カテゴリー [ドーピング]
ドーピング検査は中立の第三国で!!
【7月1日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)は6月30日、2006ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を制したものの、ドーピング検査で陽性反応が検出されたため優勝を剥奪されたフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)の申し立てを退けた。
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スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport、CAS)は6月30日、研究所は「研究所の国際基準を違反していない」とし「フロイド・ランディスのサンプルに存在する外因性のテストロテンや代謝の前駆体が、ICUの反ドーピング規則に彼が抵触していることを証明している」としてランディスの申し立てを退けた。
結果は真摯に受け止めなければならないが、昨年のツール・ド・フランス開幕前には決着が付くと思われていたランディスの裁判がここまで長期化した理由に注目しなければならい。
詳細は当ブログの過去の「ドーピング」記事に譲るとして、CASでも争点は「研究所の国際基準」だった。
これはドーピング検査をする研究所の基準やレベルが一定ではないとするランディス側の主張の目玉でもあったわけだが、結局CASでもその主張は認められなかったことになる。
しかし、何故ツール・ド・フランスだけこうもドーピング問題で揺れるのかという疑問はさらに深まるばかりだ。
現にヴエルタでもアスタナの急遽参戦が決まったジロ・デ・イタリアでもほとんどドーピング問題は出てきてはいない。
ここまでは静かな様相を見せているツール・ド・フランスではあるが、例年ドーピング問題が噴出するのはこの辺りからになる。
3年前はオペラシオン・プエルト問題で開幕直前にウルリッヒやバッソが出場辞退に追い込まれているのだから・・・
そして一昨年はランディスの問題が、昨年はヴィノクロフの問題が大きな波紋となった。そして直接ドーピングに関わった訳ではないが、ドーピング検査のための所在地申告に虚偽があったとしてマイヨジョーヌのラスムッセンまでがツールを去ることになってしまった。
そして今年は過去2年にわたるドーピング問題を理由にASOはアスタナの招待を見送った。これでランス・アームストロングの引退以後4年連続でグラン・デパールにマイヨジョーヌの姿がないという異例の事態が続くことになった。
こうした問題に終止符を打つためには、ASOはドーピング検査を第三国の研究機関に依頼すべきだと私は思っている。検査に時間と費用がかかるとしても、大会に全く中立な国の研究機関での検査結果なら誰もが納得するはずなのだ。
ランディス問題がここまで長期化したのもフランスの研究機関に対するアメリカ人の根深い不信感によるうものが大きかったはず。これはランスの時代からもさんざん問題になっていたことだ。
日本には世界的にも優秀な検査機関や研究所がいくつもある。残念ながらツール・ド・フランスに出場する選手はいないが、少なくてもドーピング検査に関わることで日本もなんらかの貢献ができるはずである。
日本とフランスとの友好関係を考えても日本でドーピング検査を受け持つことは決して不可能なこととは思っていない。献体は空輸で、結果はメールやFAXで送れば時間はそんなに掛からないはず。
少なくても2年越しで裁判をすることから比べればはるかに効率的なはず。そうしたことを私たちファンも声を大にして訴えていかなければならないと私は考えている。
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登録日:2008年 07月 02日 11:14:42
ドーピング違反のはずが詐欺罪で決着?
【AFP】(一部修正)1997年ツール・ド・フランス(Tour de France)の覇者で、ドーピングの疑いにより詐欺容疑に問われていたヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)が、罰金の支払いに応じたことにより起訴が取り下げられたことをボン(Bonn)検察が14日に明らかにした。
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(c)AFP
AFP通信によると、「1997年ツール・ド・フランス(Tour de France)の覇者で、ドーピングの疑いにより詐欺容疑に問われていたヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich、ドイツ)が、罰金の支払いに応じたことにより起訴が取り下げられたことをボン(Bonn)検察が14日に明らかにした」と報じた。
???という気がする結末ではないでしょうか?
