地元フランスのファンを勇気付ける勝利!!

カザール 第18ステージを制する

【7月28日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、第18ステージ(カオールからアングレーム、211キロメートル)。
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(c)AFP

AFPBB News


 翌日に総合成績がかかった重要な個人タイムトライアルを控えた第18ステージ。コースは平坦基調で、序盤に4級山岳が4つ設定されているものの後半はほぼフラットだ。前日の第17ステージに引き続いてこの日も序盤からアタックがかかったようだが、TV中継が始まった時には既に4人の逃げが決まっていた。
 逃げの4人は、アクセル・メルクス(ベルギー、Tモバイル)、マイケル・ボーヘルト(オランダ、ラボバンク)、ローラン・ルフェーヴル(フランス、ブイグテレコム)、サンディ・カザール(フランス、フランセーズデジュー)。この逃げの中で総合成績の最高位はボーヘルトで、27分50秒遅れの総合16位。山岳賞もポイント賞も上位を争う選手は逃げに入っておらず、メイン集団はこの逃げを許した。
 この日再びマイヨジョーヌがツールに戻って来た。コンタドールは終始笑顔でTVカメラに対している。繰上げマイヨジョーヌ対するこだわりは感じられない。マイヨジョーヌ擁するディスカバリーチャンネルがメイン集団をコントロールしたがペースは上がらない。タイム差は5分、10分、15分と順調な広がりを見せ、ゴールまで50kmを残してこの日最大の17分30秒にまで開く展開。この時点でステージ優勝は実質的に先頭の4人に絞られた。
 昨日の逃げメンバーとは一転して、今回の4人はベテランぞろい。今年で引退を表明しているボーヘルトは35歳、メルクスは32歳、ルフェーブルは31歳、唯一カザールだけが28歳。しかし、最も若いカザールは落車をしたらしくバイクパンツが破れ血の跡が痛々しい状況だ。個人的には長年メンショフやラスムッセンのために献身的に尽くしてきたボーヘルトに優秀の美を飾ってもらいたいと思っていた。
 今季限りでの引退を表明しているボーヘルトとメルクス。フランスチームにステージ優勝を捧げたいルフェーブルとカザール。この4人は牽制とアタックを繰り返すがどれも決まらずにラスト3kmに突入。するとカザールが中央分離帯を利用して絶好のタイミングで飛び出し、他の3人から数十メートルのアドバンテージを得た。途中再三メディカルバイクで治療を受けながら、痛々しい姿を見せていたカザールだが、ここはフレンセスデジューのエースとしてしての意地を見せた。中央分離帯を利用したアタックは絶妙だった。
 しかしこのカザールのアタックもラスト1kmで封じ込められ、ここからは再び4人は牽制に入る。そして誰も仕掛けないままラスト200m。先頭を走るカザールが先陣を切ってスプリント体勢に入ると、遅れてボーヘルト、メルクス、ルフェーブルがスプリントを開始。先頭カザールは登り基調のゴール前で3人を置き去りにし、最後までリードを保ったままゴールに飛飛び込んだ。1秒遅れでメルクス、ルフェーブル、ボーヘルトの順でゴール。カザールのツール初優勝が決まった。
 メルクスはまたまた2着。偉大な父を持つ男はツールで勝利を飾ることなく自転車を降りることになった。ボーヘルトも勝ちたかったのだろうが、山岳でのアシストで疲労が残っていたのだろう。アタックにも生彩を欠いていた。スプリント勝負ではルフェーブルに初めから勝機はなかった。これでセドリック・ヴァッスール(フランス、クイックステップ)に次ぐフランス人の2勝目が決まった。この1勝はドーピングに揺れている地元フランスのファンを勇気付ける勝利となったはずだ。

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登録日:2007年 07月 28日 15:48:47

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