「F1コマーシャルの世界に新風?地球色のホンダ」で一句

<07 F1>ホンダが新車「RA107」のニューカラーを発表 - ロンドン

【ロンドン/英国 26日 AFP】F1、ホンダ(Honda)は26日、2007年シーズンのニューマシン「RA107」のニューカラーを発表した。一新されたカラーリングは地球環境に対する意識を高めるような地球の模様を特徴とし、レース中はスポンサー・ロゴをつけずに走行する。写真は、新型マシンの側に立つドライバーのルーベンス・バリチェロ(Rubens Barrichello、左)とジェンソン・バトン(Jenson Button)。(c)AFP/CARL DE SOUZA

AFPBB News


守るのは 碧い地球と ホンダ言い

[解説]
これはビックリ。ボディ全体が《地球色》に塗られたホンダのニューマシン。
前年までのタバコ企業のスポンサーカラーから一転、近年ますます世界的に広まりを見せるエコロジー問題へ人々の目を向けさせるための「模様替え」。
↓ニューマシンをじっくり360度から見られます。
http://www.myearthdream.com/

ホンダ自身、企業として自動車を扱う社会的立場上、当然CO2削減問題など環境への配慮は怠れません。しかし、「マネーの論理」が最優先されるF1の現場で正面切ってこれほど思い切ったアクションを起こすとは想像できませんでした。
世の中、うわべでは綺麗事を並べても腹の底は旧態依然とした目先の利潤追求ばかり。一部では企業倫理さえ疑われるような独善が横行している有様です。
そんな時代にホンダが下した今回の英断は、F1のみに留まらない「企業広告の新しい地平」を切り拓くエポックとして後に評価される事になるかも?と予感させます。

[雑感]
昔は「ボロは着ててもココロは錦」なんて歌われたものですが、最近じゃ「世の中、見た目が9割」というのが常識。F1マシンも昔は「スポンサー名並べてりゃ文句ねえだろ」みたいなカンジで平気でしたが、最近はかなり洗練されてきました。新興チームながら「色」にこだわっていたと言えば今は無き《レイトンハウス》。あの微妙なレイトン・ブルーは、ル・マンでポルシェ917やフォードGT40などが纏っていたガルフ・ブルーと同じくらい強く印象が残っています。
そこでアドリアン・ニューウィーがまだデザイナーをしていた頃、リアウィングの裏を流れる空気の邪魔になるからとスポンサーステッカーを剥ぐよう指示したなんて話を聞いて、そのコンマ数ミリへのこだわりに「ひょえ〜〜」と驚愕したものです。最近のマクラーレンはステッカーの上からクリアコーティングして段差ゼロのツルッツルというのも、きっとニューウィーの残した遺産ですね。

◆2007年版マクラーレン
そんなマクラーレンが昨年のマシンを銀ギラメタル仕様にしたのには驚かされました。「企業ロゴがよく見えない」とスポンサーには評判が芳しくなかったらしいのですが、今年も銀ギラ続行の模様。車にタブーであるはずお酒ブランドとお酒大好きなライコネンの組み合わせというのもジョークっぽくて面白かったのですが、今年からは無難なボーダフォンに変わりました。

◆2007年版ルノー
今年ガラッと変わったといえばルノー。オランダ資本のグローバル金融機関「ING」の企業カラーである白とオレンジに変更。しかし、あまり速そうには見えない。去年までのブルーとイエローの印象が強烈過ぎたせいか、ちょっと馴染むのに時間がかかりそうです。

◆2007年版BMW
割とこのカラーリング好きなんです。白とメタリックブルーというシンプルなんだか派手なんだかよく分からない配色だけど、バランスが絶妙でロゴの入れ方も適度に上品で、いかにも洗練された「BMWらしさ」をカンジさせてくれます。メインスポンサーのインテルのロゴも似合ってます。

