2007年 03月

「スーパーアグリを揺らすカスタマーカー問題」で一句

<07 F1・第1戦 オーストラリアGP>決勝、佐藤 順位を上げられず12位に終わる - オーストラリア

【メルボルン/オーストラリア 18日 AFP】F1・2007年シーズン開幕戦・オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2007)、決勝。10番グリッドからスタートしたスーパーアグリ(Super Aguri)の佐藤琢磨(Takuma Sato)は、1時間26分9秒506でレースを12位で終えた。(c)AFP/William WEST

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また見たい ワークス負かした モスの夢

[解説]
たしかにスパイカーのオーナー、コリン・コレスの主張する「純然たるコンストラクターでない一部チームは、コンストラクターチャンピオンシップから排除されて然るべきである」という言い分は《至極正論》だと思いますし、そう言わざるを得ない彼自身の立場も理解できます。しかし、現実問題として資金力において貧弱なチームが作ったオリジナルマシンがワークスのフェラーリやルノー、メルセデスを相手に戦って勝てる確立は果たして何万分…いや何億分の1以下でしょうか?そんなどん詰まりな現実にこだわるより型落ちでいいか『下克上』できそうなマシンを下位チームに使わせる方がずっと「夢」のある将来の可能性が広がるのではないでしょうか?

[雑感
そんな「夢」を実現させたレースが過去には何度かありました。そんな幻のレースをまざまざと現代に甦らせてくれる貴重な投稿映像をタイミングよく見つけました。私自身、ずっと見たい見たいと思っていた伝説の「1961年開幕戦・モナコGP」そのダイジェスト版です。いつ消去されるか分からないので、お早めにチェックされる事をオススメします。

◆1961年・開幕戦モナコ「前夜」
1.5リッターエンジンによるF1がこの年から始まりました。それまで2.5リッターエンジン存続を訴えていた英国勢(クーパー/ロータス/BRM)らはマシン開発ですっかり出遅れてしまいます。そんな英国勢を尻目にフェラーリが満を持して投入してきたニューマシン“156”(シャークノーズ)は前評判通りの戦力を発揮し、グリッド上位を占めます。しかし、ポールポジションの位置につけたのは、なんとプライベーターである《ロブ・ウォーカー・チーム》所属のスターリング・モス。前年度に引き続きモナコ連覇を期待させます。しかも彼が乗るマシンは1年前と同じロータス18。ワークス勢が乗る新型・ロータス21を差し置いて型落ちマシンによる首位獲得にロータス総帥コーリン・チャップマンも顔色を失います。

◆パート1
http://www.youtube.com/watch?v=fmOMdZIQ63g
モンテカルロのコース全体がゆ〜っくりと紹介されます。カメラは自転車にでも乗って撮影されたんでしょうか?46年経っても変わらない部分と全然変わっちゃった部分があって実に興味深い映像です。コースに並べられた当時の主流だった「スペースフレーム」マシンのシンプルさ(華奢さ?)に注目。現代のブリヂストンタイヤとは比べものにならない、細いタイヤに足踏み式ポンプで空気を充填させる姿に隔世の感があります。人の膝あたりの高さしかない低いガードレールにも驚愕。安全への意識がまだまだ低かった時代です。

◆パート2
http://www.youtube.com/watch?v=d4P_ifDWDPk
《シャークノーズ》フェラーリ156はやはりカッコイイ〜です。そして、フィル・ヒル、ウォルフガング・フォン・トリップス、リッチー・ギンサーのフェラーリ・ドライバー3羽ガラス。特にフォン・トリップスはこの年、ランキングトップでフェラーリの地元モンツァに乗り込みますが、そこでジム・クラークと絡み、観客14名を巻き込む悲劇的大事故によって命を落とします。
決勝エントリードライバーを紹介するアナウンサーの格好が何とも奇天烈。大きなハンチングにサングラス。黒地に白の横ストライプのシャツ。何だか宮崎駿アニメ『紅の豚』の世界を彷彿とさせるキャラクターです。