結局、「ドイツではドーピングは違法とされておらず、これによりウルリッヒは詐欺罪に問われていた」ということらしいのですが、ドーピングが違反とされていないからといって、これに詐欺罪を適用する検察も検察なら、あっさり罰金を払うことで決着をつけたウルリッヒにも釈然としないものが残ります。
このブログでも何度もウルリッヒのドーピング問題を取上げてきましたが、まさかお金で決着がついてしまうとは、何とも情けなく思うのは私だけでしょうか?
そもそもドーピングを取り締まる法律がない国で、これほどドーピングが問題視される国もありません。
ドイツでは相次ぐドーピング問題でT-モバイル(旧ドイツテレコム)がスポンサーを降りたばかりだとううのに・・・
ならば何故先にドーピングを取り締まる法律を作らないのでしょうか?
そして何故自転車ロードレーサーだけが目の敵のようにされるのかも私には理解のできないところです。
旧東ドイツからの流れで何か表立ってドーピングを取り締まれない事情でも、ドイツにはあるのでしょうか?
ドイツ同様にドーピングを取り締まる法律のなかったスペインではオペラシオン・プエルト事件を受けて、法律をしっかりと作っています
フランスやイタリアには既にこの法律があり、ツール・ド・フランスでドーピング違反をしたフランス人モレーニは警察に逮捕されているのです。
ウルリッヒが本当に禁止薬物を使用したことはないのであれば、当然こうした罰金で罪を逃れては絶対にいけないと私は思います。
ウルリッヒは「罰金の支払いに応じたのは罪を認めたからではない。罰金を支払うことで家族が訴訟に関するプレッシャーから解放される。私はキャリアにおいて誰かを欺いたことも誰かに損害を与えたこともない。私は常に誠実なスポーツマンであり、これまでの栄冠は努力と情熱の結果だ」と語っているようだが、そんなことは言い訳にしか聞こえない。
本当に自分の無罪をあくまで主張するならフロイド・ランディスのようにスポーツ裁判所にまで訴える覚悟が必要ではないでしょうか?
同じお金を支払うのでも、罰金で疑惑を曖昧にするのと、例えやぶれとしても最後まで裁判で闘うのとでは全く信頼感が違うと私は思っています。
ランディスの裁定はまだのようですが、スポーツ裁判所まで戦った彼の勇気には感銘さえ覚えます。
これでもしウルリッヒの1997年のツール・ド・フランスのタイトルが剥奪されなければ、何らかの裏取引があったとしか思えないのですが・・・
ウルリッヒの法的な責任はこれで終焉することになりますが、彼が周囲に与えた影響は決して消えるものではありません。
ツール・ド・フランスの覇者として後輩たちの模範たるべき選手が、この結末ではドイツのドーピングスキャンダルはこれからも続くに違いありません。
私が本当に無実なら、たとえ監獄に入れられようと最後まで無罪を主張し続けると思います。それが無実の人間の矜持というものではないでしょうか?
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登録日:2008年 04月 16日 00:50:15
ペティットお前もか…?
【12月16日 AFP】ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のアンディ・ペティット(Andy Pettitte)は現地15日、声明でヒト成長ホルモン(Human Growth Hormone)の使用を認めた。
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(c)AFP
MLB機構のコミッショナーを務めるバド・セリグ(Bud Selig)氏が13日、MLBにおける運動能力向上薬物の調査により、バリー・ボンズ(Barry Bonds)やロジャー・クレメンス(Roger Clemens)をはじめとする約80名にも及ぶ選手(引退した選手も含む)の薬物使用が明らかになった今回の事件を一つの分岐点として迎え入れる姿勢を示した。また場合によっては名簿に名前の挙がった現役選手に対し何らかの処分を下す考えを明らかにした。
報告書を読んでいないとしながらも内容を把握していると主張した同コミッショナーは「報告書は実施要請であり、現役選手で名簿に名前が挙がった選手に対して何らかの対処もしていく。選手への規律やその他の案件は今後の状況に応じて検討していく」と語り、ミッシェル氏が報告書の中で提案している対策案に同意し、行動に移していくことを明らかにした。
そしてMLBの各チームに対し、これまでのようにドーピング検査を行う24時間前に予め通知することはしない事を表明し「ミッシェル氏は20件もの対応策を提案しており、私はそれらを採用していく。ベースボール界がこの問題に正面から向かい合うことは重要であり、私は運動能力向上剤の使用をベースボール界から取り除くことに率先して取り組んでいく」と語った。
また、現在ヒト成長ホルモン(Human Growth Hormone)を使用している選手に対して同コミッショナーは「選手はステロイドの使用からヒト成長ホルモンへと移行しており、我々はヒト成長ホルモンに対して有効な検査を模索している。すぐにでもNFLと協力して会議を開き、この検知できない物質を検出する手段を見つけ出すつもりだ」と警告を発した。
ミッシェル氏が現地13日に発表した400ページを超えるベースボール界の違法薬物使用を暴いた報告書には、現役選手に引退した選手も加えた約80人の選手名が記載されており、クレメンスをはじめ、アンディ・ペティット(Andy Pettitte)、ボンズ、ポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)、エリック・ガニエ(Eric Gagne)といったリーグを代表する選手の名前も含まれている。
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登録日:2007年 12月 16日 18:53:50
2対1でランディス敗訴!!
