ドーピング違反のはずが詐欺罪で決着?

ウルリッヒ 罰金支払いに応じ詐欺事件に終止符

【AFP】(一部修正)1997年ツール・ド・フランス(Tour de France)の覇者で、ドーピングの疑いにより詐欺容疑に問われていたヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)が、罰金の支払いに応じたことにより起訴が取り下げられたことをボン(Bonn)検察が14日に明らかにした。
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(c)AFP

AFPBB News


 AFP通信によると、「1997年ツール・ド・フランス(Tour de France)の覇者で、ドーピングの疑いにより詐欺容疑に問われていたヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)が、罰金の支払いに応じたことにより起訴が取り下げられたことをボン(Bonn)検察が14日に明らかにした」と報じた。

 ???という気がする結末ではないでしょうか?

 結局、「ドイツではドーピングは違法とされておらず、これによりウルリッヒは詐欺罪に問われていた」ということらしいのですが、ドーピングが違反とされていないからといって、これに詐欺罪を適用する検察も検察なら、あっさり罰金を払うことで決着をつけたウルリッヒにも釈然としないものが残ります。

 このブログでも何度もウルリッヒのドーピング問題を取上げてきましたが、まさかお金で決着がついてしまうとは、何とも情けなく思うのは私だけでしょうか?

 そもそもドーピングを取り締まる法律がない国で、これほどドーピングが問題視される国もありません。

 ドイツでは相次ぐドーピング問題でT-モバイル(旧ドイツテレコム)がスポンサーを降りたばかりだとううのに・・・

 ならば何故先にドーピングを取り締まる法律を作らないのでしょうか?

 そして何故自転車ロードレーサーだけが目の敵のようにされるのかも私には理解のできないところです。

 旧東ドイツからの流れで何か表立ってドーピングを取り締まれない事情でも、ドイツにはあるのでしょうか?

 ドイツ同様にドーピングを取り締まる法律のなかったスペインではオペラシオン・プエルト事件を受けて、法律をしっかりと作っています

 フランスやイタリアには既にこの法律があり、ツール・ド・フランスでドーピング違反をしたフランス人モレーニは警察に逮捕されているのです。

 ウルリッヒが本当に禁止薬物を使用したことはないのであれば、当然こうした罰金で罪を逃れては絶対にいけないと私は思います。

 ウルリッヒは「罰金の支払いに応じたのは罪を認めたからではない。罰金を支払うことで家族が訴訟に関するプレッシャーから解放される。私はキャリアにおいて誰かを欺いたことも誰かに損害を与えたこともない。私は常に誠実なスポーツマンであり、これまでの栄冠は努力と情熱の結果だ」と語っているようだが、そんなことは言い訳にしか聞こえない。

 本当に自分の無罪をあくまで主張するならフロイド・ランディスのようにスポーツ裁判所にまで訴える覚悟が必要ではないでしょうか?

 同じお金を支払うのでも、罰金で疑惑を曖昧にするのと、例えやぶれとしても最後まで裁判で闘うのとでは全く信頼感が違うと私は思っています。

 ランディスの裁定はまだのようですが、スポーツ裁判所まで戦った彼の勇気には感銘さえ覚えます。

 これでもしウルリッヒの1997年のツール・ド・フランスのタイトルが剥奪されなければ、何らかの裏取引があったとしか思えないのですが・・・

 ウルリッヒの法的な責任はこれで終焉することになりますが、彼が周囲に与えた影響は決して消えるものではありません。

 ツール・ド・フランスの覇者として後輩たちの模範たるべき選手が、この結末ではドイツのドーピングスキャンダルはこれからも続くに違いありません。

 私が本当に無実なら、たとえ監獄に入れられようと最後まで無罪を主張し続けると思います。それが無実の人間の矜持というものではないでしょうか?

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登録日:2008年 04月 16日 00:50:15

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