◆パート3
http://www.youtube.com/watch?v=WjLwcNn_xh4
フェラーリ156のセクシーな車体が舐めるようなアングルで紹介されます。フェラーリドライバーを代表してフィル・ヒルのインタビュー。小柄なのに上半身の筋肉がスゴイです。
次にポルシェのマシン718/2を紹介。まるでカブトムシやカナブンのような甲虫みたいな後ろ姿。あまり格好いいとは言えない気がします。ポルシェドライバー代表のヨアキム“ジャック”ボニエのインタビューの後、いよいよレースへ。
コース上でレギュレーションを読み上げるレース競技長(?)がヘリコプターの爆音に邪魔され声がかき消されのを怒る姿が面白い。
レースはパレードラップもなしにいきなりスタート。スタートラインは現在と違って海側(現在のプールサイドあたり。当時はプール自体がなく海沿いの直線道路でした)で、各車はガスワークスヘアピン(現在の最終コーナー・例のラスカスコーナーあたり)を目指して飛び込んでいきます。

◆パート4
http://www.youtube.com/watch?v=zVRaPYE4FuU
現代よりずっと《公道》っぽい当時のモンテカルロのコースを予選2位のリッチー・ギンサー(フェラーリ)が抜群の飛び出しで首位に躍り出ます。後続にはモス(ロブ・ウォーカー)ボニエ(ポルシェ)フィル・ヒル(フェラーリ)らが続きますが、序盤ギンサーにグングン引き離されて行きます。
歩道も現代よりきっちり段差があり、排水溝のフタなんかも剝きだし状態。トンネルを抜けた先のシケインは木の板で作られています、それを後ろから支えているのは砂袋…ここにマシンが突っ込んだら…と想像するとちょっと恐ろしいものがあります。ワラ積みのクッションも「いざ」という時どれほどの役に立った事やら…。しかし、その危うさゆえかコースアウトする車の確立は現代よりずっと低いように見えます。それも絶対的速度が格段に遅いせいかもしれませんが、それ以上にドライバー同士のラインどりやバトルに対する危険意識がまるで違うように思えます。

◆パート5
http://www.youtube.com/watch?v=I5cKT2G4Wa8
これだけは絶対必見!無冠の帝王と謳われたスターリング・モス、伝説の走りです。ワークス・フェラーリを相手に、俗にキットカーと呼ばれた華奢なマシンのロータス・クライマックスを操り孤軍奮闘。激走に次ぐ激走を見せます。車体重量を少しでも軽くするためにコクピットサイドのパネルを外し、スペースフレームやその内側にある足をむき出したまま、ドリフト気味にコンクリート・ウォールやガードレール脇スレスレを走るモスの姿は、実にスリリングで勇壮です。
ついに40周目。フェラーリの数センチ後ろ、テールツーノーズ状態でガスワークスヘアピンから立ち上がったモス。ホームストレートを超高速で駆け抜けるとサン・デボーテ、ボー・リバージュの上り加速でギンサーに並びかけ、ホテル・ド・パリ手前でパス。カジノスクエアをトップで駆け抜けたままミラボー、ロウズヘアピン、ポルティエコーナーまでの下り坂区間で一気に差を広げ、トンネルを抜けた頃にはフェラーリ勢をブッチ切っていました。
ワークスの面子にかけても負けられないリッチー・ギンサー(4年後、ホンダ初優勝の立役者)とフィル・ヒル2台のフェラーリは、時にタイヤのサイドウォールを縁石に擦らせるほどの激しい走りで猛然と前を行くモスを追い上げます。しかし、後一歩がなかなか届きません。
そんな激戦の中、まだモナコマイスターと呼ばれる以前のBRM時代のグラハム・ヒル(デーモン・ヒル父)や才能の片鱗を見せ始めた若き天才ジム・クラーク。いぶし銀の走りを見せる老獪なジャック・ブラバムなどが次々とリタイアして行く姿もとらえられます。

◆パート6
http://www.youtube.com/watch?v=Qf5gZbrRe_E
ついにチェッカー。人の身長ほどもあるドでかいチェッカー・フラッグを受け、スターリング・モスが優勝。見事、モナコ2連覇達成です。ロイヤルボックス前にマシンを止め、国家元首じきじきにトロフィー授与という受賞スタイルは現代にも受け継がれていますが、現代と決定的に違うのはこの後。
首に月桂樹の輪をかけたモスが仲間にタバコに火をつけてもらい、くわえタバコのままウィングラップをします。何とものどかな時代です。
レーシングハーネスを着けない当時のレーサーが、マシンからサッと降りて、パッと乗り込む姿にも時代の違を感じさせます。