ランディス ツール・ド・フランスのタイトル剥奪と2年間の出場停止
【9月21日 AFP】5月に9日間に渡り行われた自転車ロードレース選手、フロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)のドーピング疑惑に関する公聴会の評決が20日に下され、2対1の多数決により同選手に対し2006年ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)の総合優勝タイトル剥奪と2年間の出場停止の処分が下された。
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(c)AFP
公聴会から4ヶ月、発覚から1年以上を擁して、ようやくフロイド・ランディスのドーピング問題に一応の決着がついた。今年5月に9日間に渡り行われたアメリカ仲裁委員会の公聴会では、ドイツスポーツ大学(German Sports University)の生化学者やUCLAオリンピック分析研究所(UCLA Olympic Analytical Laboratory)の元所長等の専門家が弁護側証人としてWADAの検査方法と基準に問題があることを指摘していた。
一方のUSADA側の弁護士は、先の専門家たちの証言に一切反証することなく、レモン氏への脅迫と陽性反応が明らかになってからのランディスの不審な行動が有罪の証拠であるとして弁論を終えた。通常3人の陪審員によるランディスへの判決は6~7週間後になると見込まれていたが、結局4ヶ月以上を擁する結果となった。そして判決は2対1でランディス側の主張は退けられることとなった。
通常アメリカの陪審員制度では全員一致を原則としている。専門家たちの証言を聞き入れランディス無罪を主張し続けた陪審員がいたことが、この公聴会の評決を長引かせた原因だろうと推測している。こうした形(全員一致ではない評決)でしか結論を出せないことが今の自転車ロードレース界のドーピングの現状である。
それにしてもUSADA側の弁護士が先の専門家証人の意見に対し一切反証しなかった(できなかったのかもしれない)ことは事実であり、専門家の意見の信憑性を認めた陪審員がいたこともまた事実である。この事実を私たちはしっかりと受けとめる必要があるのではなかろうか。マネージャーがグレッグ・レモンを脅迫していたことは事実であり、それが陪審員に悪い印象を与えたことは否定できない。しかし、そのこととWADAの検査方法や基準が正当なものであることとは全く関係がないはずである。
ランディスはスポーツ仲裁裁判所(CAS:Court of Arbitration for Sport)へ提訴することができる。膨大な費用がかかるが、WADAの検査方法や基準を見直すためにもランディスの提訴を期待している。ドーピングの検査方法や基準が曖昧なままではいつまでたっても自転車ロードレース界のドーピング問題はなくならない。
もしランディスが提訴を断念したら、大会史上初めてとなるタイトル剥奪という異例の事態になる地元フランスでは、今年も多くのドーピング問題を抱えてしまったことを重要視して、ドーピングに関する国際サミットを10月に開催すると発表している。ロズリーヌ・バシュロ(Roselyne Bachelot)保健・スポーツ・青年相が主催するこのサミットでWADAの検査方法や基準の正当性を議論してもらいたいと切に願っている。単なる罰則規定の強化だけではドーピング問題が解決しないことは明らかなのだから。
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登録日:2007年 09月 22日 08:40:32
ドーピングに関する国際サミット10月に開催!!
