カテゴリー [自転車]
ブログ移転のお知らせ!!
いつもCycling Fanをご愛読いただきありがとうございます。
例年のことではあるのですが、ツール・ド・フランス開催中はこのActiblogは非常に重たくなり、投稿などに時間がかかるようになるので、ブログ人に移転をすることになりました。
開設以来4万アクセスを超えるブログを離れるのは寂しい気持ちもあるのですが、過去記事はそのまま残します。
新規の投稿をアクセスにストレスの無いブログ人で行いますのでご了承下さい。
移転先のURLは下記の通りとなります。
⇒ http://hartfull.blog.ocn.ne.jp/cyclingfan/
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 07月 11日 11:31:56
リッコを優勝候補に押す理由!!
【7月7日 AFP】2008ツール・ド・フランス(2008 Tour de France)第2ステージ(オーレからサン・ブリュー、164.5キロメートル)。サウニエルデュバル・スコット(Saunier Duval-Scott)のリカルド・リッコ(Riccardo Ricco、イタリア)は、首位とタイム差無しの3時間45分13秒を記録して34位でステージを終え、合計タイムを8時間21分21秒とし新人賞(マイヨ・ブラン)首位を守った。(c)AFP
アスタナの不参加で昨年総合2位のカデル・エヴァンスと昨日のステージで見事なステージ優勝を飾ったアレハンドロ・バルベルデが今年のツール・ド・フランスの優勝候補の筆頭に挙げられている。
しかし、今年のツール・ド・フランスはTTが2つしか設定されていないため、山岳スペシャリストでも充分に優勝を狙えるはず。
こう考えるとTT得意なエヴァンスには不利な状況だ。絶好調のバルベルデも昨年同様後半に息切れしないとは言い切れないところがある。
ジロ・デ・イタリアをスキップしてツール1本に目標を絞ってきたダミアーノ・クネゴの存在が不気味だが、直前のツール・ド・スイスで山岳の仕掛け所で遅れていたのが気になるところ。
優勝候補がずらりと顔を揃えた昨日のゴール前でもクネゴの姿を確認することができなかった。
リザルトを確認するとバルベルデから7秒遅れでサストレ、アンディ・シュレック等と共に第2グループでゴールしていたようだ。
今年はゴールでのボーナスタイムが廃止されているので純粋なタイム差しかつかないとはいえ、モチベーションが最も高いはずのステージでこの結果はいただけない。
そこで浮上してくるのがリカルド・リッコだ。ご存知の通り昨年の3大ツールの覇者が一同に会した今年のジロ・デ・イタリアではコンタドールを最も苦しめたのがリッコだった。
最終ステージの個人TTでタイム差は開いてしまったが、第20ステージまではコンタドールとわずか4秒差だったことを思い出して欲しい。もし、ピエポリが無事だったら総合優勝も夢ではなかったはず。
サウニエルドゥバルはシモーニがいた頃からチームTTで大きな差を付けられていた。そのチームTTも今年は組まれていない。個人TTも2つで第4ステージが29.5km、第20ステージが53kmなら、アルプスを終えた時点で3分程度のアドバンテージがあれば逃げ切りも濃厚と見ている。
昨年もコンタドールが新人賞の最有力候補から一機に頂点に登りつめたように、ここ数年は世代交代が進み30代前半のベテランより20代中盤から後半の選手の台頭が目立っていることも要因のひとつに挙げなければならないだろう。
今日の第2ステージも最後は昇ってゴール。前半でバルベルデに大きく離されなければアルプスでのリッコの大逆転も夢ではないと思っている。
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 07月 09日 14:13:28
ツール・ド・スイス開幕!!
【6月14日 AFP】自転車レース、第60回ドーフィネ・リベレ(60th Dauphine Libere)第5ステージ(ヴィル・ラ・グランからモルジン、125キロメートル)。
≫続きを読む…
(c)AFP
第60回ドーフィネ・リベレの第5ステージがヴィル・ラ・グランからモルジンまでの125kmで行われ、総合首位からスタートしたケースデパーニュのアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)は、首位と18秒差の3時間08分04秒を記録してステージを3位で終え、総合首位の座を守った。
昨年のツール・ド・フランス総合2位のカデル・エヴァンスとのタイム差が37秒のまま、アスタナのライプハイマーは3位につけている。
やはり期間の短いステージレースではバルベルデは強い!彼にとっての最大の壁は3週間のステージレースになるだろう。
一方、スイスではツールの前哨戦とされるツール・ド・スイスが開幕。その第1ステージはラボバンクのオスカル・フレイレがゴール前のスプリントを征し、リーダージャージを獲得。
ツール・ド・スイスにはプロツアーのチャンピオンジャージを身につけたダミアーノ・クネゴ(ランプレ・イタリア)やシュレク兄弟(CSC・ルクセンブルグ)、トーマス・デッケル(ラボバンク・オランダ)という期待の若手が顔を揃えていた。
ドーフィネ・リベレへライプハイマーを送り出したアスタナはツール・ド・スイスにはアンドレアス・クレーデン(ドイツ)が参戦している。
コンタドールの姿がないのは残念だが、ツール・ド・スイスは風景を堪能することができるので、毎年楽しみにしているレースなので、今年は割り切って観戦するつもりでいる。
ツール・ド・スイスの第1ステージを見て感じたことはレースの速度の速さである。特にまったりとした流れになることが多かったジロ・デ・イタリアの後だけに痛感させられた。
2級の下りでカンチェラーラが猛烈に集団を引きちぎらんばかりに引き、最後の2級の登りでは早くも総合上位の選手たちが集団先頭に顔を見せ、最後の緩斜面ではラボバンクが強烈な引きを見せていた。
残り40km少々で7分以上あった逃げる3人とのタイム差があっという間に詰まってしまった。これぞプロのレース。今年のジロ・デ・イタリアはコースレイアウトが厳しすぎたようだ。これだけスピーディなレースになれば居眠りをする余裕もない!!
アスタナを参加させないツール・ド・フランスは見るつもりがないので、この9日間をめいっぱい楽しみたいと思っている。
Macで今年の夏を楽しもう。 ボーナスキャンペーン 第1弾!!