◆パート7
http://www.youtube.com/watch?v=Tc1AoEbn0IY
前パートに引き続きスターリング・モス自身によるレース解説&プレイバック映像。プールサイドで胸毛もあらわに上半身裸でインタービューを受けるモス。
まるで往年のハリウッドスターのようなオーラと男臭さを漂わせ、しっかりカリスマ性も感じさせます。こういう《大人な男》の雰囲気があるスタードライバーって現代にはほとんどいませんねえ。
最後に意味不明なニュース映像が付いています。これは個人所有のビデオテープなのでしょうか?何はともあれ貴重な映像です。

◆スーパーアグリに期待
いきなりのQ3突破に舞い上がってしまいましたが、決勝レースでは順位を落とす展開となったスーパーアグリ。予選が出来過ぎだったとは思いますが、それでもワークス・ホンダよりも優れた結果を上げ、ワークス・トヨタも射程に収められる位置まで来ています。他のワークス勢も徐々に本領を発揮してくれば、スーパーアグリにも『ツライ現実』が突きつけられるようになるでしょうが、琢磨とアンソニーには一瞬でもいい、46年前にスターリング・モスが見せてくれた「夢」の再現をぜひとも期待したいと思います。

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登録日:2007年 03月 27日 19:35:47

「スーパーアグリ2年目の逆ジンクス?」で一句

<07 F1・第1戦 オーストラリアGP>予選、佐藤 チーム初のトップ10位入りを果たす - オーストラリア

【メルボルン/オーストラリア 17日 AFP】F1・2007年シーズン開幕戦・オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2007)、予選。スーパーアグリ(Super Aguri)の佐藤琢磨(Takuma Sato)は、23周を走行してベストラップ1分28秒871を記録し、10位に入った。(c)AFP/William WEST

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1年の 雌伏からイッキ Q3へ

[解説]
久しぶりに見ました!琢磨のはじけるような笑顔とガッツポーズ。本当に嬉しい…というより、まるで夢を見ているような目の前の現実にリアリティを感じないというのが正直なところ。にわかに信じられないでしょう?だって1年目の大半を型落ちマシンという不遇に甘んじつつ「全戦Q1落ち」を繰り返してきたチームが、開幕ギリギリまで開発を粘ってきたマシンで、参戦以来の悲願だったQ2突破は当たり前、なんとQ3突破まで果たしたなんて…。
たしかにマッサを襲った突然のマシントラブルによってもたらされたラッキーがあったとはいえ、突破できた結果は事実。鈴木亜久里オーナーの年間目標が早々と実現てしまったからには、ここはひとつスーパーアグリ年間目標も「マルチ入賞」位まで上方修正してよろしいのではないかと…。

[雑感]
いや〜〜〜。しかし、世の中分からないものです。昨年、スーパーアグリチームのあまりの悪戦苦闘ぶりについ私もエールを送ったりしましたが、本当に「夜明け」はすぐそこまで来ていたんですね。ビックリしました。
あとは一部チームから指摘&抗議されている「カスタマーカー問題」に対する風向きが、突然、逆風に変わらない事を望むのみです。昨日までOKだった事がいきなり「ダメ」になるなんてF1の世界ではよくある事ですから。

これを追記しているのは、すでに決勝レースが終わって2日過ぎ。
結果はもう分かりきっている事ですし、次のセパンまで2週間もありますからゆっくり土曜のプラクティス(フリー走行)3あたりを見て感じた事などをツラツラ書き留めておきます。

◆去年と変わりない風景?
土曜日の午前のP3(フリー走行3回目)セッション。ここから去年同様「1エンジン2レース制限」が始まるため、各チームは少しでもエンジンに負担がかけたくない気分やパラついてきた小雨の影響から様子見な展開で始まります。1分30秒ほど過ぎてからゆっくりスパイカーのクリスチャン・アルバースがコース一番乗り。その後、2〜3分おきにマクラーレン、ウィリアムズ、トヨタ、スーパーアグリ、ホンダなどがコースイン。誰もが1ラップ走っては戻るという予選に向けた微調整という雰囲気です。彼らが本格的な走りを始めるのは、24分も過ぎた頃からでした。ここで一番余裕な表情だったのは、やはりフェラーリでした。