【9月11日 AFP】世界反ドーピング機構(World Anti-Doping Agency:WADA)は10日、ドーピングスキャンダルに揺れた2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)を受けてドーピングに関する国際サミットが10月に開催されることに歓迎する姿勢を見せた。
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(c)AFP
ドーピングスキャンダルに揺れた2007ツール・ド・フランスを受けてドーピングに関する国際サミットが10月に開催される。10月22日と23日にフランスのロズリーヌ・バシュロ(Roselyne Bachelot)保健・スポーツ・青年相が主催となってパリで開催されるサミットは、国際自転車競技連合(UCI)をはじめ主要自転車レースの主催者や、各国の自転車連盟とドーピング問題を扱う機関の代表者が出席するようだ。
WADAのディック・パウンド(Dick Pound)会長は声明で「我々はドーピング問題を解決するために自転車競技や全てのスポーツに対する更なる支援を厭わない」と発表し、このサミットを歓迎する姿勢を見せているようだが、UCIやWADAの会議がこれまで何の効果をもたらさないばかりか自転車ロードレース界のドーピング問題を益々複雑にしているようにしか見えない。これはこのブログに掲載したドーピング関連記事を順に見ていただければお解かり頂けるはずである。
例えば今年のツール・ド・フランス前のペタッキのサブタモール問題もCONI(イタリア五輪委員会)が黒とした判定をFCI(イタリア自転車競技連盟)が改めて白と判定し、ペッタキはレース復帰を果たしている。これはIOCの下部組織とUCIの下部組織でもドーピングの判定の食い違いを意味する。つまりIOCとUCIではドーピング判定基準や規則がことによって惹き起こされている問題なのである。そしてその被害者が自転車ロードレースの選手たちに他ならない。
さらに、UCI(国際自転車競技連盟)の要請でアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)に関する調査を続けていたRFEC(スペイン自転車競技連盟)は9月7日、バルベルデの世界選手権出場を認める声明を出した。これに対してUCIは改めて出場禁止を主張し、押し問答が続いていることを見てもお解かりのように、UCIとその下部組織の各国の自転車競技連盟の間でさえドーピングに関する取り扱いが異なるのが現状なのだ。こんな状況にあるのは自転車競技界だけだろう。
UCIはバルベルデ出場不可の一点張り。バルベルデの有罪を訴えているわけではないが、「ドーピング捜査が行なわれている選手は世界選手権に出場できない」というレース主催者のルールに則って、バルベルデの出場を断固許さない構えでいる。
UCI支配下にある自転車ロードレースの選手には明らかにドーピングに関する不公平感やUCIに対する不信感があるはずである。この問題を解決しない限り、いくらドーピング規則や基準を引き上げても根本的な解決にはならないはずである。これだけ様々な取り組みを行ってもなを自転車ロードレース界でドーピング問題がなくならないのは、そうした根本的な問題を先送りにしているからに他ならない。
こうした状況を改善し、UCIのドーピング基準をIOC基準に合わせるという目的で開かれるサミットなら歓迎だが、どうやらそういう議題になりそうもない気配である。ただ、唯一の救いはフランスの保健・スポーツ・青年相が主催するサミットであるということだ。ロズリーヌ・バシュロ大臣の手腕に期待したい。
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登録日:2007年 09月 11日 14:29:01
痩せ薬でもドーピング!!
