ドーピング問題を考える!!

コフィディス モレーニのドーピングにより大会から撤退へ

【7月26日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)に参戦しているコフィディス・ル・クレディ・パール・テレフォン(Cofidis - Le Credit Par Telephone)のクリスティアン・モレーニ(Cristian Moreni、イタリア)から、ドーピング検査で陽性反応が検出されたことが25日に明らかになった。
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(c)AFP

AFPBB News


 ドーピングというと当然悪いことというイメージがありますが、警官に逮捕されるほどの罪なのでしょうか?プロツールの選手たちは大会の有無に関係なく24時間UCIの監視下に置かれ、抜き打ちのドーピング検査を受けなければならない状況にあります。陽性反応がでれば警官に逮捕・連行されることも珍しくないのです。こんなことをしているのは自転車ロードレース界だけです。
 しかも禁止薬物が非常に多く、現在自転車ロードレースでドーピングと呼ばれているものは日常にあふれています。近くの薬局やコンビニでも売られているものまでが対象となっているのです。たとえば、仕事の疲れを取るために誰もが飲むような栄養剤は必ず引っかかります。風邪薬も同様です。パスタだけで毎日200km走ることができるか、やってみるまでもないでしょう。
 そういう意味で、自転車は現在もっともクリーンなスポーツのひとつに挙げられるでしょう。プロ選手の人権は無視され、風邪薬も無断で飲めず、プライベートはない状態で生活しているのですから。貧しく腹をすかせた子供に、満足な食事も与えず、盗みは犯罪だと言っているようなものです。さらに、自転車ロードレースでは一定以上のパフォーマンスが要求されるのです。それができなければプロ・ツールの世界で生き残ってはいけないのです。つまり生活の場を失うことに直結するので、選手も必死なのは当然でしょう。
 これだけドーピングが問題になっているのに、ドーピングで陽性になる選手が後を絶たないことを不思議に思う人も多いと思います。理由は簡単です。戦後の日本を思い出してください。腹をすかせている子供の前におにぎりを置いて、ちょっとでも目を離せば、おにぎりも子供ももうそこにはないのと同じです。一番の被害者は選手かもしれないのです。そしてその苦しさが判るだけに「まだドーピング撲滅に協力的ではない選手もいるのは確かだ。名前は言わないけど、今の状況で得している選手はいる」と言ってはばからない選手もいるほどなのです。知っているけど言わないという仲間意識がドーピング問題の根の深さを物語っているのではないでしょうか?
 これからどうするかを選手や主催者ばかりでなく、私たち観客も真剣に考えなければいけない時期にきているのではないでしょうか?私たちに何ができるかを考えてみましょう。まずは自転車ロードレース界のドーピングの状況を正しく理解すること、単なる推測だけで選手を疑うことを止めることなど、私たちにもできることはあるはずです。ワイドショーさながら連日報道されていますが、事実はどこにあるのかをしっかりと見きわめなければいけません。

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登録日:2007年 07月 28日 13:36:53

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