2007年 09月 25日
「スパ、印象変わったなあ〜」で一句
ライコネン ベルギーGPを制しフェラーリが1・2フィニッシュ
【9月17日 AFP】F1第14戦・ベルギーGP(Belgian Grand Prix 2007)、決勝。
≫続きを読む…
(c)AFP
ココはドコ? 面影もない バスストップ
モンツァでは、アロンソが独走。
ところが今回のスパでは、ライコネンが独走。
「極端だなあ」って思っていたら、
ブリヂストンの浜島さんが鋭い指摘。
「マクラーレンは、どのコースでも一定の水準をキープしているのに
フェラーリは、コースによって得意不得意の差が激しいように思います」
さらに
「縁石の段差が激しい場所でフェラーリは上下動の抑えが効かないカンジ」
だそうです。さすが、フェラーリを知り尽くした男。
(CS「F1GPニュース」より)
現代F1の空力バランスやメカニカルグリップも実にセンシティブ。
圧倒的に見えながらも、ごくごく僅かなライバルたちとの差。
僅かなマージンがコース上でコンマ数秒の差に広がるシビアさ。
F1って、つくづく大変だと思います。
そんな地味な話より、やはり「レースの華はバトル」
優勝したライコネンより“熱く”レースを盛り上げてくれた2人。
BMWのクビサ。そして、我らが琢磨。最高でした。
クビサは、コバライネンやクルサードを相手に延々とバトル状態。
ただ速く走るだけでも大変なこの難物サーキットで
緊張状態を維持しながら最終周まで集中力を切らしませんでした。
結果は残らなかったけれど、カッコ良かったなあ。
一方の琢磨。またもホンダに「恩をアダで返す」大外刈り一閃。
ケメルストレート後半のブレーキ勝負で因縁浅からぬバトンをオーバーテイク。
実に琢磨らしい豪快なレース魂を見せてくれました。
ホンダのマシンは不調を抱えていた様子ですが…。
《富士》直前、新たな不安材料?
しかし、ライコネン。スパには滅法強く3連勝。
ここは「文句なく速いレーサー」だけが勝てるサーキット。
ミハエル、セナ、クラーク、ファンジオ、錚々たる面々が名を連ねます。
しかし、ここで2回以上勝ったレーサーでチャンピオン未経験者はライコネンだけ。
「無冠の帝王」ライコネン…スターリング・モスみたいでイイかも。
一方、2連覇王者のアロンソは、スパでの優勝経験はナシ。
これまた興味深い記録です。
◆新コースの印象
かつての[パーマネント+公道]というハイブリッドサーキットにありがちだった
ワイルドでツギハギした印象はすっかり無くなりました。
まるで全面パーマネントコースのような「綺麗で整頓された印象」。
剥き出しだった路肩の排水溝のフタにもグリーンの人工芝が張られ、
テレビ画面でもコースがすっきりして見えるように生まれ変わっています。
ただ昔の「スパルタン」な雰囲気が好きだった人には、
軟弱な物足りない印象を受けるかもしれません。
◆スパの形
スパ=フランコルシャンのコースの形は
「ツバサを垂らしたシッポのないカラス(左向き)」です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Circuit_Spa_2007.png
スタート/ゴール地点は「くちばしの下」
走り出してすぐ鋭角的に曲がる「くちばしの先」が《ラ・ソース》
2005年までは「船型」だったコーナーが
今年からは「くちばしの先型」のコーナーに変わりました。
ラ・ソース過ぎてすぐ右カーブ(名無し&ターンナンバーもなし)
そこからやや下り気味に駆け抜ける直線が「くちばしの上」部分。
そしてスパ名物《オー・ルージュ》へ。
全開で坂を駆け上がる左-右の3次元S字《オー・ルージュ》
前方視界ゼロのまま突っ込む高速左コーナー《ラディヨン》
ここが「カラスのアタマ」部分にあたります。
ココから大きな「背中」。
アクセル全開で駆け抜ける最高速区間《ケメル・ストレート》
かつて、ミカ・ハッキネンがミハエル・シューマッハを
今回は佐藤琢磨がジェンソン・バトンを
300km/hオーバーで追い抜いたハイスピード激戦区。
ストレートの突き当たり「シッポのないおしり」が右コーナー《レ・コンブ》
(スパってソースとかコンブとかおいしそうな名前が多い)
シケイン先の「短い足のカカト」右コーナーの《マルメディ》
「足の裏」にあたる短いストレート。この中間地点までが昇り。
この先から一気にジェットコースターのような下り区間が続きます。
「つま先」に当たるのが180度右コーナーの《リバージュ》
短い直線「足の甲」から「足首」の直角左コーナー
ここから「お腹」をはい上がるようにやや長めの直線。
その突き当たり「翼の付け根」左複合コーナーが《プーオン》
ここからは「垂れた翼」部分。
短い直線「真ん中の羽先」直角右コーナー《レ・ファーニュ》
S字の先「切れたツバサの先」右コーナー《スタブロー》