【9月5日 AFP】第62回ブエルタ・ア・エスパーニャ(62nd Vuelta a Espana)に参戦中のT-モバイルチーム(T-Mobile Team)は4日、イタリア人選手のロレンツォ・ベルヌッチ(Lorenzo Bernucci)をドーピング違反により解雇した。
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(c)AFP
ヴエルタ・ア・エスパーニャは第5ステージを終え、前日のコバドンガの頂上ゴールを征したウラディミール・エフィムキン(ロシア、ケスデパーニュ)がマイヨ・オロをキープ。この日の第5ステージは山岳コースにも関わらず、ゴールスプリントに持ち込まれ、オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)が第1ステージの優勝者ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ランプレフォンディタル)と第3ステージの優勝者パオロ・ベッティーニ(イタリア、クイックステップ)を刺し切りステージ2勝目を飾った。距離が短いとはいえ1級山岳を越えての勝利は世界選手権に向けてフレイレは自信を深めたに違いない。アルカンシェルを着るベッティーニもここに来て復調の気配を見せている。ここまでUCIプロツアーポイントトップのディルーカとの勝負が楽しみになってきた。今年の世界選手権は9月30日のドイツで行われる。
ドイツといえばT-モバイルはまたまたドーピング違反で選手を解雇した。今回はヴエルタ・ア・エスパーニャに出場していたロレンツォ・ベルヌッチ(イタリア)である。ベルヌッチは8月に行われたドイツ・ツアー(2007 Tour of Germany)でのドーピング検査で、禁止薬物に指定されている食欲抑制薬「シブトラミン(Sibutramine)」の陽性反応が検出されたためらしい。「シブトラミン(Sibutramine)」は2006年に世界反ドーピング機構(WADA)が指定する禁止薬物に加わった薬物であるが、イタリアなどでは市販薬として販売されているものである。
日本でも禿げ薬の服用で処分を受けたプロ野球の選手がいたが、ドーピングは使用者の意図には関係なく陽性反応がでれば処分の対象になる。自転車ロードレースの選手でありながらUCIの禁止薬物リストを確認していなかったというのは信じられない話だが、サブタモールのような治療薬ではないのだから本人の不注意以外のなにものでもない。不注意とはいえ、国際自転車競技連合(UCI)の規則では、シブトラミン使用違反は初回の場合、警告から最高1年の出場停止処分が下されることになる。
2005年までは禁止薬物に指定されていなかったことから、ベルヌッチは自分のウェイトコントロールに常用してようだ。禁止薬物になったからといって急に服用を止められなかったのだろう。ということは他のレースでも服用していた可能性も高いということになる。ところが発覚したのは2007年のドイツ・ツアーが初めてなのである。これはいったい何を意味するのか?検査機関や検査する国によってドーピング検査の結果が違うことにならないだろうか?特にドーピング問題に過敏になっているドイツではオペラシオン・プエルトの関与が認められるとしてツール・ド・フランスの覇者アルベルト・コンタドールのヴァッテンフォール・サイクラシックス参加を拒否した経緯を持つ。そのドイツで世界選手権が行われるのである。
すでにUCIはオペラシオン・プエルト関連でアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)への出場停止処分を下している。開催国ドイツでオペラシオン・プエルト関与の確たる証拠があるされたコンタドールが世界選手権への参加の意向を示した場合UCIはどうするのか?バルベルデ同様掌をかえすことになるのだろうか?
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登録日:2007年 09月 06日 15:33:10
UCIはドーピング基準をIOCに合わせるべき!!
【9月1日 AFP】プロサイクリングチームのアスタナ(Astana)は31日、Bサンプル検査で血液ドーピングの陽性反応が確認されたアンドレイ・カシェチキン(Andrey Kashechkin、カザフスタン)を解雇処分にすることを発表した。
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(c)AFP
