「ロン・デニスって、ドM?」で一句
【8月7日 AFP】F1第11戦・ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2007)で論争の的となったマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のチーム内に起きた緊張は、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)のチームでの未来に大きな疑問符を覆った。
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(c)AFP/ANDREW FAGAN

ストレス量 反比例かな? ロンの髪
[解説]
この世の中で「絶対やりたくない仕事」が《F1のチーム代表》。
いくらレース好きだから始めた事とはいえ、
現在のロン・デニスを見ているとチームもドライバーも絶好調。
ポイントリーダーなのに抱え込むのはストレスばかり。
そりゃ、髪も白く、薄くなるはずです。
そう言えば、F1の代表って「薄い人」多いですね。
フェラーリ、ウィリアムズ、ギ・リジェ、ザウバー…。
最近じゃ、ベルガーもかなりヤバイ感じです。
バーニー・エクレストンやケン・ティレルは真っ白。
…ジョーダンは、え〜っと(以下自粛)
[雑感]
ロン・デニスという人物像をアレコレ伝え聞くトコロによると
「堅物」と思われがちな印象とはウラハラに内実は「熱情家」だそうな。
「やり手」で「策士」「ネゴシエイター」でありつつ
「お茶目」で「冗談好き」で「ギャンブラー」でもあるらしい。
“多面性を持った人物”である事はたしか。
それでも少なくとも“バカ”ではないはず…ですが、
あれだけツライ目にあって散々懲りた
「セナ・プロ時代」と同じ轍をまた最近踏んでる気がします。
「ハミアロ」?「アロハミ」?う〜〜んイマイチ。
大方の予想通り「ハミルトン&アロンソ戦争」ついに勃発です!
って事で「夏休み企画・温故知新」
マクラーレン「セナ・プロ時代」プレイバック!!
◆黄金タッグ誕生
1987年、イタリアGP決勝前のモンツァで「ある2つのニュース」が発表されました。
一つは、マクラーレンの次期搭載エンジンがポルシェから「ホンダ」に代わる事。
もう一つがアラン・プロストのチームメイトに「アイルトン・セナ」が迎え入れられる事。
ニュースを聞いた誰もが来期のマクラーレンは「手強くなる」と思いました。
ただし、フェラーリやロータスより少し勝ち星が多い程度に…。
ナゼなら翌88年からは「ターボ過給圧」が
4.0バールからさらに2.5バールへと制限されるため。
ウィリアムズやベネトンの3.5リッター自然吸気勢の方がずっと有利なはず。
大半の専門家も88年は87年以上の「混戦」を予想していました。
◆プロストのジレンマ
最初、マクラーレンへのホンダ搭載を強く希望したのはアラン・プロストでした。
マクラーレンサイドからホンダへのラブコールは86年からすでに始まっていたのです。
しかし、ホンダサイドから出された絶対条件は「セナ」。
プロストは内心、悩みました。
もう1人の「ナンバーワン」が来たら「元ナンバーワン」がどうなるか。
ルノーではルネ・アルヌー、マクラーレンではニキ・ラウダを相手に
「新ナンバーワン」の自分がどうノシ上がってきたか振り返れば分かる事でした。
ジレンマに陥りながらもプロストは、首をタテに振りました。
「自分は、ルネやニキとは違う」と考えたのでしょうか?
もし、そうだったなら、その予想は「別の意味(悪い方)で大当たり」でした。
◆ロン・デニスの目算
一方、チーム代表のロン・デニスはもっと楽観的でした。
マクラーレンの指揮権を前代表テディ・メイヤーから委譲(?)されて7年。
その間、レースでも経営面でも実に上手くチームマネージメントをこなし、
あらゆる点で最高にプロフェッショナルなチームを築き上げた自負心がありました。
1981年 ジョン・ワトソンとアンドレア・デ・チェザリス
1982〜83年 ニキ・ラウダとジョン・ワトソン
1984〜85年 ニキ・ラウダとアラン・プロスト
1986年 アラン・プロストとケケ・ロズベルグ
1987年 アラン・プロストとステファン・ヨハンソン
一流ドライバー同士でも、いかなる組み合わせでも
誰でも“手なずけられる自信”があったはずです。
「プロストとセナも大差ない」ロンがそう考えたとしてもムリはありません。
ただし、そうだったとしたら、その予想は「想像以上に甘い考え」でした。
◆セナの野望
プロストとロン・デニス、両者の読みが外れた最大の要因。
それは「アイルトン・セナの常識はずれな●●の強さ」でした。
(●●には、いろんな言葉が当てはまります。思いつくまま入れてみましょう)
レーサーは誰だって「他人に負けたくない」と思うもの。
それは「初期の」アラン・プロストも同じでした。
ただデビューから8年。いくつもの悔しいレースを体験するうちに
例え「勝てるマシン」に乗っていても勝てない時もある。
たとえ1位で勝てなくても「最終的にチャンプを獲る」レースをすれば良い。
偉大なるニキ・ラウダから直にその「コツ」を学び
そうやってプロストは、チャンピオンを2年連続で勝ち取り、
誰からも「プロフェッサー」と呼ばれるようになったのです。
しかし、セナは違いました。
デビューから4年経っても「たった6勝」
常にマシンに足を引っ張られ続けだったセナ。
一度も「勝てるマシン」に乗った経験がありません。
だから「勝てるマシン」を手に入れたら
「全レースで勝てる」
セナは、絶対そう信じていました。
そして、それこそがセナが目標にしていた「野望」でした。
「誰よりも一番“速い”事を証明し続ける事」
それが“《レーサー》アイルトン・セナの存在理由”だったからです。
◆ホンダの計略
信頼性の高いマクラーレンのマシンを手に入れるためセナは、
ホンダにマクラーレンとの提携を働きかけます。
セナが「勝てるマシン」を熱望したように
ホンダもまた「勝てるチームと勝てるドライバー」を渇望していました。
ホンダもまた「全レースで勝てる」自信があったからです。
86年最終戦、アデレード。総帥・本田宗一郎の見ている眼前で
マンセルのタイヤバーストとともに失った王座。
あの瞬間にウィリアムズはホンダの信頼を完全に失います。
1年の猶予期間。ウィリアムズはホンダの願いを叶えますが、時すでに遅く
ホンダのパートナーの座は、マクラーレンへと委ねられます。
そして、結ばれた4者の絆は、全員の思惑どおり
最高のパッケージングとして結実します。
名車「MP4/4」にホンダターボ最終進化形エンジン「RE168E」
そして、アイルトン・セナ&アラン・プロストという2強レーサー。
「全てのレースに勝てる」
無敵のマクラーレン・ホンダ・パッケージの誕生でした。
チームの誰もが「完璧なシーズン」となる事を喜びました。
2人のレーサーを除いて…。
(「激突!! 1988年編」へつづく)
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登録日:2007年 08月 22日 01:03:09
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- 斎藤モ吉
- (男)
- 福岡の片田舎でデザイナー兼ライター営業中。F1にハマったきっかけは、仕事関係で見始めた1987年のドイツGP。プロストとピケの麗しい姿に感動。
好きなレーサーは、ジル・ヴィルヌーブとアイルトン・セナ。好きなF1マシンはフェラーリ312T4。好きなF1マンガは『赤いペガサス』。好きなF1映画は『グランプリ』。好きな言葉はジル・ヴィルヌーブの『来年がやってくるってどうして言えるんだい? 』
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