2007ツールドフランス展望(11)-天は最後までコンタドールを見放すのか?

コンタドール 第15ステージを終えて総合2位をキープ

【7月24日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第15ステージ(フォワからルーダンヴィエイユ・ルルーロン、196キロメートル)。
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(c)AFP

AFPBB News


 マイヨジョーヌを抱えながらチーム総合で18分3秒も遅れているラボバンクに集団をコントロールする力はない。ディスカバリーにもけが人が出て本来のチーム状態にはない。これが今日の大逃げを許してしまった原因だ。しかも総合13位のスベルディア(エウスカルテル)と総合14位のキルシェン(T-モバイル)を逃げに乗せてしまったのだ。明らかにディスカバリーのチーム力は落ちている。結果、ポポヴィッチがトップ10から落ちてしまった。ヨハン・ブリュイネルはレース後「コンタドールの調子が良ければ、彼はアタックをする必要がある。しかしラボバンクチームはレースを上手くコントロールして、ラスムッセンは最後まで遅れなかった。今日は一日中風が強かったから、勝負を仕掛けるのはペイルスルード峠まで待ったんだ。もしコンタドールに脚が残っているなら、第16ステージでもアタックを続けるだろう。しかし総合成績をひっくり返すのは難しい状況だ」という弱気のコメントを出している。
 私の欲目かもしれないが、多分ブリュイネルは最後のピレネーでラスムッセンとの2分23秒差をひっくりかえすことは難しいといっているのであって、個人TTまでを含めて総合優勝を諦めたといっているのではないような気がする。第16ステージでとりあえず1分、1分だけラスムッセンとのタイム差を詰めたい。「タフなステージだった。ペイルスルード峠では思わず投げ出しそうになったよ」というラスムッセンのコメントは、ペイルスルードで懸命に身体を振っていた彼の状態を裏付けている。あの状況をオービスクでもコンタドールが作れれば、2分は無理でも1分程度の差は充分に期待ができるはず。それにラボバンクのアシストはディスカバリー以上に消耗していることは確実なのだ。この期を逃さずコンタドールには今日も是非攻めの走りを見せてもらいたいと願っている。プラトー・ド・ベイユを征したものがツールを征するというジンクスもあるのだから。
 ヴィノクロフが優勝候補から脱落したとはいえ、チームの総合力ではやはりアスタナだろう。現在総合5位のクレーデンをパリの表彰台に上げるためには、ラスムッセンから4分程度の差に詰めておきたいはず。少なくとも後1分30秒程度は最後のピレネーで詰めておきたいところ。アシスト宣言をしたヴィノクロフを筆頭に第16ステージでアスタナの攻撃があれば早々にラボバンクのアシストは壊滅するだろう。山岳でラスムッセンの牙城を大きく崩すことは難しいかもしれないが、コンタドールにしてもアスタナにしてもそれをなしえなければパリでのマイヨジョーヌも表彰台も見えてはこない。かつてCSCとの見事なチーム連携を見せていたディスカバリーが打倒ラスムッセンでコンセンサスが一致すれば面白い攻撃が見られるかもしれないのだが・・・
 ここまで運に見放されてきたコンタドールに最後まで天は冷たいのか?最大の試練を与え続けてきたアスタナにも同様のことがいえる。しかし、果敢なアタックを繰り返したコンタドールや怪我をおして今季2勝目を勝ち取ったヴィノクロフ率いるアスタナに天はいつまで背を向け続けられるのか?最大の試練の場が待ちかまえている。

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登録日:2007年 07月 25日 06:44:23

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