◆フェラーリの「バーコード」の正体
各チームのマシンを見ていて真っ先に気になったのは、フェラーリのメインスポンサー部分。「バーコードのまま」なのは、タバコ広告全面禁止になった今でもフェラーリのメインスポンサーはマールボロのままって意味みたいです。それでもバーコードリーダーで「ピッ!」とやって見たら本当は「メインスポンサー募集中」だったりしたら笑えるのに。

◆ホンダの円盤状カナード
「トレンド」と呼ぶ以前に気がついたらほとんどのチームが標準装備してる感のあるフロント周りのカナードフィン(ウィング状小突起物)。
スタンダードなのは、アッパーアームやプッシュロッド近辺につく四角いタイプ。そんな中、コクピット前部に一風変わったデザインのモノを採用してきたのがルノーとホンダ。ルノーのヤツは「ツバメの翼」か「バットマンのブーメラン」が突き刺さった…みたいなカンジ。こんなに華奢な翼にいかほどの空力的効果があるのか?ややギモン。
それよりもっとギモンなのはホンダの円形タイプ。
去年のRA106に採用されていたモノとほぼ同じカタチに見えますが、去年のはもう少し空気を「いなす」感じがあったような…。コレってダウンフォースより揚力を発生させてませんか?スーパーアグリのマシンにはコレ付いてないですよね…。

◆アグリの「スプーン」とトヨタの「つながり眉毛」
フロントウィング周りも各チームいろいろ智恵を絞っている感じがありますが、「オッ?」と思ったのはスーパーアグリとトヨタ。
まず、Sアグリの方は、翼端板から片持ちで生えた小さなアッパーウィング。大抵のチームはノーズまで伸ばす(フェラーリ・タイプ)か、細い垂直板で支持する(BMWタイプ)方法がとっていますが、Sアグリは独自の方法を採用。まるで翼端板の内側に「スプーン」が生えてるみたいに見えます。
一方のトヨタは「フェラーリ・タイプ」なのですが、ノーズ前端までがウィング形状になっているために正面から見ると「つながり眉毛」のように見えます。発表会の時はBMWタイプの垂直支持タイプだったのでガラッと違った印象に見えました。
どちらも当然、空力的配慮からこういうカタチを選んだのでしょうが、なんだかちょっと「カワイイかも…」ってカンジです。

◆ハンドルというよりコントローラー…
スパイカーのハンドル。小さいですね〜。まるで大きめなテレビゲーム用コントローラーみたいです。よく見ると色のついた4つボタンとかあるし…。レースゲーム用にこういうコントローラーがあると「嬉しいかも…」と思いました。

◆似ているマクラーレンとレッドブル
ホンダとスーパーアグリ。レッドブルとトロロッソ。カスタマーカー問題で揺れている4チームですが、それ以外にもオンボード映像で「似てるな〜」と思ったのはマクラーレンとレッドブル。やはり、「アドリアン・ニューウィーテイスト」がまだMP4-22(MP4の後ろはいつからスラッシュからハイフンに変わったの?)に残っているんでしょうか?コクピットからノーズへと流れるラインやフロントサス向こうに見えるフロントウィングの雰囲気とかがソックリです!

◆土曜日一番気になった場面
それはP3ではなく、午後の予選終了後の映像。
フェリペ・マッサがQ2のタイムアタック中に突然ギアトラブルでスローダウン、そのまま「ノータイム=Q3進出ならず」となりました。彼のマシンはコースサイドに止められたため、それを片付けようとコースマーシャルさんたちが予選終了後にクレーンで吊り上げ、トラックの荷台に載せようとする映像が「琢磨おめでとう肩車」の後、画面に写りましました。
その現場映像を見ていてちょっと奇妙なカンジがしたのです。フックの先に付けられたベルトをロールバー下の穴に通し、クレーンで持ち上げようとした瞬間、F2007のフロントウィングが地面に擦れそうになってマーシャルさんたちが慌ててリアタイヤを押し下げたのです。