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 15日 09:47:16
ドーフィネでバルベルデがリーダーに!!
【6月12日 AFP】自転車レース、第60回ドーフィネ・リベレ(60th Dauphine Libere)第3ステージ(サンポール・アン・ジャレ、31キロメートル)・個人タイムトライアル。
≫続きを読む…
(c)AFP
ジロ・デ・イタリアが終わりほっとしていたら、もうツール・ド・フランスの前哨戦第一弾のドーフィネ・リベレで熾烈な戦いが始まっていた。
アヴィニョンで行なわれた5.6kmの初日プロローグはリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、アスタナ)がトル・フースホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)を1秒差で破って勝利。
リーダージャージを獲得し、総合優勝に向けて幸先よいスタートを切った。
ジロ・デ・イタリアでは全く生彩を欠いていたライプハイマーアメリカチャンピオンの意地を見せた。
続く第1ステージでは、上り基調のゴールスプリント勝負を制したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)がリエージュに続く今シーズン4勝目を見事に飾った。
スプリントで2位に入ったトル・フースホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)がボーナスタイムにより総合トップに立った。
ドーフィネ・リベレの第2ステージでは、ゴール前で集団から抜け出したジョージ・ヒンカピー(アメリカ、チームハイロード)がスプリンターたちを振り切って優勝。
ステージ5位に入ったトル・フースホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)がリーダージャージを守って序盤の平坦ステージを終えた。
長年見慣れたヒンカピーだがユニフォームが変わるとどこか別人のような感じがした。
ランス・アームストロングのツール・ド・フランス7連覇を支え、昨年もコンタドールに様々なアドバイスを送り総合優勝に貢献した。
14年のキャリアの中で8度のツール・ド・フランス制覇に貢献したことになる名脇役である。これが映画界なら助演男優賞間違いなしの存在だ。
ディスカバリーの解散に伴いTモバイルへの移籍を果たしたヒンカピーだが、ドイツ・テレコムのスポンサー撤退に伴い、チーム名がボブ・ステプルトン氏が代表を務めるチーム運営会社「ハイロード・スポーツ」となり、拠点もドイツからヒンカピーの地元であるアメリカに移された。
若手が多いハイロードにとっては彼の経験は貴重なものとなるだろう。それとマイヨジョーヌのくびきを解かれ自分のために走ることが許されるレースも確実に増えるだろう。
レース後ヒンカピーは「チームハイロードはディスカバリーチャンネルとは違う。何よりツール・ド・フランスの最有力チームじゃない。でも他のどのチームよりも勝利数は多い。最強スプリンターと呼べるような選手もいるし、どんなレースでも勝てる選手がチームには揃っている。プロ15年目の僕にとって、若手に経験を伝えられることはいいことだ。ツールではもう一度ステージ優勝を狙いたい。北京オリンピックも視野に入れている」と力強いコメントを残している。
第3ステージの個人TTではケースデパーニュのエース、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)がTTのスペシャリストのライプハイマーやカデル・エバンスを押さえて勝った意味は大きい。
ワンデーからステージレースまでこなすオールラウンダーでジュニア時代から注目を集め、年俸も自転車ロードレース界では最高額と云われているバルベルデだが、ツール・ド・フランスでは2年連続リタイア。
昨年は何とか完走を果たしたが、同じスペイン人のコンタドールに栄冠を奪われてしまった。バルベルデの中では今年こそはという思いが強いことは間違いない。
ましてアスタナのコンタドールが出場できないとなればなおさらだろう。この勝利でバルベルデはリーダージャージを着ることになったが、これを最後まで守りきってツール・ド・フランスに臨みたいところだろう。
そうして当面の最大のライバルである昨年2位のカデル・エバンスは叩いておきたいところ。ただ、バルベルデにとってはライバルは相手ではないはず。彼の最大のライバルは3週間の長丁場を乗り切るスタミナなのだ。
ワンデーから1週間のステージレースではめっぽう強いバルベルデもグランツールは2003年のヴエルタ3位が最高という結果を見ても明らかだろう。
リタイヤ・リタイア・6位と来ていることを考えれば今年はツール・ド・フランス優勝候補の筆頭に名前が挙がる選手だが、私は彼の精神的なスタミナを心配している。
今度のウイルスバスターは、メモリ使用量50%削減!
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 13日 09:35:40
「ツール・ド・フランスに出場するために全力を尽くす」
【6月4日 AFP】(一部訂正)5月10日から6月1日にかけて行われた第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)で総合優勝を飾ったアスタナ(Astana)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)は3日、自身が自転車ロードレースにおける最高の選手の一人であると考えることができるとの見解を示した。
≫続きを読む…
(c)AFP
ジロ・デ・イタリアが閉幕し、ツール・ド・フランス開幕まで一ヶ月に迫った。
ツール・ド・フランスの主催者ASOはアスタナが過去のドーピングスキャンダルを理由に7月5日から27日にかけて行われる2008ツール・ド・フランス(2008 Tour de France)への出場を認めていない。
しかし、国際自転車競技連合(International Cycling Union、UCI)は、(アスタナを除外するという)ツール・ド・フランス大会主催者の決定に反対の立場を示し、解決策を見つけ出すように提案しているというが、未だ解決していない。
ジロ・デ・イタリアの主催者ガゼッタも当初はアスタナの参加を拒否していたが、急遽方針を転換してアスタナの参戦を認め、その結果12年振りにマリアローザがイタリア人以外の手に渡ることになった。
もし、最初の決定どおりアスタナが参戦できなければ今年のジロ・デ・イタリアはどうなっていただろう?厳しいコースと移動距離などを考慮して多くのプロチームの有力選手がジロ・デ・イタリアをスキップしていた状況では、地元イタリアでは盛り上がりは見せても、世界的に見るとTVの視聴率などは大きく低迷したに違いない。
かくいう私もアスタナの参戦が決まり、昨年のグランツールの覇者が全て顔を揃えるということで例年に無く注目していた。
プロチームの有力選手がスキップしたことでコンチネンタルプロチームが活躍を見せ、個人的には大満足のジロ・デ・イタリアだった。
ジロ・デ・イタリアをスキップしてツール・ド・フランスに照準を合わせる選手が多く、ASOは満足していたのかもしれない。
しかし、アスタナがドーピングの問題をクリアしコンタドールがマリアローザを獲得したとあってはASOも静観はしていられない状況のはず。
個人的にはASOに対し、メールで抗議文を送らせて頂いた。おそらく世界各国の自転車ロードレースファンから同じようなメールが多く送られていると私は信じたい。
そもそも過去のドーピング問題を理由にチームの参加を認めないという決定に問題があるはずだ。確かに昨年のアスタナには問題があった。しかし、ドーピングで有罪と判定された選手はすでにチームにはいない。
さらにアスタナは昨年で解散が決まっていたディスカバリーからヨハン・ブリュイネールをGMとして引き抜き、チームの再生に努力してきたはずである。
そしてコンタドールでジロ・デ・イタリアを征した。今のところドーピングの問題は全く取りざたされていない。今年最も強い選手をASOは招待しないままで済ませられるのだろうか?
