ドーピング問題を考える(2)-UCIの規制緩和

<自転車>ドーピング撲滅へチームと大会主催者とUCIが一体に - フランス

【ムドン/フランス 4日 AFP】ツール・ド・フランスの大会総合ディレクターのクリスティアン・プリュドム(Christian Prudhomme)氏を始め国際自転車競技連合(UCI)のパット・マッケイド(Pat McQuaid)会長や国際プロサイクリングチーム連盟(International Association Of Professional Cycling Teams:AIGCP)のパトリック・ルフェーブル(Patrick Lefevere)氏は、ドーピング検査に関する会議を行った。
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(c)AFP/FABRICE COFFRINI

AFPBB News


 できるならUCIはドーピングの基準をIOCの基準にまで緩和することがベストだと私は思っています。少なくとも病気の治療薬程度の摂取は厳格な医者の診断を前提に認めること。体力を回復させる程度の栄養剤の摂取も医者の指示の元にある程度認める。つまり一般人が通常使用し身体の害にならないものは認める。そのかわり血液ドーピングなどの悪質なものは一層厳しく取り締まる。テストステロンなどの筋肉増強剤なども同様です。そうすれば選手たちの一致団結も可能になるはずです。それに私たちファンの後押しがあれば、状況は改善するのではないでしょうか?極端な例を挙げれば、選手とファンが一丸となってツールのボイコットも持さないくらいの覚悟も必要でしょう。ツールドフランスが特別という考えかたを改める必要もあるでしょう。またUCIはプロ・ツールチームにグランツール全てに参加を強制しない。そうすれば以前のようにコンチネンタル・プロチームのワイルドカードでの参加も増えますから、彼等のモチベーションも上がり、必然的に自転車ロードレースの層も厚くなるはずです。
 今年のツールを見ても唯一のコンチネンタル・プロチームのバルロワールドがステージ2勝を挙げ、マウリシオ・ソレールが山岳賞をほぼ手中にしているのです。もうランス・アームストロングのような選手は現れないでしょうから、何もプロ・ツールのチームだけが全てのグランツールに参加する意味もなくなっている状況なのです。さらにプロ・チームに全てのグランツール参加義務付けたことで、ツールに有力選手の参加が少なくなっていることも確かです。このUCIのルールの下では、どんなに力があるプロ・ツールのチームでも、すべてのレースにベストメンバーで望むことができないのです。ジロで活躍したダニロ・ディルーカ、ダミアーノ・クネゴやジルベルト・シモーニの欠場は、ツールのファンにとっては非常に残念な出来事でした。だからこそ、バルロワールドのようなフレッシュなコンチネンタル・プロチームが活躍できることが可能になってしまうのです。
 こうしたUCIの規制緩和が必要な時期にきていることは確かです。最高のメンバーを揃えて大会を盛り上げたい主催者のASOとグランツール全てへの参加を義務付けているUCIの対立は当然でしょう。ランスの7連覇時代はこれほどのドーピング騒ぎがなかったのも、ツールを狙う選手は他のレースで体力を消耗することなく、ツールにピークを合わせることが可能だったのに、今は出がらし状態でツールに望むことを強いられている選手も相当数いるはずです。この問題に対処するために危険を承知でドーピングに手を染める選手がでるのは当然ではないでしょうか?
 昨年と今年のドーピングのほとんどが血液ドーピングとテストステロンです。快走の裏には血液ドーピングとテストステロンの摂取があったことは残念です。彼等の失格処分は当然ですが、その背後にある環境を変えない限り、クリーンなレース運営は今後も難しいと思います。少なくともUCIとASOが歩み寄り、選手の体調をベストの状態でレースに参加できる環境を整備することが急務だと私は思っています。このままの状況が来年も続けばツールドフランスの存続は大変困難なものになるでしょう。環境を整備せずに、選手にばかり負担を強いる今のやり方は決してフェアなものとはいえないのではないでしょうか?

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登録日:2007年 07月 31日 00:19:19

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