ツール第3ステージ-カンチェラーラ自ら動いてステージ優勝

カンチェッラーラ 第3ステージ制し総合首位を守る

【7月11日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第3ステージ(ワレゲムからコンピエーニュ、236.5キロメートル)。
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(c)AFP

AFPBB News


 今日の第3ステージはベルギーのワレヘムからフランスのコンピエーニュまでのフラットな236km。「クラシックの女王」と称されるパリ~ルーベのコースを一部通過するけれど、パヴェ(石畳)区間は通過しないと言われていたのに、ゴール前にはしっかりとパヴェがありました・・・^^;
 平坦の長丁場とあって、マイヨジョーヌの行方を左右しかねない大逃げの期待もありましたが、TV放送が始まった段階での逃げは、N・ヴォゴンディ(フランス、アグリチュベル)とM・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)の2人でプロトンとの差はわずか10分弱。レース2時間目の平均時速はなななんと30.7km/hを記録するなど、逃げもメイン集団も超のつくゆったりペース。
 長年ツール・ド・フランスのレースディレクターを務めたジャンマリー・ルブラン氏の故郷を通過する第2中間スプリントポイントでは、各賞ジャージが集団の最前列に並ぶという異例のパフォーマンスや、ブイグテテコムのローラン・ルフェーブルが家族と抱き合うシーンなどなど、まるでパレード走行のようでした。深夜の0時を回っているというのに、まだ残りの距離が90Km以上もあり、眠い目をこすりながら見ている側も大変でした・・^^;とはいえ、今日のコース沿いには古城や古い教会などの名所が多くあり、こちらもレースそっちのけでフランス見物を堪能することはできましたが・・・
 レースが動き出したのは、山岳賞狙いのS・オジェ(フランス、コフィディス)がF・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)を引き連れてアタックを決めた61Km地点からでした。第1ステージの最終の4級山岳を積極的に取りにいったものの、ミラーがプロトンの集団で3位通過したために、同ポイントながら順位の差でマイヨアポアルージュを逃してしまったオジェの意地のアタック。最終山岳を前に追走の2人はあっという間に先頭に追いつき、唯一の4級山岳はオジェがゲット。これでマイヨアポアルージュはオジェの元に。この段階でのプロトンとのタイム差は3分。
 この辺りから、メイン集団も負けじとスプリンターチームがペースを上げるが、余裕の逃げを許されたヴォゴンディとラダニュにさらにフレッシュなオジェとヴィレムスが加わったことで、先頭もペースアップで、この3分前後の差がなかなか詰まらない。残り21Kmでタイム差は2分30秒。ゴールまで16kmを残してタイム差は依然として2分。微妙なタイム差です。先頭4人の逃げ切りの可能性が徐々に上がっている。果たしてスプリンターチームが追いつくか?それとも4人が逃げ切るか?
 先頭4人はラスト10kmのアーチを通過。メイン集団は追撃しているがタイム差が縮まらない。ここで先頭からヴィレムスがアタックし、逃げ集団での牽制が始まった。それでも、ゴールまで7kmを残してタイム差は1分8秒。ゴールまで5kmを残してタイム差は43秒に・・・残り4kmで30秒のアドバンテージ。
 残り1Km、先頭4人でゴールに向かう。そこに突然パヴェ(石畳)が・・・ステージ優勝はこの4人に絞られたと誰もが思った瞬間でした。4人の後ろから、なななんとマイヨジョーヌのカンチェラーラが自ら動く。追走に急激な脚を使ったスプリンターたちのアシストはカンチェラーラに追いつけない。後ろからはアシストを失ったボーネン、マキュアン、ツァベル自らがスプリントで追い上げるも届かない。
 マイヨジョーヌのカンチェラーラがおよそ1Kmものロングスプリントを決めステージ優勝!!2位にはカンチェラーラを刺しきれなかったツァベル、3位ナポリターノ、4位ボーネン、5位ハンター、6位フェルスター、7位マキュアン、8位アイゼルと続きました。
 残念だったのが、こうしたロングスプリントが得意なディスカバリーのヴァイクスが、前日の落車で右手親指を複雑骨折してリタイヤしていたことでした。同じ落車に巻き込まれながら、カンチェラーラは優勝で、ヴァイクスはリタイアというのは、ツールに勝つためには運も必要だということを物語っているようです。スプリントで1勝というブリュイネルのもくろみは早くも崩れ去ってしまいました。
 カンチェラーラのマイヨジョーヌはアルプスまでしょうが、このステージで一番マイヨジョーヌを欲したのはカンチェラーラ自身だったようです。総合のタイム差1分30秒以内に140人以上がひしめいている状況で、マイヨジョーヌを狙いに行かない他のチームの思惑が分かりません。236.5Kmを6時間36分で走ったレースですから、平均時速は40Kmを切っているはずです。大逃げを打てば1分半の差など一気に逆転可能だったのではないでしょうか?そんなステージで逃げたのはたたの2人、最終的には4人になりましたが、4人でさえ一時は逃げ切りかと思わせたほどなのです。
 このためCSCはアシストの力を温存したまま、カンチェラーラ個人の力だけで優勝し、総合でのタイム差をさらに広げるという結果になりました。ジャンマリー・ルブラン氏への敬意を表するためのパレードも結構ですが、この時点ではまだゴールまで125Kmも残っていたのですから、ここから本気で逃げても1分半程度の差なら逆転も不可能ではなかったはずです。今日の第4ステージは4級山岳が4つある193Kmです。そろそろどこかのチームが本格的にマイヨジョーヌを取りに動いてもいいのではないでしょうか?

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登録日:2007年 07月 14日 13:21:51

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