グランツールの主催者がそろってUCIのプロプアーからの離脱する中UCIには何の力もない。今年のジロ・デ・イタリアを見る限りプロチームとコンチネンタル・プロチームの力差はなくなってきているようにも見えた。
ディルーカやシモーニがそうだったように今後はグランツールに出るためにコンチネンタルプロチームに移籍するプロ選手が出てくるかもしれない状況にある。
もし仮にコンタドールがツール・ド・フランス連覇を狙って地元フランスのコンチネンタルプロチームに移籍した場合、そしてそのチームがツール・ド・フランスに参加が決まっていた場合ASOはどうするのだろう?
参加拒否はチームとしてのアスタナに対するものであって選手個人に対するものではないとすれば当然参加が認められることになってしかるべきだろう?
しかし、多分そうはならないだろう?ASOは「アスタナの過去のドーピング問題」を理由に挙げているが、それはあくまでも表向きの理由で、本音はコンタドールのオペラシオンプエルト疑惑にあるのではないかと私は推測している。
昨年のツール・ド・フランス以降もドイツ国内のレースからコンタドールは参加を拒否され続けた。その理由がオペラシオンプエルトに関するものだった。
昨年のツール・ド・フランス前には徹底的に調査をされ、一度は白と判定されていたにも関わらず、コンタドールのオペラシオンプエルトの問題が再燃した格好になり、ASOは面目を潰した格好になってしまった。
ならば、徹底的な調査をして早く結論を出すべきではないのか?それをうやむやにしているから「チームの過去のドーピング問題」などいう苦しい理由が出てきてしまうのだ。
個人的にはASOが考えかたを改めてくれることを強く望んではいるが、フランス人の気質から考えるとジロ・デ・イタリアのように急遽方針転換をするとは考え難いことも確かである。
それにオペラシオンプエルトの問題が絡んでいるとなるとなおさらだろう。しかもそれを表立って公言できないということは疑いは大いにあるが明確な証拠がないということでもある。
ASOは昨年は一度潔白という判断を下したのだから、それを貫くべきではないのか?ドイツの検察当局が言うように確たる証拠があるのならASOやUCIにも開示すべきではないのか?
ガゼッタはコンタドールに正式にマリアローザを授与した。ASOもその英断を見習って欲しいと願っている。
ツール・ド・フランスは世界で一番強いロードレーサーを決めるレースなのだから、ASOは胸を張って今世界で最も強いコンタドールを招待すべきだと考えているのは私だけではないはずだ!
仮にツール・ド・フランスに出られなかったとしても、コンタドールはヴエルタでグランドスラムを達成するに違いない。そうなって赤っ恥をかくのは誰でもない。ASO自信なのだ!
コンタドール自信「今でも根拠がなく納得のいかない決定だと思っている。アスタナは今年のツール・ド・フランスに出場するために全力を尽くす」と語っているようだが、是非参加してもらいたいと心から願っている。
ジロ・デ・イタリアを急遽走らざるを得なくなり、ピーキングは難しい状況に違いない。ツール・ド・フランスの連覇はともかく、Wツール制覇は相当に難しい。達成すればパンターニ以来ということになるのだろうか?
「伝説の域に達するためにはまだ成すべきことが多くあるが、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを制したので、自分が最高のロードレーサーの一人だと胸を張って言える」と語っているが、ランス・アームストロングやマルコ・パンターニの域には達してはいないが、それに近い能力の高さは充分に見せてくれている。
昨年のマイヨジョーヌはともかくとして、今年のマリアローザは真に彼のものである。これでヴエルタも征すれば名実ともに彼らの仲間入りができると私は考えている。
これだけ才能のある選手をいつまでも過去のドーピング問題で苦しめるのは辞めてもらいたい。オペラシオンプエルト問題が発覚してから既に3年の歳月が流れているのだから、若い才能のためにも一日も早い解決を願うばかりである。
スカパー!は0円で始めよう!!
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 04日 18:33:48
コンタドールが安定した走りで総合優勝!!