◆フロントヘビーなF2007
「へえ〜最近のマシンって、リアが軽いんだ…」と思ったのですが、よく考えると100kg以上あるエンジン&ギアボックス、リアタイヤまで付いたリアセクションに対して、フロントセクションにある重量物なんてフロントタイヤとコクピットサイドにあるラジエター類ぐらいです。そんなマシンが逆立ちしそうなほどリアよりフロントが重くなるでしょうか?でも、その映像を見ると明らかにフェラーリのフロントには「何か」重量物があるとしか思えないのです。
そこで去年の映像を見てみました。あいにくフェラーリの画像はありませんでしたがクラッシュしたトヨタやウィリアムズの車がクレーンで吊り下げられた場面ではロールバーを支点にちょうど水平にバランスが取れていました。

◆ちょっと妄想タイム
去年、突然FIAによって使用禁止された「マスダンパー」。あれはノーズコーンの中にバネで約10kgの重りが宙づり状態にされたものが入っていました。たった10kgの重りの上下動がマシンの挙動修正に絶大な効果を発揮しました。ただ「マスダンパー」のいけなかったトコロは「付加物が動く」という点。では、付加物ではないモノが同じような効果を生めばレギュレーション的には問題ナイですね〜…重りのついたバネのようなモノ…。
観察1)フェラーリのフロントサスの付け根って物凄く太いですね。
観察2)フェラーリのアンダーボディって、スプリング式のジッパーで取り付けられてるらしいですね。
観察3)アンダーボディにバラスト(重り)つけるのって常識ですよね。

◆2007年版ブリジストンタイヤの傾向
「フロントタイヤよりリアタイヤがタレやすい」ためにマシンによって、オーバー傾向になったりアンダー傾向になったり…そのためにハンドリングが難しいタイヤと言われています。
でも、それは言い換えれば、「フロントがリア並みにタレれば問題ないタイヤ」って事でしょうか?それはつまり「フロントにもっと多めに負荷をかけられるタイヤ」って事でしょうか?

◆フェラーリへの根拠なき邪推
ライコネンって、タイヤに優しいドライバーでしたっけ?
フラットスポットによる異常振動でフロントサスが粉砕されるまで走り続けるような男がこんなややこしいタイヤを果たして上手く使いこなせるんでしょうか?
一方のマッサは予選でタイムを失ったため、ペナルティ覚悟でエンジン交換をし、決勝は最後尾スタートとなりました。フルタンク状態で「タレやすい」と言われるソフトタイヤでスタートし、ピッタリ半分の29周を走りきりハードタイヤに履き替え、またたっぷり給油して残り29周を走りきり6位入賞を果たしました。
フェラーリって、タイヤが足かせになってないですよね?っていうか《有効活用》?

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登録日:2007年 03月 17日 23:34:40

「やっぱりキターーー!!ハミルトン」で一句

<07 F1・第1戦 オーストラリアGP>フリー走行2回目、マッサが初日最速のタイムを更新 - オーストラリア

【メルボルン/オーストラリア 16日 AFP】F1・2007年シーズン開幕戦・オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2007)、フリー走行2回目。フェラーリ(Ferrari)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)は、32周を走行してベストラップ1分27秒353をマーク、この日最速のタイムを叩き出した。(c)AFP/Paul CROCK

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マクラーレン これで安心? アロンソは…??

[解説]
キましたね!!やっぱり!ハミルトン。
さすが「マクラーレンの秘蔵っ子」!イギリス国内でも注目度の高さは「バトン以上!というか比べものにならない」とまで言われていたハミルトンでしたが、これで実力もかなり「ホンモノ」っぽい事が実証されてきました。明日の予選に向けて、注目度も期待度もぐんぐんウナギ昇り中!!!
というワケでマクラーレン(=ロン・デニス)の「人を見る目」に狂いはなかった事が証明されましたが、さてこれでボヤボヤできなくなったのがアロンソ。予選では何が何でも新人の「上」を狙わないとディフェンディング・チャンピオンどころか、チームナンバーワンの地位すら危ぶまれてしまいます。
果たして、これもロン・デニス大将の目論み通り…なのでしょうか?

