コンタドールがマリアローザをGET!!

コンタドール ジロ・デ・イタリア第15ステージを終え総合首位に

【5月26日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第15ステージ(アラッパからパッソ・フェダイア、154キロメートル)。
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(c)AFP

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 ジロ・デ・イタリア第15ステージはアラッパからパッソ・フェダイアまでの154kmで行われ、総合26位からスタートしたCSFグループ・ナヴィガーレのエマヌエーレ・セッラが、4時間53分24秒を記録し昨日に続き山岳2連勝を飾り、合計タイムでも68時間11分24秒で総合10位に浮上した。

 この日も積極的に逃げたセッラには鬼気迫るものがあった。誰もが昨日の走りで今日のステージは厳しくなると予想していたはず。

 ところがセッラのモチベーションはそんな予想を吹き飛ばした。第7ステージのパンクでステージ優勝を逃したことがセッラの闘志に火を点けたのだろうか?

 総合争いを繰り広げている追走集団が霞んでしまうような次元の違う走りをみせてくれた。このセッラの走りを見ただけでも今年ジロ・デ・イタリアをフル観戦した価値があったと思っている。

 勝ちたいという気持ちを全面に出す選手が少なくなったと感じていただけに、セッラの闘志むき出しの走りは感動的だった。

 追走する後続集団ではリッコが抜け出したものの、コンタドールとのタイム差を逆転するまでには至らなかった。

 この日もコンタドールはジャウ峠で苦しんだ。仕掛けたディルーカについて行けずに遅れ始めた。下りでなんとか集団に取り付いたが、最後のマルモラーダでもリッコのスパートについて行けなかった。

 レース後のインタビューではホイールのトラブルがあったことが判明したが、こんなに苦しそうに走るコンタドールの姿を見るのは初めてだ。この日は早々にマリアローザのボッシージョが遅れたために、マリアローザが見えていた。

 先行したリッコとは57秒差。コンタドールは懸命に追いかけようとしたが、残り6kmでホイールトラブルに見舞われ、得意なダンシングを封じられた。それでも一時はディルーカのいるグループを引き離したものの、最後はさすがに力尽き、ディルーカやシモーニにまで交わされ6位でゴール。

 ただ、3位でゴールしたリッコとのタイム差は16秒に押え、マリアローザを獲得した。昨年のツール・ド・フランスのチャンピオンとはいえ、今年は開幕の5日前まではジロ・デ・イタリアに出場することなど全く考えられない状況を考えれば、コンタドールの能力の高さを感じさせる戦いを見せているといえるだろう。

 急遽出場の厳しさはクレーデンが6分26秒遅れの16位、ライプハイマーに至っては12分25秒遅れの19位という結果を見ても明らかだ。

 昨年のツール・ド・フランスでも最後の個人TTで貯金を上手く使って逃げ切った経験が生かされている。誰がスパートしても常にタイム差を考え無理して追うことはしない。そして最小のタイム差でゴールする。そして他のライバルに対し優位性のある個人TTで差を付ける。

 これがコンタドールの考えなのかヨハン・ブリュイネールの指示なのかは明らかにされていないが、彼が計算しながら走っていることは間違いはない。

 リッコはピエポリの落車が大きい。もし、ピエポリが無事ならマリアローザはリッコの手にあったはずだ。この15日間を振り返ってもプロチームでまともにアシストが働いているチームはほとんどない。

 アシストが仕掛け、有力選手が飛び出すという光景が全く見られないのだ。それだけ厳しいコースだともいえるのだが、コンチネンタルプロのCSFの活躍を見れば、ジロ・デ・イタリアを本気で勝ちたいと思っているプロチームがあるのかと思わざるを得ない状況だ。

 これも今年からジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの主催者がUCIプロツアーから離脱したことが大きいと思っている。これで出場のチャンスが増えるコンチネンタルプロと出場できるかどうか分からないプロチームとのモチベーションの差がくっきりと現われているような気がしている。

 ツール・ド・フランスから参戦を拒否されているアスタナはツール・ド・フランスの分までメイチで来ると見ていたが、そのアスタナも急遽参戦で調子が上がっていない。

 結局、個人の能力の高さだけでコンタドールがマリアローザを着ることになった。コンタドールが今後マリアローザを失う可能性は非常に低くなったと見ている。万が一一時は手放したとしても最終日の個人TTで逆転優勝も可能である。

 コンタドールはこのまま行けば、ヴエルタも征してしまうだろう。年内にグランドスラム達成ということになるはずだ。

 ツール・ド・フランスの連覇の可能性はなくなったが、その代わりにマリアローザが手に入ったのだから、コンタドールのキャリアとしては悪くないと思っている。

 ツール・ド・フランス連覇の可能性がなくなっただけに、コンタドールにはグランツールの総合優勝数でランス・アームストロングを上回ってもらいたいと願っている。

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登録日:2008年 05月 26日 22:18:53

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