【6月2日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第21ステージ・個人タイムトライアル(チェザーノ・マデルノからミラノ、28.5キロメートル)。
≫続きを読む…
(c)AFP
グランツールの覇者が全員顔を揃えた第91回ジロ・デ・イタリアの最終日はミラノまでの28.5kmの個人TT。
中盤にスタートした選手たちが好タイムでゴールする中で、後半にスタートした総合争いの上位陣のタイムが全く伸びない。
本来TTを得意にしているメンショフやブルセギンがTOP10にも入れないという予想外の結果に終わった。
優勝はイタリアのTTチャンピオンマルコ・ピノッティ(チーム・ハイロード)。2位にも7秒差で同じハイロードのトニー・マルティン(ドイツ)が、さらに4位にもハイロードのブレッドレー・ウィギンズ(イギリス)入ると結果に終わった。
総合上位陣では唯一マリアローザのアルベルト・コンタドールが39秒差の11位が最高順位だった。
ブルセギンやメンショフとというTT得意の総合上位陣が次々と遅れてしまったところを見ると、最後のドロミテからスイス・アルプスにかけての山岳コースがいかに厳しかったかが分かる。
これまでのグランツールの最後の個人TTは総合上位陣の争いになるのが通例だった。ところが今年のジロ・デ・イタリアは最後の山岳ステージが相当に総合上位陣のスタミナを奪ってしまっていたようだ。
グランツールのように3週間にも及ぶ長いステージレースの個人TTはナショナル選手権などの個人TTとは全くその性格を異にする。
コンタドールが昨年のツール・ド・フランス以降個人TTが得意と言われるようになっているが、彼の体型を見る限りランス・アームストロングやヤン・ウルリッヒのような選手とは明らかに異なるタイプである。
コンタドールはワンデイでヨウイドンのTTなら決して上位に食い込むことは多分できないはずだ。グランツール後半の個人TTは単に絶対的なスピードだけでは勝てないレースなのである。
3週間に及ぶステージレースは確実に選手個々の体力を確実に奪ってゆくからである。各国のTTチャンピオンが最後の個人TTではどうしても遅れてしまうのはそのためだ。
昨年のツール・ド・フランスではロンドンのプロローグを圧倒的なスピードで後続を千切ったカンチェラーラが最後の個人TTではライプハイマーやエヴァンス、コンタドールにも遅れを見せるのがグランツール終盤の個人TTの特徴といえる。
ところが今年のジロ・デ・イタリアは後半の山岳ステージがあまりにも厳し過ぎたたため、総合優勝争いを繰り広げた選手たちの疲労はピークに達していたのだろう。その結果、最後の山岳をグルペットで体力の温存が可能だった選手たちが一機に台頭したと私は見ている。
従ってコンタドールは決してTTが得意な選手だとは今でも考えてはいない。山岳のスペシャリストの中ではTTを苦手にはしていない選手のひとりに過ぎないはず。
ただ、彼の最大の特徴は若さに似合わずクレバーでステージレースでのペース配分が非常に上手いという点だ。
今年のジロ・デ・イタリアを振り返ってみてもコンタドールが山岳で積極的に動くことは一度もなかったと記憶している。
それがリッコとのタイム差がわずか4秒にまで詰まってからも同じであった。仮にこの差が1秒であっても、仮にタイム差を逆に1分程度付けられ、マリアローザを一度手放していたとしても、コンタドールは慌てることはなかったと推測している。
多分、ヨハン・ブリュイネールの指導が大きいと思っているが、晩年のランス・アームストロングはアシストの負担を軽くするために、意図的にマイヨジョーヌを手放すことが度々あった。これもヨハン・ブリュイネールの指示によるものと私は考えている。
ディルーカのように一機に勝負に出る選手も魅力的だが、一発勝負で総合優勝を手にするのは3週間のグランツールでは非常に難しい。
それができる選手は全盛期のマルコ・パンターニやランス・アームストロングくらいなものだろう。今のコンタドールはまだまだ完成途上で、ひとつの登りゴールで相手に大差をつけるだけの力はまだない。
それを知り尽くしているブリュイネールはコンタドールにグランツール全体を俯瞰してトータルのタイム差の範囲で走りをコントロールする術をコンタドールに教え込んでいると私は推測している。
だからこそディスカバリーの解散の後、コンタドールは移籍先としてブリュイネールのいるアスタナを選んだはず。本来なら地元スペインのケースデパーニュ辺りに移籍してもよかったはずである。移籍金も年俸もそちらの方が良かったに違いない。
ランス・アームストロングのツール・ド・フランス7連覇という偉業もブリュイネールという名匠がいてこそ可能だったと私は考えている。ブリュイネールとの出会いがなければランスのツール・ド・フランスの連勝は4程度終わっていたに違いない。
過去9年でツール・ド・フランス8勝という快挙はブリュイネールの頭脳の賜物といえるだろう。
今年のジロ・デ・イタリアは急遽参戦が決まりチームとしての準備がほとんどできていなかったはずだ。それはライプハイマーの不調やクレーデンのリタイヤを見ても明らかだろう。コンタドールにしても体調万全で臨んだとはとうてい思えない。
ブリュイネール自信にとってジロ・デ・イタリアの優勝は2005年のサヴォルデッリ以来の2勝目となったわけだが、今年のジロ・デ・イタリアは彼のキャリアの中でも難しいレースだったに違いない。
ブリュイネールはアスタナのGMであり、直接監督車から指示を出す立場にはないが、彼の意向は確実にチームに伝わっていたはずだ。
さすがだと思ったのは第19ステージでLPR勢の思わぬ下りでの奇襲があり、総合のタイム差が一機に詰まってしまった後の対応である。
ライプハイマーで不調でクレーデンに大きな負担がかかってしまった。その結果が第20ステージのガビア峠でのクレーデンのリタイヤに繋がったと見ている。
そしてアスタナが最も怖れたのは第20ステージで再びLPRの下りでの仕掛けだったはず。そこでアスタナはアシストの中で最も調子の良かったコロムの逃げを選択した。
結局LPRには下りで再度仕掛けるだけの余力は残っておらず、ディルーカは大きく遅れることになったが、モルティローロの下りでコンタドールに合流したコロムはリッコにプレッシャーをかけることには成功している。