◆しめり気味なコースコンディションで始まったフリー走行1回目(P1)の結果
1. アロンソ  (マクラーレン)   1'29''214/23周
2. マッサ  (フェラーリ)   1'30''707(+1''493)/7周
3. ベッテル(BMW)    1'30''857 (+1''643)/22周
4. ハミルトン  (マクラーレン)   1'30''878(+1''664)/14周
5. バトン  (ホンダ) 1'31''162(+1''948)/15周
6. 中嶋一貴(ウィリアムズ) 1'31''401(+2''187)/21周
7. クルサード(レッドブル) 1'31''528(+2''314)/9周
8. コバライネン(ルノー) 1'31''571(+2''357)/20周
9. ウェバー(レッドブル) 1'31''661(+2''447)/16周
10. バリチェロ(ホンダ) 1'31''737(+2''523)/12周
11. 佐藤琢磨(Sアグリ) 1'31''782(+2''568)/7周
12. フィジケラ(ルノー) 1'32''011(+2''797)/14周
13. ブルツ(ウィリアムズ) 1'32''194(+2''980)/18周
14. スーティル(スパイカー) 1'34''043(+4''829)/26周
15. ルイッツィ(トロロッソ) 1'34''627(+5''413)/8周
16. アルバース(スパイカー) 1'35''055(+5''841)/10周
17. ハイドフェルド(BMW) 1'37''249(+8''035)/12周
18. デヴィッドソン(Sアグリ) 1'39''221(+10''007)/6周
19. ライコネン(フェラーリ) 1'39''242(+10''028)/7周
20. シューマッハ(トヨタ) 1'39''550(+10''336)/9周
21. スピード (トロロッソ) 1'41''763(+12.549)/9周
22. トゥルーリ (トヨタ) 1'44''130 (+14.916)/11周
http://www.autosport.com/news/report.php/id/57349

◆ほぼドライになったコースで行われたフリー走行2回目(P-2)の結果
1. マッサ  (フェラーリ) 1'27''353/32周
2. ライコネン(フェラーリ) 1'27''750(+0.397)/33周
3. ハミルトン  (マクラーレン)  1'27''829(+0.476)/29周
4. フィジケラ(ルノー) 1'27''941(+0.588)/33周
5. ハイドフェルド(BMW) 1'27''970(+0.617)/27周
6. ブルツ(ウィリアムズ) 1'27''981(+0.628)/31周
7. アロンソ  (マクラーレン) 1'28''040(+0.687)/25周
8. ロズベルグ(ウィリアムズ) 1'28''055(+0.702)/29周
9. クビカ(BMW) 1'28''281(+0.928)/26周
10. クルサード(レッドブル) 1'28''495(+1.142)/23周
11. デヴィッドソン(Sアグリ) 1'28''727(+1.374)/28周
12. トゥルーリ (トヨタ) 1'28''921(+1.568)/33周
13. 佐藤琢磨(Sアグリ) 1'29''009(+1.656)/23周
14. バトン  (ホンダ) 1'29''066(+1.713)/30周
15. バリチェロ(ホンダ) 1'29''542(+2.189)/12周
16. シューマッハ(トヨタ) 1'29''574(+2.221)/26周
17. ウェバー(レッドブル) 1'29''801(+2.448)/11周
18. コバライネン(ルノー) 1'30''097(+2.744)/10周
19. スピード (トロロッソ) 1'30''383(+3.030)/28周
20. スーティル(スパイカー) 1'31''108(+3.755)/35周
21. アルバース(スパイカー) 1'31''175(+3.822)/32周
22. ルイッツィ(トロロッソ) 1'31''693(+4.340)/16周
http://www.autosport.com/news/report.php/id/57350

[雑感]
◆中嶋一貴いきなり6番手
まず、P-1で注目は何と言っても中嶋選手。濡れた路面で抑え気味だったとはいえ、去年から注目されていたベッテルやハミルトンに遅れる事0.5秒でこの位置というのはなかなかいい雰囲気だと思います。そんなに余裕があるとも思えない状況の中、開幕戦から中嶋選手をしっかり起用してきた事でウィリアムズの「お気に入り度数」の高さがうかがわれます。しっかりブルツやロズベルグの発憤材料にもなったようで、フランクさんの「ニンマリ顔」が目に浮かびます。

◆ネルシーニョ出番なし
一方、もっと余裕がないのはルノー。去年のチャンピオンチームとは思えない「パッとしなさ加減」。おかげでネルシーニョことネルソン・ピケJrにはまったく声がかからなかったみたいです。

◆好調?スーパーアグリ
これまたイイ感じなのは「スーパーアグリ」。開幕前までの「カスタマー問題」もどこへやら。それどころか本家「ホンダ」をしのぐ勢いじゃないですか?新人デヴィッドソンの佐藤を上回る勢いにも注目。がんばれ琢磨!