ここから「翼の上ライン」を駆け抜ける大きなゆるいS字区間。
そして「翼と胴体の接点」高速《ブランシモン》を全開のまま駆け抜ける。
そして、ホームストレート手前の「のど仏」《バスストップシケイン》で急減速。
また「くちばしの下」ホームストレートに戻れば1周です。
今回の改修でガラッと印象が変わったのはラ・ソースとバスストップ。
《ラ・ソース》は、コースから観客席までの全面改修。
圧迫感のあった真っ赤な「VIP席(?)」が無くなり、開放的になりました。
エスケープゾーンが復活し、走るべきラインがキチンと整理されました。
《バスストップ》は有名無実化し、ただのS字シケインになりました。
改修以前のゴチャゴチャしたシケインに比べれば、ずっと洗練されています。
でも、せめて“面影”くらいは残してほしかった…のが正直な気持ちです。
カテゴリー[ F1・全般 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 25日 12:55:14
- プロフィール
- 斎藤モ吉
- (男)
- 福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
- 最近のエントリー
- [06/29] もしモントリオールに雨が降らなかったら…を再現したバレンシアの青い空
- [06/24] 雨とセーフティーカーとDRSによって描かれた歴史的名勝負
- [06/08] やっぱDRSいらなくね?モナコ伝説のオーバーテイク
- [05/26] DRSとピレリタイヤがF1をつまらなくしている?
- [04/06] 不発?意味無し?DRSデビュー戦
- [02/09] omg!クビサが大けが!!!!
- [11/13] 勝敗を分けるのは、常にメンタル・タフネスの差
- [10/05] アロンソか?ウェバーか?どーなるチャンピオンシップの行方
- [09/21] 寄る〜な〜♪触るな〜♪弾け〜て飛〜ぶ〜さ〜♪フェラーリの「超合金ボディ」?
- [09/11] 若さゆえ〜苦しみ〜♪若さゆえ〜悩み〜♪《若きベッテルの悩み》に栄光あれ!!
- カテゴリー
- 2011年 F1GPテレビ観戦記 [5]
- オススメ本レビュー [1]
- ルーベンス・バリチェロ [2]
- アレックス・ザナルディ [5]
- フェリペ・マッサ [1]
- ペドロ・デ・ラ・ロサ [1]
- エフワンぐにゃんぷり [2]
- 2010年 F1GPテレビ観戦記 [13]
- 2009年 F1GPテレビ観戦記 [7]
- F1・テクノロジーについてアレコレ [3]
- DVD視聴感想記 [1]
- 2008年 F1GPテレビ観戦 [17]
- ミハエル・シューマッハ [9]
- GP2 [2]
- F1・ドライバー物語 [5]
- えふわん温故知新・昔話R2 [10]
- F1・日本 [9]
- マクラーレン [9]
- フェラーリ [3]
- その他のモータースポーツ [1]
- F1・全般 [44]
- 月別アーカイブ
- 2011年 06月 [3]
- 2011年 05月 [1]
- 2011年 04月 [1]
- 2011年 02月 [1]
- 2010年 11月 [1]
- 2010年 10月 [1]
- 2010年 09月 [2]
- 2010年 08月 [1]
- 2010年 07月 [2]
- 2010年 06月 [3]
- 2010年 05月 [1]
- 2010年 04月 [3]
- 2010年 03月 [3]
- 2009年 08月 [2]
- 2009年 06月 [2]
- 2009年 05月 [1]
- 2009年 04月 [3]
- 2009年 03月 [2]
- 2009年 02月 [3]
- 2008年 10月 [2]
- 2008年 09月 [9]
- 2008年 08月 [8]
- 2008年 07月 [2]
- 2008年 05月 [3]
- 2008年 04月 [7]
- 2008年 03月 [3]
- 2008年 02月 [1]
- 2008年 01月 [2]
- 2007年 12月 [1]
- 2007年 11月 [1]
- 2007年 10月 [6]
- 2007年 09月 [7]
- 2007年 08月 [4]
- 2007年 07月 [4]
- 2007年 06月 [5]
- 2007年 05月 [4]
- 2007年 04月 [4]
- 2007年 03月 [4]
- 2007年 02月 [4]
- 2007年 01月 [5]
- 2006年 12月 [3]
- 2006年 11月 [4]
- 2006年 10月 [4]
- 2006年 09月 [4]
- 2006年 08月 [5]
- 2006年 07月 [4]
- 2006年 06月 [2]
- 2006年 05月 [2]
- お気に入りリンク
- 検索