ドーピングは選手だけの問題か?

ランディス 最終弁論で身の潔白を主張

【5月24日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を制するも、ドーピング疑惑の渦中にあるフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)の公聴会が23日に最終日を迎え、米国反ドーピング機関(USADA:United States Anti-Doping Agency)とランディス側双方の弁護団による最終弁論が行われ、陪審員に向け互いの意見を主張した。
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(c)AFP

AFPBB News


 ドーピング疑惑の渦中にあるフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)の公聴会が最終日を迎えた。しかし、USADA側の弁護士は、先の専門家たちの証言に反証することなく、レモン氏への脅迫と陽性反応が明らかになってからのランディスの不審な行動が有罪の証拠であるとして弁論を終えた。
 一方ランディス側の弁護士はあくまでWADAの研究員の信憑性と尿サンプルの検査方法に疑問を投げかけた。中立の立場の専門家からもWADAのドーピング検査基準や方法に疑問の声が上がっている以上当然のことだろう。
 何故USADA側の弁護士はその点を避けて通ろうとするのだろう?本来はそこが争点のはずなのに・・・そこがきちんと論証されない限り、ランディスを黒と判定することはできないだろう。確かに元マネージャーの行動には疑わしい点はあるが、レモン氏自身もランディスがドーピングをしていたと証言している訳ではない。
 通常公聴会の判決は6~7週間程度ででるとされているが、10週間以上を経過した現時点でも判決が出たという報道はなされていない。これは公聴会の陪審員がWADAの検査基準や方法の正当性で苦慮している結果ではないかと推測される。ランディスの白黒はともかく、専門家からWADAのドーピング検査基準や方法に関して問題が指摘されたことは事実なのだ。
 今年も相変わらずドーピング問題が続出しているが、WADAの検査基準や検査方法の正当性が証明されない限り、ドーピング問題に終止符が打たれることはないだろう。一般的にドーピングというと使用した選手の問題と捉えられがちだが、自転車ロードレース界においては一方的に選手だけを責めることはできない状況にある。
 これだけドーピング問題で騒がれながら一行にドーピングスキャンダルが収まらない状況こそ異常といえるのではないか?その背景にはWADAの検査基準や検査方法という問題があるからではないのか?検査基準や検査方法に問題がある可能性が指摘されているのに、選手だけを悪者にすることは道理に反するのではなかろうか?

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登録日:2007年 08月 07日 01:51:02

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