◆不調?ホンダ
カラーリングも一新したホンダですが調子が出てませんね。赤旗の原因にもなったスピンで12周しかしていないバリチェロと30周も走り続けたバトンのタイム差が0.5秒というのは、あまり望ましい事ではありません。

◆期待薄?トヨタ
う〜〜〜ん。このメルボルンは苦手なコースになるのか?トヨタあんまりよくないですね。

◆ブリジストン・ショック?
ワンメイク・タイヤとなった影響でしょうか?コースではスピンが続出。前述のバリチェロを筆頭にウェバーやコバライネンなどはおかげでタイムを出せずに終わったカンジです。2度もコースオフしながら10位以内におさまったクビサとクルサードは、「流石!」と褒めるべきでしょうか?やはり、オーバーステア好みのドライバーにはツライシーズンとなるのでしょうか?

さて、土曜日のP-3と予選の結果やいかに?

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登録日:2007年 03月 16日 19:41:09

「ウィリアムズが一貴を気に入った?」で一句

<07 F1>バレンシアテスト・2日目、ブルツ トップタイムをマーク - スペイン

【バレンシア/スペイン 20日 AFP】F1、バレンシアテスト・2日目。ウィリアムズ(Williams)のアレキサンダー・ブルツ(Alexander Wurz)は、新車「FW29」で85周を走行し、トップとなるベストラップ1分11秒614をマークした。(c)AFP/JOSE JORDAN

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飼い殺し だけは止めてネ フランクさん

[解説]
トヨタの木下TMG副社長の話(「F1GPニュース」より)によれば、中嶋一貴クンかなりウィリアムズに気に入られているらしいです。
「彼は素晴らしい。このままちゃんと育てたいから、今年トヨタから下手にスポット参戦とかさせるなよ」とクギを刺されたというお話。開幕戦までにその旨の申し合わせ事項を正式に書面にして交わすと言うから、単なるリップサービスではないようです。
中嶋選手のロングランテストを重ねてもラップタイムにブレがなく、タフで正確無比なドライビングスタイルがテストチームから絶賛されているとか。速く、しかもマシンを壊さない冷静さ。後はもっと他人を押しのけるぐらいの「性格の悪さがあれば完璧」とおっしゃるフランクさん。
でも彼に流れてるのは『中嶋悟』の血だから…そのヘンはどうでしょう?

[雑感]
しかし、中嶋一貴、平手晃平、小林可夢偉とも、なかなかいい感じで育ってきています。それもすべてトヨタのおかげ。若手ドライバー育成プログラムTDPの撒いたタネがここにきて一気に花開いた感があります。そこでトヨタも今年あたりはぜひひと花咲かせてほしいところですが…そのヘンはどうでしょう?

◆2年越しの実現
ウィリアムズがトヨタにラブコールを送ってきたのは2年前。BMWとの関係に亀裂が生じ始めた頃です。勝てないシーズンを重ねていながら、今季も安定したスポンサーを複数年確保できているのもたぶん「トヨタ」ブランドのおかげです。だから、ウィリアムズはこのトヨタとの協力関係は大切にしたいはずです。

◆難しいシーズン
しかし、今年のウィリアムズとトヨタに勝ち目はあるのでしょうか?
その目安となる合同テストが年明けからこちら「バレンシア」「ヘレス」「バルセロナ」「バーレーン」で開かれました。しかし、その結果は《フェラーリの独走-そしてマクラーレンとルノー-その後ろにBMW》という感じで残りのチームはドングリの背比べ状態というのが一般的な観測。
トヨタもバレンシアでは絶好調を思わせたものの後半は尻すぼみ状態。特にラルフの不調ぶりは深刻。すでに来季へのチーム移籍の方に気が行ってるのかも…。

◆最終調整終了?
先週8-9日の2日間、トヨタはヘレスでプライベートテストを敢行します。
ここでヤーノ・トゥルーリが1日目に112周をこなして1'19''710のタイムを記録します。これは1ヶ月前のヘレス合同テストでフェリペ・マッサ(フェラーリ)が記録したトップタイム1'19''746を上回るもの。しかし、ラルフのタイムは83周で1'20''389止まり。これは前回2月の合同テストタイムで彼自身の記録をコンマ2秒上回ったに過ぎませんでした。↓
http://www.autosport.com/news/report.php/id/57111