今年で解散が決まっているディスカバリー・チャンネルのヨハン・ブリュイネールに来期の監督のオファーをしていることが伝えられるアスタナだが、アレクサンドル・ヴィノクロフに続きアンドレイ・カシェチキンにもBサンプル陽性が確認されたことを受けて彼の解雇を発表した。地元カザフスタンのエース級の選手を二人も失ったアスタナがこのままカザフスタンの国営企業のスポンサーを維持することは多分難しいはずだ。
そもそもアスタナというチームは昨年のツール・ド・フランスに参戦するためにヴィノクロフの働きかけでできたチームである。今年のツール・ド・フランス開幕前には来期のヴィノクロフ監督説まで流布していたチームなのだ。それが急遽ブリュイネールに来期監督のオファーを出すということは、チーム母体はそのままにスポンサーを新たに見つけようという目論見があるような気がしている。したがって、ブリュイネールがオファーを断ればチームの解散も十分にありえる状況だと推測している。
昨年はランディスのドーピング問題でフォナックはあっさりとチーム解散を決めているように、チームのエースをドーピングで解雇せざるをえないチームはスポンサーを維持することが困難になるのが一般的である。チームのエース級の選手を2名もドーピングで解雇したアスタナが解散を発表しないことのほうがむしろ珍しいことなのだ。
世界陸連(IAAF)がドーピング規則の見直しを提言し、現行の2年の資格停止処分を倍の4年に引き上げ、ドーピング違反者は資格停止処分が解けても次のオリンピックには参加させないという意向を示したことに対しIOCも同調のかまえを見せ始めた。IOCの下部組織である世界ドーピング機構(WADA)も当然その方針を受け入れるはずである。となれば自転車ロードレースでもドーピングが発覚すれば4年間の出場停止になる。よほど若い選手でなければドーピング発覚は即引退ということにもなりかねない状況になる。
先日大阪で閉幕した世界陸上では今のところドーピング陽性反応はゼロだという。20日の開始から検査を受けた選手は500人に達し、195の尿検体と363の血液検体が採取された。大会を通じて合計約1000の検体を調べる予定らしい。世界陸連(IAAF)がドーピングに対し自信を見せるのもうなづける。この辺りがUCIとの体質の違いなのだろう。何度も述べていることだが、UCIもドーピング基準をIOCに合わせるべきである。守れない基準をいくら作っても選手やファンを混乱させるばかりなのだから・・・
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登録日:2007年 09月 04日 09:22:57
休場内に掲げられたアステリスク
【8月19日 AFP】07MLB、フロリダ・マーリンズ(Florida Marlins)vsサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)。
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ボンズの歴史的な755号が飛び出した球場内に、「アステリスク”*”(注釈を示す印)」の文字が書かれたプラカードが何枚か掲げられた。素直に祝福できないというファンの意思表示だ。
注釈とは、薬物で強化した肉体が生み出した記録で、純粋に鍛錬した肉体から生まれたものではないという意味だ。4日の瞬間に立ち会った大リーグのセリグ・コミッショナーは、声明で「この記録をめぐっては議論があるが…」と述べた。快記録の裏に、薬物使用の疑いがあると暗に認めているのも同然だ。
以前ボンズは、2003年の連邦大陪審の証言で、禁止薬物と知らずに筋肉増強剤を使ったことがあると証言したと、サンフランシスコの地元紙に報道された。取材を進めた記者はその後、意図的に使用していたと著書で指摘している。
現在、進められている大陪審の審理は、03年の証言が偽証にあたるのではないかという疑いから行われている。しかし、鍵を握るとみられているボンズの個人トレーナーが証言を拒否、審理は進んでいない。
セリグ氏は当初、記録達成時の立ち会いに難色を示していたが、「米国では有罪とされるまでは潔白である」として、急きょ、立ち会うことになった。普段はブーイングを浴びせながらも、歴史的瞬間を見届けた興奮に酔うファンを目にし、セリグ氏の胸中には複雑な思いが去来しているはずだ。
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登録日:2007年 08月 20日 20:10:03
新記録の裏にドーピングの影!!
