこなせることは勿論、TTが速くなければ勝てないのがツールなのです。昨年のランディスの大逆転もTTが強かったからこその結果でした。
 ヴィノクロフを優勝候補筆頭と考えると、TTで彼に大きく離される選手では逆転は難しくなります。ヴィノクロフ自身はクライマーではありませんが、今年は登りでクレーデン、下りではサヴォリデッリという強力なアシストの存在があります。直前のドーフィネリベレではチームメイトに勝ちを譲るシーンもあり、モローに優勝をさらわれましたが、本番のツールではそんなことはないはずです。プロローグで早くもヴィノクロフから26秒も遅れてしまったC・サストレの優勝はそうとう厳しくなったと私は見ています。昨年も58位でしたが、ランディスとのタイム差は17秒でした。

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登録日:2007年 07月 11日 09:44:50

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