◆2007年もあまり変わらない面々
フェラーリは、変えようがない真っ赤か。しかし、メインロゴはマルボロの代わりに何が入るのでしょうか?まさかずっとバーコードなんて事はないでしょうが…謎ですね。
トヨタも相変わらずの白地に赤のブラシ柄。おそらくスーパーアグリも白地に赤ファイヤー柄。まさに「ニッポン」ですね。
レッドブルとトロロッソも相変わらず「赤ウシ」でしょうね。できれば、もうちょっと雰囲気を変えてくれると嬉しいんですがねえ。

◆さて、ウィリアムズ…
最近のウィリアムズですが、あまりに影が薄過ぎないでしょうか?
確かにマシンの出来不出来、ドライバーたちのイマイチさもあるでしょうが、何たってあの地味すぎるカラーリングがいただけません。
例えメインスポンサーRBSの企業カラーがブルーだとしも、あまりに「BMW」との印象がカブリ過ぎ。最近はアチラの方が勢いがあるので、相対的にウィリアムズの方が「亜流チーム」に見えてしまいます。
いっそかつての「ウィリアムズ・ホンダや「ウィリアムズ・ルノー」無敵時代を彷彿とさせるためにこじつけでも何でもいいから配色にイエローを使ってもらえないでしょうか。きっと運気もグッと上がると思いますよ。(適当)

◆ベスト・カラーリング
かつてのマールボロ・マクラーレンやJPSロータスもワン・アンド・オンリーな雰囲気を醸し出していて好きでしたが、ベスト・カラーリングと言えば、何と言ってもジョーダン191の印象が強烈です。新興チーム1年目でありながらナショナルカラーの「アイリッシュ・グリーン」と鮮やかなブリリアント・ブルーに彩られたマシンの美しさは新鮮で、しかもすでにスタンダードな趣きすら漂わせるハマリっぷりでした。内実はキャメルイエローをベネトンにさらわれたため「仕方なく」だったようですが、あの美しいカラーリングがたった1年で消えてしまったのが残念でたまりません。

↓雨&ピンボケでその良さが伝わるでしょうか…。
http://pt.wikipedia.org/wiki/Jordan_191

◆ワースト・カラーリング
ベストがあればワーストもあります。歴史をひもとくと金髪のお姉さんが横たわったモノやライオンさんがガオーと吠えているヤツなどカラーリングというよりペインティングと呼ぶべきようなものもあります。しかし、リアルタイムで見て空前絶後に「こりゃヒドイ」と思ったのは、1993年のローラT93/30(ローラBMSスクーデリア・イタリア)です。タバコ銘柄《チェスターフィールド》のパッケージカラーであるレッド&イエローをありえないほど下品にギザギザに配色したカラーリングは、マシン自体の出来の悪さと相まってサーキット上で悪目立ちしていました。こんなマシンに乗らざるを得ないルカ・バドエルやミケーレ・アルボレートたちが可哀相に思えて仕方ありませんでした。

↓ページ一番下。このアングルでは、そのヒドサが伝わりませんね…
http://www.racing.it/f1/teams/lola.htm

↓う〜ん、どうかなあ。これもずっと格好良く見えますね。
たぶんミナルディに周回遅れにされてる場面だと思いますが…。
http://f1.statistiker.org/Uebersicht/Produkt/1933

◆ホンダ・マシンの現実
ホンダは、今年のニューマシンRA107でカラーリング面だけでなく、デザイン面においてもかなり大胆なチャレンジを試みています。サイドポッド上面が後方に向かって急角度のスロープを描いているのです。これにより空力性能が劇的に向上するのでしょうか?かなり窮屈そうなエントリーダクト周辺の排熱に問題はないのでしょうか?ホンダがあえて選んだこのカタチやカラーリングが果たして新しい時代の扉を開く事になるのか?時代の徒花として語られるだけに終わるのか?
開幕戦が楽しみです。

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登録日:2007年 02月 28日 02:41:01

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プロフィール
斎藤モ吉
(男)
福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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