【8月5日 AFP】07MLB、通算7度のリーグMVPに輝き通算本塁打記録で注目を集めているサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)のバリー・ボンズ(Barry Bonds)が4日、サンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)戦で通算755号となる本塁打を放ち、ハンク・アーロン(Hank Aaron)氏の持つメジャー歴代最多本塁打記録に並んだ。
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(c)AFP
米大リーグ、ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手の755号本塁打から一夜明けた5日、全米各紙(電子版)はこぞってこの大記録を取り上げた。
全国紙USAトゥデーは「ボンズが歴史的な755号を放った」との見出しでトップ記事で掲載した。ニューヨーク・タイムズもスポーツ面のトップで「早出特打が報われ、ボンズがアーロンの記録に並んだ」との見出しを付け、地元ヤンキースのアレックス・ロドリゲスの最年少500号達成よりも大きく扱った。
一方で冷ややかな反応もある。ロサンゼルス・タイムズのコラムは「ボンズがアーロンの記録に並び、パドレスのファンも拍手した。ところであなたは?」とやや挑発的。内容も温かく見守ったサンディエゴのファンを称賛するものだった。
ジャイアンツの地元紙、サンフランシスコ・クロニクルがボンズの薬物使用疑惑に触れたように、各紙とも絶賛一辺倒とはなっていないのが特徴的だ。
また、大リーグのバド・セリグ・コミッショナーが記録達成の瞬間、ポケットに手を突っ込んだまま拍手をしなかった様子も各紙に取り上げられていた。ブレーブスのA・ジョーンズは薬物疑惑について「問題ではない。多くの人たちがステロイドを使ったけれど、誰も755本塁打を打っていない」と話し、ボンズの技術を高く評価するコメントを発表しているが、ステロイドを使っていることを平気で認めていること自体が今のアメリカのメジャースポーツの状況を物語っている。
MLBに限らずアメリカのメジャースポーツは本気でドーピング問題に取り組まなければならない時期に来ていのではないだろうか?アメリカの国技ともいうべき野球でのドーピング問題は深刻な問題かもしれないが、今後もWBCで敗北を喫することになれば、自ずと明らかにならざるを得ないのではないだろうか?
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登録日:2007年 08月 18日 13:09:40
スポーツと健康
【6月19日 AFP】国際自転車競技連合(UCI:International Cycling Union)は19日、約3週間後に迫ったツール・ド・フランス(2007 Tour de France)開幕を前に、プロツアーマネージャーやドクターらをスイスのジュネーブ(Geneva)に召集し、アンチドーピング基準についての会議を行った。(c)AFP
WADA(世界ドーピング機構)の世界アンチ・ドーピング規定(http://www.anti-doping.or.jp/code/pdf/JADAcode.pdf)には24条の規定が記されている。その基本原理は「アンチ・ドーピング・プログラムの目標はスポーツ固有の価値観を保全することである。この固有の価値観は、『スポーツ精神(the spirit of sport)』と呼ばれることが多く、オリンピック精神(Olympism)の確信部分であり、真の競技者の在り方を示したものである。スポーツ精神は、人間の心身両面を賛美するものであり、その特徴としては以下の価値観が挙げられる」として、●倫理観、フェアープレイと誠意●健康●優れた競技能力●人格と教育●楽しみと喜び●チームワーク●献身と真摯な取り組み●規則・法令を尊重する姿勢●自分自身と他の参加者を尊重する●勇気●共同体意識と連帯意識の11項目が掲げられている。その上で「ドーピングは、スポーツ精神に根本的に背反するものである」と付記されている。
ここで注目したいのが「健康」という項目である。そもそも「健康」とはアマチュアが身体にあまり付加をかけずに楽しむ程度のスポーツにしかあてはまらないのではないか?ジョギング程度の運動であっても心不全などで死亡する例も少なくないと聞く。まして勝敗を決する競技となれば、むしろ健康でいることの方が難しいのではないだろうか?当然のことながら怪我もすれば病気にもなる。スポーツを生活の糧とするプロ選手ならなおさらである。スポーツ選手、特にプロ・スポーツの選手は命を削って競技をしているといっても過言ではない。
IOCやWADAはこの点をどう考えているのだろうか?人間の無酸素領域での運動は30秒が限界とされる。このわずか30秒のために選手は命を振り絞っているのではないか?あるいは1秒でもこの時間を延ばすために懸命に練習を積んでいるはずである。はたしてこれが「健康」といえるのか?