2日目には、ラルフが60周を走り1'19''519と前日のトゥルーリのタイムを上回りますが、トゥルーリはなんと123周をこなし、1'18''589というスーパーベストラップを叩き出します。これは12月にマクラーレンのルイス・ハミルトンがMP4/21と2007年版ブリジストンタイヤで出したコースレコード1'18''689を(木下さんの談によれば《軽く》走って)上回っています。↓
http://www.autosport.com/news/report.php/id/57143

トゥルーリもマシンの仕上がりに満足しているとの事。この結果を受けて、トヨタ陣営には安心ムードが漂っていますが…はたしてメルボルンではどんな結果が待ち受けているのでしょう?
それより気になるのはラルフ。来季のチーム移籍(噂では《赤ウシ》主力チームとか…)もチラホラ。ウィリアムズでの最後のシーズンを思わせる雰囲気を感じます。それがトヨタチームの足を引っ張らなければ良いのですが…。

◆タイヤ・ワンメイクの影響
各チームともにかなり苦心しているのが2007年度版ブリジストンタイヤ。
フロントタイヤに比べてリアタイヤのトラクションが弱く、しかもタレやすい性格のために曲がりにくいアンダーステア傾向が強く出るとの事。そこはブリジストンに関しては最も関わりの深かったフェラーリ&マッサが一番早くその性質に適応し、それがシーズン・オフテストでの好結果につながっているようです。
アンダー傾向のタイヤと上手くつきあえるマシン&ドライバーだけが今シーズンを生き残れるようです。

◆エンジン&タイヤ制限で変わる金曜・土曜
去年までのワンエンジン2レース使用がやや緩和され、金曜日のプラクティス(フリー走行)1-2では新しいエンジンが自由に使えます。土曜日のP3からは去年同様に2レース使用エンジンに戻りますが、タイヤ本数から使用コース、走行距離数など何かとテスト制限が厳しいためにテストメニューがこなせないチームにとって金曜日は貴重なテストデーに充てる事が出来ます。どうせ金曜日に使える4セット(本命タイヤ2セット&オプションタイヤ2セット)は当日のみ使い切り。たとえ未使用でもブリジストンに返還しないといけないので、金曜日はタイヤとエンジンが擦り切れるまで走ろうとするチームが増えそうです。
土曜日は午前中に10セット(本命・オプション各5セットずつ)が配られ、プラクティス3が終了後に本命・オプション各1セットを返還。残った8セットで土曜日午後の予選&日曜日の決勝を戦う事になります。
しかも、決勝中に必ず本命・オプション両方のセットを使わないといけない規定があるためにレース中のタイヤ交換の組み合わせにチームは頭を悩ます事でしょう。
(ただし、昔セナがよくやっていたソフト&ハードタイヤを左右組み合わせる使い方はできません。交換するタイヤは全て同じスペックで揃えないといけません)

◆とにかくコースを走れ!
何故こんな面倒くさいレギュレーションを導入したかといえば、走り惜しみを防止するためです。金曜・土曜のフリー走行に活気を取り戻し、もっとサーキットに来るお客を増やしたいからでしょう。これはこれでなかなかいいアイデアだと思います。ただし、サードドライバーたちが活躍する金曜日の熱い走り(特に中嶋一貴とネルシーニョ)がテレビでも見られたらいいのですが…。

◆テーマソングが変わる!
すぽるとでも紹介されていましたが、今年からまたオープニングテーマソングが変わります。長親しまれた「トゥルース」に取って代わるのは、英国の人気ロックグループ、クィーンのブライアン・メイによるFLASH's Theme 2007 High-octane MIX」(邦題:フラッシュ〜伝説のヒーロー〜ハイオク・ミックス)だそうです。「フラッシュ!アアア〜〜」ってヤツですね。どうでしょうか?格好良くなるんでしょうか?これも週末のお楽しみです。
(今回の内容はほとんどフジ721「F1GPニュース」開幕直前スペシャルから頂きました)http://www.fujitvcs.jp/index.html

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登録日:2007年 03月 13日 03:31:29

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プロフィール
斎藤モ吉
(男)
福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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