チーム力がもたらしたマイヨジョーヌ(2)!!

コンタドール 総合初優勝を飾る

【7月30日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、最終第20ステージ(マルクシスからパリ・シャンゼリゼ、146キロメートル)。
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(c)AFP

AFPBB News


 選手層という点ではケースデパーニュの方が上だろう。今回のTTを見ても、ウラディミール・カルペツが3位、ホセイバン・グティエレスが6位、オスカル・ペレイロが9位という結果を残している。この他にヴァルベルデもいるのだから、強力な布陣だったはず。ところが第13ステージの個人TTで遅れるとヴァルベルデ自身が「ツールには勉強に来ている」などと言い出す始末。昨年のクネゴもそうだったが、今年のコンタドールのように総合優勝に絡まなければ得るものはほとんどない。エース格の選手のモチベーションが下がればチームのモチベーションが保てないのは当然といえる。こうしたことも諭せない監督のいるチームではツールに勝つことなどできるわけがない。
 コンタドールは「学ぶことはたくさんある」とは言っているが、「勉強しに来ている」といった弱気なコメントは一切していない。最後のピレネーといい、この日のTTといい彼にのしかかるプレッシャーは並大抵のものではなかったはずだ。それを跳ね返した24歳の若者に彼等が来年以降もツールで勝てるとは思えない。ここ数年ツールドフランスを見続けてきて思うことは、ツールを勝つためには超人的な精神力が必要だということだ。そういう意味では生死の境を彷徨ったランスとコンタドールで8勝という結果は当然なのかもしれない。
 チームを離れていったタイラー・ハミルトンやロベルト・エラスはランスの前に歯が立たずに自滅してしまった。唯一ランディスが昨年のツールでポディウムの頂点に立ったが、マイヨジョーヌを剥奪されそうな気配である。公聴会での結論はまだのようだが、ランディスと彼のマネージャーが昨年のツール後にドーピング問題に関しグレッグ・レモン氏を脅迫していたことが明らかにされている。
 他のチームでランスと闘ってみたかったという気持ちは判る。それを否定するつもりもない。しかし、彼等全てがドーピング問題を起こしているのはどういうわけなのだろうか?単なる偶然とはとても思えない。USポスタルやディスカバリーというブリュイネルのチームを出ることで彼等の何かが変わったのだ。ディスカバリーへの移籍が決まっていたバッソが、今年早々にチームを自ら去ったのは、チーム内にドーピングを許さない何かがあったからに違いない。
 残念ながら今年でディスカバリーチャンネルがスポンサーを降りることが決まっている。ブリュイネルとチームが今後どのようになるのかはまだ明らかにされていないが、できることなら早く次のスポンサーが決まってブリュイネル体制が維持されることを望みたい。来年は36歳になるヒンカピーは微妙だが、ディスカバリーにはエキモフ(40歳まで現役を努め昨年のツールにも出場している)という例もあるので、来年のツールでも是非雄姿を見せてもらいたいと願っている。ディスカバリーにはポポヴィッチやグセフの他にも、今年は参加できなかったが、今年のツールドスイスで総合3位になっているステイン・デヴォルデル(ベルギー、28歳)やヤニ・ブライコヴィッチ(スロベニア、24歳)という若手も育ってきている。勿論、我等が別府史之選手もいる。
 今回のツール総合優勝でコンタドールの注目度は高まることは間違いない。当然、移籍話なども出るだろう。しかし、コンタドールはツール連覇の可能性を秘めているのだから、ランスとブリュイネルの経験とノウハウは必ず役に立つはずだし、TTにさらに磨きをかけるためにも彼等と共に歩んで欲しいと願っている。少し気が早いかもしれないが、敬愛するランス・アームストロングを最大の目標として5勝クラブへの道を歩んで欲しいと心から願っている。

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登録日:2007年 07月 30日 09:36:47

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