セッラやシモーニが最後に動いた時にリッコが動かなかったのは、コロムの存在があったからだと私は推測している。ピエポリを怪我で欠いたリッコは単独走行を強いられていた。そこに4秒差とはいえアスタナが二人になった状況では、リッコが動けばコロムがマークに入ることは明らかな情況だった。
翌日のTTを考えれば、それでもリッコは動くべきだったと私は考えている。万が一にも個人TTでコンタドールに勝つことは不可能な状況なら、一か八かの賭けに出るのが追う立場の選手の使命だろう。
ディルーカはその賭けに出て敗れはしたが、リッコが本気でマリアローザを狙っていたのならセッラのアタックに反応するべきだったと私は思っている。ディルーカには総合2位も着外も同じだった。彼はあくまでも総合優勝を狙って前日の賭けに出た。対するリッコはあくまでも表彰台に拘った結果、何もできないまま終わってしまった。
今回のジロ・デ・イタリアは若いリッコには学ぶべきことが数多くあったと思っている。ピエポリが無事なら総合優勝も夢ではなかったはずなのだ。
昨年のツール・ド・フランスも最後の最後でマイヨジョーヌのラスムッセンが去り、繰上げでマイヨジョーヌを手にしたコンタドールだが、今回のジロ・デ・イタリアもピエポリの怪我がコンタドールに幸運をもたらした。
運も実力のうちだが、一度は死をも覚悟しなければならなかった大病を克服したコンタドールには今勝利の女神が取り付いているのではないかと思いたくなる。
開幕直前まで参加することさえ、考えていなかったジロ・デ・イタリアでマリアローザを獲得してしまったのだから・・・
これで未だアスタナのツール・ド・フランス参戦を拒否しているASOに対する風当たりが益々強くなるだろう。
昨年の3大ツールの覇者が顔を揃えた今年のジロ・デ・イタリアはツール・ド・フランスの覇者に凱歌があがった。加えて12年振りにイタリア人以外から優勝者が出た。
さらに今年はコンチネンタルプロチームの活躍も異常なほどに目立っていた。おそらく全ステージの半分以上がコンチネンタルプロが勝っているはずだ。3大ツールの主催者がそろってUCIから離脱をし、UCIのプロツール制度がほとんど機能しなくなっていることを如術に実証したことになる。
有力選手はこの後、ツール・ド・スイスやドーフィネリベレなどをステップにしてツール・ド・フランスを目指すことになる。
ガゼッタは急遽アスタナを参戦させたことでツール・ド・フランスのチャンピオンが最も強かったことを証明してしまうことになった。しかし、ガゼッタの行動は間違ってはいなかった。過ちを正すのに遅すぎるということはないのだから、ASOもアスタナの参戦を認めるべきだと思っている。
ASOへは抗議のメールを送ってみようと思っている。最後にこの過酷なジロ・デ・イタリアをを完走した選手たちには「お疲れ様」と「ありがとう」というメッセージを送りたい。
『富士通の最新パソコンが≪6万円台〜≫買えるって知ってた?』
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 04日 17:03:43
コンタドールがマリアローザのままミラノへ!!
コンタドール ジロ・デ・イタリア第20ステージを終え総合首位を守る
【6月1日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第20ステージ(ロヴェッタからティラーノ、232キロメートル)。
≫続きを読む…
(c)AFP
チマコッピのガビア峠の下りでLPRのアタックが見られることはなかった。
コンタドールはガビア頂上付近で最大のアシスト・クレーデンを失っていた(リタイヤ)というのに、この日のLPRは動かなかったのか、動けなかったのか?
結局モルティローロの上りで遅れたディルーカはこの日タイムを大幅に失い、総合優勝争いから脱落してしまった。
モルティローロでのディルーカの脱落はコンタドールを非常に楽にしてしまった。セッラが仕掛けリッコが追うという展開を横目でみながらコンタドールはほっとしていたに違いない。
この日のアスタナは昨日のLPRの攻撃を教訓にして、コロムを逃げに乗せていた。クレーデンのリタイヤは予想外だったかもしれないが、チマコッピのガビア峠を無事にクリアした段階で、先にコロムが直近にライプハイマーを配したアスタナの体制は万全に見えた。
アスタナの思惑通り、コロムが先頭でモルティローロの下りに入る。後は追走のコンタドールたちが追いついてくるのを待つだけだった。
2級山岳アプリカの上りでセッラが飛び出したが誰も反応を見せなかった。しばらくしてシモーニが意地のアタックを見せたが、シモーニのジロは前日で終わっていた。
続いてロドリゲスもアタックするが、総合上位陣は全く動かない。唯一ディルーカとの表彰台争いをしているブルセギンだけが追いたい素振りを見せていたが、リッコも全く動きを見せなかった。
リッコはシモーニにまで追いつければボーナスタイムでコンタドールを上回りマリアローザを手にするチャンスはあった。しかし、それでも動かなかったのは、動けなかったのか、仮にここで数秒のアドバンテージを得てもミラノの個人TTでは到底コンタドールには叶わないと諦めたのかのどちらかだと思っている。
それにしても三千数百キロ以上走って来てわずか4秒のタイム差が明暗を分けるのだから自転車ロードレースというのは過酷なスポーツだと思う。またそれが魅力でもあるだが・・・
前日あれだけ果敢な走りを見せていたディルーカが完全に脱落してしまうなどということは誰も予想していなかったに違いない。前日の走りで全ての力を出し切ってしまったのだろうか?
コンタドールはとうとうミラノまでマリアローザを守り通すことになった。急遽の参戦に加え、落車により右腕を亀裂骨折している状況でである。コンタドールにとっても苦しく長いステージだったと思っている。
ツール・ド・フランスに参加できていればここでこんな厳しい走りを求められることもなかったはずで、決して満足の行く走りができていたわけではない。それでもここまで無難にマリアローザを守り通すのだから、改めて彼の能力の高さと、ヨハン・ブリュイネールの手腕には感心させられる。
TVをご覧の方ならお分かりのことと思うが、逃げたコロムが再三無線で指示を仰いでいた。そして、コンタドールに合流してからもしきりに無線を触っていた。コンタドールが追いつくまではタイム差などの指示があるのは当然だが、合流してまで無線で何を話していたのだろうか?
