「USAGPはブリヂストン勝利」で一句
<F1・第10戦 アメリカGP>M・シューマッハ ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目 - 米国
【インディアナポリス/米国 2日 AFP】F1第10戦・アメリカGP(United States Grand Prix)・決勝。1時間34分35秒199でポール・トゥ・ウィンを飾り今季3勝目・通算87勝目を挙げたフェラーリ(Ferrari)のミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher、右)は、2位に入ったチームメイトのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)とシャンパンファイトでチームの1・2フィニッシュを祝福する。(c)AFP/Getty Images Mark Thompson
100勝の ミシュラン遠し ブリックヤード
[解説]
USAグランプリが開催された「インディアナポリス・モータースピードウェイ」は、20世紀初頭、コース上をレンガで敷き詰められていたため別名「ブリックヤード(レンガ工場)」と呼ばれていました。現在もその古き良き時代の名残りがスタート&フィニッシュラインに残されています。今年、絶好調のルノーチームの足として、ブリヂストンよりもひと足先に「100勝」をカナダGPで記録したミシュラン。ところが相性のせいか、ここインディでは、ついに1勝も上げることができず終い。次にミシュランがF1に復帰して、ブリックヤードをトップで駆け抜ける日はいつやってくるのでしょうか?
[雑感]
去年、レース史上最悪な汚点をここインディで残したミシュラン。出来の悪い冗談のような「パレードラップ後即撤収」騒ぎに巻き込まれた被災者への責任をどうとるのか?
予選の好結果をみすみす棒に振ったユーザーへの損失補填。暴動寸前まで高まった観客の不満解消。ありとあらゆる関係各位への汚名返上。失地回復&名誉挽回。
A級戦犯ミシュランへ贖罪のため課せられた最優先ミッション。それは「絶対勝利」しかありえなかったはず。嗚呼それなのに〜、それなのに。
結果はフェラーリ&シューマッハの圧勝。絶好調アロンソがまさかまさかの5位。
何でそーなったのか?ちょっと検証してみました。
◆去年のインディ騒動って何?という人へ
去年の「インディの悪夢」。簡単に言えばミシュランユーザー7チームのレースボイコットです。その直接の引き金となったのは、金曜日午後のフリー走行で、突然起きたアクシデントでした。最終コーナーから全開で立ち上がってきたトヨタのR.シューマッハがタイヤバーストによりスピン、激しく壁に激突しました。事故直後のミシュランによる内部調査により使用タイヤに構造欠陥がある事が判明、急遽フランス本国から別仕様のタイヤを空輸し使用させてほしいとユーザーチームとともにFIAへ要請しますが、却下されます。では、替わりにコースに特設シケインを設けてスピードを低減するという案を提言しますが、これも却下。FIAの頑として譲らない態度に業を煮やしたミシュランとユーザーチームは、レースのボイコットを決断。ブリヂストンユーザー3チーム6台のみが出走するという前代未聞の事態になってしまいました。
◆ミシュランがダメダメな理由:その1
しかし、R.シューマッハの事故以前、午前のフリー走行中からトヨタのサード・ドライバー、リカルド・ゾンタのミシュランタイヤにはすでに不調の兆候が現れていました。報告を受けたミシュランは、設定値より高い空気圧で走る事を提案します。案の定、トヨタのゾンタは午後のフリー走行たった数周でタイヤバーストを起こしてスピンしてしまいます。
◆ミシュランがダメダメな理由:その2
タイヤ構造の欠陥とインディ特有のバンク斜面につけられた雨はけ用溝がタイヤを傷つけたせいと事故原因は結論づけられました。果たしてそれが本当の原因だったのでしょうか?