日本の国技である相撲を例に取ってみよう。階級分けのない大相撲で、関取は強くなるために自分の身体をできるだけ大きくしようと考える。そのために必要以上に食べることを求められることになる。身体は大きくなるが、心臓はそうはいかない。その結果、全身に血液を送るためのポンプの働きうぃする心臓に多大な負担をかけることになるため、関取の寿命は非常に短いと言われている。彼らは相撲という競技に勝つために身体を大きくしなければならないのである。これは明らかに「健康」に反する行為である。
逆に階級分けのある競技では減量と戦わなければならない。食事どころか水を飲むことさえ制限されることも少なくない。これも明らかに常人の「健康」からはかけ離れた行為である。まして、毎日200kmを3週間も走り続けなければならないグランツールという自転車競技は「健康」とは無縁な競技なのである。まして、早く走るために体重を増やすことができないため、食事制限があり、体脂肪率が数パーセントに抑えられる。当然、身体の抵抗力が落ち風邪等にかかりやすくなることは明らかだ。にも関わらず疲労回復のための栄養ドリンクどころか市販の風邪薬の服用さえ禁じられているのである。
適度は運動は確かに「健康」のためには必要である。しかし、過度の運動は害になることはあっても益になることはないといっていい。スポーツ医学が発達した現代においてさえ、スポーツ選手の「健康」管理は容易ではないのである。
選手の「健康」を考えてドーピング規定があるというのは判るが、スポーツ競技そのものが「健康」を疎外するものであるなら、ドーピング規定の基本原理に挙げられている「健康」とは一体何を意味するものなのだろうか?通常、私たちは適度な運動をし、栄養補助としてのサプリメントを服用し、疲労回復のために栄養ドリンクを飲む。そしてこれを「健康」のためと称している。そして実際に長生きしているのである。
一般人とは比べ物にならない運動量をこなし、命を削って競技をしている選手の真の「健康」を考えるなら、WADAやIOCは他にすることが沢山あるのではなかろうか。「ドーピング=悪」と考えるのは簡単だ。ところが一口にドーピングといっても一般の風邪薬に含まれている利尿剤から、高度な遺伝子ドーピングまで非常に幅が広いのが実状だ。それも競技団体によって禁止される薬物もまちまちである。特にオリンピック競技種目にないゴルフなどはドーピング規定さえないという。日本の相撲も同様である。
オリンピックにプロ選手が参加できるようになったことで、競技の迫力や楽しみが増したことは確かである。しかし、その半面、アマチュアとプロのドーピングに関する取り組み方の違いも鮮明になっている。WADAのドーピング基準を全てのプロスポーツに適用したらどうなるか?考えただけで恐ろしい!!確かに薬物や医学的な処理によって選手の運動能力を高めることには異論がある。それはあくまでも選手の生命に関わる危険がある場合である。あくまでも自然を重視するなら科学的トレーニング器機などの使用も禁じるべきではないのか?しかし、そんなことは誰も考えてはいないはずである。
人体に害を与えずに、選手の競技能力を高める方法があれば、しかも、その手段が公平に与えられるならなんら問題はないはずである。現在ドーピングの主流は血液の入れ替えや遺伝子操作へと進んでいる。もし仮に遺伝子操作で運動能力の高い子供の出産が可能になった場合、WADAやIOCはどうするのだろう?現に優秀なスポーツ選手の婚姻による選手生成を国家プロジェクトとして行っている国もあったと聞く。これは優勢交配であって遺伝子操作ではないが、今後は遺伝子操作とまでは行かなくとも、人工授精で優秀なスポーツ遺伝子を交配させることは簡単にできるのである。将来的には遺伝子操作でさらに優秀な運動能力を備えた選手が人工的に生成されることも充分に考えられる。そうした時代に私たちは生きていることを忘れてはならない。
ドーピング問題を薬物使用云々の問題としていては、いつまでたっても解決できないはずである。薬物ドーピングは自然と消滅して行くはずである。少なくとも検査にかかる薬物は・・・そして優秀な遺伝子を人工的に注入されたり加工された選手が薬物反応のないクリーンな選手として脚光を浴びることになる時代が来るに違いない。
ドーピング問題はあくまでも倫理として考えていかなければならない。それ単にスポーツ精神やスポーツ倫理にとどまることなく、私たち人間全体の倫理の問題として、私たちスポーツ・ファン自らも真剣に考えていかなければならない問題である。ドーピングをした選手を責めることは簡単である。しかし、それを自分の身に置き換えて考えることは意外と難しいものである。仮に記憶力を良くする薬があれば私は躊躇なく服用するだろう。たとえ身体に害があったとしても・・・しかし、それを自分の子どもに勧めることは決してしないだろう。副作用がある限りは・・・
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登録日:2007年 08月 18日 12:41:48
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