プロのロードレーサーなら自分の役割は分かっているはずなのに、コロムは何度も無線で指示を求めていた。おそらく指示は何もするなということだったのではないかと私は推測している。それに対してコロムは本当にそれでいいのかと確認をしていたのではないかと・・・
コンタドールに合流してからのコロムの仕事はリッコが動いた時に彼をマークすることだけだったはず。それよりも彼の最大の仕事はモルティローロまで逃げ、後続のアタックを封じ込めることだったはず。
結局リッコが動かなかったためコロムの仕事はコンタドールと合流した時点で終わっていたことになる。これぞブリュイネール采配の妙だ。アスタナにとって残す仕事は後ひとつ。全てはコンタドールに託された。
今日も一番最後にスタートしリッコとのタイム差に応じた走りをすればいいのだから、コンタドールも楽なはず。ブルセギンとは2分あるので、よほどのアクシデントさえなければ、コンタドールはリッコとのタイム差を広げてマリアローザを確定させることになるだろう。
父の日の贈り物で、お父さんの毎日が楽しくなる。
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 01日 19:48:07
余裕の4秒差・・・?
コンタドール ジロ・デ・イタリア第19ステージを終え総合首位を守る
【5月31日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第19ステージ(レニャーノからプレゾラーナ/モンテ・ポーラ、228キロメートル)。
≫続きを読む…
(c)AFP
前日の第18ステージのフォイクトに続きこの日の第19ステージも思わぬところでレースが動いた。
ヴィヴィオーネ峠の下りでパオロ・サヴォルデッリが本領を発揮し、ダニーロ・ディルーカを引き連れて集団から飛び出したのだ。
ドロミテに入ってから生彩を欠いていたディルーカが1級の山岳を2つも残して積極的に動いたのだ。しかも雨の下りで・・・
最後の登りだけでは2分以上の差は詰められないと判断したディルーカらしい積極的な攻撃だった。勿論、下りのスペシャリストのサヴォリデッリがいてこその作戦だったのだろうが、男ディルーカの面目躍如の瞬間であった。
マリアローザを擁するアスタナはコロムとクレーデンで追いに出るが、マリアローザを守らなければならないアスタナはリスクは犯せない。2つの峠の下りで2分ものタイム差がついてしまった。
アスタナにとってはライプハイマーの不調が痛かった。モンテ・ポーラの上りに入りしばらくはクレーデンが引いていたが、ディルーカのペースは落ちない。このままではコンタドールのマリアローザはディルーカの手に渡ってしまう。
たまらんという格好でコンタドールが動いた。これにはリッコとペッリツォッティ、ヴァンデンブロック、メンショフ、ヴァンデンブロックらが続く。集団がみるみる小さくなってゆく。コンタドールが一気にペースを上げてディルーカを追走する。
残り2kmの地点でリッコがアタック!これにはセッラとコンタドールが合流する。ペッリツォッティやメンショフは遅れ気味。そしてリッコがもう一段スピードを上げ、コンタドールを引き離しにかかった。コンタドールは付いて行けない。
しかし、コンタドールはあくまで冷静だった。ドロミテの厳しい上りで見せたように、自分の貯金をきちんと計算した走りに切り替え、無理に追うことはしない。チームカーからの適切な指示もあるのだろうが、コンタドールにあせりの色は全く見られなかった。
逃げ切ったキリエンカから4分36秒遅れてディルーカが2位でゴール。さらに1分8秒遅れてリッコが5位で帰ってくる。デジタル時計がタイムを刻んで行く。リッコの手にマリアローザが移るのか?
マリアローザグループが戻って来た。最後のスプリントで最後方に下がったコンタドールだが、集団ゴールでリッコとのタイム差は38秒。5位入選でボーナスタイムを逃したリッコはわずか4秒の差に泣いた。
下りで無理にリスクを犯すことをせず、上りで遅れても慌てる素振りも見せなかったコンタドール。これがツール・ド・フランスを征した選手の自信なのか?コンタドールの脳裡には最悪のタイム差があるはずである。それは最後の個人TTで逆転可能と計算しているタイムだ。コンタドールの走りを見る限り、この日のタイム差より、トータルのタイム差を考えていたに違いない。
状況によってはこのステージでマリアローザを手放してもいいという判断もあったはずだ。結果として4秒差でマリアローザを守ることになったが、それは結果論。コンタドールの中ではリッコとディルーカに1分程度のタイム差をつけられてもいいという計算があるに違いない。
アスタナは昨年のディスカバリーのようにまだチームとして充分に機能していないように見える。ライプハイマーの不振もあるのだろうが、昨年のツール・ド・フランスのポポヴィッチように上りでゆさぶりをかけたり発射台になる選手がいない状況では、守りに徹するしかないのだ。
それでもディルーカとのタイム差を考え、自ら動いて集団を活性化させタイム差を詰めにかかるあたりはベテランのクレバーさがある。リッコと1歳違いとはとても思えない。
今日の第20ステージはチマコッピのガビア峠を越える長いステージで、今日がマリアローザ獲得のラストチャンスと考えているディルーカやリッコは当然早目に動いて来るだろう。昨日のステージで大きく遅れてしまったシモーニもこのままでは終わらないはず。
昨日の走りを見る限り、ディルーカはまた下りで仕掛けてくるだろう。それをアスタナはチームとしてどれだけコンタドールを守れるのか?私はリッコとの4秒差よりディルーカとの21秒差の方が怖い気がしている。コンタドールも多分同じではないか?
下りが得意とは云えないコンタドールにとって、今日の第20ステージが最大の試練の舞台になるかもしれないのだ。チームが機能しているLPRとチームが機能していないアスタナのチーム力の差が長い下りで露呈しなければいいのだが・・・
今日のコンタドールはディルーカをぴったりマークすることになるはずだ。上りでリッコが仕掛けても自分で追うことはしないだろう。ディルーカをマークしていれば下りでリッコに追いつくことは難しくは無いからだ。昨日のあの短い下り2つで2分もの差を付けられているのだから、今日の長い下りは要注意だ!!
アンテナ+チューナー0円!標準取付け工事も0円!
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 05月 31日 12:31:25
コンタドールステージ4位でマリアローザをキープ!!