ミシュランはUSAグランプリで使用するタイヤのテストをポールリカール・サーキットで行いました。その時、すでにタイヤの不調が確認されていました。マクラーレンのブルツとトヨタのゾンタがタイヤ破損によるクラッシュ事故を起こしたのです。その原因をミシュランは、チーム側のタイヤ取扱い不備のせいとして、それ以上、原因究明しようとしませんでした。
◆ミシュランがダメダメな理由:その3
この前年、つまり2004年のUSAグランプリといえば、佐藤琢磨の3位表彰台がまず思い浮かびます。しかし、このレース序盤にホームストレート上で大クラッシュが起きた事覚えていますでしょうか?車はウィリアムズFW-26、ドライバーはR.シューマッハ、そして、タイヤはミシュランでした。1年後とまったく同じように最終コーナーの立ち上がりでのタイヤバーストでした。その1周前にはアロンソも1コーナー手前でタイヤ破損によってコースアウト、リタイヤしています。彼の履いていたタイヤもミシュラン。両方とも原因はコース上のゴミを拾ったためとされました。
◆今年もダメじゃんミシュラン
金曜日のフリー走行中、ホンダとレッドブルのサードドライバーが履いていたハードコンパウンドのタイヤの表面が剥がれちゃいました。「あと数周走ればバースト」というシリアスな状態。またルノーのフィジケラのタイヤには、またもや構造欠陥が判明。ミシュランはハードコンパウンドを使用禁止にします。これによってミシュランユーザーは全員、タイヤ選択の幅が狭まるというハンディを背負ってしまいました。
◆アロンソ絶不調
ミシュランタイヤの不調があったとはいえ、同僚フィジケラは3位表彰台。なのにアロンソは5位。それは何故でしょう?
まず、一番大きな理由はエンジンでした。フィジケラのエンジンは、1レース目。アロンソのエンジンはカナダで酷使された後の2レース目。アロンソは、オーバーヒート気味なエンジンをフィニッシュまで保たせるために、エンジン回転数を抑えた走りが必須条件でした。トップスピードも上げられず、コーナーでムリが効かず、しかもオーバーステアの症状を抱えた車。如何にアロンソといえどもハンデが多過ぎました。
◆久々のフェラーリ・イリュージョン
なんだか久しぶりに見た気がします。「気がつけばミハエル」のトップ入れ替わりマジック。トップを快走していたマッサがミハエルを上回るタイムでピットアウト…したはずなのに、アレレ、ミハエルがまんまと首位ゲット。これは一体どうなっているのでしょうか?
・1回目ピットイン前のミハエルとマッサのタイム差/0.117秒。
・29周目に入ったミハエルの停止時間/8.2秒。
・30周目に入ったマッサの停止時間/7.5秒。
ピットストップでの差は0.7秒マッサが速い。そのままマッサが1位でコース復帰かと思えば、なんと3.322秒差でミハエルが前に立っているという摩訶不思議。
◆驚異のミラクル・アウトラップ
その秘密は、アウトラップの差にありました。
ミハエルのアウトラップは1分16秒120。マッサのアウトラップは1分19秒352。
これを見て「マッサ遅え〜!」と言うのは間違いです。アロンソをはじめ他のドライバーたちのアウトラップを見てもみんな1分19秒前後。これが常識的なタイムであって、ミハエルが異常なのです。彼だけが別の時空間を走ってきたとしか思えません。ガソリン満タンの重い車を一体、どうやって走らせれば、コース上で3秒なんて差をつけられるのでしょうか?そんな芸当、そうそう真似できるものではありません。
◆ブリヂストンのホームコース?
このインディアナポリス・モータースピードウェイは、F1だけでなく「インディ500マイルレース」でも有名なアメリカの国産レース、インディーカーレースが開かれる事でも有名です。そこでタイヤサプライヤーとしての実績を誇るのがファイアストン。同じストンで分かる通りブリヂストンの子会社です。当然、コース特性や気象状況、路面温度の変化によるラバーの乗り具合などミシュランには及びも寄らない情報の蓄積があります。このアドバンテージは、大きいはずです。
◆あらかじめ用意された結末
こうして見ていくと今回のレース結果には、なんらサプライズもなく、ただ当然の結果として、落ち着くべきところに落ち着いたレースだったと思えます。しかし、次はフランスGP。ミシュラン、ルノーの地元です。絶対にアロンソが負けられないレース、そして、契約延長が決まったとはいえフィジケラにとっても正念場。ルノーの1-2フィニッシュ以外の結末は受け入れられないと考えて間違いないでしょう。そこに思いも寄らないサプライズをもたらすのは、ミハエルか?あるいはライコネンか?
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登録日:2006年 07月 14日 04:02:50
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Concern for trapped miners in Poland
of finding up to 15 miners alive who have been trapped underground since yesterday.
date:2007年 03月 19日 21:00:15
HIV epidemic 'is getting worse'
Africa is still bearing the brunt of the HIV/Aids epidemic, a UNAids report reveals.
date:2007年 03月 15日 08:42:23
- プロフィール
- 斎藤モ吉
- (男)
- 福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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