コンタドール ジロ・デ・イタリア第16ステージを終え総合首位を守る
【5月27日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第16ステージ山岳個人タイムトライアル(サン・ヴィジリオ・ディ・マレッベからプラン・デ・コロネス、12.9キロメートル)。
≫続きを読む…
(c)AFP
ジロ・デ・イタリア第16ステージ山岳個人タイムトライアルはサン・ヴィジリオ・ディ・マレッベからプラン・デ・コロネスまでの12.9kmで行われ、リクイガス(Liquigas)のフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)が、40分26秒を記録してステージ優勝を果たし、総合でも5位に浮上した。
超一流の選手たちの脚をもってしても13km足らずの距離で40分以上を要したタイムを見るだけで、プラン・デ・コロネスの厳しさが分かるだろう。二年前は雪のために5km距離が短縮され、パスされた曰くつきの峠なのだ。最大斜度が20%を越え、しかも未舗装。コンタドールもリッコもレース後口にしていたように、ダンシングしてトルクをかけると後輪が流れてしまうのだ。
本当に今年のジロ・デ・イタリアのコースは異常なほどに過酷だ。今年からUCIのプロツールから抜け、ツール・ド・フランスやヴエルタ・エスパーニャとの差別化が要求された結果だとは思うが、今年のジロ・デ・イタリアのコースレイアウトは正直異常だと思う。それは前半の移動距離の長さに始まり、この日の山岳個人TTでダメを押した感じがしている。
今年はたまたま3大ツールの優勝者が顔を揃えたが、こんなコースで来年も行われるとなると少なくともプロルールのチームは有力選手を送り込まなくなるに違いない。
現に今年もサウニエルデュバルとラボバンク以外はエースの参戦がないのだ。最も有力視していたランプレのクネゴでさえここをスキップしてしまった。たまりかねた主催者は急遽アスタナの参戦を認めざるを得なくなったというのが、アスタナ参戦の裏事情ではないかと推測している。
それに対して、コンチネンタルプロチームのモチベーションは高い。ツール・ド・フランスやヴエルタに招待されることが望めないコンチネンタルプロチームにとって、ここが最大の見せ場のはずである。セッラのドロミテ2連勝を見るまでもなく、コンチネンタルプロチームの活躍が前半から目立っているのもそのためだ。
それはアスタナも同じはず。ツール・ド・フランスから参加を拒否されている状況では、ここは目一杯のはずである。3枚看板を迷わず投入してきているのもうなづける。
コンタドールのマリアローザに最も歯噛みしているのはツール・ド・フランスの主催者ASOに違いない。ジロ・デ・イタリアの主催者が早々にアスタナ排除を宣言したことを受けて、アスタナを招待しないことにしてしまったASOは今何を思っているのだろう?
ASOがガゼッタ同様アクロバットを見せることはないと思うが、仮にASOがガゼッタ同様にアスタナの急遽参戦を認めたとしても、多分コンタドールは参加しないだろう。今年もまたツール・ド・フランスはマイヨジョーヌがプロローグにいない状況で幕を開けることになる。
ディフェンディングチャンピオンのいる最強チームを過去のドーピング問題を理由に参加させないと考えたASOにとって、今回のコンタドールの活躍はいい薬になるはずだ。少なくともここまでドーピングの話題は全く出てきていないのだから。
これだけ厳しいコースを走っていてドーピングの問題が起きないのに、ツール・ド・フランスになったとたんドーピング問題が次々と飛び出して来るのは何故なのか?
ここ数年は毎年のように今年が最悪と思っていたら、さらに悪い事態が次々と起きている。そしてヴィノクロフとマイヨジョーヌのラスムッセンまでがドーピング絡みでツールを去った昨年より悪い事態が今年も起こるとすれば、ツール・ド・フランスの存続事態に関わることになる。
それを見越して危険な芽は早目に摘んでおくというASOの腹積もりのはずが、アスタナのジロ・デ・イタリア急遽参戦とコンタドールのマリアローザ獲得でASOに対するファンの風当たりも相当に強くなるに違いない。それはASOにとっての当然の報いだと私は思っている。
そのためにも是非コンタドールにはマリアローザを守り抜いてもらいたと摂に願っている。
第19ステージはアスタナにとっては厳しい戦いが強いられることになる。ここでアスタナの隊列が見られなければ、コンタドールはマリアローザを失うことも充分にあり得る。総合2位のリッコと3位のシモーニが連携を組んでコンタドールに襲い掛かることも考えられるからだ。
同じイタリア人で嘗てはサウニエルデュバルの同僚でもあった二人ならそれも可能なはず。最終日の個人TTのことを考えればポーラ山の登りで彼らが仕掛けない限り逆転の芽はない。第20ステージのチマコッピは下りが長いので、勝負のポイントはポーラ山の最後の登りしかないはずだ。
昨日の休養日と今日・明日の平坦ステージでディルーカがどこまで調子を戻してくるかも気がかりだが、コンタドールと2分以上の差は正直厳しいと云わざるを得ない。
リッコは他人頼みというところはあるが、コンタドールとは41秒しか差が無い。第18ステージは前半2勝している平坦コースで最後が上りというレイアウトでリッコがまた20秒のボーナスタイムを取りに来ることも充分に考えられる。迎え撃つアスタナ勢がそこをどう対処するかも見所だ。
クレーデンもライプハイマーも総合では大きく差が付いてしまっているだけに、ライプハイマーが逃げに乗ることも充分に考えられる。第18ステージではライプハイマーの逃げが見られるかもしれない。昨年のツール・ド・フランスでも最後の個人TTで爆発的な速さを見せていたアメリカチャンピオンなのだから・・・
クレーデンを盾に、ライプハイマーを先鋒に起用できればアスタナの体制は磐石となる。ASOにダメを押す意味でも最後にアスタナの強さを強烈にアピールして欲しいと願っている。
HMVがセレクトした国内盤CDが最大20%オフ!
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 05月 28日 14:43:46
コンタドールがマリアローザをGET!!
コンタドール ジロ・デ・イタリア第15ステージを終え総合首位に
【5月26日 AFP】第91回ジロ・デ・イタリア(2008 Giro d'Italia)第15ステージ(アラッパからパッソ・フェダイア、154キロメートル)。
≫続きを読む…
(c)AFP
ジロ・デ・イタリア第15ステージはアラッパからパッソ・フェダイアまでの154kmで行われ、総合26位からスタートしたCSFグループ・ナヴィガーレのエマヌエーレ・セッラが、4時間53分24秒を記録し昨日に続き山岳2連勝を飾り、合計タイムでも68時間11分24秒で総合10位に浮上した。
この日も積極的に逃げたセッラには鬼気迫るものがあった。誰もが昨日の走りで今日のステージは厳しくなると予想していたはず。
ところがセッラのモチベーションはそんな予想を吹き飛ばした。第7ステージのパンクでステージ優勝を逃したことがセッラの闘志に火を点けたのだろうか?
総合争いを繰り広げている追走集団が霞んでしまうような次元の違う走りをみせてくれた。このセッラの走りを見ただけでも今年ジロ・デ・イタリアをフル観戦した価値があったと思っている。
勝ちたいという気持ちを全面に出す選手が少なくなったと感じていただけに、セッラの闘志むき出しの走りは感動的だった。
追走する後続集団ではリッコが抜け出したものの、コンタドールとのタイム差を逆転するまでには至らなかった。
この日もコンタドールはジャウ峠で苦しんだ。仕掛けたディルーカについて行けずに遅れ始めた。下りでなんとか集団に取り付いたが、最後のマルモラーダでもリッコのスパートについて行けなかった。
レース後のインタビューではホイールのトラブルがあったことが判明したが、こんなに苦しそうに走るコンタドールの姿を見るのは初めてだ。この日は早々にマリアローザのボッシージョが遅れたために、マリアローザが見えていた。
先行したリッコとは57秒差。コンタドールは懸命に追いかけようとしたが、残り6kmでホイールトラブルに見舞われ、得意なダンシングを封じられた。それでも一時はディルーカのいるグループを引き離したものの、最後はさすがに力尽き、ディルーカやシモーニにまで交わされ6位でゴール。
ただ、3位でゴールしたリッコとのタイム差は16秒に押え、マリアローザを獲得した。昨年のツール・ド・フランスのチャンピオンとはいえ、今年は開幕の5日前まではジロ・デ・イタリアに出場することなど全く考えられない状況を考えれば、コンタドールの能力の高さを感じさせる戦いを見せているといえるだろう。
急遽出場の厳しさはクレーデンが6分26秒遅れの16位、ライプハイマーに至っては12分25秒遅れの19位という結果を見ても明らかだ。
昨年のツール・ド・フランスでも最後の個人TTで貯金を上手く使って逃げ切った経験が生かされている。誰がスパートしても常にタイム差を考え無理して追うことはしない。そして最小のタイム差でゴールする。そして他のライバルに対し優位性のある個人TTで差を付ける。
これがコンタドールの考えなのかヨハン・ブリュイネールの指示なのかは明らかにされていないが、彼が計算しながら走っていることは間違いはない。
リッコはピエポリの落車が大きい。もし、ピエポリが無事ならマリアローザはリッコの手にあったはずだ。この15日間を振り返ってもプロチームでまともにアシストが働いているチームはほとんどない。
アシストが仕掛け、有力選手が飛び出すという光景が全く見られないのだ。それだけ厳しいコースだともいえるのだが、コンチネンタルプロのCSFの活躍を見れば、ジロ・デ・イタリアを本気で勝ちたいと思っているプロチームがあるのかと思わざるを得ない状況だ。
これも今年からジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの主催者がUCIプロツアーから離脱したことが大きいと思っている。これで出場のチャンスが増えるコンチネンタルプロと出場できるかどうか分からないプロチームとのモチベーションの差がくっきりと現われているような気がしている。
ツール・ド・フランスから参戦を拒否されているアスタナはツール・ド・フランスの分までメイチで来ると見ていたが、そのアスタナも急遽参戦で調子が上がっていない。
結局、個人の能力の高さだけでコンタドールがマリアローザを着ることになった。コンタドールが今後マリアローザを失う可能性は非常に低くなったと見ている。万が一一時は手放したとしても最終日の個人TTで逆転優勝も可能である。
コンタドールはこのまま行けば、ヴエルタも征してしまうだろう。年内にグランドスラム達成ということになるはずだ。
ツール・ド・フランスの連覇の可能性はなくなったが、その代わりにマリアローザが手に入ったのだから、コンタドールのキャリアとしては悪くないと思っている。
ツール・ド・フランス連覇の可能性がなくなっただけに、コンタドールにはグランツールの総合優勝数でランス・アームストロングを上回ってもらいたいと願っている。
VAIO type F TV
カテゴリー[ 自転車 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 05月 26日 22:18:53
- プロフィール
- nori
- (男)
- 1955年12月15日
- 新Cycling Fan!!
- インターネットFAQ!!
- Mobile Life 2008
- 最近のエントリー
- [07/11] ブログ移転のお知らせ!!
- [07/09] リッコを優勝候補に押す理由!!
- [07/02] ドーピング検査は中立の第三国で!!
- [06/15] ツール・ド・スイス開幕!!
- [06/13] ドーフィネでバルベルデがリーダーに!!
- [06/08] カジノドライヴ無念の取り消し!!
- [06/04] 「ツール・ド・フランスに出場するために全力を尽くす」
- [06/04] コンタドールが安定した走りで総合優勝!!
- [06/01] コンタドールがマリアローザのままミラノへ!!
- [05/31] 余裕の4秒差・・・?
- 最近のコメント
- [07/07] ドーピング問題とスポンサー この一文はどうなのかな?
- [03/03] プレディクトールがサイレンスに・・? lottoman
- [03/01] 何故中国はここまで日本を憎むのか? 地球人
- [02/24] 何故中国はここまで日本を憎むのか? bacation
- [08/26] ドーピング報道のあるべき姿 かず
- [08/20] コンタドールがヴエルタ・エスパーニャを回避!! patrocle
- [08/02] ヤン・ウルリッヒ 引退を発表 nori
- [08/01] ヤン・ウルリッヒ 引退を発表 coba
- [07/31] ランディスの陽性反応を受けてフォナックが解散に!! coba
- [07/26] マイヨジョーヌのラスムッセン夢を果たせず!! coba
- 最近のトラックバック
- お気に入りリンク
- 検索